スタンレーの街の一角にある酒場兼宿屋、『サガシリーズでエロパロ亭』。昼食には少し遅く、  
ティータイムには少し早い微妙な時間。エレン=カーソンは一人カウンターに腰掛けてエールと  
酒のつまみになりそうなものを注文していた。  
 先だってエレンも参加したファルスとの抗争は、彼女の活躍もあってスタンレー側の圧勝で  
幕を閉じていた。そのときの勝利の喧騒はどこへやら、今は静かなもので酒場にも客一人いない。  
 新しく雇われた給仕は鼻歌混じりに木製の頑丈そうな机を拭いて回っていて、厨房では  
料理人というには少し体格がよすぎる中年の親父が仕込みをしていた。  
 
 その『サガシリーズでエロパロ亭』の入り口を押し開いて1人の小太りの男が入ってくる。  
怪しげな絵柄のぴちっとした白のTシャツの上に、明らかにオーバーサイズだと思われる  
ブルーのチェックのシャツを羽織り、下はよれよれのジーンズを履いている。スタンレーはおろか、  
世界中巡っても中々お目にかかれない格好だ。  
 男はエレンの姿をみつけるとにっこり笑って、ついと椅子をひいて彼女の隣に腰を下ろした。  
微妙な匂いがエレンの鼻をつき、思わず顔をしかめそうになるが何とか我慢してみせる。  
そんなエレンの様子に気がついた様子もなく、鼻息を荒くしたまま男は声を掛けてきた。  
 
「エ、エレン=カーソンさんですよね?さ、探しましたよ…。君も…よ、傭兵にならないか?  
戦いに参加するだけで、せ、1500オーラム、もし…はぁはぁ…勝てば…さ、さらに1500オーラムだぞ  
……ふぅ」  
 話にならない。こんな胡散臭い男の話を誰が信じるものか…。  
 エレンはツイと顔を背けると飲みかけのエールを再び口にする。そんな彼女の様子に男は  
焦った様子を見せ、口角泡を飛ばした。  
 
「60分!60分で3万!いや、は、80分で4万オーラム出そうじゃないか!!」  
 破格の値段に思わず目をみはり、男の顔を凝視してしまう。男の異臭が鼻を突く。  
 しかし話を聞いてみる価値はあるかもしれない。エレンは興奮を悟られぬように冷静な口調で切り出した。  
 
「で、どこの誰が相手なの?またファルスと戦うのかしら?」  
 
 
 
 男は脂ぎった頬を緩め、ニンマリと笑みを浮かべた。  
「スレ分割を目論む反乱分子だよ……それでは前金2万オーラムだ」  
 
「下翼突撃の陣っ!全軍出撃!」敵将の声が風に乗って届く。  
 緒戦からエレンは敵の全身攻撃に晒されていた……。絶え間なく続く責めに意識が何度も  
飛ばされる。気がつけば『荒らし』と呼ばれる専門職の男の前に裸のまま跪かされていた。  
 
「……ああ……エ、エレンは……ご、御奉仕……させていただきます……」  
 消え入りそうな声を慄わせ、屈辱の言葉を口にする。エレンは禍々しい肉棒におずおずと  
顔を寄せると、固く瞳を閉じ、慄える唇を開いた。どす黒い亀頭に愛らしい桜色の唇が  
おののくように触れ、すくいとるようにして咥える。  
 
「もっと深くだ」  
 男の非情な声に追われて、エレンは口にあまるほどの肉塊を口腔深く導きいれていく。  
「……うううっ……」  
 ヌメッとした気色悪い感触とともに、男の異臭がムッと口腔を満たした。  
「唇をギュッとすぼめろ。顔を前後に大きく動かしてち○ぽの胴を唇で擦りあげるんだ。  
舌を絡めてチュウチュウ吸いあげろ」  
 エレンはためらいながらも唇をすぼめ、貌を前後に動かして、醜怪な肉棒に舌を絡めて吸いあげた。  
ぎこちない動きだったが、そのつたなさに刺戟されたように、半立ち状態だった肉棒がエレンの  
口の中でググッと膨れあがり、威嚇するように硬度を増していく。  
 
「……ううっ……」  
 口腔を埋めつくす大きさと、唇と舌に伝わるゴツゴツ節くれだったおぞましい感触に、エレンは  
眉を寄せ、くぐもった呻きを洩らした。  
(……ああ……こんな浅ましい……たった4万オーラムでこんな淫らなことをさせられて……)  
 きつく閉じ合わせたエレンの眼尻から涙がにじんだ。  
 だが、いつまで続けても男から許しを与える言葉はなかった。  
 そればかりか、舌を休ませるな――、たっぷりと唾を絞りだせ――、唇がゆるんだぞ――、  
チュパチュパ音をたてて吸え――、淫らで非情な指示が容赦なく降り注ぐ。  
 あのスレの本当の支配者はこの俺だ――、奉仕するエレンの髪を掻き分けるようにして  
己の優越感を誇示する。  
 
 柔らかな秋の陽光が降り注ぐ草原で、グジュッグジュッという淫らな水音と低くくぐもった呻きが  
延々と響き続けた。  
 エレンの額には無数の汗の珠が浮かび、隠しようもなくさらされた腋がベットリと生汗に濡れ光り、  
ほのかに甘い女の匂いを漂わせる。  
(……ああ……もうゆるして……)  
 せつなく祈るように願いながら、エレンは顔を揺すり、舌を蠢かせて恥辱の奉仕を続けた。  
野太い肉塊を咥え続けた顎が痺れ、恋人でもない男の男根に恥辱の奉仕を続ける背徳感と  
淫らさに脳がジーンと痺れていた。  
 
「よし、休め――」  
 
「……ああっ……」  
 ようやくかけられた許しの声に、肉塊から離れたエレンの口から荒い息とともに喘ぎが洩れ、  
唾液で濡れた唇がワナワナ慄える。  
「どうだ、エレン、ち○ぽをしゃぶり続けると犯して欲しくてたまらなくなるだろう」  
「……そ、そんなこと……ありません……」  
「まあ、いい。何度だって犯してやろうお前も…このスレも……」  
 
 
 
 敵軍の後列突撃の合図が鳴り響いた。崩壊しつつある味方の戦線の心配をする間もなく、  
エレンは人海に飲み込まれていった――。  
 
(……ああっ……お尻が、あ、熱いっ……ど、どうして……)  
 双臀の芯が灼け痺れるように熱を帯びていた。エレンはその排便感にも似た、妖しく  
そして重い異様な感覚が淫らな色を帯びていることにうろたえ、怯えた。  
 今、エレンを背後から抱きかかえるようにして犯しているのは『時空の覇者専用スレ』主義者の  
男だった。元は神王教団と源流を同じくする宗派だったが、スレ住人の表現と集会の自由の権利を  
濫用し、さらに、派閥間の対立を煽る、半ばテロリストのような存在だ。  
 
「ふふ、淫らな女だ。もう尻の穴で啼くことを覚えたようだな」  
 
「……ああっ……いやっ……そ、そんなこと……ああううっ……」  
 排泄器官を犯されて感じてしまう恥ずかしさに、エレンは懸命に顔を振って否定してみるものの、  
尻肉を練りこむような抽送をくわえられると、恥辱に染まりきった淫らな啼き声がどうしようもなく  
噴きこぼれてしまう。妖しく快美な感覚は自覚してしまうとさらに快感を増幅させ、ズブズブと蕾を  
抉られるたびに腰骨が灼け痺れ、脳が蕩ろけていく。  
 
「ああっ、ああうっ……あう、あうっ、あううんっ……」  
 いつしかエレンは双臀を抉りぬく肉棒の動きに合わせるように、絶え間なく熱を帯びた声を  
噴きこぼして啼き続けていた。身を震わせて噴きこぼれるその啼き声は肉の悦びに慄える  
女の声そのものだった。  
 
「いい声だぞ、エレン。さあ、淫らな女であることを認めてみろ。尻の穴が気持いいと素直に口にだして言え」  
 
 煽るように腰を揺すりたてた男の動きが速さと力強さを増した。スパンキングの痕が残り双臀に  
パンッパンッと肉音も高く腰が叩きつけられ、硬く熱い肉棒が蕾を抉りぬく。  
「……あううっ……い、いいです……お……お尻がいいですっ……あああうっ……」  
 みずからを辱め、貶める言葉を口にする恥辱に全身が燃えあがり、犯されてもいない秘裂から  
ドクドクと熱い蜜があふれでた。  
 
「……ああっ、だ、だめっ……お、おかしくなってしまいますっ……あううっ……」  
 初めて知らされる絶望感と被虐心が交錯する狂気じみた快楽に、エレンは全ての感情を  
曝け出すような声をあげて啼いた。  
 
「おかしくなればいい。狂え、エレン。もっと淫らな声をあげて啼いてみせろ。時空の覇者専用スレの  
樹立を馬鹿にした連中に思いきり羞ずかしい声を聞かせてやれ」  
 
「……あううっ……は、はい……ああぁッ、ああうぅっ……」  
 エレンは思わず、そう応えていた。噴きこぼれる啼き声がより熱を帯び、ひときわ大きくなる。  
スレ住人の見ている前で排泄器官を犯され、淫らで恥ずかしい歓声を噴きこぼして、  
浅ましく啼いている――その倒錯した思いが、下半身を支配する妖しい色あいをより深め、  
エレンを底なしの肉の奈落へと堕としていく。  
 
「そろそろだ、エレン。お前の尻の穴をデューンやポルナレフの尻の穴の代わりに使ってやろう。  
しっかり受け止めろよ、エレン」  
 アナル責め特有の重い衝撃が背筋を駆けのぼり、脳天を揺さぶり、脳髄を白く灼くように爆ぜた。  
 
 
 
 尻穴から征服された証である白濁液を溢れさせながらエレンは戦場に倒れ臥した。  
 かすかに残る意識の片隅で、エレンは自軍、敵軍の全軍突撃の声が聞こえたような気がした――。  
 
「……ああ……恥ずかしい……助けて……」  
 羞恥に身を慄わせながら両脚を広げ、エレンは頼りなく揺れる膝を手で支えた。  
 
 『リョナ殺し』、『リョナニースレイヤー』。猟奇的オナニー主義者、つまり女性が痛めつけられる様子を  
見て興奮する者たちを狩る側の戦士たち。パイパンに剃りあげられたエレンの白い股間と、  
淫らに割れた亀裂から覗く柔肉を堪能しているのは、そう呼ばている連中だった。  
 
 彼らは、陵辱行為に悦びを感じる者たちをいかなる手段を用いてでも領土から排除することを訴える  
正義の白騎士、という触れ込みで登場した。  
 しかし現実では彼らの多くは正義とはほど遠い存在だった。『イヤスキ』つまり『イヤよイヤよも好きの内』  
などといった定義に独自の解釈を加え、自身らの感性を標準化、制圧したスレの住人たちに恭順を  
強いてきた。  
「注意書きがあればいい」、「読みたくなければスルーすればいい」。 そう抗議した住人たちを、  
そして住人たちが愛したキャラを堕とすべく蹂躙を繰り返す。  
 
 緒戦より嬲り倒されたエレンのクリトリスは膨れあがり、濡れた秘裂がヒクヒクと蠢く。あふれでた蜜で  
白い内腿を淫らに光り、犯されたばかりの尻穴にまで達していた。  
「ふふ、エレン、いい格好だ。淫らな女の匂いがプンプンするぞ。犯さないでと言いながら、おまえは  
恥ずかしい格好で嬲られるのが好きなんだ」  
 M字に開いたエレンの股間に男が膝をついた。  
 
「……違います……そ、そんなこと……あひっ、いやっ、ああぁ……」  
 エレンがビクンビクンッと全身を慄わせ、歓声をあげて啼いた。蜜をすくいとった男の指先が  
尖りきったクリトリスを擦りあげたのだ。  
 
「男と女の交わりに陵辱など必要ない。俺たちとお前の交わりも和姦だ。そしてその基準は俺たちが決める」  
 男はエレンのあられもない声を絞りとりながら淫猥な笑みを浮かべた。  
「さあ、エレンを犯してと言え。思いきり淫らに啼き狂わせてください――そう言ってみろ」  
 
「……ああっ、犯してっ……あひいっ……エレンを……ああっ……お、思いきり、啼き狂わせてください  
……ああぁっ……」  
 クリトリスから伝わる痺れるような刺戟に、何度となくビクンビクンッと裸身を慄わせ、ひぃっと  
喉を絞りながら、エレンは操られるように恥辱の言葉を口にした。  
 
(……ああ……ダメよ……こんな羞ずかしい言葉を口にしては……)  
 早くも霞みはじめた意識の中で、これを和姦だと認めてはいけないと願うエレンの最後の理性が  
警鐘を鳴らした。  
 
 ズンッ――重い衝撃が腰の中心を抉った。男の逸物がエレンの女を一気に刺し貫いたのだ。  
 
「ひあぁっ……」  
 衝撃が背筋を駆けのぼり、脳天で爆ぜた。残されていた最後の理性と矜持が粉々に砕け、  
快美な痺れとなって四肢に散り広がる。  
 容赦をしないとばかりに、硬く野太い男の肉塊がエレンの女を抉りぬき、突きあげる。  
 
「……ああぁっ……」  
 エレンはまた…啼いた。汗に濡れた白い喉をさらし、のけぞらした顔を左右に打ち振って啼いた。  
 啼けば啼くほどに耐えることなどできない甘い快楽が全身を駆けめぐり、肉の愉悦がエレンを支配した。  
 
「ああっ……だ、だめっ……あひぃっ……」  
 なにかにすがりつかずにはいられなかった。膝を支えていたはずの手が分厚い背にまわされ、  
エレンは男にしがみつくようにして快楽の声をあげて啼き続けた。  
 
 
 
(……堕ちたな……)  
 エレンにとって、今日このときの出来事は幸せの記憶として残るに違いない。愛あるセックスで  
エレンの貞操を完全に掌中にした満足感に、男はニタリと笑った――。  
 
 ――遠くでスレ住人たちのときの声があがるのが聞こえた――。  
 
「すばらしい働きだったぞ!さらに2万だ。イヤー、勝った勝った!」  
「スレ住人の力をみたか!」  
 
 スレ住人たちがエレンの元へと駆け寄る。全身に激しい性行為の痕を残したまま  
横たわるエレンを抱き起こす。うっすらと開いた彼女の瞳は意外にもセックスによって充足し、  
満ち足りた甘い光を湛えていた。  
 涙目になっているのは、彼女が歓喜によって極まり、何度も涙を零したことを物語っている。  
 
「エレン……お疲れ様…」  
 
「…ん…」  
 
 皆は優しく微笑みながら彼女に応え、抱きしめ、そして交代で何度も甘い口付けを交わした。  
 
 
 エロパロスレの夜は、まだ終わりそうにない……。  
 

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