「ああッ……ん、んッ…くぅッ!」  
来るべきミカエルとの決戦のためゴドウィン男爵の元、牢屋番すら駆りだされているロアーヌ城地下牢に  
女の喘ぎ声がこだましている。  
 
牢の一室では美しい長髪の若い女性が、全裸で横たわっていた。  
部屋の隅には脱ぎ捨てられたドレスが無造作に置かれているが、部屋には男の影は見えなかった。  
カタリナは牢屋の扉に向かい、まるで見せつけるかのように大きく股を開き、添えられた右手を緩やかに割れ目に這わせる。  
執拗に何度も指を這わせながらクリトリスに刺激を与え、その度に軽い喘ぎ声を漏らしている。  
左手は自らの乳房を下からすくい上げるようにして揉みこみ親指と中指で乳首を摘むと  
さらに刺激を加えるように人差し指を軽く擦るような動作を繰りかえす。  
だがそれでは物足りないのかしばらくすると今度は指先に唾液をまぶして同じ仕草を行った。  
 
「あ、ああ……駄目ッ……そんなこと……やめて…やめて下さい……そんなふうにされたら……ふあああッ!!」  
自らの身体をいたぶる指先に力をこめると、カタリナは一際大きな声で嬌声をあげた。  
乳首の先はすでにとがりはじめ、自らの指の動きに耐えられなくなったあそこは肉壁を熱くとろけさせる。  
とろりと溢れた蜜が冷たい石床に染みをつくった。  
 
「いやあああッ……も、もう…許して……これ以上は……いやぁん……ッ!!」  
カタリナの脳裏では大臣と三人の兵士によって恥辱と快楽まみれの拷問にかけられる自分の姿が描かれていた。  
妄想の中でカタリナは、全裸に剥かれ、縛られ、吊るされ、全身を弄ばれ、そしてそそり立つ熱い肉の棒を次々と押し当てられる。  
こんなところにも武器があるじゃないか、と左右から乳首を摘みあげられ、ここに武器を隠してるのだろうと  
灼熱の肉棒でとろけたあそこをかき回される。  
泣き叫んで許しを請う唇にもオトコの欲望が差し込まれ、口に放たれた精は一滴残らず飲まされ、  
そして下からの精は子宮へと注ぎ込まれていく。  
 
オトコたちはまとわり付く位置を替え、体位を替えて夜明けまで輪姦し続ける、普段のカタリナを知るものからは  
想像もできない、そんな内容の妄想だった。  
「あ、ああッ……たまらないッ…私…私、イッちゃうッ!!」  
あられもない声と同時に、カタリナの裸身に痙攣が走り始めた。  
そのまま一気に全身灼きつくされるかのような感覚に支配され、おびただしい蜜をあふれさせ、カタリナは絶頂に昇り詰めた。  
カタリナの肉体は美しい弓なりに反り返り、双臀をブルブルふるわせて荒い呼吸をする。  
そのまま裸体を二度三度震わせ、快楽の余韻を味わいながら汗まみれの身体をのたうたせた。  
 
 
隣りの牢からはカタリナの牢屋で何が起こっているのか確かめようと、必死になって鉄の扉を叩き、  
分厚い石壁を削ったりする音がカタリナが牢を出るその瞬間まで空しく鳴り響いていた。  
ミカエルがゴドウィンを打ち破り、ロアーヌ城へ凱旋するまでまだ時間はたっぷりある。  
カタリナは隣の牢から聞こえる煩悩の叫びを聞きながら口元に意味ありげな微笑を浮かべた。  
そして再び快楽の続きを貪ろうと腰をくゆらせた……。  
 
くちゅッくちゅッくちゅッ……。  
カタリナの股間から淫猥な音が響く。  
「すごい…すごいわッ……ああ、最高よ…ッ!」  
どのような卑猥な空想に浸っているのか、カタリナは恥ずかしい声を上げ続けていた。  
どうせ、隣りの牢にしかひとはいないのだとたかをくくって…。  
牢屋へ近づく足音にも気づかず自慰に耽るカタリナ。二度目の絶頂を迎えようとしたその瞬間、勢いよく扉が開け放たれた。  
 
「…………!!!!」  
予想外の訪問者の登場に呆気にとられ、潤ったあそこに指を挿し込んだ、まさに真っ最中の格好のまま  
扉を開け放った人物から目が逸らせないでいた。  
そこには、ゴドウィンと合流したものだとばかり思っていた大臣が護衛を引き連れて立っていた。  
こちらも一瞬呆気に取られたものの、人には言えぬような淫靡なカタリナの裸身と脱ぎ捨てられたドレスを見やりながら、  
大臣は満面の笑みをこぼした。  
「ほお…これはこれは…。カタリナ殿はオナニーの真っ最中でしたか、いやはやお好きなことで」  
護衛の兵士達も唖然としてカタリナを見つめていたが、大臣の声で我に返ると目を血走らせたままゴクリと唾を飲み込んだ。  
 
「あッ……あ……ッ」  
頭の中が真っ白になりカタリナは何一つ考えることができなかった。  
「これは好都合。カタリナを素っ裸にする手間が省けたというものだ。お前たち、この淫乱女を引き立てろ!」  
抵抗などしようもなく牢屋から引きずり出され、カタリナは一糸まとわぬ姿のままハイヒールを履かされると、  
四つ這いになって玉座の間まで歩けとの命令を受ける。  
ゴドウィン軍の兵士たちの視線が集中あいているのが、痛いまでによくわかった。  
 
(あ、ああ…見られてる……)  
カタリナは顔が火のように熱くなるのを感じた。股間は突き刺さるような視線に、身体の奥が熱くうずいて  
とろけだすのをカタリナはどうしようもなかった。  
「なんていい身体をしているんだ」  
「いい女だぜ…この顔にこの身体。腰の周りの色気がたまんねえな」  
兵士たちのそんなささやきが聞こえる。皆、目はギラギラ光り、視線が舐めるようにカタリナの裸身を這った。  
兵士たちは手出しを禁じられているようでカタリナには触れるものはいなかったが、ニヤニヤ笑って舌なめずりする者、  
ゴクリと生唾を呑む者、普段絶対に見ることができないものだけあって皆真剣そのものだった。  
ゆっくり這うことを命じられたカタリナは腕を伸ばし、尻を掲げるようにして全てを兵士たちの目に晒した。  
中には息がかかるくらいまでカタリナの股間に顔を近づけ食い入るように覗き込む者や、真横でしゃがみこむと  
揺れる乳房をしゃぶらんばかりの勢いで見つめる者もいた。  
 
「ああッ……恥ずかしい……」  
兵士たちの熱い息を剥きだしの素肌に感じるたびに、悶えるように身を震わせ、すすり泣くような声を上げる。  
だが言葉とは裏腹にすでにカタリナの全身は桃色に染め上がり、滑らかな肌には玉のような汗が張りついている。  
カタリナの股間はうずき、熱い蜜が溢れた。  
滴り落ちる汗と蜜が混ざり合い、カタリナが通った後には淫靡な道筋が現れていた。  
降り注ぐ視線に込められた思いの強さにカタリナは目眩を覚え、思わずふらつく。  
傍らで見ていた兵士からはカタリナが尻を振ったかのように見え歓声があがった。  
 
「さすが、カタリナさん。アンタは今日から尻振り女だ。肛門ヒクつかせて気持ちよさそうな顔しやがって!」  
「へへへ、オマンコがもうびちょびちょですよ、カタリナ様。見られてるだけでこれってのは相当変態の素質があるんでしょうなあ」  
「そりゃあ、牢屋でオナニーする女なんだぜ?見ろよ、このびんびんの乳首!しゃぶってもらえないのが残念って顔してるぜ!」  
さすがのカタリナもあまりの恥ずかしさといつオトコたちの手が伸びてくるかもしれないという恐怖に身が震わせ、  
真っ赤な顔を俯かせたまま、うずくまってしまう。その途端大臣が恐ろしい命令を出す。  
 
「恥ずかしがってないで顔をあげるのだ、カタリナ。尻をもっとたかくかかげて、胸を揺らすように歩くのだ。  
ゆっくりだぞ、ゆっくり。かかげた尻を振るのも忘れるなよ。言うとおりにしないと即輪姦パーティーになるぞ」  
 
「そ…それだけは…それだけは許して……」  
慌てて腕をピンと伸ばすと、勢いよく尻を高く突き出す。  
(……ああ……夢よ……これは夢の続きなのよ……)  
胸を揺らし両手を交互に前にだすとオトコたちが覗き込むのを覚悟してゆっくりと両脚を交互に引きつける。  
そしてかかげた尻が弧を描くようにくゆらされると、一段と高い兵士たちの歓声があがる。  
 
「それでいいぞ、カタリナ。もっともお前はこんな程度では物足りないだろうだがな」  
大臣は嘲笑って、指の腹でクリトリスを擦りあげた。  
ひいッとカタリナは美貌をのけぞらせた。  
ハアハアと喘ぐ口の端からは、涎が垂れている。目ももううつろだ。  
輪姦されるのも時間の問題だろう…もやのかかる意識の中、カタリナは想像していたがそれが実現することはなかった。  
カタリナにとって永遠とも思えた時間の果て、玉座の間の前までたどり着いていた……。  
 
 
大臣はカタリナだけを玉座の間へ入れると、不満の声を鳴らす兵士たちを扉の外へ締めだした。  
カタリナの尻の真後ろで、厚い鋼鉄の扉が軋む音を立てて閉じた。  
ひんやりした風がカタリナの身体へと当たり、思わず身震いする。  
 
(私……助かったの……?)  
安堵のあまり床へへたり込んだカタリナの尻に大臣の激しい平手打ちが飛んだ。  
「きゃあああああッ!!」  
破裂音が響き渡り、カタリナは反射的に四つん這いのポーズをとっていた。  
尻をかかげ媚びるかのようにわずかに揺らせてみせる。そして目に涙を浮かべたまま、上目使いで大臣の方を見つめた。  
カタリナの顎に手を掛け美貌を引き起こすと、大臣の手は素早くカタリナの股間へと割り込んだ。  
 
「あうッ…うう……い、いやん……」  
瞳を逸らすことなく飴細工のように身体を揺らすと媚びるような甘い声でカタリナは鳴いてみせた。  
従順なメス犬の姿に満足し、オトコとしての本能を剥きだしにしてカタリナと接してみたい欲望が大臣の心の中で  
むくむくと湧き上がって来る。  
しかしその感情をどうにか押さえ込むと持っていた布でカタリナに目隠しをした。  
(や、やだ……わ、私…恥ずかしいことされるのね……)  
尻の痛みに刺激されたのか、普段は隠されているカタリナの被虐願望が徐々に頭をもたげ始め、  
カタリナの肉体はますます火照りが強くなる。  
だがそのとき、カタリナの戦士としての研ぎ澄まされた感覚が玉座に『何か』の気配がすることを捉えていた。  
 
(ゴドウィンは戦の準備で城にはいないはずなのに……)  
目隠しをとって確かめたい…ふと悪寒に襲われそう考えたカタリナだったが、『何か』がこちらへゆっくり近づいてくるのを感じていた。  
一歩ずつ近づいてくるその足音からカタリナはそれが人間でないことに気づき身を竦ませた。  
カタリナの唇はワナワナとふるえ、身体のふるえもとまらない。その肩を大臣が撫でた。  
「いいな、カタリナ。抵抗したり、逃げようとしたら命はないものと思え。  
おとなしくしていれば淫らなお前でも十分満足できるぞ、フフフフフ…」  
大臣は釘を刺すと、カタリナの尻をまるで商品かのように撫で上げた。  
カタリナはにわかに身体を硬直させた。ブルブルと身体の震えが大きくなる。  
 
「こ、こわいわ……」  
思わず大臣に助けを求める。  
「しっかりしろ。フフフ、うんと色っぽくふるまって、楽しませるんだ。お前も覚悟を決めて楽しむのだな」  
大臣は活を入れるように、カタリナの尻をピシッとはたいた。沈黙したカタリナを横目に大臣は『何か』に向かって  
大声で全裸のカタリナを紹介した。  
「お望み通りお連れしました。これがお話した美貌の貴族、カタリナです。これから素っ裸であなたのお相手を務めます」  
大臣の紹介が終わると、カタリナの目前まで迫っていた『何か』の気配が不意に消えた。  
そして『何か』が自分の背後に立っているのだと、カタリナが気づいたのと同時に、  
カタリナは真後ろからガッチリ腰を抱え込まれていた……。  
 
 
「いやあああッ……助けてッ……助けてェ……ッ!!!!」  
カタリナのあそこの入り口に『何か』のモノが当てがわれた瞬間、カタリナはその太さ、大きさを瞬時に理解し、  
恐怖のあまり絶叫をあげた。  
だが『何か』の巨大な手はカタリナの腰を軽々と引きつけると、一気に潤ったカタリナのあそこへと突き刺した。  
 
「ひい……ッ……あむッ…い、いや…あ……」  
無理矢理侵入してくる肉棒のキツさにカタリナは呻き声をあげた。  
全身から汗を流して苦しむカタリナの腰をつかんだまま『何か』はその巨大な肉棒を軸にカタリナの身体をグルリと回転させた。  
「いやあああッ……やめてェッ!!!!」  
『何か』に対面で貫かれたカタリナは血の気を失った美貌をひきつらせ、たちまち悲鳴をあげ、泣き声を噴きこぼした。  
カタリナは逃れようにも抱えあげられたうえに深々と咥え込まされているため、  
挿入された巨大な灼熱の棒にあそこが馴染むのを待ち望んでいるかのように動くことができなかった。  
生臭い息がカタリナに吹きかけられ、まだ近くにいた大臣がカタリナの目隠しを取り去った……。  
 
瞬く雷光が巨大な悪鬼の姿を照らし出した。恐怖に怯えるカタリナは、貫かれた姿勢のまま身じろぎすることすら忘れていた。  
「ああッ……そ、そんな……聖王様……」  
救いの言葉を口にするカタリナを見ると、悪鬼はニヤリと口の端を歪めた。  
 
「玉座の座り心地もよかったが、お前の股も中々の心地だ。オレはお前を離す気もないし、助けてやるつもりもない。  
お前の力でオレから逃げられるかな?」  
悪鬼は歓喜の涎を垂れながら掴んだカタリナの腰を揺さぶった。  
「ひィッ…く、苦しい……許してェ……」  
蒼白になっていたカタリナの美貌はいつしか火を噴かんばかりに真っ赤に戻っていた。  
汗に濡れて乱れた髪をまとわりつかせ、苦悶と狼狽に喘いでいる。  
「今にものすごく気持ちよくなるぞ。フハハ、だいぶあそこがオレに馴染んできたようだな、カタリナよ」  
悪鬼はリズミカルに抽送を繰りかえしながら、カタリナの苦悶の表情を楽しんだ。  
「どうした、カタリナ。お前ばかり楽しんでいないで、自分から腰を使わないか」  
悪鬼はそう囁くと、舌先を重たげに揺れるカタリナの乳房の上を這うように動かす。  
「……あ、あああッ……気が変になるう…ああッ、たまらないわッ!!」  
抑えきれない声が噴きこぼれた。ハァハァと喘ぎ、すすり泣く。肉感的な唇は、淫らな電流が全身に流れているのを  
示すかのようにぷるぷる震えている。  
「し、死んじゃうッ…!!」  
カタリナの両脚がピンと張って、上体が大きくのけぞると同時に全身に痙攣が走った。カタリナは絶頂を迎えていた……。  
 
カタリナの身体からガックリ力が抜けると、悪鬼との結合部分から大量の蜜が滴り落ちた。  
(…こんな……こんなことって……)  
カタリナは両目を閉じたまま、半開きの唇で荒い息をしていた。  
逞しすぎる肉棒が灼けただれたカタリナの中をこすりとる感覚…気も遠くなるほどの、この世のものとは思えない愉悦。  
通常の性行為とまるで異なる陵辱に、カタリナは錯乱の中に翻弄されつづけていた。  
ぐったりと肩で息をするカタリナを悪鬼はどうやっていたぶるか考えていたが、不意に抱え込んでいたカタリナの腰から手を離した。  
勢いの衰えない巨大で熱い肉の塊はカタリナののあそこに根元まで突き刺さっていた。  
 
「ひああッ…どうにか、どうにかなっちゃう……ひッ、ひいッ……」  
子宮を突き上げるその衝撃に、一度昇りつめた余韻がおさまるひまもなく、カタリナは再び半狂乱に追い上げられる。  
ちょろちょろと悪鬼の肉棒を伝い、足元へと流れる黄金の清流。だがカタリナには恥ずかしさを感じるどころか、  
漏らしたことに気づかないほど必死だった。  
「ミカエルのと比べてどうだ?何度でも好きなだけ気をやらしてやるぞ、ハハハ」  
「…………ッ!!!!」  
無言のまま、カタリナは腕を伸ばし、少しでも自分を貫く灼熱の塊が深くならぬように悪鬼にしがみついていた。  
しかしダラリと宙に垂れた脚は無意識に、悪鬼の腰にからみつき、傍から見るとまるで愛しい人と抱擁をかわしているかのようであった。  
 
「…あ…あ、ああッ……ダ、ダメ……ッ!!」  
不意に悪鬼がゆるやかにカタリナの内側を隅から隅まで掻きまわすかのように腰を使いはじめた。  
快楽の刺激が襲ってくるが、凶悪なモノに操られないよう必死に悪鬼へとしがみつくカタリナ。  
手を離せば壊されてしまうという恐怖がほんのわずかしかないカタリナの理性をつなぎとめている。  
「どうだ、カタリナ、気持ちがいいだろう。もっとも、淫らなお前はこんなものでは物足りぬだろうがな、フハハハハハハ」  
「ああ…いや……あ、あああ……」  
カタリナはあえぎのなかにすすり泣きをまじえ、時々こらえきれないようにあられもない声をあげた。  
しがみついた悪鬼の胸板に自分の乳首が擦れるのを意識しはじめていた。乳首の先を伝わって前進へ電流が走った。  
「ふああ……ち、乳首……擦られて…ッ……こ、こんなッ……!!」  
屈辱と快楽が入り混じり、カタリナは思わず声を漏らしていた。  
そして、その声を悪鬼は聞き逃さなかった、内に隠された被虐願望までも…。  
 
「感じているのか、カタリナ。否定しても無駄だぞ。お前のこのとろけた肉壷が何よりの証拠だ」  
「…ああッ…あううッ……!!」  
言葉責めに反応してカタリナの名器がキュッと締まった。唇を噛み締め、沈黙を貫こうとしたが、悦びの声は隠せなかった。  
「さあ、どこが感じてるのだ、言ってみろ。気持ちよくなれるのだ、恥ずかしがる必要はない、どうせ誰も聞いてなどいまい」  
悪鬼の誘いがひどく魅力的に感じてしまい、カタリナは心を揺さぶられてしまった。  
「…………乳首……感じてるわ……」  
聞き取れないような小さな声で囁いただけであったが、その一言が一気にカタリナの心の壁を壊してしまった。  
 
「私…私、乳首で感じてます!!…気持ちいい…ああッ、気持ちいいわッ!!」  
カタリナはグラグラと頭を揺らし、ブルブルと腰をうねらせだした。形の良い乳房もあえぎ、波打つ。  
成熟した女の性が、こんないたぶりにいつまでも耐えられるわけがない。  
「フフフ、そろそろ仕上げの霊酒をオマンコに欲しいということか。オレ様のチンポからでる霊酒をな」  
思ったより簡単に、カタリナを堕とせそうだ。その間も悪鬼はカタリナの肛門を弄りまわし、巧みな腰使いでカタリナを休ませなかった。  
それがカタリナのあがらいの気力を奪う。  
「…ああッ…もう、たえられない……し、して……して下さい……」  
理性は吹き飛び、カタリナは妖しい視線で悪鬼を見つめていた。  
悪鬼はニヤニヤ笑った。カタリナほどの美女にそんなことをいわれるなど、たとえ悪魔であってもたまらないことだ。  
そのままカタリナの腰をがっちり掴むと、串刺しにしていた肉棒を一気に引き抜いた。  
 
ジュポ……。  
卑猥な音が響き、カタリナの蜜でテカる肉棒がブルンと震えた。  
カタリナに屈服を強いてきたそれは、まさに兇器と呼ぶにふさわしい逸物だった。  
密生した剛毛からヌッと突きだした肉茎は拳を重ねたように節くれだってゴツゴツと血管を浮きたたせ、  
その先端には毒蛇さながらに鋭くエラを張った雁首が膨れあがっている。血の通う肉でできているとは  
にわかに信じがたい岩塊のような代物だった。  
カタリナの腰がニ、三度びくっと痙攣したかと思うと、背筋を反らして今日何度目かわからぬ絶頂を迎えた。  
尽きることなく蜜が流れ落ちていく。  
「……えっ?……あああッ!!」  
悪鬼に抱き上げられたままヒクつくカタリナだったが、再びあそこの入り口へ巨根の先端が割って入ってくるのを感じると  
上体を起こし、期待に身体をくゆらせた。  
しかしカタリナの期待とは裏腹に反り立った獣根は入り口に押し当てられただけに留まっていた。  
「ああ……もう、して……もう、入れてください……」  
先端に触れているだけで、身体の奥がキュンと疼き、哀願の言葉が口をついて出る。  
カタリナは自分でもなにを言っているのかわからないように、うわごとのように繰りかえした。  
カタリナは少しでも快楽を逃すまいと自ら腰をふり、肉棒の先端で何度も割れ目をなぞらせる。  
髪を振り乱し、玉の汗を振り散らしながら陵辱を待ち望むその姿は、従順な牝の姿そのものだった。  
 
長くざらついた蛇のような舌がカタリナの腰から胸に這い、唇の隙間から侵入してくる。  
「…んッ……んん…ッ」  
悪鬼の舌はカタリナの頬を、口の中を味わい尽くすように嬲ってくる。  
上顎、歯列、内頬を、そしてカタリナの舌と絡み合う。流し込まれる唾液の生臭さにカタリナの被虐心がくすぶられる。  
引き抜かれた舌を物欲しそうに眺めるカタリナ。  
その期待に答えるかのように脇の下から鎖骨までを丹念に舐めまわし、肩口から首筋そして耳朶へと悪鬼の舌は侵略を続けた。  
「フハハハハ、ミカエルと寝るよりよっぽど楽しいだろう、カタリナ?」  
悪鬼はドス黒い笑みを浮かべると最後の仕上げにかかる。突如ミカエルの名を出されカタリナは動揺した。  
「い、いやッ……そんなこと……言えません……ああッ……」  
カタリナは太腿を震わせ、目元を真っ赤に染めて長い睫毛を閉ざした。忠誠心を越えた想いのため、  
唇を噛みしめて暴虐のひとときを耐え抜こうと決意しているかのようだった。  
だが悪鬼はカタリナの震える生腰を引きつけると、肉棒を濡れ切って熱く蕩ける肉壷にジワジワと埋め込み始めた。  
「ああああッ!!」  
不覚にもカタリナは、再び肉壁を抉られ始めただけで脳髄まで快楽が突き抜ける感覚を味わってしまった。  
「……だめッ…た、たまらないのよッ……欲しい……ねえ、欲しいわ……ッ!ミカエル様より太くて逞しいモノを下さいッ!!  
カタリナの…カタリナの中に下さいッ!!」  
 
 
ミカエルが玉座の間へ踏み込んだとき、そこはむせ返るような淫靡な臭いに包まれていた。  
粘つく白濁の液は、つい先ほどまで誰かがここで淫蕩に耽っていた証拠を示している。  
ただしその量は半端でなく、複数の人間または人間ではないとすれば何か別の恐ろしい生き物の精液に違いない。  
それに……性行為には相手がいるはず。その相手は一体誰が……?  
 
その頃、洞窟寺院に連れ去られたカタリナは理性を取り戻すたびに恥辱と恐怖を与えられ続けていた……。  
「さあ、本番いくぞ……カタリナ」  
悪鬼の声で我に返ったカタリナは、いきなり身体を裏返しにされても何の抵抗もできなかった。  
「ま、待って……」  
悪鬼は後背位になった状態でカタリナの身体を抱え込むと、そのまま後ろに倒れ込む。  
「やああああッ……い、いやあああああッ!!」  
これで何度目だろう?声が嗄れそうになるくらいに叫んでいたが、何をしても無駄なことは悟っていた。  
悪鬼の上に乗せられた身体は、M字開脚で抱き留められた。  
アナルは口を開いて凌辱を待ち望み、もはや抵抗のすべはない。  
前の穴はすでにオーガロードの挿入を許し、絶え間ない刺激を与えられ続けていた。  
「ああ、許して……両方同時なんて無理」  
背後の悪鬼に哀願するが、もちろん許されるわけはない。悪鬼は、許しを乞うカタリナの卑猥すぎる姿に、満足気な様子をみせた。  
カタリナは生まれたままの姿で後ろ手に縛られている。ロングヘアの似合う美女が胸を丸出しにして縛られ──アナルを  
犯されようとしている。しかも、オマンコには野獣のイチモツがぶち込まれているのだ。  
「カタリナ、覚悟しろ」  
悪鬼はカタリナの震える生腰を引きつけると、淫棒を濡れ切って熱く蕩ける肛門に深々と埋め込み始めた……。  
 
 

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