「う〜洞窟洞窟」  
今 ボスモンスターを求めて全力疾走している僕はイスマスに住むごく一般的な貴族の息子  
強いて違うところをあげるとすれば羽が生えてるってとこかナ―――名前はアルベルト  
そんなわけで帰り道にあるモンスターの洞窟にやって来たのだ  
ふと見ると奥に一人の若いデーモンスカウトが座っていた  
ウホッ!いい羽・・・  
そう思っていると突然そのデーモンは僕の見ている目の前でツナギのホックをはずしはじめたのだ・・・!  
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「・・・誰よ、古代語コーナーに絵本置いた人」  
海賊から古文書を買った旅芸人―バーバラは、古文書を訳すためにバファル帝国首都、メルビルにある図書館に来ていた。  
翻訳の素人が本を一冊ずつ読みながら解読しているので時間がかかる。バーバラはほうっとため息をつく。  
「こんな時に仲間がいればねぇ・・・」  
つい最近までバーバラの周りにはたくさんの仲間がいた。会計士のエルマン、自称聖戦士のガラハド・・・  
しかし、この古文書が原因で別れてしまった。仲間は(特にエルマン)購入に反対していたのだが、  
バーバラが衝動買いしてしまったのである。衝動買いの癖を何とかするために会計士を置いたのに・・・バーバラは自分を責めていた。  
「なんで私はこんな紙束と友情を引き換えるなんて事をしたのかしら・・・」  
図書館の机でうなだれていると、図書館のドアが開いた。そして  
「俺は古刀の補強材を調べる。」  
少し暗い男の声と、  
「そう。私は向こうにいくわ。」  
落ち着いた女の声。間違いない。古文書の一件で別れたグレイとクローディアだ。バーバラを気まずさが襲う。  
(今声を掛けて仲直りしようかしら・・・でもねぇ・・・)  
なんて考えていたが、先に声を掛けてきたのは二人のほうだった。  
 
「お前、バーバラじゃないのか?」  
グレイの問いかけに、  
「あら、二人とも久しぶり。元気だった?」  
ひねりのない挨拶で答える。  
「古文書の解読をしにきたの?」  
手元の本を見たクローディアが問いかける。  
「ええ。でもアムト神とエリス神の何かを使うとどうにかなる、って事くらいしか分からないのよ。」  
「帰ろう。今日はもう遅い。」  
話をさえぎるようにグレイが話す。どう見てもバーバラにいい態度を示していないようだ。  
少し心配そうな顔をしているクローディア。そのままグレイ達と別れ、ため息をつき再び解読を始める。  
大人気なくモップ男などと罵ったのが文字通り頭にきているようだ。  
数時間後。  
「ワロン島の神殿に入るにはアムト、エリスのシンボルが必要なのね!」  
やっと解読を終えたバーバラだが、その顔に喜びの表情はなかった。  
「みんな・・・」  
翌日、エスタミルでアムトのシンボルを手に入れ、エリスは迷いの森にいるだろうという話を聞いた。  
迷いの森には術がかけられていて、容易に出入りできない、と昔聞いたことがある。  
だが、バーバラには迷いは無かった。すぐに船に乗り、ブルエーレを経て迷いの森前に着いた。  
まだ夕方のはずなのに周りは夜のように暗く、不思議な雰囲気を醸し出している。  
「さて、早く行かきゃね」  
バーバラは自分に言い聞かせ、森の奥に入っていった。  
一方こちらはメルビルの宿。今日は客室がほぼ満員で賑わっている。ただ一部屋を除いて。  
「・・・・・・・・・・」  
「・・・・・・・・・・」  
グレイは古刀の手入れに集中し、無言である。  
(バーバラ、大丈夫かしら・・・)  
クローディアは生まれて初めて、人のことを心配していた。先程から何を考えてもバーバラのことが頭から離れない。  
「少し出かけてくるわ。グレイはついてこないで。」  
部屋が一段と静かになった。  
 
「ここにさっきも来たような気がするわ・・・」  
探索を始めて数時間。バーバラは完全に迷っていた。外は日が暮れているのだろう、さっきよりも暗い気がする。  
「は〜あ、疲れちゃったわ。少し休みましょう。」  
バーバラは大きな木の根元に腰掛け、最近のことを考える。  
古文書のこと、図書館のこと、クローディアのこと・・・  
ふと、クローディアの別れ際に見せた表情を思い出す。  
心配そうな表情が近づいてくる気がして・・・  
「バーバラ!」  
そこには本物のクローディアの姿。気分転換に迷いの森に来ていたのだった。  
「クローディア!こんなところで何してるんだい?」  
「急にバーバラの事が頭から離れなくなって、とにかく変な気持ちなの。それで、気分転換にきたんだけど・・・」  
バーバラはクローディアの髪の毛を触る。  
「もしかして、私のことを心配してくれていたの?」  
クローディアの頬は赤く染まっていた。  
「心配とかそういうのじゃなくて・・・その・・・」  
無表情、無関心の普段のクローディアとまるで別人のようだ。何かを伝えたいが言葉が思いつかないようである。  
互いに譲り合って言葉を交わさない。世界中の音が無くなったかのような静寂が辺りを包む。  
十数秒後。先に動いたのはクローディアだ。  
「・・・・・バーバラッ!」  
クローディアはバーバラを地面の上に押し倒し、彼女の唇を奪う。  
「・・・・ッ!」  
突然の出来事に頭が真っ白になる。視界内にはクローディアの顔のみが映されている。  
あまりにも突然すぎる出来事で、バーバラが状況を理解するのに時間がかかった。  
 
長年人と関わらずに暮らしてきたクローディアにとって、性別など関係ない。  
迷いの森から始めて出たばかりのころ、無口なグレイに変わり一行を盛り上げていたのはバーバラだった。  
自分には出来ないことを容易くやっているのを見てバーバラに惚れたとでも言うべきか。  
この森でバーバラに出会ったという偶然は、彼女に愛を伝える唯一無二のチャンスである、と直感した。  
クローディアは図書館その他で得た全ての「知識」を使い、両手でバーバラの乳房を撫でる。  
「んっ・・・クロー・・ディアッ・・・」  
バーバラは突然の愛撫に抵抗できずに声を漏らしているように見えた。が・・・  
「甘いわねぇ」  
バーバラは素早く左手と右肩を掴み、クルっと二人の上下位置を変えた。  
「ひゃっ!」  
突然ひっくり返されてクローディアの口から変な声が漏れる。隙を見せずバーバラは馴れた手つきでクローディアを撫でる。  
「あたしがお手本を見せてあげるわよ。こんな感じでっ・・・」  
「・・・・ふっ・・・はぅ・・・」  
クローディアのやや大きい胸を衣服の上から触れる。次に衣服の下に手を入れ、直接触れる。  
「・・・・・・・んっ・・・・・あぁっ・・・・」  
クローディアには刺激が大きすぎるようだ。そう悟ったバーバラはクローディアの突起を擦って絶頂を誘う。  
「あ・・・・なっ・・・ひゃぁああああっ!」  
ビクビクとクローディアの体が痙攣する。  
「あ〜ら?もう終わり?」  
「・・・・まだ・・・」  
バーバラはクローディアの亀裂をスパッツの上から触る。すでに愛液で滲んでいるスパッツが触れられると一段と色濃くなる。  
「ふっ・・・・あっ・・・」  
「クローディア。脱がしてもいい?」  
バーバラがそう問いかけると、クローディアは静かに頷いた。  
 
バーバラに下を脱がされ、クローディアの恥部が露になった。クローディアは恥ずかしさで顔を赤らめる。  
「まずいつも自分でしてるみたいにやってみて?」  
「えっ・・・?私、そんなこと・・・はしな・・いわ。」  
バーバラの無茶振りにとっさに嘘を付く。  
「そう。じゃあ変わりにあたしが」  
そう言ってバーバラはクローディアの亀裂に人差し指を挿れる。  
「んっ・・・・・あっ・・・・」  
指はは今まで散々濡らしたお陰で何の抵抗もなく中に入った。指の本数を増やしていく。  
「じゃあ動かすわよ。」  
三本目の指が入ったところでバーバラは移動を開始する。  
「やっ・・・ああっ!」  
自慰では感じることの出来ない快感にクローディアは喘ぐことしか出来ない。  
「これで十分だよね?」  
そう言ってバーバラはもう片方の手でクリクリと乳首を弄る。  
「はぁっ・・・はっ・・・・いっ・・・・・くぅ!」  
「もう、お逝きなさい!って感じかしら?」  
前後移動の速度を一気に上げて絶頂を誘う。  
「ああっ・・・・だめっ・・・・ああああああっ!!!」  
バーバラの指がググっと締めつけられると同時に愛液がクローディアの割れ目から溢れ出てくる。  
バーバラが「どう?気持ち良かった?」と聞く。  
クローディアは頷いたのかうなだれたのかコクンと首を縦に動かした。  
 
翌日、メルビル宿屋。  
「なんか気まずいわね〜」  
クローディアにパーティ再加入を勧められ、仕方なく扉の前まで来たものの、踏ん切りがつかないでいた。  
ガチャリ。  
向こう側からドアが開いた。  
「姐さんがいないと私はいる意味がないです〜」  
「旅の資金など、私のアイスソード代を使ってくれ。」  
「お前がいないと、旅がつまらん。」  
それぞれ特徴的な3人の男の声。  
「これで一件落着ね。」  
もう一人、女の声。  
「あたしなんかが仲間になっていいのかい?」  
バーバラが今起こっている和解ムードを確認する。  
「もちろんだ。ところで、宝の在処は掴めたのか?」  
あたりまえのように宝の事を聞くグレイ。  
「もちろん見つけたよ!誰にも渡さないよ!これで大金持ちだよ!」  
今日のメルビルの宿屋は朝から賑やかであった。  
 
 
                        糸冬  
 

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