背後から、急に抱きしめられカタリナは身を強張らせた。  
レオニードの唇がうなじを這う。  
「だめっ!」  
カタリナは小さく叫んでレオニードの腕を外そうとするが、ロアーヌ一の女剣士の力でも  
レオニードの力には勝てなかった。  
レオニードがカタリナの服を剥ぎ取ろうと襟元に手をかけたがカタリナがその隙を付いて  
ぱっと彼の腕の中から逃れた。  
「・・・なぜ逃げるのです?」  
レオニードが逃げたカタリナに手を伸ばす。  
その、血が通ってないと思われるほど白い手を見てカタリナは唾を飲んだ。  
人間ではない、吸血鬼の彼と交わることに怖さを感じた。  
レオニードが一歩近づくとカタリナは後ろに一歩下がる。  
それを何回か繰り返し逃げ場を失ったカタリナは部屋の壁に背中をつけることになった。  
ひんやりとした感触がカタリナの背中に伝う。  
レオニードの手が伸びて、カタリナの腕をつかんだ。背中に伝う壁の冷たさと同じような、  
冷たい手。  
カタリナは唇をぎゅっとかみ締めて首を横に振るだけで、大きな抵抗はしなくなった。  
 
レオニードの細く長い指がカタリナのあごを捉え、くいっと上げる。  
「美しい・・・」  
レオニードはそうつぶやいて、唇をカタリナのそれに重ねた。  
カタリナは、もうどうにでもなれと心の中でつぶやいた。  
レオニードの舌がカタリナの口唇を割って入ってくる。カタリナもそれに応えてレオニードの  
舌に自らの舌を絡ませようとした、その時。  
「・・・!!」  
レオニードが目を大きく見開きカタリナを払いのけるようにその場にしゃがみこんで大きく咳  
き込んだ。  
「がはっ!!ううっ・・!ごほっ!」  
カタリナは自分の口元に手をやり、ばつが悪そうにレオニードを見た。  
「・・・そなた・・・ごほっ!」  
レオニードは口元に手を当てたままカタリナを見上げ、何か言おうとしているがあまりの苦し  
さに言葉が続かない。  
何回か咳き込んだ後、大きく深呼吸をしてやっと落ち着いたレオニードが涙目になってカタリ  
ナを睨みつけた。  
「・・・にんにくを食したなら、なぜそれをはっきり申さなかったのだ・・・」  
 

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