「入れてよ」  
「ダメだ」  
「いいじゃないちょっとくらい。減るモンじゃなし」  
「…ミリアム」  
「…はいはい、ホントあんたってあたいには冷たいよね」  
 
そう言い終えると不機嫌そうに唇を尖らしたミリアムは自分の胸の谷間に挟んでいたグレイの陰茎に  
舌を這わせ始め、ねっとりと舐めてゆく。  
 
(何よ、ケチ)  
 
こうしてグレイのモノを口淫するのはこれが初めてではなく、今は亡き仲間のガラハドと三人で  
旅をしていた時には事有る毎に求めたものだ。(主にミリアムがグレイを)  
それこそ数え切れない程にグレイの精を飲み込んできたのは上の唇だけ。  
決して彼はミリアムが熱くしている下半身に触れようとはしない。  
そのもどかしさが余計にミリアムの性欲に火をつけて「いつか繋がってやるー!」と彼女は内心呟く。  
だがそんな様子は億尾にも出さず、口の中に頬張った茎を吸い、舌先で亀頭の窪みをチロチロと舐める。  
 
「…っ…」  
「んふ、ひもちひひ?」  
「咥えながら、喋るな…」  
 
思わず吐息の漏れた彼に声をかけるが口内が支配されている為言葉に成らない。  
その拍子に、ミリアムの口端からつぅ…っと唾液が零れて白い肌を伝い落ちた。  
 
互いにそれ程着衣は乱されていない。  
グレイは用意された部屋のベッドに腰掛けてズボンのファスナーだけを下ろした格好。  
ミリアムは鍔の大きな帽子を取り、胸元を肌蹴させている。  
先程伝い落ちた唾液が顎から首筋へと流れてゆく。  
そんな様子をグレイは瞳を細めて見つめ、そっとミリアムの頭に両手を添えた。  
僅かに唇の片端が意地悪く釣りあがる。  
そして同時に、ミリアムの喉奥を突く様に彼女の頭を自分の腰へ無理やり引き寄せた。  
 
「ぐっんんっ!!!」  
「根元もしっかり舐めろよ」  
「ん、んんんんんんー!!(苦しいってば!!)」  
「どうした、もっと奥がいいか?」  
 
くく、と喉を鳴らせて笑うとゆさゆさと腰を振ってまるで膣の中を犯す様にミリアムの喉を突く。  
あまりの苦しさにミリアムは眉根を寄せ、ぎゅっと瞳を閉じて堪えるがそれでも彼女は負けない。  
グレイが望む様に根元まで咥え込み、頭を上下に振った。  
口の中にぬるりとした、ほんの少しだけ塩味のする何かの感触を覚えた。  
 
(…感じてるんだ、グレイ…)  
 
間違いなく先走りの蜜であるそれを舌で味わい、今度は右手を茎の根元に添える。  
口を窄めて上下に動く頭に合わせて右手も根元から亀頭へ、亀頭から根元へと繰り返し繰り返し扱かせる。  
どうやら先程までの余裕はないのか、グレイの喉元が天井を仰ぎ、瞳も強く伏せているようだ。  
その様子に、ミリアムの秘部が触れられてもいないのにヒクヒクと蠢く。  
触らずともぐっしょりと濡れているだろう其処に、ミリアムはゆっくりと左手を伸ばした。  
 
くちゅ…、とはっきりと音が聞こえる程に愛液に塗れた入り口を、さらにわざと音を立てる様に刺激する。  
その間もグレイの茎を扱き、舐め続ける。  
左手の中指が下着の隙間を割り、蜜壷の入り口に触れた。  
そしてそのまま躊躇う事もなくずぶずぶと奥へ沈めてゆく。  
予想通りミリアムの中は熱く、自分自身の指を強く締め付けている。  
 
「ん、んん…」  
 
声色の変わったミリアムの吐息に気づくとグレイはその様を上から見下ろす。  
自分のものを咥えた女が自慰に耽るその姿にゾクゾクと背筋が震え、着実に射精感を強めてゆく。  
ミリアムが自分で指を三本挿入する頃にはもうグレイを慰めることを忘れ、彼女は自慰に溺れていた。  
 
「あ…んっ、あ…っ欲しいの…ぉ、グレイの、おちんちん欲しいよ…ッ」  
「口が留守になってるぞミリアム」  
「なんでっ!なんであたいはダメなの?ずっとあんたと一緒にいる、のにぃ…、は、あああっ!」  
「…いいから…ほら、咥えろ」  
「バカ、っ、んんん…はあ…っ、むぐ…」  
 
一瞬だけ、グレイは切なそうに瞳を細めてミリアムを見つめた。見事な金髪に指を絡め、二、三度優しく頭を撫でると  
再びミリアムの口腔を攻め立てる様に腰を振る。  
ミリアムも懸命にグレイのものを愛し、そして自分のものを慰め続ける。  
 
「…出るぞ」  
「んっ、んっ、あたい、も…!」  
 
じゅるじゅると音を立ててグレイ自身を吸い上げると鈴口を割って迸る青臭い熱がミリアムの口腔を支配してゆく。  
そして、一滴も零さず口で受け止め飲み込むと同時にミリアムも軽く果て、ガクガクと体を奮わせた。  
 
 
 
 
 
 
―――部屋にあるシャワーの音が響き、グレイの元へと届く。  
脱ぎ捨てられたミリアムの服をちらりと横目で見るとさっきまで腰を下ろしていたベッドへ横たわり、  
まだ作られたばかりなのだろう真新しい建物の天井を見上げて溜息をついた。  
 
(…この腕に抱ければ…どんなにいいか)  
 
一人きりになった部屋の中でそんな事をふと過ぎらせる。  
ミリアムが自分に好意を寄せている事は痛い程知っていた。  
彼自身も、彼女を見ていたのだから。  
未だシャワールームから出てこないミリアムの顔を思い浮かべる。  
 
(お前をサルーインとの決戦に連れて行く訳にはいかないからな…)  
 
左を向くと視線の先にあるのは最後の戦いの為に、かつての仲間から奪ったアイスソード。  
仲間を殺してまで手に入れたものは、この世界を…この世界に住むミリアムを護る為に必要な武器。  
――自分は死ぬかもしれないのだ。だからこそ彼女を抱くことなど出来ない。  
最後まで抱いてしまえば、きっとグレイ自身が彼女を離せなくなってしまう。  
 
「全く、最低だな…俺は」  
 
自嘲交じりの笑みを浮かべてポツリと呟くと再び視線を天井へと戻す。  
そして先程まで金の髪に触れていた指先を唇へと添えると  
まるで彼女の唇にキスする様にその指先にそっと口付けを落とした。  
 

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