ロアンは途方に暮れていた。  
 女心というものが全く解らない……乙女心というものがこれっぽっちも理解できない。  
アーニャには嫌われていないと思っていたが、一緒に旅をして四六時中生活を共にすると  
感じる……何か、壁がある。何かは知れぬが、それは確かに存在する。  
 思えば、どうして危険な秘宝探しの旅に同行してくれたかも、未だに聞き出せていない。  
 その一方で、積極的に一途な想いを注いでくる乙姫がいる。ロアンから想われなくても  
構わないとさえ言い、ひたむきに身体を預けて全身で愛してくる。これも解らない。  
「はあ、女の子は解らないことだらけだ……これもそう」  
 手に持つ小さな光学ディスクを見詰め、ロアンは溜息を零した。  
 みんながみんな、カリオペさんのような人ならいいのに……そうは思うものの、決して  
ロアンはカリオペが単純な女性だとは思っていない。ただ、優しいと思うだけ。  
 もう少しみんな、自分に優しくても……そんな惰弱な考えを振り払い、ロアンは一人で  
ミューズの園から一歩を踏み出した。自分が知りうる限り、最も理解不能な女性の相手を  
務める為に。  
「こ、こんにちは〜」  
「アラ、メズラシイワネ。ナニシニキタノ?」  
 ゲートをくぐった先は、無数のコードが乱舞する電子の果樹園。0と1の果実が実る中に、  
機械仕掛けのミューズがアルカイックな笑みを灯していた。思わずロアンは気圧される。  
「ヨウガアルナラ、コッチニキテ☆」  
 彼女の名はエウテル……砂漠の町で縁あって助けた、ミューズの一人。  
 彫りの深い顔立ちにエキセントリックな髪型、そしてロアンとは頭一つ以上違う長身。  
それはロアンの知る女性達の誰にも似てないが、同じ位……いや、それ以上に美しかった。  
ピタリと身体にフィットした着衣が、豊かな起伏を浮き立たせて目のやり場に困る位。  
「あ、や、今日は、その……こ、これを……」  
 腕組み僅かに身を反らして、泰然とエウテルは佇んでいる。ロアンはその前におずおず  
歩み出ると、先ほどから手にもてあそぶ光学ディスクを差し出した。  
 瞬間、美女が無邪気な笑みに顔を綻ばせる。  
「コレハ……トラフィックパス。コレヲ、ワタシニ?」  
「まあ、俺達が持ってても、しょうがないものですし。じゃ、じゃあ俺はこれで――」  
 目をキラキラと輝かせて、エウテルはうっとりとディスクに見惚れている。その様子は、  
どうやら喜んでいるようで。これ幸いと、ロアンは急いで踵を返した。  
 何度ももう贈り物をしてるが……ロアンはこの、奇妙なミューズが苦手だった。  
「ウレシイ☆ ジャアキョウモ、テキトウニオレイスルワ☆☆」  
 咄嗟に逃げようとゲートに駆け出す、ロアンの足が地から離れた。満面の笑みが零れて、  
エウテルは軽々とロアンを両手で抱き上げる。普段通りに。  
「今日も、ですか……また、適当にですか……」  
「イェス。イツモテキトウ、ワタシハイロイロスルノガスキナノ☆」  
「勘弁して下さいよ、いつもいつも……贈り物の度に毎回じゃないですか」  
「ダッテ、ウレシインダモノ」  
 相手が女性だから、ロアンは強く抗うことができない。申し訳程度に身を捩ってみるが、  
構わず(寧ろその反応を楽しむように)エウテルは口早に暗号めいた言葉を口ずさむ。  
 数字の羅列が明滅して集束し、このエウテルの園特有のデザインを象り始める。それが  
いつもいつもエウテルが使っているベットだと、もうロアンは身体で知っていた。  
「キョウハ、ナニヲシテタノシモウカシラ☆」  
「……とりあえず、降ろして下さい」  
「イイワヨ」  
「いえ、ベッドにじゃなくて……あのですね、エウテルさん。今日という今日は――」  
 やっとのことでお姫様だっこから解放されたロアンは、ベッドの上で抗議の声をあげた。  
 あげた、筈だったが……唇をやわらかな感触が塞いで言葉を吸い取る。  
「ン、ンッ、フウ……ワタシノコト、キライ?」  
「いえ、好きとか嫌いとか……そもそもあの、いつも助けて貰ってるお礼をですね」  
「ソレヲイウナラ、ワタシモタスケテモラッタシ☆ マ、テキトウニタノシミマショ☆☆」  
「いや、俺はそんな。これでも貞操観念は父さんに鍛えられて……ん、ぐぅ……ふぁ」  
 自分で口にしてみて、なかなかに虚しい言葉だと思った瞬間……再度ロアンは言の葉を  
キスに奪われる。舌はもう、喋る以外の行為で互いに温もりを伝え合っていた。  
 
 いつ来ても、エウテルの園は落ち着かない……周囲を乱舞する数字や記号、電子音。  
 何より、掴みどころの無い美貌が自分を玩具にするのが、たまらないとロアンは思った。  
「フフ、テイソウカンネン? ロアン、ソンナノテキトウデイイジャナイ☆」  
「よ、良くないですよっ! ……ホントは、良くないんです。ホントは」  
 長身に圧し掛かられ、無理矢理に唇を奪われながら……まるで初夜の初心な乙女の様に、  
ロアンは身を縮めて顔を赤らめる。しかしそれも、毎度のことだった。  
「キョウハソウネ……ドウシヨウカシラ☆☆」  
 たっぷりと唇と舌でロアンを味わい、やっと糸を引いて離れるや……ロアンの身を覆う  
エウテルは、爛々と瞳を輝かせながらチロリと上唇を舐めた。まるで獲物を前にした獣だ。  
とてもメカとは思えない、獣気と性欲にロアンは小さな溜息を一つ。  
 しかし、気持ちいいのだからなんとも言えず、そんな自分が恨めしい。  
「トリアエズ、ロアンモヌイデ」  
 言うが早いか、エウテルの我侭なボディを包むスーツが四散する。それはまたたく間に、  
解読不能な言語の集合体となって、周囲の空気に溶け消えた。  
 余りにも白すぎる肌が露になり、ロアンは股間が固く充血する気配に身を捩る。  
「アラ、ヌガナイノ? ソウネ……ロアンヲヌガスノモ、オモシロイカモ☆」  
「ぬっ、脱ぎます! 自分で脱ぎますから……もう、何で毎度こうも」  
 慌ててロアンは着衣を脱ぎ出した。既にもう、諦めはついていた。  
 旅を助けてくれるミューズに、できるだけお礼をしていこう……それを言い出したのは、  
あのアーニャだった。考えもせずに賛同したロアンだったが、それは単にアイテムを色々  
工面して、贈り物をするだけに留まらなかったのだ。  
 特にエウテルは。  
「ンフ……マタチョット、タクマシクナッタ? オハダ、スベスベ」  
 エウテルはロアンが贈り物をする度に、あの手この手でベッドに引きずりこんでくる。  
 ある時は、自分を虐げて欲しいとムチを握らせ、犬のようにすり寄ってきた。  
 またある時は、ネットで見たと言って、膝枕で耳掃除をしたりさせたり……  
 一番酷かったのは「ソラレタイノ」と、股間の茂みを全てロアンに剃毛させたのだ。  
 迷惑この上ないが、ミューズの機嫌を損ねてもいけない……ロアンは毎度ながら渋々、  
エウテルに従い、その欲求を満たしてやった。つたないムチさばきに尻を真っ赤に腫らせ、  
嬌声を張り上げ絶頂に達するエウテルは、若い少年の劣情を大いに刺激したもので。更に、  
まるで年相応の男女の様に、エウテルの膝に頭を預けてまどろむ時間は夢のようだった。  
 つるつるになったエウテルの秘所を前にした時など、我慢が出来なかった程だ。  
 さて今日はと、ロアンが戦々恐々と見上げると……エウテルは楽しげに微笑んでいる。  
「……キメタ。キョウハワタシガ、ロアンヲソッテアゲル」  
「それは……お断りしますっ! 嫌ですよ、ぜっ、たいっ、にっ! 嫌ですっ!」  
 いざ、アーニャと契る瞬間を、夢にまで見た交わりを迎えた時……自分が幼子の様に  
つるつるだったらと思うと、ロアンは顔を真っ赤にして拒絶した。そうでなくても常に、  
今のロアンには乙姫という人がいる……いつ、どこで、生まれたままの姿を親しい異性へ  
見せるか解らないのだ。  
 ロアンは必死に、それだけは勘弁して欲しいと訴えた。  
「ソウ? オモシロソウナノニ……ソウネ、デモフツウハダメヨ」  
「普通はダメって……俺的にはもう、この時点でダメなんですけど」  
 しかしエウテルは、何やら閃いた様子でポンと手の平を叩く。御丁寧に頭上に、まるで  
それがお約束であるかのように、電球を表示しながら。  
「イイコトオモイツイタワ、ロアン。キョウノゴホウビ☆」  
「……なんか、すんごい悪い予感しかしないんですけど」  
「ソンナコトナイワ、キットスゴクキモチイイ……ソウゾウダケデ、ゾクゾクスル」  
「は、はぁ……」  
 エウテルの白い手が、ロアンの顔を両側から包む。赤く上気した頬を撫でてくる。  
 そうして、ひやりと冷たい手がロアンを滑り落ちていった。頬から首筋を伝って降り、  
華奢な肩を一撫でして胸へ……エスパー特有の紋様を指でなぞり、乳首を擽ってくる。  
そうして最近割れてきた腹筋を、へそを経て……エウテルはロアン自身を軽く握った。  
 そこはもう、体中から集った劣情の血潮で固く勃起していた。  
「コレヲ、イレテチョウダイ……ワタシノナカニ」  
 今日は普通じゃないかと、ロアンはほっとしたが……それは間違った認識だった。  
 
「ふあぅ! エ、エウテルさん……そんな、激し、いいっ!」  
 ロアンは全神経が集束した股間に、絶え間ない刺激を感じて身悶え声を張り上げた。  
 今、エウテルはロアンの屹立を口に含んで、喉の奥まで飲み込んでいる。それを戻し、  
今度は舌先で先端を攻められれば、もうロアンは髪の毛を掻き毟りながら、押し寄せる  
快楽に身震いする他ない。  
 好きな人に近づけないまま、どんどん女に溺れてゆく……そんな不安すら、現実を前に  
霞んでしまう。心に決めた人がいながら、ロアンは肉欲にあまりにも弱過ぎた。流される  
ままに、乙姫に、エウテルに身体を開いてしまう。そして恐らく、今後誰にでも……  
「フフ、キモチイイノネ☆ サキバシリ、コンナニ……」  
 ロアンは込み上げる射精感と、それをせき止めるエウテルの手に息を荒くする。  
 エウテルはしっかりとロアンのペニスの、その根元をきつく握り締めながら……舌で  
丹念に先端を舐り、もう片方の手で交互に左右の睾丸を揉みしだいてくる。毎度ながら  
妙技にされるがままのロアン。  
「イロイロカンガエタノヨ? タトエバ……ワタシノマエデ、ハイセツシテホシイトカ」  
 言葉を紡ぐ合間にも、エウテルは舌を休めずロアンの先端を突っ突いてくる。  
「ホカニハソウネ、コレカラスルノト、ギャクモカンガエタノ。ショジョモホシイシ☆」  
 特有の電子音声にも熱が篭って、それが舌使いに直結する。ロアンは今、脱ぎ捨てた  
陰茎の包皮を、丹念にねぶられ……甘噛みされて達しそうになる。  
 しかし、出口を求めて押し寄せる白濁の波は今、エウテルの手にせき止められていた。  
「ソロソロイイワネ……サ、ロアン? イレテ……キョウハ、ココ、ココニイレテ」  
 不意に股間を蹂躙する、容赦のない愛撫がやんだ。口元の涎をぬぐいながらロアンは、  
楽しそうに尻を向けるエウテルをぼんやりと見やる。ボリュームのある安産型の、綺麗な  
桃尻だった。  
 仰向けにやや上体を起こしたロアンの上で、ぐいとエウテルは尻をロアンに近づけた。  
 同時に両手を伸べ、自分の尻の谷間を左右に押し開く。  
「キョウハココニイレテ……コンナノ、ハジメテ。ゾクゾクシチャウ☆☆」  
「えっ……? エ、エウテルさん、それって」  
「ソ、オシリニ……アナルニイレテ。ダイジョウブ、ナカハキレイヨ」  
「あ、いや、その……そゆ問題じゃないんですけど。えー、お尻って、うーん」  
 それは、知識としてならロアンも知ってはいる。肛門性交を好む性愛があるとも。  
 だが、いざ目の前にしてみると、未だに純なロアンは躊躇われた。思えば今までは、  
比較的ノーマルな男女の交わりしかしたことがない……それも、数える程、一人としか。  
 乙姫とは互いに純潔を捧げあった、あれはれっきとした男女の交わりだった。  
 その次は……何度かの自慰の後、砂漠の町で苛烈な愛され方をしたが。  
 それでも、エウテルが要求するような、退廃的で背徳感に溢れた交わりではなかった。  
「……イヤナノ? イヤナラ、イイワ。ベツニ、テキトウニカンガエタダケダシ」  
「嫌って訳じゃ……掘られたり剃られたりよりは。あ、いや! そゆ意味じゃなくて!」  
 一瞬、エウテルがつまらなそうな、その中に寂しさを隠したような横顔を見せた。  
 ロアンはその時、父親の教えを思い出した……男たるもの、女を泣かせてはいけない。  
 頬を伝う涙が見えずとも、それを察するのが男だとも。  
「あっ、あの……それじゃ、えと……挿れる挿れないは別にして、ですね」  
「ウン」  
「エ、エウテルさんは、今日はその、おっ、おお、お……お尻、して欲しいんですよね」  
「ソウヨ☆ デモ、ロアンガイヤナライイ。ワタシ、ロアントイロイロタノシミタイダケ」  
 しなやかな肢体を僅かに震わせ、エウテルがゆっくりとロアンから離れてゆく。  
 気付けばロアンは、エウテルの下から這い出ると……その背を抱き締めていた。  
「え、えと、その、いつも助けて貰ってるし……そんな、寂しい顔されちゃうと」  
「サビシイ? ワタシガ? ソンナコトナイワ、イツモテキトウダモノ」  
 そう言うエウテルの背に、頬擦りしながらロアンは尻まで降りてゆく。四つん這いの  
エウテルの、その左右の尻に交互にくちづけて、両手で柔らかな肉の感触を揉む。  
 とてもメカとは思えない肉感が、食い込む指から伝わり、股間に直結した。  
「と、とりあえずですね……ええと、自分もよく解らないんですけど」  
「ウン、シッテル。ロアンハマダ、ドウテイソツギョウシタバッカリダッテ」  
「……そゆこと、いちいち覚えないで貰えますか」  
 ロアンは文句を言いながらも、エウテルの尻の谷間へと顔を埋めていった。  
 
 本質的にメカだからだろうか? いわゆる生物的な匂いを感じない。  
 感じないのに今、ロアンの雄はエウテルの牝を感じて痛い程に勃起している。  
 それが本来、汚れた排泄孔であるという背徳感が、より一層ロアンを昂ぶらせた。  
「エウテルさん……ここ、綺麗です」  
 エウテルの菊門は、桜色できつく窄まっていた。  
 まるでそれが自然であるかのように、ロアンは舌を突き出し、シワを一つ一つ丁寧に  
舐め取ってゆく。味覚を感じる筈の舌は今、ロアンにとって敏感な性感帯だった。  
 本来汚らしい、他者に秘めるべき場所を舐めている……そんな自分に興奮を覚える。  
「オゥ、オッ、オオ……ロアン、ジョウズヨ……モット、モットシテ」  
 尻を高々と突き上げる、エウテルの秘所に愛蜜が満ちてくる。そんな所はいつも通り、  
人間と寸分違わぬのだとロアンは再確認しながら……今日はあえて、放置する。  
 濡れそぼる秘裂の、そのヒダも露な無毛の恥丘を無視して、肛虐に舌を這わせる。  
 気付けばロアンは、夢中でエウテルの肛門を口で犯していた。ヒクヒクと快楽に震える  
窄まりは、括約筋の力で固く閉ざされているが……舌先を突き立てると、自然と弛緩して  
直腸へとロアンを受け入れる。  
 舌を絞られるような法悦に、鼻息を荒くしてロアンは尻を揉みつつ舌を挿し入れた。  
「アア……スゴ、スゴイ……」  
「ふはっ、ふっ、ふう……んふ、とろけてきた……指、挿れてみますね」  
「ンホォ! オ、オオッ☆☆ オァ……」  
「あ……エウテルさん、凄い締め付けです。指でこんな……俺の、挿いるかな」  
 全身に汗をかいて、エウテルははばからず快楽を叫びながらシーツをかきむしる。  
 ロアンはただ、まるで熱病に侵されたように、無心に彼女の肛門を愛撫した。  
 エウテルの汗とロアンの唾液と、そして中から染み出す淫らな腸液とで、菊座はもう、  
エウテルの呼吸に合わせて開閉を繰り返している。ロアンの指は簡単に、第二関節まで  
飲み込まれて、キュウと固く締め上げられた。  
 それを名残惜しそうに抜くと、再び排泄孔は固く閉ざされる。  
「じゃ、じゃあ……エウテルさん、いいんですね?」  
「イイワヨ……フフ、サイコウ☆ ゼンギナンテイラナカッタノニ……ロアン、イイコ」  
 ロアンは起き上がると、腰の高さを合わせて己の強張りを握り締める。そうして先端を、  
閉ざされた菊門へと押し当てる。先走る粘液と雑多な体液で、ぬめって滑り、粘膜同士が  
快楽を奏でる。その度に二人は、声をあげて離れ、また挿入を試みる。  
 そうして何度も触れ合った後……ロアンは恐る恐る、自分の愚息を挿し入れた。  
「あ、あっ……は、挿りました。キ、キツ……」  
「イイワヨ……スゴイ、コジアケラレチャウ……ワタシ、サカレチャウ」  
 メリリッ、と音が聞こえそうだった。  
 サイズ的にはロアンは、同級生達と比べると標準的だったが。それは本来、排泄物が  
通過して排出される、直腸へと侵入するには太過ぎた。  
 しかし今、少しずつ、ゆっくりと……ロアンの形にエルテルが広がってゆく。  
 ロアンはもう、細いエウテルの柳腰をしっかりと両手で押さえつけ、静かに腰を前へ  
突き出していった。痛い程の締め付けが徐々に、自分の怒張を根元へと這い上がってゆく。  
「ぜっ、全部……根元まで、挿りました。エウテルさん、いっ、痛くないですか?」  
「オゥ……スゴイワ、イイ……ツギハヌイテ、ソウ、ユックリ……ソシテマタ、ツイテ」  
 言われるままにロアンは、ゆっくりと腰を引く。自分をくわえ込む淫らな排泄孔は今、  
大きくめくれているが……再度腰を突き出せば、先程よりスムーズに飲み込んでくれる。  
 ぎこちない挿抜はやがて、熱を帯びて加速していった。  
「ああ、いけない……でもっ、すご……ああっ! エウテルさんっ!」  
「イイワヨ☆ モット、モットヨ☆☆ ハゲシクエグッテ……ソウ、モット!」  
 肉と肉とがぶつかりあう。  
 その狭間に汗が飛び散る。  
 ロアンは既にもう、理性が飛んで一匹の獣になっていた。ただ愚直に、性欲の赴くまま、  
若い劣情を発散すべく腰を振る。エウテルもまた、艶かしい痴態をくねらせて、本来は  
メカゆえに使われない場所に異性を感じて歓喜した。  
「う、うあああっ! エエ、エッ、エウテルさん……俺っ、俺もうっ!」  
 ロアンは想い人も、想ってくれる人も忘れ……ただ肉の感触に直腸射精して果てた。  
 結局ロアンはこの後も、訪れる度にエウテルに奇天烈な性愛の交わりを求められて……  
その全てに、嫌々という顔をしながら、身体は喜んで奉仕してしまうのだった。  
 

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