二人の男が、地面のくぼみのまわりをそれぞれ反対側から円を描くよう  
に走っていた。  
 「グレイに向かったよ!」  
 その声でグレイはすばやく向きを変えて、くぼみから離れるようにジグザ  
グに走った。一方のガラハドもまた急カーブを描いてくぼみの中心に向かっ  
て全力疾走をする。  
 「…取った…。」  
 くぼみの中央に並べられた丸みを帯びた物体を、しっかりとガラハドがつ  
かんで走り去る。  
 「遅いッ!!」  
 ミリアムの叱咤が飛ぶ。  
 「相手は恐竜だからな。どれだけ精度を増しても足りない位だ。」  
 グレイ、ミリアム、ガラハドの三人は、恐竜の卵を掠め取るリハーサルを  
繰り返していた。日の出から繰り返している。グレイとガラハドが囮となっ  
て、追われなかった方が卵を取りに行く。ミリアムは全体の指揮と逃走支援  
を行う。グレイもガラハドも汗を滴らせ、荒い息を吐いている。  
 「それにしても、おなかすいたなー。大声出してると意外とおなかすくの  
早いんだよね。」  
 肩で息をしながらグレイとガラハドがミリアムを見て、間をおいて二人同  
時に頷いた。  
 「全くだ。そろそろ何か食べないと練習にならない。」  
 「グレイの言うとおりだ。さて、何にしようか。」  
 腰を下ろしていたガラハドがゆっくりと立ち上がろうとして、動きを止め  
た。ガラハドがくぼみをしばらく見ていて、それから口を開いた。  
 「では、あの卵を料理すると言うのはどうだ?」  
 三人が恐竜の巣に見立てていたのは何の物かわからない卵とそれがおさめ  
られたくぼみだった。何の物かわからない卵を料理しようとガラハドは言っ  
ている。  
 「ちょ、ちょっと待ってよ。」  
 「やってみてダメだったら町に戻ればいい。俺もどんな味がするか興味が  
ある。」  
 「しょうがないな…。」  
 こうして三人はくぼみから卵を3個取り出してゆではじめた。  
 「そろそろか…。」  
 「意外と、いけるな!」  
 「おいしい!」  
 
 ゆで卵を平らげた三人は小休憩をしていた。そのうち、グレイとガラハド  
がそわそわし始めた。  
 「なあガラハド。」  
 「ん、グレイお前もか?」  
 ミリアムに聞こえないように二人はひそひそと小声で話した。何度か話し  
た後、グレイがミリアムに言った。  
 「ミリアム、そろそろじゃなかったか?」  
 「そうだよ。」  
 ミリアムが小型テレビを点ける。ミリアムはいい年して『変身ウルフ人狼  
』に目がない。人狼に変身できるように改造されたただの狼がイカ男や蝶男  
が幹部の悪の軍団と戦うお話だ。ミリアムはカバ男に変身する敵の幹部の剣  
士がいたくお気に入りらしい。ミリアムにはもうまわりの全てに関心が無く  
なりテレビに30分間釘付けになる。グレイとガラハドは離れた。  
 
 「全く、たまらんな。」  
 「こんな効能があったとはな。」  
 二人ともお互いの股間を見て嘆息した。ゆで卵を食べてから、おさまりが  
つかない。ミリアムに見せられない状態になっている。  
 「見るなよ。」  
 「誰が見るか。」  
 お互い背を向けて、股間をいじる。相手が誰を想像しているか、何を想像  
しているかを考える余裕は無い。二人ともうめき声を上げて、達した。それ  
からまた達した。卵が無ければ、走り回った疲労でとてもできないはずだっ  
た。  
 「おい何だガラハド…え?ミリアム!?」  
 「二人ともなにやってるの?」  
 「何って、お前には関係の無い事だ。それより、番組見なくていいのか。」  
 「もう終わったよ。」  
 二人は30分間以上時を忘れて快楽にふけっていたと言う事になる。グレイも  
ガラハドも顔を赤らめた。  
 
 「クククッ、グレイもガラハドも恥っずかしい!」  
 そう言うとミリアムがグレイの股間に飛びついた。  
 「お?ミリアムに犯されるのか?」  
 恥ずかしがっていたのから一転してガラハドが笑い出した。  
 「こうすると気持ちいいの?ねえねえどうなのグレイ?」  
 ミリアムが年齢不詳の幼そうな手でグレイの股間をいじりだした。  
 「うへへっどうだどうだ、このっこのっエッチグレイめ。」  
 音を立ててグレイの股間をミリアムがつまんで、揉んで、こすって、指で弾  
いた。  
 「いたっ!やめろミリア、ムゥウッ!!」  
 「ん?ここか?ここだな?ここをこうすると良いんだな?」  
 ミリアムはグレイの急所を見つけてしまったらしい。イタズラが大好きなミ  
リアムのイタズラ心に火がついてしまった。  
 「う、う、うおおっ、あ、あふっん、くぅうぁああんっ。」  
 「グレイのこんな所はじめてみちゃった。でも、グレイもっとやってもらい  
たいんだよね。だってグレイ逃げないしどかさないもん。」  
 ミリアムの指摘でグレイが狼狽する。だがそれもミリアムの容赦ない乱暴が  
作り出す快感で途切れる。快感が、グレイの全てを包み込んでいく。グレイの  
意識が快感だけで満たされた。  
 「あれっ、何か、うわっ!!」  
 「ううっ!!」  
 グレイは前に数度出した分よりも更に多く濃い液体を噴出した。  
 「うーわ…臭っ!」  
 ミリアムが可笑しそうに言って、液を指と指に絡めて遊んでいる。遊びながら  
視線をガラハドに向けた。  
 「次は…ガラハドだよ!」  
 またミリアムは股間に飛びついた。  
 「おいガラハド…、お姉ちゃんにたっぷり遊んでもらえ…。」  
 息も絶え絶えにグレイがからかう。  
 「な、なにをするきさまっ!」  
 ミリアムが股間をいじり出して間もなく、ガラハドがのけぞり、股間が震えだ  
した。ガラハドがあごを突き出した。  
 「おわーっ!!」  
 その瞬間、まるで吹雪の様な射精がミリアムを襲った。  
 「ガラハド、早すぎ。」  
(終わり)  
 

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