〜ステスロス船内〜
「ところでシリュー、もうデューンとやったの?」
「え?『やった』って何を?」
「や〜ねぇ、セックスに決まってるでしょ」
「!?」
シリューが驚くのも無理は無かった。ミルフィーと何気ない会話をしているうちに
突然出てきた『セックス』の言葉。その意味はシリューには分かっていた。
しかし、実際にそのような行為に及んだことは一度も無い。あの日の、デューンへの
キスも彼女なりの精一杯の愛情表現だった。それがよりによって親友の口から
出てくるとは。幸いなことに船内には2人以外誰もいない。
「ん〜・・・その〜・・・」
「あらあら赤くなっちゃって。もう分かったわ。」
「じゃあ・・・、ミルフィーは・・・、もう?」
「当ったり前でしょ?もう子供じゃないんだから。」
「それで・・・、誰と?」
「答えてみたら?」
と、ミルフィーはシリューの答えを待つかのように小悪魔な笑みを浮かべた。
シリューは彼女のその笑みに何か意味があると感じた。しかし、それを忘れる
かのように思い切って答えを出した。
「もしかして・・・、ポルナレフと?」
「ん〜、当りだけどもう一人いるわよ。」
「じゃあ、メルローズ?」
「ハズレ。私、年上に興味ないし。」
「ディオール?」
「あいつ、私のタイプじゃないから」
「もしかして・・・」
不安、絶望、殺意、色んな言葉がシリューの心の中に浮かんでは消える。
『ソンナコトハナイ、ソンナコトハナイヨネ。』
とシリューは自分に言い聞かせ、最愛の人の言葉を言った。
「・・・デューン?」
「大正解!」
「・・・・・・!!!」
シリューにはまだ信じられなかった。
『ウソデショ?ウソダトイッテ、オネガイ。』
だがミルフィーはシリューのささやかな望みを打ち砕くかのように話を続ける。
「デューンって結構大きいのに、ヘタクソな上にすぐにイッちゃうのが
難点なのよねぇ。でもそんなときは杖をお尻の穴に突き刺しちゃうの。
そうすると彼、すっごく元気になって前よりも激しくするもんだから
こっちがすぐにイッちゃたわ。」
「いやぁぁぁぁ!!!」
シリューは堪らず涙混じりの声でそう叫ぶと俯き、耳を塞いだ。
『モウヤメテ・・・キキタクナイ・・・キキタクナイ・・・』
まさか最愛の人が、自分の親友とはいえ他の女と関係を持っていたとは
信じられなかった。否、想像することさえしたくなかった。
しかし、ミルフィーはデューンとの行為をあからさまに話し続ける。
「そう言えばこないだ、私がベッドの上で看護婦になったとき、デューンってば
私の格好見て、獣のようにアソコを大きくしながらハァハァ言うもんだから、
恐くなっちゃって、その時持ってた注射をデューンの・・・」
「もう、やめてぇぇぇ!!!」
シリューの必死の叫びが船内に響き渡った。ミルフィーは彼女のその唐突な行為に
少し驚いたが、すぐに落ち着きを取り戻し、俯くシリューの顔を覗き見た。
彼女の顔は既に涙で濡れていた。涙の粒は彼女の目から床へと次々と落ちていく。
ミルフィーは、そんなシリューを見て申し訳なさそうに言った。
「ごめん、シリュー。全部嘘よ。」
「え・・・?」
シリューは涙でクシャクシャになった顔をミルフィーに向けた。
「いくら何でも親友を悲しませるようなことはしないわよ。
でも、ポルナレフのことは本当よ。」
「よかった・・・」
シリューは安堵した。ミルフィーはそんな彼女を見て言った。
「シリューってば、そんなところが可愛いよね。嘘でも本気で捉えちゃうところが。
私、なんだかスイッチが入っちゃったみたい。」
「え?スイッチって、何の?」
ミルフィーはシリューへ体を近づけると同時に、自分の口を彼女の口へと近づけた。
やがて、ミルフィーの口がシリューのそれと触れ合う。
「!?!?」
シリューは一瞬何が何だか考えられなくなった。
ミルフィーはシリューの唇を舐め回し、その舌はシリューの歯を、頬の内側を、
そして舌を支配していった。
「ん、んふ・・・、んふぅ・・・」
互いの舌は、口内で唾液を絡めながら踊る。
ミルフィーが、不慣れなシリューを優しくリードしてあげるような、そんな感じだった。
「うぅ・・・、はぁ・・・」
シリューは自分の体から力が抜けていくのを感じた。
「ふふ、もういいみたいね。」
ミルフィーは口をシリューの口から遠ざけると、ぐったりとした彼女の体を床の上に寝かせた。
ミルフィーは視線をシリューの顔から下半身に移す。
「やっぱりね・・・」
シリューの股間は、誰の目から見ても濡れていることが分かる。
そしてミルフィーはシリューの下半身に顔を近づけると、
水気を拭き取るかのように、シリューの股間や脚の付け根に舌を這わせる。
「ん、んあぁ・・・」
ミルフィーが舌を動かすたびに、シリューは声をあげながら上半身を激しく動かす。
両脚は、動かそうにもミルフィーにしっかりと抑えつけられているので動かせない。
「せっかく拭き取ってあげてるのに・・・余計に濡れてるわよ」
と、ミルフィーは意地悪っぽく質問する。
「そんなこと・・・知らない・・・・」
シリューは肩で息をしつつ必死に答える。
「私、嘘つきは嫌いよ」
ミルフィーはシリューの着ている服のハイレグの部分を右にずらすと、
露わになったシリューの大事な部分に噛み付いた。
「あ!? あい、やぁぁぁぁぁぁ!!!!」
シリューは思わず苦痛と快楽が混じった叫びをあげる。
「・・・もう一度聞くけど。なんで濡れてるの?」
ミルフィーは、厳しい顔つきとはっきりとした口調でシリューに尋ねる。
『モウ、ドウナッテモイイ・・・』
シリューは大量の涙と涎を流しつつ、口を開いた。
「きもひよかっひゃはら・・・ひょれで・・・」
「それで?」
シリューは迷いを吹っ切るかのように答えを続ける。
「お・・・おまんひょが・・・、ぬれひゃったんれふぅ・・・」
ミルフィーは自分が待っていた答えを聞くと表情と口調を和らげてこう言った。
「もっと気持ち良くなりたいんでしょ? じゃ、服を脱いで。」
「うん・・・」
シリューは立ち上がると、言われるがままに服を脱ぎ始めた。
「ふ・・・うぅん・・・」
「んぅ、はぁ・・・」
二人の少女はカプセルホテルの中で、生まれたままの姿で抱き合い口付けを交わす。
元々カプセルホテルは一人用のため、二人が入るには少々窮屈だったが、
二人はそんな事は気にしていなかった。むしろ、お互いの肌が常に触れ合うには
ちょうどいいと思っていた。
ミルフィーは、シリューの身体をを全身で包み込むように押さえ込み、
左の乳首を口で吸い、右の乳房を手で優しく愛撫する。
「ん、あん」
シリューは刺激を受けるたびに堪らず声をあげる。
「ふふっ、可愛い声出しちゃって」
ミルフィーは乳首に噛み付いたり強くつまんだりして刺激の度合いを徐々に強くしていく。
それに連れてシリューも高く、淫靡な声をあげる。
だが、そんなシリューもミルフィーの一方的な攻めには少々辟易してきた。
「もう、ミルフィーばっかり・・・ずるいよぉ・・・」
「え?もう飽きちゃったの?」
シリューは涙目で好きな異性に思い切って愛を告白するかのように、
ミルフィーに自分が今まで抑えていた思いを打ち明けた。
「そんなんじゃないの。私も・・・その・・・ミルフィーを・・・
気持ちよくしてあげたいなー、・・・なんて。」
それを聞いたミルフィーは彼女の思いに応えるかのように、
「うん、私を気持ち良くしてあげてね」
と、シリューに身を預けた。
シリューは舌をミルフィーの口へ持っていくと、ぎこちない動きで
自分の舌を唾液を含ませながら、口から首筋、胸の谷間へ動かしていく。
シリュー自身、自分の汗と唾液と愛液にまみれたミルフィーの身体を
舐めるのは正直、気持ちの良いものではなかった。
しかしシリューの、ミルフィーを気持ち良くしてあげたい、ミルフィーが感じた
時の声を聞きたい、そんな思いが彼女の舌を動かした。
やがてシリューの舌は、ミルフィーの臍、そして乙女の部分に到達した。
「これがミルフィーの・・・」
シリューは思わずミルフィーの大事な部分にしゃぶりつく。
「やぁ・・・んぁん!」
ミルフィーはシリューを待っていたかのように快楽の返事をあげる。
『カンジテクレテル・・・ウレシイ・・』
シリューは嬉しくて泣きそうだった。ミルフィーが不慣れな自分に感じてくれてる。
ミルフィーが自分のために声を出してくれてる。何よりミルフィーが自分のために
目から、そして大事な部分から歓喜の涙を流してくれてる・・・そんな思いで一杯だった。
「ねぇ・・・シリュー・・・」
「何?ミルフィー・・・」
「二人でもっと・・・気持ち良くなろ?」
「・・・うん」
シリューはミルフィーの言っていることがよく分からなかった。
でもミルフィーと一緒だったら何も恐くない、と素直に首を縦に振った。
ミルフィーはシリューを仰向けに寝かせて軽く頬にキスをする。
そして、互いの乳房と乙女の部分が触れ合うように身体を密着させた。
「動くわよ・・・いい?」
「・・・うん。」
ミルフィーはシリューの了解を確認すると、全身を上下に動かし始めた。
ミルフィーが動くたびに互いの上半身に実った柔らかい果実は微妙に形を変え、
下半身でも、互いの愛液に濡れた大事な部分はシュッシュッと音を立てて擦れ合う。
「シリュー・・・」
「ミルフィー・・・」
二人の少女は互いの手をしっかりと握り、愛すべき相手の名前を囁いた後、
熱い口付けを交わす。そして擦れる速度を速くしていく。やがて絶頂の時を迎えた。
「イッ、ンィクゥゥゥゥゥ!!!!」
「アァア、アァァァァアアァァァァ!!!」
〜数分後〜
「やっぱり、私はデューンしか考えられないの。」
シリューは先ほどの行為を後悔するかのようにため息交じりで話す。
「なぁんだ、やっぱりね。」
ミルフィーはシリューの考えを予想していたが少々残念がった。
「でもね・・・」
「なになに?」
「さっきのも悪くないかなって・・・思ったりもするの。」
「本当に?嬉しい!」
ミルフィーはたまらずシリューに抱きついた。