心地よい夜風がミュルスの宿に吹く。  
 
(ああ、これからどうしましょう・・・。)  
夜、モニカは目を覚ました。  
かの愚鈍で有名な公爵の子息との結婚話を、自分の意思と関係なく進められ、  
半ば勢いで国を捨てて、地位を捨てて逃げたものの、時間が経つにつれ  
今まで守ってくれた兄を裏切り、ユリアンまで巻き込み、そして何の後先も  
考えていなかったことがモニカを苦しめた。  
 
一方のユリアンは布団を蹴り落とし、パンツとシャツを着ただけで眠っていた。  
 
(まぁ、ユリアンったら!風邪引きますよ。)  
モニカは落ちた布団を拾ってユリアンに掛けようとしたが、  
そのとき目に入ったのはユリアンの苦悶の表情と、股間の肉棒の膨張だった。  
(まぁ!ユリアンったら!・・・でも苦しそうですわ。あの股間のせいかしら)  
ユリアンの苦悶をどうにかしてあげたい。  
今、ユリアンを救えるのは私だけしかいない。  
 
幸いにもモニカは夜のたしなみについてカタリナから教えてもらったことがある。  
無論、結婚したときに何も知らなさ過ぎるのは問題だという考えだからであろう。  
とりあえずユリアンのパンツを脱がせてみた。  
「ん・・・んん・・・。」  
ユリアンはどうも起きる感じがしない。  
(うそ・・・こんなに・・・大きいですわ!)  
ユリアンの怒張を見たモニカが内心驚きの声を上げる。  
ユリアンの怒張の長さは20cmを超えており、  
一般男性のと比べても大きい部類に入るものだった。  
モニカは恐る恐る怒張を握ってみる。  
モニカのかわいい手が2つユリアンの怒張を包む。  
それでも、ユリアンの怒張の3分の1ははみ出る。  
そしてそれをモニカは口に頬張る。  
 
(えと・・・『ふぇらちお』ってこの後どうしたらいいのかしら・・・。)  
口に頬張った怒張を加えながら、考え込むモニカ。  
ふと舌が動きユリアンの怒張を擦る。ユリアンから色っぽい声が出る。  
「あぁん・・・。」  
(ユリアンが感じてますわ。それに・・・)  
モニカはしばらく舌でユリアンの怒張を舐めまわしながら、口を上下に動かした。  
ユリアンはまだ起きないが、どうやら夢を見ているらしい。  
「あぁ・・・モニカ・・・いいよ・・・。」  
(え?まさか?)  
しかし、どうやら起きる様子は無い。  
モニカは行為を続けるが、モニカ自身にも変化が現れた。  
(なんか、私のアソコが湿ってきてますわ・・・。  
私もなんか変な感じになってきましたわ。)  
変な感じになるにつれて、モニカの速度が上がる。  
そうこうしているうちに、またユリアンが寝言を言い出した。  
「あぁ、モニカ・・・もう・・・中に・・・でるよ・・・。」  
その声を聞いたモニカはさらにフェラチオの速度を上げた。  
あぁんとユリアンが声を上げた瞬間、怒張から白濁液が放たれた。  
びゅるるる、びゅるるるるる、びゅるる・・・  
モニカはそれを一気に吸い上げた。そして白濁液が喉を通るとき、  
彼女も軽くイってしまった。  
白濁液を吐ききったユリアンの怒張は小さくなった。  
そしてユリアンの寝顔が穏やかになった。  
穏やかになった彼の顔を見たモニカが軽く頬にキスをする。  
そして彼女は再びベッドに戻った。  
 
 
翌日、顔を赤らめているユリアンと少しつやつやになったモニカが食事を取っている。  
 
「ユリアン、やっぱりロアーヌに戻りましょうか?」  
「え?どうしてですか?」  
「昨日の夜、思ったんです。結局は私のわがままでお兄様やユリアンを困らせているのではと。」  
「俺は大丈夫ですよ。モニカ様と旅を続けてても。」  
「でも・・・今ならまだ間に合います。お兄様も許してくれますよ。」  
そう言うモニカは何か寂しそうだった。  
(モニカ様は本当に俺のために・・・)  
ユリアンは自分の考えをぶつけてみた。  
「モニカ様?ツヴァイク公のご子息が好きなんですか?」  
「いえ、好きではありません。」  
「じゃぁ、俺のこと、ツヴァイク公のご子息より嫌いですか?」  
「そんなこと、絶っっっっ対ありませんわ!その・・・私・・・。」  
「じゃあ、俺のこと、好きですか?」  
ストレートなユリアンの質問にモニカが少し赤くなる。  
「もちろん、もちろんですわ!その・・・好き・・・ですわ。大好きですわ・・・。」  
答えてさらに赤くなるモニカと、少し驚きの表情をとるユリアン。  
ユリアンの表情が少しずつ笑顔に変わっていく。  
「よかったです・・・。俺も・・・モニカ様のこと・・・大好きです。」  
モニカが一瞬驚きの表情をとるが、次第に笑顔に変わる。  
「よかったですわ・・・。私も・・・大好きですわ。」  
 
しばらくしてミュルスの港で。  
「どこ行きですか?」  
「ピドナ行きとツヴァイク行きがあるけど、ツヴァイク行きは一昨日、  
モンスターに襲撃されてしばらく欠航だよ。」  
ユリアンは胸をなでおろす。一昨日といえば本来ならモニカがツヴァイクへ  
嫁入りにいく日だったのだ。もし逃げなければ今頃モニカ様は海の・・・。  
そう物思いにふけっているとモニカが横からつつく。  
「ピドナって・・・?」  
「ピドナにトーマスがいます。あいつなら何かしら力を貸してくれると思います。」  
「トーマス様にもお会いしたいですね。」  
 
2人はピドナ行きの船に乗った。  
「ユリアン。」  
「はい、モニカ様。」  
「私、思ったのですが、偽名使いたいと思いますけど、何がいいですか?」  
当然本名を名乗れないが、それだとユリアンも不便だろう。  
「う〜ん。何がいいですかね。」  
「ユリアンには妹っているの?」  
「実は死食で・・・。」  
ユリアンが少し暗い顔になった。モニカはすかさず謝る。  
「・・・ごめんなさい。」  
「いえ、そのー。でも、実は、妹の名前、考えてたんですよ。」  
「え?何ですの?」  
「それは・・・」  
「まぁ、素敵な名前ね。それで呼んでくれませんか?」  
「え、はい。」  
少し赤くなったユリアンを尻目に、モニカは船の進む向きと逆の方向を見た。  
(お兄様、私は愛を選びます。私のわがまま許してください。)  
 
そして、結局、彼女の兄がわがままを認めるのはまた別の話・・・。  
 
Fin  
 

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!