「いったーッい……もう、なんなのよ?」  
突然体が浮き上がったと思ったら、暗闇の中を落ちて行くような感覚。  
今は落下は止まっているようだが、周りは真っ暗で何も見えない。  
驚きが優先して気がつかなかったが、今まで一緒にいたはずの仲間もいない。  
ルビィただひとり。  
「ちょ……あれ……?ねえ、みんな?いないの?姉さん!!姉さーーーん!!」  
返事はなかったが、暗闇の中に赤い光が灯った。  
なんだろう、と思うよりも早く、光は増えていく……自分を取り囲むように。  
それが何かの「目」であると気付いた時、ルビィは言葉を失った。  
 
 
「ルビィが!」  
彼女のすぐ後ろを歩いていたヒロユキが叫ぶ。  
ここはファロス、イスカンダールに導かれてルビィ達は3階部分を探索しているところだった。  
「いきなり消えたんだ……ルビィが!どこに行っちゃったんだよ!?」  
動転するヒロユキを落ち着かせようとするサファイア、しかし彼女も不安げな表情を隠すことができない。  
先頭を歩いていたイスカンダールを振仰ぐが、彼もまた苦々しい表情を浮かべたままだ。  
長い沈黙の後、イスカンダールが重い口を開いた。  
「ルビィは…ここの主に見入られたようだ」  
「主……?」  
「アンデットの頭領だ。今回は会うつもりはなかったが」  
「アンデットの……って、ルビィはどうなっちゃうんだよ!?まさか、殺されたり…」  
「いや、彼等が欲しているのは生命エネルギーだ。そういう意味ではそうひどい事にはならんだろう」  
よかった〜、ととりあえず安堵するヒロユキを尻目に、イスカンダールは小さく呟いた。  
「しかし、だからこそルビィは…もうダメかも知れん」  
それを聞いてサファイアがギクリ、と身を強ばらせた。  
 
「な、なに……?」  
赤い光が近付いてくる。  
ルビィを取り巻く赤い光の円が次第に小さくなっていく。  
やがて、ルビィの目にもはっきりとわかるようになっていった。  
青白い肌の屈強そうな男が10…11…。ただ目だけがぎらぎらと不気味に輝いている。  
「何よ、あんた達……ここはどこなのよ……」  
『若い娘よ』  
『お前が一番良さそうだったからな』  
『力強い生気に満ちておる』  
男達はそれぞれ端的に呟きながらルビィに近付き、そのひとりがルビィの肩に手を置いた。  
「ひゃッ……冷た……っ  
服の上からなのに、まるで氷水でも浴びせられたかのようにルビィに悪寒が走った。  
『素晴らしい』  
『久しぶりの…』  
『もう、我慢できぬ』  
「や……嫌ッ!何なの!?離してっ、ここから出してよ!!姉さん、姉さん!!おっさん!!誰か、誰か助けてよ!!」  
ルビィは思いきり身をよじってその手を振りほどくと無我夢中で走り出した。  
わけがわからない、でもこいつらはダメだ、敵だ、それもむちゃくちゃにヤバい。  
とにかく逃げなければいけないと思った。  
しかし暗闇の中、方向も自分の足下すらよく見えない…バランスを崩し、転んでしまう。  
慌てて起き上がりながら後ろを振り向くと、もうそこにはあの赤い瞳と、何本もの腕が迫っていた。  
「いやっ!やだってば……助けて、誰でもいいから助けてよーーーーー!!」  
助けが来る気配はない。  
 
ルビィは肩や腕、足を掴まれて動けなくなる。  
恐怖のあまり、声も出せずにがたがたと震える。  
しかし、服に手をかけ、びりびりと引き裂き始めると、また激しく抵抗した。  
「やめて!やめて!!何すんのよ……!やだ、嫌ぁーーーーーッ!!」  
『娘よ、お前は我らにその生気を差し出すのだ』  
『選ばれた事を誇りに思うが良い』  
『おお……熱き生命を感じる』  
抵抗も空しく、ルビィは一糸纏わぬ姿になった。  
手足を固定されていて、逃げる事もできない。  
「何……何するのよ……お願い、助けて……みんなの所へ帰して……」  
ルビィは泣きながら懇願したが、男達は全く動揺といったものを見せず、あちこちから伸びて来た手がルビィの身体中にまとわりついた。  
「きゃッ……つめた……や、やあぁ……ッ」  
『我らはラウンドテーブル』  
『我らはファントム』  
『娘よ、叫ぶが良い』  
『喘ぐが良い』  
『それが我らの糧となる…』  
『助けなど、来ぬ』  
 
ルビィの全身を揉んでいた手の動きが止まり、ルビィは床に投げ出された。  
しかし寒さと恐怖、絶望感とで逃げ出す事もできなかった。  
ゆっくりと、一人の男が進み出て来た。  
ルビィの前でしゃがみ込むと、いきなりルビィの両足を掴んで大きく開かせた。  
「ッ…!」  
ルビィはとうとう訪れた瞬間を覚悟した。  
服を破かれた時点で、いや捕まった時点でこうなることは……でも。  
「ねぇ……イヤ……やだ……」  
ルビィはがたがたと震えながら泣きじゃくった。  
しかし男は全く気に留めない様子で顔をそこに近付けた。  
 
『汝の生気を我が身に…』  
男はルビィの股間に顔を埋め、いきなり小さな突起を強く吸い上げた。  
「んッんあぁッ!」  
ガクン、と力が抜けるのがわかった……言葉通り、生気を吸われているらしい……同時に、全身を激しい快感が駆け抜けた。  
『良い気分だろう?』  
『我らが欲する生気はこれが一番良いのだ』  
『汝の快楽が』  
『くくく……溢れてきおった』  
ルビィの肉芽を吸っていた男が低く笑った。  
ルビィの局部からは、透明な液体が滴り落ちていた。  
男はその部分に口をつけ、溢れる液体を啜った。  
「んッんッ……やだ、やぁあ………ッ!」  
じゅるじゅると音を立てて吸い上げられる。  
生気を吸われ、身体が弱く、冷たく、感覚が鈍くなっていく……それなのに、ただ、身体の芯だけはジンジンと熱く、快感だけが、その感度だけが鋭くなっていく。  
肉芽を摘んで、ひねり潰すようにぐりぐりと扱かれる。そのたび、そこからどっと愛液が沸き出す。  
目眩がした。  
このまま死ぬのかな、わたし…。  
『娘よ、上質の生気だったぞ』  
『礼をくれてやろう』  
『我が闇の生命をな』  
股間を舐め回していた舌の感触が消え、代わりに……太く、固いものがあてがわれるのが分かった。  
朦朧としていたルビィの感覚が突然戻った。  
ちょ……ちょっと待って、それは……そりゃこんになってるんだからいつかはこうなると思っていたけど…  
でも、イヤ、やっぱり嫌だ、誰か………ヒロユキ……ああ、もう、肝心な時にいっつも居ないんだから……  
「はう………ッ」  
その瞬間に思ったのは、「現実ってこんなにもあっさりしてるんだ」、という事だった。  
全く、何の事もなく、それはずるりとルビィの中に入り込んだ。  
既に自ら分泌した液体でドロドロになっていたそこは、初めてにも関わらず容易にその長大なモノを飲み込んだ。  
痛いとか怖いとか、そういう事を考える暇もなかった。  
 
わたし、犯されたんだ  
 
それだけしか考えられなかった。  
そうしている間にもそれはずるずると奥へ奥へと侵入していく。  
もうここが限界だ、と思ってもさらに奥へと押し込まれていく。  
このまま奥を突き破るんじゃないか、とさえ思ったところでようやく動きが止まった。  
「ッ…………はッ…………………」  
ルビィは一度、大きく息をした。  
 
男はにやり、と笑った。  
入れられたものが引き出され、また一気に突き込まれる。  
「ああぁァア……ッ!!  
凄まじい痛みにルビィは泣き叫んだ。  
何度も繰り返される。  
何度も。  
周りで見ていた男達が近付き、ルビィの胸や脇、全身を揉みたて、舌を這わせ、甘噛みする。  
「あッ…やぁ……ッあぁんッ………やっやだ………やめてぇッ……」  
叫びながら、その中に甘い響きが混じり始める。  
痛みは次第に快楽に変わりつつあった。  
ルビィの身体が持ち上げられ、アナルにも、口にもそれが押し込まれた。  
「ンンーーーーーッ、んッ、んーーーーーーーーッ」  
ルビィは弓なりに背を反らせる。  
何かが自分の中で爆発した。  
自分の中で肉棒が弾けたのと同時に自分も「イッた」のだと思った……しかし、行為は終わる気配を見せない。  
突然顔面に、胸元に白い液体が放出される。  
膣内にも、直腸にも、何かが溢れ流れていくのがわかる…。  
 
もう、何がどうなっているのかわからない。  
ルビィの上下の穴に規則正しく肉棒が抜き差しされている姿は、まるで1本の長い棒で串刺しにされているようにも見えた。  
入れ代わり、次々に別の男がルビィを犯していく。  
ルビィの体力が尽きる度、何かがルビィの身体に注入され、覚醒させられていた。  
身体の中も、外も、男達の吐き出す白い液体に塗れ、ルビィ自身もまたほとんどイキっぱなしになっていた。  
ルビィの身体は既に闇の生気に侵され、満たされ、作り変えられていた。  
 
何時間も、何日も犯され続けていた。  
やがてルビィの身体は自ら快楽を求めるようになり、目の前に突き出された肉棒を、命じられる前に掴んでくわえこんだ。  
空ろな、夢見るような表情でそれを舐め、吸い続ける。  
『可愛い娘だ』  
『我らが欲しいのか?』  
ルビィは黙って頷いた。  
 
 
ファロスの深部にある闇の円卓。  
その中央に、ひとりの娘が空ろな視線を彷徨わせながら座っていた。  
全裸で。  
彼女の体には細い管のようなものが繋がっており、また、手足は鎖で円卓に縛り付けられている。  
円卓はゆっくりと回転しながら、彼女を妖しく照らし出している。  
そして円卓を囲む席にはひとつの空席を残し、全て赤い瞳の男が座っていた。  
その中の一人がおもむろに立ち上がる。  
「では、今日は我から始めさせてもらおうか」  
その男の正面を向いた時に円卓の回転が止まった。  
娘は大きく足を開いた格好で座っていた。  
その奥は赤く、艶かしく律動していた。  
 
彼女はファロスからのエネルギー供給を受け、永遠にファントム達に生気を与え続ける人体装置となっていた。  
「…どうぞ……」  
ルビィは欲望を受け止めるため自ら足の間を両手で広げ、また濡れた赤い舌を見せながら口を開いてそれを待ち構えた。  
 
 
Fin  
 
 

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