「なんかね〜男三人旅も結構虚しいな」
「だよな」
「そうだな」
「どこかにいい女はいねーのか」
「なんかさ、グレイ前連れてた子、美人だったな!」
「あぁ…クローディアか…」
「そうそう、クローディア!どして別れたんだ?」
「あー…なんか…」
「なんか?」
「趣味合わなかったな…性的な意味で」
「なんだそれ〜!」
「意味が解らね〜!」
「それは…初めての時、いきなり『さあ、跪いて足を舐めなさい』とか言うのよ」
「ないな」
「ありえん」
「そしたらだんだんエスカレートしてきてな、言葉で攻めさせろとかムチで叩かしてくれとか言うんだ」
「うそ!あの顔で?あの声で?」
「で、どうなったんだ?」
「怖くなったから、力一杯縛り上げて逃げた」
「ひどいことするんだな〜!」
「てかさ、ホークが前連れてた彼女もイイ線いってたじゃん」
「バーバラか…?どうして別れた?」
「ん〜、あいつも結構良かったんだけどねぇ…なんかこう、体の相性がな〜」
「オマエもか?」
「聞きたいね〜!」
「すっごい……キツかったんだ。食いちぎられるかと思った」
「ありえねー!」
「それはキツイな」」
「そしたらな、『イタイ、イタイ、裂ける』とか言うんだ!標準だっつーの!」
「しかも人のせいにするのか」
「笑えん〜」
「てかジャミルの連れてた彼女、なんか萌えな感じでよかったじゃねーのか?」
「アイシャだったっか…?」
「あ〜、あいつね!なんかさ〜結構よかったんだよね〜、途中までは」
「どういう事だ?」
「ぶっちゃけ言うと、超ガバガバだったんだ!」
「やりまくってるってことか」
「あそこが?」
「そーそー、で、あげくの果てに、『超小さい』とか言うんだ!超ムカついた!」
「どんなのだったんだ?」
「こんなもん!」
「ジャミル!ドラム缶で表すのやめてくれ」
「本当、ろくな女いないな〜」
「ほんとうだ」
「あっでもな〜、前、バルハル族の…ツフっていたじゃん?実は彼女と寝ちゃったんだけど……」
「………」
「………」
「どした?」
「俺も寝た」
「俺も」
「まじで!?」
「なんかすごい力で襲ってきてさ、やらせろ、私はやりたいんだとか言って」
「それ、俺も言われた!私の穴を埋められるのはおまえだけだ、とか言って」
「そうそう、それでおまえを見ると貴族のぼっちゃんを思い出しますとか言って襲ってきたな」
「で、なんかすっきりしたとか言って1人で去っていった」
「俺には、自分より強い奴に会いに行くとか言って」
「これはレイプだな」
「今度会ったらまた襲われる」
「それより、今日アルツールで話しかけてきた奴、なんだったんだ」
「ハゲた奴?」
「名前……、思いだせん」
「そうそう、ハゲ」
「なんか『もうこれ以上殺さないでくれ』とか言ってたな」
「もう少しで思い出せそうなんだが」
「それと『前は髪はフサフサだったのに今回は…』とか言ってたな」
「変な奴だな」
「うん、しかもなんか俺達が通り過ぎたあと、金髪の貴族にボコボコにされて剣奪われてた」
「うわ!! 悲惨」
「あいつ、本当に不運そうな顔してたもんね」
「ほんと、ろくな奴いないな〜」
「本当だな」
「そうだな」
「さ、今日はこれくらいにしてもう寝ようか」
「話し出したらキリがないな〜」
「明日こそステキな彼女に巡り会えますよーに」
「じゃあ寝るぞ」
「ああ」
「また明日な」
おしまい