目の前のベッドに横たえられた女を見て、Dr.クラインは口許を歪めた。  
手の中にある物に視線を落とす。IRPOの身分証明。  
それは、本当にたまたまだった。  
シンロウのベルヴァのもとへ視察に赴いた時、彼からこの女を捕らえたことを聞かされたのだった。  
最近アルカイザーとかいう変な輩が、自分達を退治しようと動き回っている。  
厄介な彼を潰す計画は遅々として進まず、Dr.クラインはストレスを貯めこんでいた。  
そんな時にシンロウでこの女を見つけた。  
プライドの高そうなIRPOの女捜査官。滅茶苦茶にすれば、気も晴れるに違いない。  
早速ベルヴァに命じて、この女捜査官を本部まで運ばせた。  
輸送の為に吸わせた催眠ガスがまだ効いているようだが、そろそろ目覚める頃合だ。  
それまでに動けないように拘束しておこう。後ろ手に手錠をかけると、仰向けに転がす。  
両足はロープで縛り、ベッドの足に繋いだ。  
見守るうちに女の瞼がほんの僅か震え、微かな吐息がもれた。  
 
「……お目覚めか?」  
女の瞳がゆっくりと開かれた。  
催眠ガスの効果がまだ完全に消えていないらしく、アイスブルーの瞳は焦点が定まっていない。  
「IRPOのタリス捜査官だな」  
「……だれ……」  
「Dr.クラインだ」  
「Dr.クライン……」  
タリスがその名を繰り返す。瞳にはっきりした色が戻り、驚きの表情になった。  
「あなた……ブラッククロスの!」  
鋭い声でそう言い放つと、起き上がろうとした。  
そこで拘束されていることに気づき、身を捩る。  
「悪いが抵抗されたくないのでね、拘束させてもらった。  
で、何の話だったかな。ああ、私の話か。  
ブラッククロスに加担している悪の科学者、とでもなっているのだろうな。まあ、否定はすまい。  
君が調べていたシンロウの遺跡は、我々の実験材料の調達場でね。  
君はそこのトラップにひっかかって、捕獲されたというわけだ。  
そのままにしておけば二、三日で改造されて我々の下部の構成員になっただろうが……」  
話しながら視線を彼女の顔から体へと移す。  
ベッドに寝かせる前に上のジャケットは剥いだので、今は薄手のブラウスにスパッツという格好だ。  
豊かな胸のふくらみと腰のくびれ、形のいい足がはっきりとわかる。  
 
「ど、どこを見ているのよ!」  
「いい体だ。捜査官にしておくのはもったいない」  
「余計なお世話だわ」  
「まあ聞きたまえ。そんな女らしい体を、改造で駄目にするのは実にもったいない話だとは思わないか? そう思ったから君をここへ連れて来たんだが」  
タリスは何も言わずに、きつい眼差しでこちらを睨んでいる。  
思ったとおり、気の強い女だ。でなければ捜査官など勤まるまい。  
「さてとお嬢さん、君の胸のサイズは幾つかね?」  
「答える義理はないわね」  
すげない答えに、Dr.クラインはにやりと笑った。  
「そうか。では触って確かめるとしよう」  
言うやいなや、タリスの胸をむんずと掴む。  
「C……いや、Dはあるかな?」  
「は……離して!」  
「質問に答えてくれたら離してやろう」  
胸の感触を楽しみながら、Dr.クラインは余裕のある表情でそう口にした。  
「言え。今まで寝た男の数は何人だ?」  
タリスの頬がさっと赤く染まった。横を剥いて視線を逸らす。  
「どうした? 寝た男の数を聞かれて赤くなる年でもあるまい?」  
彼女は貝のように口を閉ざしたまま答えない。  
「もしかして、数え切れない程の男と寝て来たのか?  
いちいち人数など憶えていないということか。  
IRPOの女捜査官というのも、なかなかにお盛んなものらしな」  
 
「……ち、違うわっ! 勝手に話を作らないで!」  
怒気を含んだ声でそう叫ぶ。思ったとおり、ひっかかった。  
「どう違うというのだ?」  
「男と寝たことなんて一度も……」  
乗せられたことに気づいたタリスは、はっと口をつぐんだ。  
Dr.クラインは胸から手を離すと、彼女の顎を掴んでぐいと顔をこちらへ向けさせた。  
「一度もない? つまりは処女というわけか?  
嘘はやめろ。お前の年で処女のはずがあるまい」  
「う……嘘なんかついてないわ。  
勉強や仕事で忙しくて、男とつきあう暇なんてなかったし……」  
目の前のタリスの表情は、嘘をついているようには見えなかった。  
Dr.クラインの口許に酷薄な笑みが浮かぶ。別にどちらでも構わないのだ。  
顎を掴んでいるのとは反対の手で彼女の肩をつかみ、ベッドの上に押さえつけるとその唇を奪う。  
「……んーっ!」  
抗議のうめき声を無視すると、唇を開かせて舌を入れる。  
組み敷いているタリスの体が硬直するのがわかった。  
舌で口内をなぶる度に、面白い程はっきりと反応する。  
慣れていないのは確かなようだ。本当に処女かもしれない。  
 
思う存分口内の感触を楽しむと、Dr.クラインは唇を離した。  
解放されたタリスはどこか惚けたような表情で大きく息を吐いたが、  
彼がこちらを見ていることに気づくと再び睨みつけた。  
まあ、じきにそのような余裕もなくなるだろう。  
ブラウスを掴むと、力を込めて引っ張った。音を立ててボタンが弾け飛び、生地が裂ける。  
ブラジャーを上に引き上げると、豊かな両の乳房がこぼれ落ちた。  
「や、やめて!」  
「そう言われてやめる男がいるか?」  
乳房の表面をすっと手で撫でると、揉みしだく。  
嫌悪を浮かべて身を捩る彼女の耳元に顔を寄せ、息を吹きかけるようにして囁いた。  
「男を知らないというのなら、私が教えてやろう」  
「よ、余計なお世話……あっ!」  
耳を軽く口で加えると、舌と歯で愛撫する。  
そのまま下へ向けて唇を這わせると首筋で止め、少し強く吸った。  
タリスの体がびくっと跳ねる。  
「こうされると、次第に体が熱くなってくる」  
「そ、そんなこと……」  
乳房を揉みしだいていた手を、次第に先端へと移していく。  
乳首を軽く弾くと、口に含んで吸い上げた。  
「……ああっ!」  
口の中で固さを増して行く乳首を、執拗なまでに舐めまわし、歯を立てる。  
 
「……んっ……はあっ……」  
タリスの瞳が潤み、喉からあえぎ声が洩れ始めた。  
肌が次第に汗ばんでいく。  
「素直に気持ち良いと認めたらどうだ?  
お前の乳首はこんなに固くなっているぞ」  
顔を上げ尋ねると、いやいやをするように首を横に振った。  
Dr.クラインはわざと大袈裟に溜め息をつく。  
「強情な女だな……目に涙を滲ませてまで、気持ち良いのを我慢することもあるまい?」  
「う……」  
潤んだ瞳が見上げてくる。Dr.クラインはやれやれと軽く首を横に振ると、  
再び舌と歯で乳首を愛撫しながら、片手を下着の中へと潜りこませた。  
手に柔らかい茂みが触れる。それをかきわけるようにして、更に奥へと侵入させていく。  
「あ……やっ!」  
「女は感じるとここが濡れる。……おや、既に随分と濡れているな」  
探り当てた部分はじっとりと潤っていた。  
感触を楽しむかのように指でまさぐると、その度にタリスが切なげな声をあげる。  
「ここが一番感じるところだ。さて、そろそろ見せて貰うとするか」  
Dr.クラインが力任せに、下着ごと下半身の着衣を引き裂いた。  
足を縛っていたロープを解くと、両足をぐっと開かせる。  
 
「ほう……乳首もそうだったが、こちらも綺麗なピンク色か」  
顔を近づけると、むせかえるような女の匂いがした。  
そのまま股間に顔を埋めると、秘裂を舐めまわす。  
「うあっ……や、やめ……あんっ……」  
舌が最も敏感な部分を舐め上げた。  
溢れ出す淫液をすくい上げると、そのまま舌を潜りこませる。  
「ふあっ……あんっ……ああっ……」  
タリスの背がのけぞった。  
Dr.クラインが舌の動きを早めると、ぶるぶると体が細かく痙攣する。  
「んあっ……駄目っ……あっ……あっ…あああああーっ!」  
一声叫んで、タリスの体がぐったりと力を失った。  
「達したか……強情だが感度は悪くない。……面白い」  
うなずくと衣服を脱ぎすてる。  
生まれて初めて他者によって感じさせられた絶頂の為か、タリスはぼんやりとその光景を眺めていた。  
「さてと、私も満足させて貰うとしよう」  
全裸になった彼の下半身では、男根が立ち上がっていた。  
タリスの瞳が光を取り戻す。  
「……それ……」  
「興奮しているのを見るのは初めてか?」  
答えはないが、表情を見れば初めてなのは明らかだ。  
内心ほくそえみながらタリスの足を掴んで持ち上げる。  
「あっ……」  
「今からこれがお前の中に入る。  
もし処女だとするとかなり痛いが、  
さっきまでの行為で充分すぎる程濡れているからましな筈だ」  
「い、いや……」  
「お前をあんなにいい声で鳴かせてやったのに、  
私はこのままこれを我慢しろというのかね? 無体な話だ」  
ぐいと両足を開かせると、秘裂に男根をあてがう。  
タリスがびくっと身震いした。  
 
「や、やめて……お願いだから……」  
Dr.クラインはふっと笑みを浮かべた。  
「……嫌だね」  
答えると、容赦なく彼女に向けて腰を沈めた。  
「くっ……つっ……」  
「きついな……」  
引き裂かれる感触にタリスが苦痛の呻きをあげる。  
だが構わずに、力任せに彼女の奥へと腰を突きこんだ。  
ぷつん、と何かが裂けるような感触とともに、結合部から何かが滴り落ちて来る。  
「処女の証か」  
「……痛っ……」  
苦痛にタリスの瞳から涙がこぼれ落ちる。  
が、その涙はDr.クラインの嗜虐心を更にかきたてた。  
「そんなに痛いか?」  
尋ねながらわざと腰を激しく動かす。  
痛みでタリスが身を捩り、悲鳴のような声をあげた。  
「ひっ! ひいっ……」  
身を捩る度に、Dr.クラインの男根が今まで以上にきつく締め上げられる。  
Dr.クラインは獣のような声をあげると、両の乳房をつかんで揉みしだいた。  
「いいぞ……イキそうだ……」  
今まで以上に腰の動きが早くなる。  
激しい苦痛と欲望を受け止めかねて、タリスはむせび泣いた。  
「ああ……もう……もういやあっ!」  
「イク……イクぞ……」  
 Dr.クラインが一声激しく吠えたかと思うと、タリスの胎内に熱い液体が流れ込んだ。  
「あ……あ……」  
体の中の液体の感触。男の欲望の証。  
激しい痛みと精神的ショックにより、タリスの意識は闇へと飲みこまれていった。  
 
 
ぐったりと気を失ったタリスを前にして、Dr.クラインは笑っていた。  
「なかなかに楽しませてくれたな。それに思っていたのより感度も具合も良い」  
一度楽しんだら生体実験にでも使ってしまおうかと考えていたが、  
気が変わった。もったいない。  
この女はこのまま手元において弄び続けてやろう。  
この先どんな媚態を見せてくれるかが楽しみだ。  
さてと、目を覚ましたら何をしてやろうか……。  
 
 
ベッドの上に、Dr.クラインは裸で悠然と座っていた。その膝の上には、全裸に剥かれたタリスが座らされている。  
後ろ手に拘束された状態で目隠しをされ、タリスは後ろからDr.クラインに貫かれていた。  
「うっ……あっ……」  
Dr.クラインの両の手は豊かな乳房を掴み、揉みしだいている。彼の手の下で、乳首は既に固くしこっていた。  
背後からタリスの首筋に顔を埋めると、唇と舌を何度も首筋に滑らせる。  
「ああっ……」  
タリスが一際高い声をあげた。Dr.クラインは首から耳へと通じるラインを舐め上げると、耳を咥えて息を吹き掛けた。  
「やっ……嫌っ……」  
口からあげる拒絶の言葉とは裏腹に、タリスの肌は汗ばんで熱くなり、秘裂は蜜を湛えてDr.クラインを締め上げていた。  
「駄目……やめて……」  
乳首を摘んで押し潰すように刺激を咥えながら、首から背中にかけて唇を這わせる。タリスが細かく身を震わせた。  
「あっ……はあっ……」  
執拗なまでの愛撫に、タリスの体は翻弄されていた。  
「嫌がる割には感じているな」  
Dr.クラインの言葉に、タリスは首を横に振った。  
「そんな甘いあえぎをあげておいて、感じてないというのか? 嘘はいけないな」  
言いながらDr.クラインはタリスの首筋に顔を埋めた。強く吸って赤い跡をつける。  
その顔に、ふと残酷な笑みが浮かんだ。  
 
「もしかして……他の男のことを考えていたのか?」  
「ち……ちが……」  
「正直になれ。他の男のことを考えていたのだろう? この手が」  
言いながらDr.クラインはタリスの胸を強く揉んだ。  
「他の男――お前の好いた男のものならと。お前の肌を愛撫する唇が、その男のものならと考えていたのではないか?」  
Dr.クラインはタリスの耳元に唇を寄せると、耳を舌で愛撫しながら問い掛けた。  
「私に抱かれながら、他の男に抱かれているのだと思っているのだろう? 誰だ? お前の好いている男は」  
「や、やめ……」  
タリスは強情だった。歯を食いしばって認めようとしない。面白くない。  
「ふん……まあいい」  
Dr.クラインは吐き捨てるようにそう口にすると、片手が体から離れた。何かを操作しているような電子音がする。  
続いて、がたがたと何かが動くような音が聞こえた。  
「さあ……見るがいい」  
その言葉と共に目隠しが外された。そして、目の前には。  
大きな鏡があり、自分の姿が映っていた。一糸もまとわず、肌を桜色に上気させ、Dr.クラインに貫かれている自分の姿が。  
「い……いやあっ!」  
羞恥で頬を今まで以上に紅潮させると、タリスは叫んで目を背けようとした。  
Dr.クラインが片手を顎にあてがい、鏡の方へと向けさせる。  
「良く見るんだ……これがお前の姿だ。私に抱かれて乳首はこんなに固くなっているし」  
言いながら乳首を摘み上げる。ピンク色のその先端は、つんと上を向いていた。  
「体はこんなに熱くなって汗をかいているし、それに何より」  
片足を抱え上げ、大きく開脚させる。愛液まみれの結合部がまる見えになった。  
 
「ここを見ろ……お前のここはこんなにぐっしょり濡れて、私のものを締めつけている。  
ほら……ここだ。こんなにひくひくして、嬉しそうに私を咥えこんでいるじゃないか。  
お前を抱いているのは私だ。そしてお前は私に抱かれて喜んでいる……」  
「いや……いやいやあっ!」  
「何と言っても無駄だ。お前は私に抱かれて感じている」  
言いながらDr.クラインは腰を突き上げた。タリスが奥を突かれて身をよじる。  
「うっ……あっ……動か……ああんっ!」  
「……イキそうか? なら、さっさとイッてしまえ」  
豊かな乳房を揉みながら、首筋の敏感な部分を的確になぶっていく。腰はなおいっそう激しく突きこまれた。  
「や……はあっ……イキた……くな……」  
歯を食いしばってあえぐまいとする。が、限界は近かった。  
タリスの背がのけぞり、体が大きく震えた。膣がぎゅっと収縮し、Dr.クラインの男根を激しく締めつける。  
「うっ……出すぞ……」  
Dr.クラインはタリスの中に精液を放った。タリスが絶叫し、その体からぐったりと力が抜ける。  
瞳から涙をこぼしながら荒い息を吐いているタリスの髪を、Dr.クラインは撫でながらその耳に囁いた。  
「さて……私はこの後予定が詰まっているからお前を可愛がってやれないが、明日になったらまだ抱いてやろう。心待ちにしているがいい」  
それだけ告げると、Dr.クラインは脱ぎ捨てた衣服を手早く纏い、部屋を出て行った。  
彼が部屋を出て行くと、タリスはベッドの上にわっと泣き伏した。  
 
 

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