ミリアムはクローディアにとって、初めての友人と呼べる存在だった。  
ただ二人の女同士、クローディアとミリアムはいつも多くの時間を一緒に過ごす。  
普段は勝気に振る舞っている彼女だが、旅を始めたばかりの頃はいつも世話を焼かれていた  
クローディアにとっては、ミリアムは明るく利発な唯一無二の親友であったし、  
彼女もそう思ってくれていると感じていた。  
旅を続け、大きな運命の流れに巻き込まれていく内に、クローディアとミリアムの関係も深まっていった。  
 
ある時クローディアは、ミリアムが度々仲間の一人であるダークを目で追っていることに気が付いた。  
「ダークがどうかしたの?」  
「えっ、あ、えーと…」  
クローディアが尋ねると、ミリアムは下を向いて口篭ってしまう。  
「実は…、絶対内緒よ!クローディアにだけ言うんだからね!」  
そう念を押すと、ミリアムは仲間の男三人から少し離れた場所で、クローディアの耳元に囁いた。  
「実はあたし、ダークのこと…」  
その告白を聞いたときから、クローディアの胸は微かな痛みを持ち始めた。  
ミリアムの恋心を友人として応援してあげるべきなのだろうと思う。  
しかしどうしても、素直にそのような気持ちにはなれなかった。  
自分が一番近くにいると思っていたのに…。  
 
「ねえ、寒いから一緒に寝てもいい?」  
バルハラントの村の宿で、ある夜ミリアムがそう声を掛けてきた。  
クローディアは断る理由もなく、彼女を自分のベッドに招き入れる。  
「あったかーい!やっぱ寒いときは人肌ねー」  
そう言ってミリアムはクローディアの体に抱き付いた。  
女友達同士の他愛無い行動だが、クローディアは柔らかく肌の触れ合う感触に、  
思わずどきりとしてしまう。  
「あ、ねえ、今日ね、」  
寝ようとする様子もなく、ミリアムは口を開いた。  
寒いというのは口実で、単に話がしたかっただけなのかもしれない。  
うん、とクローディアが相槌を打つと、ミリアムは話を続ける。  
「洞窟に入ったでしょ、その時あたし思いっ切り滑っちゃって。  
そしたらダークが後ろから抱き止めてくれたの!もうあたしドキドキしちゃって…」  
そういえばクローディアの背後で、そんなことが起こっていたような気もする。  
洞窟を探索していればよくあることだったが、ミリアムにとっては特別なことだったのだろう。  
頬を赤らめて語るミリアムは、とても可愛らしく見えた。  
「そうなの、よかったわね。」  
「うん!ダークって無愛想だけど結構優しいよね。この前も…」  
言いかけたミリアムの手を、クローディアはきゅっと握る。  
「ん?どうしたの?」  
言葉を止めて首を傾げるミリアムに、クローディアは言った。  
「彼が優しいのはあなただけよ。きっと彼もあなたのことが好きだと思うわ。」  
「え、そ、そんなことないわよ…」  
ますます顔を赤らめて、言葉では否定しながらもミリアムは嬉しそうに微笑む。  
その頬に、クローディアは軽く唇を当てた。  
「ちょっ、クローディア!?」  
「ミリアム、今のあなたすごく可愛い。」  
戸惑うミリアムの上に覆いかぶさるように体を起こして、クローディアは握っていた手に力を込める。  
「目を閉じて、彼の手だと思って。」  
そう言ってクローディアは、今度は唇に口付けた。ミリアムの体が緊張する。  
「彼にこうされたいんでしょう?」  
クローディアが囁くと、ミリアムは少し躊躇いながらも目を閉じた。  
 
クローディアはミリアムの唇に触れると少し開かせ、深く口付けた。  
「ん、んん…っ」  
口内を舌で侵しながら、ミリアムの寝衣の裾に手を入れる。  
しっとりとした皮膚を優しく撫で上げ、胸の膨らみに辿り着くとそれをやんわりと掴んだ。  
「ん、ク、クローディア、やっぱり…!」  
行為が進んでくると躊躇いが生じたのか、ミリアムはクローディアの唇から逃れて声を上げる。  
「クローディアじゃないわ。さあ、目を閉じて、彼のことを考えて。」  
「ダーク…」  
「そうよ。」  
男の名前を呟くミリアムの瞼に、手を当てて閉じさせると、クローディアは再び乳房に触れた。  
撫で擦りながら、もう片方の手で裾をたくし上げ、露出させると唇を寄せる。  
「んっ」  
乳首を舐め上げると、ミリアムの胸がびくりを跳ねた。  
きっと彼女の頭の中では、あの男にそうされていることになっているからこその反応なのだろう。  
嫉妬を感じながらも、そこにつけ込んでいるのだから仕方ない。  
クローディアは乳房を揉みしだきながら、そこを強く吸った。  
「ふ…は、あっ…!」  
舌先で転がしたり、押し潰す度に、ミリアムは息を吐き体をよじらせる。  
(ミリアム、綺麗だわ…)  
その声や姿に、クローディアの胸は熱く焦がれた。  
この体にあの男が触れると考えるだけで、許しがたい気分になる。  
今までミリアムが何人かの男と恋をしたことがあるのは知っていた。  
彼らと抱き合ったことがあるのも知っている。  
しかし彼らは、結局ミリアムを傷付けて去って行ったのだ。  
きっとあの男も彼女を傷付ける。  
ミリアムが悲しむところなんて見たくない!  
クローディアはミリアムの硬くなった乳首を摘み上げると、強く摩擦する。  
「あっ…んん、はぁ…!」  
しかしこうして頬を染めて喘ぐミリアムの頭の中は、今まさにあの男のことで満たされているのだ。  
その事実がクローディアの喉の奥をぐっと苦しくさせた。  
 
クローディアはミリアムの胸を責めていた指を、彼女の脚の間へと移動させた。  
ミリアムははっとして一瞬脚を閉じたが、クローディアの手の平に視界を塞がれて力を緩める。  
下着の上から秘所に触れると、布が湿っているのが分かった。  
クローディアは嬉しいような悔しいような、複雑な気持ちになる。  
柔らかい肉に指を沈めて撫で上げ、ミリアムが反応する場所を見付けると、ぐっと押し潰した。  
「あっ…!」  
「ここ?」  
クローディアが耳元で囁くと、ミリアムはこくりと頷く。  
そこを布の上から強く上下に擦ると、彼女の腰にぐっと力が入った。  
「あ、ん、あっ…あぁ…!」  
彼女の体が急激に高ぶっていくのが分かる。  
湿っていただけの布に濡れた部分が現れたのを見ると、クローディアは下着に手を掛けた。  
ミリアムの細長く伸びた脚からするりと抜き取ると、膝を掴んで脚を開かせる。  
「あ、や、やだ…」  
恥ずかしがりながらも緩い抵抗しか示さないミリアムの秘所に、クローディアは唇を近付けた。  
濡れたそこを指で優しく開き、赤く膨らんだ肉芽を見付けると舌先でつつく。  
「ぅん…っ!」  
ミリアムの腰がびくりと跳ねる。愛液の溢れる入り口から大きく舐め上げながら、  
時折舌先を肉芽に当てると、その度にびくびくと反応した。  
「あっ…あ、あ…」  
「気持ちいい?」  
「う…ん、…あっ、あぁ!」  
クローディアが舌先で肉芽を強く捏ね始めると、ミリアムは一際高い声を上げた。  
「あぁっ、はぁ…あ…ああっ!」  
呼吸を乱しながら、快楽を持て余して腰を捩じらせる。  
その姿に刺激されて、クローディアは舌で肉芽を苛めながらも、入り口に指を沈めていった。  
中は熱く濡れていて、弾力のある肉がクローディアの指を柔らかく圧迫する。  
一本収まると、もう一本指を増やして、ミリアムの中を開いていく。  
二本の指が入ってしまうと、クローディアは秘所から唇を離して、指を動かし始めた。  
「ほら、彼の指だと思って…」  
「ん、あ、あぁ…」  
囁きかけながらゆっくり指を出し入れすると、とろりと愛液が溢れた。  
わざとくちゅくちゅと水音を立てながら、少しずつ指の動きを速めていく。  
「聞こえる?すごく濡れてるわ。」  
「やっ…だって…あ、あっ…!」  
クローディアが指が激しさを増していくごとに、ミリアムの呼吸も荒くなる。  
出し入れしながら左手の親指で肉芽を刺激すると、ミリアムはぐっと体を反らせた。  
 
「あぁっ!あっ…やっ、ああ!」  
肉芽を容赦なく捏ね潰し、内壁を激しく擦り上げるといよいよミリアムの体が上り詰め始める。  
「あっ、あ…いや、あぁ…ダーク…っ!」  
激しい快楽の中で、ミリアムは恋焦がれる男の名前を呼んだ。  
自分がそうさせているのは分かっていても、それを聞いたクローディアの胸はまた苦しくなる。  
泣き出しそうな声で男の名前を繰り返すミリアムに、クローディアも縋り付いて同じように彼女の名前を呼びたかった。  
それでも女であるクローディアの体は、彼女を抱き締めながら気持ちよくしてあげることはできない。  
男であればよかったのにと思いながらも、女でなければここまでミリアムを愛しく思うこともなかったとも思う。  
もし普通の町の娘として生まれてくれば、ミリアムともお互いに恋人を持って、普通の友達になれていたのだろうか。  
人生の殆どを森の中で過ごして来たクローディアにとって、ミリアムの存在は大きくなり過ぎていた。  
「あ、だめっ…いく、あっあっ、あぁあっ!」  
ミリアム腰が浮き上がり、大きくびくりと震えて、彼女が達したのが分かった。  
中が小刻みに痙攣するのがクローディアの指に伝わってくる。  
それが収まっていくのに合わせて、指の動きを緩めた。  
やがて彼女の呼吸が少しは落ち着きを取り戻すと、クローディアは濡れた指を引き抜く。  
「ミリアム、すごく綺麗だったわ。」  
「クローディア…」  
何か言いかけたミリアムの口を、クローディアは口付けで塞いだ。  
「おやすみ。」  
ミリアムに毛布を掛けてやると、自分も毛布を被って目を閉じる。  
彼女は毛布の中で寝衣と下着を元通りに直すと、黙って部屋を出て行った。  
(もう今までのようにはいられなくなってしまうかしら…)  
その音を聞きながら、クローディアは思った。  
今夜の行為をミリアムがどう受け止めたのかは分からなかったが、友人としての一線を越えてしまったのは事実。  
きっとこれまで通りには接してくれないだろうと思うと、息苦しいほどに胸が痛んだ。  
(自分でしたことなのに…わたし、勝手ね…)  
カチャリと扉の開く音がしてミリアムが戻ってきた。  
彼女はクローディアのベッドに入って来ると、体を寄り添わせて横になる。  
やがてミリアムが寝息を立て始めた時、クローディアの閉じた瞼から涙が零れた。  
 
 
 

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