エレンが男に興味を持つことになったのはロアーヌのゴドウィン反乱以降だった。  
それまでは彼女は男には興味など全く無かった。  
とはいえ、サラを守るために強くなろうとしていた彼女にとって、  
男は性的な興味にはならなくとも体力的な目標とはなっていた。  
が、村の腕相撲大会ですべての男を退けて優勝したあとには強くなる目標としても無くなってしまった。  
 「ああ…強い男って…いないのかしら。」  
エレンはいつも悶々としていた。  
世話がかかるくせに言い寄ってくる男共はもううんざりだった。  
   
 あの日は嵐の日だった。一通り見まわりを終わらせてパブへ帰ってきたところだった。  
いつはもマスターのもとで4人で談笑していたのだが、その日は雰囲気が違っていた。  
外が激しい嵐ということもあるのだが、主に雰囲気を変えていたのはカウンターに座っていたエキゾチックな雰囲気を漂わせた男だった。  
浅黒い肌と、とくに腰に差した曲刀がエレンの興味をひいた。ロアーヌでは曲刀など使う人間はいない。恐らく砂漠の人間だろう、とエレンは予想していた。  
いつものように他愛も無い会話が続いていると、突然ドアが開いてびしょびしょに濡れた女性が入り込んできた。  
 「馬を…馬を貸して…お願い。」  
それからいろいろやり取りが続いた。その中で、その男の言動は自信に満ち溢れた物があった。それにむっとしたせいか、エレン軽くその男を兆発した。  
 「おっさん。あんた口は達者だけど、その曲刀はただの飾りかい?」  
大体の男はひるむか、かっとなるかのどちらかだったのだが、その男は違った。  
エレンなど眼中に無しといった感じで、静かにしゃべり続けた。エレンはむっとしつつも、この男に興味がわいてきた。  
更に、この男は有名な『トルネード』であることもわかった。  
エレンは(それがなんぼのものなのよ!)と思いつつも、どうしても口には出せなかった。男の雰囲気が彼女の口を閉ざしたのだった。  
 
それから話はまとまり、一向は森に出ていった。それからエレンが『新しい男』を知るのには時間はかからなかった。  
 
バンガードの宿屋にて  
 
 バンガードで結婚したての若い夫婦が殺害されるという事件が起こった。  
丁度この町にいたエレンは殺人鬼をおびき寄せるために無防備を装ってバンガードの宿屋に泊まることにした。  
 エレン自身もかなりの格闘の腕はあったし、仲間に連れていたハリード、ウォード、はかなりの屈強な男たちだった。  
あと、実力は知れないが、雪だるまもいたので、まさか殺人鬼ぐらい捕まえられないことはない、と思ったからだった。  
 四人(そのうち一人は人と数えて良いのか分からないが)はバンガードの宿屋の一角に真っ昼間から居座り、夜を待った。  
 「さて…作戦会議だ!」  
ハリードが4人を集めた。が、エレンはいつもどおり会議には参加しない。  
 「ん…あたしは仮眠取っとくから。夜になったら起こしてね。  
  作戦はそっちで考えて。殺人鬼ぐらい、作戦なんかわざわざ…すー…すー…」  
エレンがベッドに身を投げ出した。そしてすぐに静かな寝息が部屋に響いた。  
やれやれ、といった感じでハリードとウォードがベッドを見つめた。  
雪だるまは相変わらず呆けている。  
 「ウォード、ちょっとお仕置きがいるなあ、この女は。」  
 「ああ。全く。」  
ふたりはしばらく自分勝手なエレンについて愚痴を言い合った。  
 「ん…ああっ…」  
エレンが突然色っぽい声をあげ、寝返りを打った。すると、黒タイツに包まれた形の良い尻が彼等の目に飛び込んできた。  
 「…!」  
ハリードとウォードは思わず目を合わせた。そして唾をごくりと飲みこんだ。  
 「…あんたも好きもんだな。」  
 「お…おまえもな。」  
 「しかし…あんなケツはみたことないぜ…あの引き締まり具合。」  
ハリードのズボンは彼のペニスでパンパンに膨らんでいた。  
 「お前…だいぶ…ごふさたしてるな。その様子じゃ。」  
 「ああ。」  
考えて見れば姫と生き別れになってからごふさたである。  
 
二人が話していると、雪だるまが会話に割り込んできた。  
 「ボ…ボクもなんだか身体が融けてきたのだ。」  
雪だるまは身体がとけて幾分スマートになっており、  
人でいう股間のあたりからぎらぎらと輝く太くて長い氷晶が飛び出していた。  
 「おまえもかー!」  
二人がぶっ飛んだ。  
 「しかしあんた、大丈夫なのかよ、奴らが来る前に融けるなよ。」  
ハリードが心配そうに雪だるまをみた。  
 「それはだいじょうぶなのだ。永久氷晶はこれぐらいでは融けないのだ。」  
 「そうか。しかし…もう我慢できんな。そうだ、みんな、今夜の『作戦』を練るか!」  
三人はウンウンとうなずき、それからひそひそとエレンに気づかれないように『作戦』を練り始めた。  
 「ええと…ボクは良いけど、二人には水耐性の防具を用意しといて欲しいのだ。」  
 「それで…どうするつもりだ?」  
 「ボクの玄武術を使うのだ。それから…かくかく、しかじか、なのだ。」  
 「なるほど!」  
 
 その夜。四人はベッドに入り、真夜中になった。  
 
 「今日は来るかな?」  
エレンが言う。  
 「多分な…雨も降ってきたし。」  
ハリードは上の空で答えた。それからろうそくを消した。  
数分後。ギシッ…ギシッ…という音が響いてきた。  
 昼間仮眠を取って元気いっぱいのエレンが早速音の主に跳びかかったが、それはハリードだった。  
 「んもう!トイレぐらい寝る前にいっといてよ!」  
エレンがハリードに怒鳴りつけた。ハリードは後の二人に目配せしながらトイレにいった。  
 それから30分が経過したが、ハリードは帰ってこない。エレンはさすがに焦り始めた。  
 「ねえ…ハリード、いつ帰ってくるのかしら?」  
ウォードも雪だるまも返事はない。  
 「ねえ!二人とも!おきてんの?ちょっと!ねえってば!」  
二人ともなんの反応もない。  
 「んー!もういいわ。私が行くわ!」  
エレンが宿屋を飛び出した後、残された二人はにやっと笑った。  
 
 宿の玄関でハリードはエレンを待っていた。  
 「よう!」  
白々しくエレンに声をかける。  
 「ようじゃないわよ!何してたのよ。」  
エレンがハリードを問い詰めようとしたそのとき、雪だるまが陰でスコールを唱えた。二人の上にものすごい雨が降り注いだ。  
魚鱗を装備していたハリードは平気だったが、エレンはただでは済まなかった。  
エレンにバケツをひっくり返したような雨が降り、彼女の鼻と口に大量の水がなだれ込んだ。  
 「んぶうっ!もがっ…うわあああああっ!」  
 「!敵か?」  
 「ちが…ごはっ!そんな…こないだの事件では…ゲホッ!ゲホッ!雨なんて降ってない!」  
 「じゃあなんだ?だれも来てないのに…なぜだ?」  
ハリードが白々しく考え込んだ。  
その間も雨はますます激しさを増した。  
 
 「がはっ!うわああああん!ちょっとハリード!なんとか…げほっ!」  
 「あのな、エレン。言っとくが殺人鬼なんて来てないぜ。作戦会議に参加しなかったおまえが悪いんだぜ。」  
 「ちょっと!どう言うことよ!」  
 「会議にも出ない自分勝手な女には、お仕置きがいるだろう!」  
 「ぐ…あんたたち…う…ぶあっ!げほっ!」  
エレンは顔についた水を払おうと懸命になるが、払うたびに水が流れ込んでくる。  
服はもうべちょべちょになって彼女のボディーラインに沿ってぴったりと張りつき、とりわけ尻にきっちりと食い込んでいるタイツが目をひいた。  
更に、くっついた服の中を通って流れる水の動きがエレンが暴れるたびにかわり、濡れた服ならではのいやらしさをさらに増大させていた。  
 「うーん…あの乱れる姿が、たまらないのだ!」  
 「こらゆきだるま!雨が弱まったぞ!もう少しだ!もっと降らせ!」  
ウォードが術酒を雪だるまに振りかけながらけしかけた。  
するとますます雨が強くなり、エレンの周りには厚い水の膜が出来始めた。  
 「ぶあっ!げほっ!ぶあああっ!た…たすけ…ごほっ!」  
さんざん暴れまわったエレンが地面に崩れ落ちた瞬間、雨が止んだ。  
 「はあぁっ…はあっ…げほげほっ!」  
エレンは四つん這いになって涙目で咳き込んでいた。そして、ウォードと雪だるまが  
白々しく宿屋から出てきた。  
 「ううっ…あんたたち…」  
エレンはハリードをにらみつけた。  
 「さて!これからが本番だぜ!」  
三人は自らの一物を取り出した。  
「ひっ…」  
エレンが息をのんだ。キッとした視線がぼやけ、すぐにおびえた表情になった。  
 
ハリードがエレンに近づいていくと、びしょびしょになったエレンの服に手をかけた。  
 「ううっ…やめなさいよ!」  
エレンは息も絶え絶えになりながらハリードをはね除けようとしたが、  
雨のせいで体力のほとんどを奪われていたので逆にハリード押さえつけられてしまった。  
 「やめな。あんた…おとなしくしとかないと…」  
ハリードは濡れた服をびりびりと破ると、エレンの豊かな乳房があらわになった。そしてその乳首をぎゅっとつまんだ。  
 「くううっ…」  
エレンが痛そうに顔をしかめたが、それとは裏腹にエレンの乳首は指の中でどんどんかたくなっていった。  
 「どうしたんだよ。こんなに摘み上げられて硬くするのか?」  
ハリードは更にエレンの柔らかい乳房をむにむにともみあげる。  
 「やめてよ!いやあん!この変態オヤジ!」  
 「そうかい。素直じゃないんだな。」  
ハリードが目配せすると、雪だるまとウォードがエレンに跳びかかって両手を地面に押さえつけた。エレンが仰向けになる。  
 「さあ!本格的なお仕置き開始だぜ!」  
ハリードはエレンのタイツとショーツをびりびりと引き千切ると、エレンのピンク色の秘貝があらわになった。  
先ほど胸を揉まれたせいか、奥までうっすらと湿ったように見えた。  
 「ぐうううっ…やめて!こないで!」  
エレンは思いきり太腿を閉じようとするが、ハリードは強引に顔をうずめていった。  
 「へえ…おまえ、初めてなのか…結構もててそうなのにな。」  
それからハリードは舌をはわせていった。ぴちゃぴちゃと水音が響き、そのたびにエレンの体がびくびくと震えた。  
 「う…ああ…いや…いやだぁっ…」  
 「おいおい…もう洪水だぜ!ほらこれ。全く、エレンはえっちだな。」  
ハリードは自らの指にエレンの愛液を絡み付けてエレンの目の前に差し出した。  
エレンはすかさず指に噛み付こうとしたが、ハリードはすばやく引いた。  
 「やっぱりな。これだからお仕置きがいるんだ。なぁ。」  
残りの二人もうんうんとうなずく。  
 「じゃあ、俺がいただくぜ!」  
 
ハリードの巨根がエレンの秘穴にぐいっと押し付けられた。  
 「ああああっ!いや!やめろおっ!うぐううううっ!」  
エレンは全身をばたつかせようとするが、押さえつけられているので身動き一つ出来ない。そうこうしているうちにエレンの花芯に引き裂かれるような激痛が走った。  
 「くあああああっ!い…たっ…痛い!」  
逃れようとして腰をくねらせるが、それがかえって痛みを増大することになってしまうとは彼女は思いもよらなかった。  
 「やめてええっ!裂ける!そんな大きな物…これ以上入れられたら…ほんとに裂ける!」  
 泣き叫ぶエレンは無視して、ハリードは根元まで自らの凶器を押し込んだ。  
 「は…はがっ…はっ…ひゅうっ…」  
エレンの目がうつろになり、喉が乾いた音を立てた。  
 「動くぜ!力ぬきな。」  
ハリードはゆっくりとエレンの異物を受け入れたばかりの内壁を擦り始めた。  
にちゃ…にちゃ…というねばねばした音と共に血にまみれた男根が出入りした。  
 「はっ…はあっ…やめ…かはあっ…」  
エレンの顔は既に涙とよだれでべちゃべちゃになり、全身からは玉のような汗がふつふつと涌き出ていた。  
「まだまだ!お前ら、手伝ってくれよ。」  
そういうとハリードは突然エレンを上にした。  
 「へ…?」  
エレンが怪訝そうな顔をして後ろを振りかえると、完全に準備完了の雪だるまとウォードがエレンの尻を見下ろしていた。  
二人ともハリードと勝るとも劣らない立派な一物を携えている。  
 「おー、雪だるま、おまえがやってやれ。そういや人とやるのは初めてだろう。  
  そっちの穴にそれをぶっこんでやれ!」  
ウォードが勧めた。エレンの顔が一気に青ざめた。  
 「へ…そんなん…絶対駄目!ちょっと!正気の沙汰じゃないわよっ!」  
慌てて逃げようとしたが、ハリードに腰をがっしりとつかまれていた。  
 「じゃあエレンたんのお尻の処女、ボクがもらってもいいのかな?」  
 「いやああああっ!よくない!だめ!ダメなのだ!」  
エレンは必死で拒んだが、ハリードとウォードはいっしょに、  
 「いいのだ!」  
と声を合わせて言った。   
 
永久氷晶の先っぽがエレンのアナルに押し当てられた。  
 「ひんっ!うわああ!」  
火照ったところに冷たい物を押し当てられ、エレンの尻の割れ目がきゅっとちぢんだ。  
氷の固まりはゆっくりとエレンの腸内にもぐりこんでいった。  
 「い…いやあああっ…ひいいっ…」  
背筋がびくっと震えてそりかえり、背中におびただしい数の鳥肌が立った。  
 「うーん、思ったよりすんなり入ったのだ!感激なのだ!」  
エレンの肛門には透明の氷が突き刺さり、氷から緋色の内壁が透けて見え、  
更に内壁が妖しくうねっているところも丸見えになった。  
 「ケツのほうなら初めてでもぜんぜん平気なのかよ!びっくりだぜ!」  
 「ぐああっ!違う!き…気持ち悪いだけよこんなの!」  
ハリードと雪だるまはいっしょに腰を使い始め、エレンの二つの穴から氷昌と男根が出入りした。  
後ろのほうは冷たさで表面の感覚が麻痺していたため無理矢理擦られているという感じはしなかったが、  
突きこまれるたびに内臓の奥のほうまで衝撃が響く感じがした。  
前のほうはハリードの熱い一物にめちゃめちゃに引っ掻き回されてめちゃめちゃにされていた。  
全く違う二つの感覚に板ばさみにされ、エレンは完全に混乱していた。  
 「あああ…熱くて…冷たくて…変になる!何なのよこれ!」  
エレンが首を振りたくりながら叫んだ。  
 「そうか!じゃあもっと狂わせてやる!」  
 「ちょっと待て!俺も我慢できん!」  
ウォードの一物がエレンの唇の中へ割り込んでいった。  
 
「む…むぐっ…」  
エレンは嫌悪をあらわにしてウォードを見あげる。あれだけ犯されてもまだ反抗心は残っているらしい。  
 「歯を立てたらただじゃ置かないからな!」  
 「ぐうっ!」  
エレンが食いちぎろうとしたとき、彼女の口内に大量の水がなだれ込んだ。  
 「おえええっ!げほっ!えほっ!」  
予想だにしないことに、彼女は顔を真っ赤にして思い切りむせた。  
 「ウォータポール発動なのだ!」  
雪だるまが得意そうに叫んだ。  
 「おー、しかしこれは反省するまで、徹底的に仕込まないとだめだなー。ほら!わかったら咥え込め!」  
ウォードはエレンの頭をつかむと何度もたたきつけるように唇を犯した。  
 「むぐう…もお…いやああ…」  
さらにふたりが更に抽送のペースをあげる。  
エレンの尾てい骨から脊髄にゾクゾクとした冷感が昇り、更に子宮は燃えるような男根で突き上げられていた。  
痛覚、温感、冷感がいっしょになって頭のほうへ昇ってゆくと、今度はウォードの一物に無理矢理押し返された。  
行き場を失って体内から吹き出しそうな奔流にエレンは恐怖し始めていた。  
が、それと同時にまったく別の次元の感覚がエレンの中に湧き上がってきていた。  
 
 続く  
 
 

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