妖魔が統べるといわれるリージョン。  
紫色の空は暗く大地に根をはり禍々しく聳え立つ茨の巨木…  
ファシナトゥールオルロワージュが居城、針の城。  
 
アセルスは一人長い階段を一人降りながら  
これから向かう教育係といわれ押し付けられた男を思い出し陰鬱な気持ちになった。  
 
教育係として始めての指導という日、彼は訓練場まで来いとだけと言った。  
アセルスが訓練場に足を入れると周囲に結界を張りボーイナイフを握らせ、訳もわからぬまま  
立ち尽くしているアセルスめがけ彼は結界内にモンスターを放った。  
当然今まで普通の一般人として暮らしてきたアセルスは戦いなど経験がなく、すぐにモンスターの  
攻撃に倒れてしまった。  
…どうやらこれが彼の『教育』であった。根を上げても容赦なくモンスターをおくり極限の状態で  
限界まで力を引き出そうとしているのだ。  
その結果確かに戦い方が体に馴染んできた。しかしモンスターを倒すまでは  
訓練は終わることなく、服を紫色の血で濡らしながらもアセルスは戦いに挑まなければならなかった。  
 
半ば通うことが習慣になっていたがそのことを思い出しておっくうになり、のろのろと訓練場に着いた。  
アセルスが到着するとすかさず彼はアセルスを怒鳴りつけた。  
「遅い!ここにくるのにどのくらい時間をかけるつもりだ!…まぁいい、時間の無駄だ。  
今日はいつもとは新しい訓練をしてもらう」  
いつもとは違う彼の言葉にアセルスはおやっと思い、  
もしかしたらいつもより簡単な戦いではないのかもしれないのではと淡い期待を抱いた。  
それにもし戦いをしないでいいのならこれに越したことはない、万々歳だ。  
そしてアセルスの期待を大きくするするようにアセルスから剣を預かると彼は話した。  
「私は戦闘を教えるための教育係ではない。妖魔としての高貴な振る舞いや魅力、  
お前には教えねばならないことが山ほどある。案ずるな今回は太刀合いはなしだ」  
 
そういいながらいつもの稽古を始めるときのように訓練場の中央にアセルスを立つようにうながす。  
怪訝に思いながらも戦いからの解放からか多少うきうきした面持ちでアセルスはそれに従った。  
「ねえ、それでなにをすればいいのよ」  
投げかけるアセルスに彼はそのまま無言でアセルスに近づくと、ぐっと顎をつかみ顔を上げさせた。  
抵抗する間もなくアセルスの目に赤く光る鋭い眼差しが移った。その瞬間体を電流が突き抜けたように  
なり力が抜け、体を動かすこともままならなくなり視線をそらすこともできなかった。  
そのアセルスを抱え込むと彼はさらに息が触れるほど顔を近づけアセルスの目を覗き込んだ。  
まどろみに包まれるような感覚の中彼の目線に意識が強烈に引き付けられた。  
 
ハッ、ハッ…と次第に息が荒くなっていくアセルスを確認すると、眼差しを逸らし体を横たわらせ結界を張り  
彼は壁に背を預けた。  
周囲に結界を張られ言いようのない不安にアセルスは襲われる。  
が、しかしそれと同時にアセルスの中を別の感覚が少しずつ侵食していた。  
熱がじんわりと体に宿り、肌と服が掠れると甘く擽られるような感覚にかすれた息が出た。  
「な…なに…コレ…っ」  
「ファッシネイトだ。さすが半分人間の血を引くだけはあるな、効きは悪くないようだ。  
…半人、今のお前に妖魔としてもっとも足りないものがわかるか?  
他のすべてを誘惑し飲み込む官能的な魅力だ。引き付けるだけでなく  
かけたいと思った対象に甘美で淫猥な夢を与えることが出来なければならない。  
今のお前には圧倒的にそれがたりていない」  
 
そう言うと結界内にザリガニ型とカエル型のモンスター…シェルワームとフェイトードを放った。  
アセルスの中でまずいと警鐘が鳴る。しかし体は彼のファッシネイトに浸ったままで自由に動かない。  
そして意識の底ではいっそその先の快楽への期待感すら生まれてきた。  
 
あぁ…!アセルスの服にシェルワームがはさみをかけ引き裂いた。  
鋭いはさみはアセルスの服をシャツごと一気に剥きバラのコサージュが床の上に無残に転がった。  
仰向けに倒れたアセルスの引き裂かれた布の隙間からみずみずしい腕や乳房が露わになった。  
そこにぬめぬめとした四肢をひきずりフェイトードが胸に手を伸ばす。  
「あっ、あン…は…っ!」  
粘液で湿った手が荒ヶしくアセルスの胸を揉みそのたびにぬちゃぬちゃと淫猥な音が出た。  
 
小振りな胸に肉の薄い体つきではあったが、今やピンク色に色づき  
妖魔の君の血を受け継ぎファッシネイトに縛られたアセルスの体はえも言われぬ色気を放っていた。  
その妖気に誘われモンスターはアセルスに群がる。  
 
素肌に触られる度に言いようのない快楽に襲われ悩ましく掠れた声が訓練場に響いた。  
「あ…ぅ…あぁぁぁっ…!」  
手でこねくり回すのに飽きたのかフェイトードは長い舌を伸ばしアセルスの乳首を刺激し始めた。  
すでに硬くなっていた乳首をほぐすように舌先で弄り舐めまわし、指先で転がしてもて遊んだ。  
教育係はその様子にじっとりと目線が注いでいた。  
彼はファッシネイトを緩めることなくアセルスに注ぎつづけていたが、その眼差しを更に強めた。  
 
「……!あッ!」  
濃厚になった空気にビクンと体震わせ、一気に熱を高められアセルスは限界が近かくなり  
体をくくねらせ未だ触られていない腿をすりあわせた。  
その中、愛撫を続けるフェイトードの横でシェルワームははすでに切り刻んだ上半身の服から、  
まだ残るスパッツを剥ぎ取ろうと目標を変え刃先をスパッツに引っ掛けた。  
「あ…!駄…めっ……!」  
虚しくも下肢を覆う布は取り払われアセルスの秘部が露わになった。  
シェルワームはそこに堅くゴツゴツとした自らの殻をを押し付け摩った。  
「あっあッあッあッ…」  
一番敏感な部分にやっと触れられたため摩られるのに合わせアセルスの声は大きくなる。  
そこに今まで胸を愛撫していたフェイトードが顔を動かし舌を秘部に伸ばしてきた。  
シェルワームは心得たようにアセルスの腿を押しのけ足を大きく開かせた。  
舌はアセルスの腹部をなでるように伝い、若葉色のもうしわけ程度に生えた茂みを掻き分け、  
探るように割れ目をかき回した。  
「ぅッうン…!あぁ…!あっあッ…」  
フェイトードの粘液もあったがすでにアセルスの愛液によって十分に塗れたそこからは  
クチュクチュと音が漏れた。  
襞を丹念にかき回し、敏感な核を見つけるとそこに舌を絡みつかせすり合わせた。  
「あッ…!」  
 
ビクンビクンと大きく痙攣するとアセルスから力が抜けた。味わったことのない快楽に目が霞み  
意識が薄れてきた…  
 
…が頭の中に強い思考が走り一気に覚醒させられる。  
「い…嫌…!」  
彼によって意識を戻されたのだ。重く淫猥な空気はいっそう濃くなりアセルスを攻め立てる  
「嫌…!もう駄目…!おかしくなっちゃう…!」  
「そんなものではないだろう?まだ入れてもないのだぞ…?」  
視界のすみに彼の口元が持ち上げられたのが見えた。そうだ彼はいつも…  
日ごろの訓練を思い出しアセルスはゾッとした。  
「…んっ…あぁぁぁぁぁぁぁぁ…!」  
フェイトードの舌先はアセルスの中にゆっくりと進入を始めていた。内側をやわやわと進み  
敏感な所を重点的に攻め立てる。ビリビリと肌が空気そのものに犯されるような感覚、  
胸への愛撫も止まることなく続き、シェルワームは体中を弄りつくしていた。  
「ふッ…ふぁ…!あぁ…ン…ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」  
がくがくと二度目の限界を迎えたが行為は当然止むことはなかった。  
 
「……まだまだ使い物にならんな…」  
妖魔としての魅力をまだ纏えない半人に、教育係は腕を組みなおし内心持久戦を覚悟した…  
 
 
end  
 

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