今俺は道に迷っている。もう何日になるだろうか、いくら歩いても森が途切れることはなかった。手持ち  
の食料はとっくに無くなり俺は食べられそうな木の実を探すため一度立ち止まり周りを見渡した。まだ日  
は沈んでいなかったが、日の光は背の高い森の底までは届かないようでここは既に薄暗くそのせいで風の  
うなりは一層不気味なものと感じられた。畜生・・・俺は何度そのセリフを口にしただろうか。そもそもあ  
のディガーについて行ったのが運の尽きであった。奴は自分の事をタイクーン・ウィルの一番弟子と言っ  
ていた。普段の俺なら決して簡単には信じたりはしなかった。しかし北大陸に来たての俺はとにかく金が欲しかったという一心で  
 
あの男に雇ってもらうことにした。たとえ弟子である事が嘘だとしてもわざわざこんな辺境の地に来るよ  
うなディガーならそれなりに何とかなると思ったからだ。しかしそれは大きな勘違いだと言う事をすぐに  
思い知らされた。奴は長剣を扱っていたがモンスターに斬り付けるどころかまともに振り回す事さえでき  
なかったし、強力なツールを貸しても術を満足に扱えなかった。何度も契約は破棄しようと思ったがモン  
スターは雑魚ばかりのため奴を庇いながらでも何とか進んでこれた。だから俺は眼前に広がる巨大なメガ  
リスを見たときは冒険の成功、そして目の前に積まれた大金を想像した。  
 
沸き上がってくる気持ちを抑えながら中に入ると、俺はとんでもないものを見つけてしまった。  
「おい・・・あれはドラゴンじゃないか!?」  
奴も異形の怪物に気付いたみたいであり突然叫び出した。でも奴は本物の馬鹿だ。何で敢えて気付かれる  
ような真似をするんだ・・・俺はあの馬鹿を怒鳴り付けてやりたい衝動に駆られたがドラゴンはその巨体に  
似合わない俊敏な動きでこちらに向かってきた。間に合うか・・・俺は指で印を作り炎の力を引き出す。ド  
ラゴンの皮膚がどれほど分厚いかは知らないが心臓から焼き尽くしてしまえば、俺はそう考えて印を向け  
た。魔法陣から発された燃え盛る白い火柱がドラゴンを包み肉の焦げる匂いがこちらまで伝わってくる。  
 
やったか・・・?炎が消えた先に倒れている黒焦げのドラゴンを見て思わず笑みがこぼれた。もうこいつは動  
かない、一抹の不安はあったが、もしかしたら何か隠し持っているかもと思い俺は試しに近づいてみた。  
大丈夫だ・・・大丈夫だ・・・そう考えながらドラゴンの顔を覗き込む。あの馬鹿もいつの間にか近づいていた  
。何そんなに嬉しそうな顔してんだよ、お前は何もしてないだろ。ん、今何か・・・ もう何も考える事はで  
きなかった。ドラゴンの目が俺達の方を向くや否や口を開け襲い掛かってきたのだ。コマ送りのように顔  
が近付いてくる。俺は半ば反射的に首を横に傾ける、おいおい・・・ 死んだんじゃなかったのか!?さすがに  
俺も焦ってしまった。  
 
馬鹿はそれこそ馬鹿みたいに悲鳴を上げていたがそんなものに構っている余裕はなかった。俺の脳裏に「死」  
という言葉が浮かぶ、しかし俺はそれを無理矢理振り切り出口の方を向いた。もう躊躇ってはいられない、  
近くで腰を抜かしているディガーの事が少し気になったがここは見捨てるしかなかった。悪いな、でもお  
前みたいな三流ディガーはこの先何があっても生き残ることなんてできないはずだ。死ぬのが少し早まっ  
ただけ・・・・・・俺はそう割り切り急いで逃げ出した。奴は必死に助けを求めているが、俺はずっと聞こえな  
い振りをしていた。何回もの悲鳴の後ドラゴンの叫びが聞こえ、そして搾り出したような奴の断末魔の叫びが耳に入ってきた。  
 
俺は辛くもメガリスから脱出することができたが、はっきり言って後味は最悪だった。しばらくの間立ち  
尽くしていたがいつまでもここにいても仕方が無いのでノースゲートに向かって歩き出した。が、俺は重  
要な事に気がついた。地図が無いじゃないか・・・そういえば荷物を整理する時  
に奴に持っててもらったんだ!!しまった、こいつは致命的な失態だ・・・それに  
戻ろうにもドラゴンへの恐怖心それをさせない。喰われて死ぬか、飢えて死ぬか、答えは既に出ていた。  
俺はメガリスとは逆方向へと足を進める。やっぱり痛いのは嫌だからな・・・今となってはどちらが良かっ  
たのかわからない。俺は空腹と疲労がピークに達しその場に座り込んでしまった。  
 
カサカサ・・・カサカサ・・・  
何か音が聞こえる。モンスターか何かがこっちに来ているのだろうか。俺は立ち上がり印を作った。まだ  
こちらには気付いていないようだ、音は少しずつ大きくなっていく・・・思わず息を飲む。焦るな、落ち着  
くんだ・・・手がひどく汗ばんできているのをはっきりと感じた。もうそいつは俺の目の前まで来ている・・・  
俺は警戒しつつも音のする方を向いた。するとそこにいたのは、金の斧を持った一人の女だった。モンス  
ターでは無いことに胸を撫で下ろした俺は生き残ることができるかもしれないと意を決して彼女に話しかけた。  
「あの・・・・・・」  
彼女もその声が聞こえたのだろうか、かなり驚いた様子で俺の方を向いた。  
 
俺は彼女に早速自分がもう何日も迷子になっている事を話した。  
彼女は始めこそ驚いたままのようだったが、次第に落ち着きを取り戻したみたいだった。  
「そ、そうなんですか・・・それは大変ですね・・・」  
彼女は心配そうな顔を浮かべていた。その顔を良く見ると少し気が弱そうだがかなり可愛い、いやいや、もろタイプだね・・・  
「それでノースゲートへの道を教えてもらいたいんだけど・・・」  
「あ、それなら大丈夫です。私地図持ってますから・・・」  
やった・・・!俺は神に感謝したながら彼女から地図を受け取り中を見てみる。今どこにいるのかを確認する  
とどうやら俺はメガリスの周りをぐるぐると回っていただけだった。・・・俺は肩の力が一気に抜けてしまった。  
 
とにかくノースゲートへ向かおうと俺は立ち上がった時、ふと手に冷たいものを感じた。夜露かと思われ  
たが、それは絶え間無く落ちてくる。雨か・・・・・・そこで俺は雨具はあいつが持っていた事を思い出した。  
人間慌てていると見落としが多いことに改めて気付かされる。そうこうするうちに雨足は強くなっていった。  
「向こうに洞窟がありましたからそこで雨宿りしましょう。」  
彼女がそう言うと俺を引っ張って先へ進み始めた。どうでもいいがすごい馬鹿力だ、手が痛すぎる。  
五分ほど歩くと彼女が言っていた洞窟が見えてきた。中にはモンスターがいるかもしれないと考えたがも  
う二人ともびしょ濡れだったのでさっさと中に入ってしまった。  
 
洞窟の中は思ったより広く奥の方は漆黒の闇に覆われていた。それに引き込まれそうになっていると、後ろからタオルを渡された。  
「ありがとう。えっと・・・」 「私はミーティアです。」  
「そう、でもミーティアの方が濡れてるじゃないか。先に使ってよ。」  
「いいから使ってください、私は大丈夫ですから。」  
そこまで言うなら・・・俺は 体を手早く拭いた。服に浸み込んだ水分を取るだけでもかなり寒さが和らいだ。  
次にミーティアにタオルを渡し、その間に俺は何か燃やせる物を探すことにしたが、近くに使える物はな  
かった。だからといって明かりも無いのに不用意に奥に行くべきではないだろう。仕方がないので俺は毛  
布を荷物の中から引っ張り出した。  
 
まだ服はわずかに濡れていたが、こうやっていれば乾くはず、と思って俺は毛布を巻き付け横になる。  
ふと自分とは反対側に座っているミーティアを見ると彼女はひどく寒そうに震えていた。しかしさらに俺  
の目を引いたのは、濡れた服がピッタリと張り付いたミーティアの身体であった。全体的に細身だなんだ  
けど、ありゃ胸でかすぎだろ・・・・・・やばい、立ってきちまった。それにしてもあれだけ張り付いている  
と裸同然じゃないか・・・俺はついミーティアを食い入るように見てしまった。よく見るとスカートがかな  
り短いため下着が見えそうになっている。まいったな・・・ 押し倒したくなる衝動を必死に堪えていると不  
意にミーティアと目が合った。  
 
幸いにもミーティアは俺の目線には気付いていないようだった。何となく気まずかったがそれを打ち消すために話し掛ける。  
「寒くない? 毛布使っていいよ・・・」  
俺は毛布をミーティアの方へ渡そうとした。  
「いえ、私は大丈夫ですから。」  
さっきもそのセリフを聞いたような気もするが今度ばかりはそういうわけにはいかない。  
「そんなわけないだろ。」  
俺はミーティアに毛布を被せようとするが彼女は受け取ろうとしない。うーん、どうしたものか・・・・・・俺はいろいろ考えたあげくこう言った。  
「わかった、じゃあ一緒に使おう。」  
とんでもない事を口にしていること位は十分わかっていた。でもミーティアは僅かに頷いてくれた。  
え・・・本気なの・・・?  
 
彼女はかなり恥ずかしそうだったが、俺に寄り添ってきた。体温が伝わるにつれて忘れたはずのあの感覚  
が蘇ってくる。ミーティアは知ってか知らずかさらに俺の方に寄ってくる。勘弁してくれよ・・・ 俺はふと外を見ると、雨はさらに強  
くなっているみたいだった。その時突然閃光が視界に入ってきた、どうやら近くに雷が落ちたみたいだ。  
「いやっ!!」  
ミーティアは小さく悲鳴を上げ抱き付いてきた。胸を当たるのがはっきりとわかった俺はあまりの気持ちよさに理性が飛びそうになるのを感じた。  
「あっ・・・ごめんなさい、私雷が苦手なんです。」 泣きそうな顔で俺を見る。それを見て我慢できなくなり俺は彼女の胸を揉みながらキスをしてしまった。  
 
やっちまった・・・! 俺は心の中でそう思っていた。しかしもう動き出した歯車を止めることができずただ  
ただミーティアの口の中を犯し続けた。彼女は呆気に取られていたのか、しばらくの間なすがままだった  
が自分が何をされているのかわかったのか勢いよく俺を突き飛ばした。  
「な・・・何するんですか!? やめてください!!」  
さすがに怒ってるみたいだな・・・でもここでやめれるはずがない。  
「おいおい、そっちから誘って来たんじゃないか・・・」  
我ながら苦しい言い訳であることは十分承知だ。俺は無理矢理ミーティアを押し倒してその上に乗る。  
彼女はで激しく抵抗するが力では勝てないと悟った俺はあれをするために彼女の目をじっと見た。  
 
あれ・・・いわゆる魅了の術を使えるのはおそらくモンスターを除けば世界で俺一人だけだろう。なぜ使える  
かなんて知らないがせっかく与えられた物だから活用しないとばちが当たる。しばらくミーティアの目を  
見続けていると彼女の抵抗が止み、顔はほのかに赤く染まりどこか切なそうな顔をしている・・・よし、成功だ。  
「いいだろ・・・?」  
ま、いいも何もないのだが。  
「はい・・・」  
お許しが出たので俺はもう一度ミーティアの胸に両手を這わせると魅了状態の彼女がとんでもない事を言った。  
「胸が苦しいんです、服を脱がしてください・・・」  
哀願するような目、そんな目で見られると何とも言えない気分にされて俺はミーティアの服にそっと手を掛けた。  
 
一つ一つボタンを外していくと次第に大きな胸の膨らみがあらわになった。次に俺はミーティアの背中に  
手を回して下着を剥ぎ取り彼女の白い乳房に手を伸ばす。魅了の術のせいだろうか、可愛らしい桜色の先  
端はささやかながら自己主張をしていた。俺はそれを軽く口に含むと舌で攻撃を開始する。  
「あっ・・・だめです・・・」  
さぞ敏感なのだろう、別に激しくしたつもりはないのだがミーティアは堪えられず身をよじる。さらに俺が  
その突起を吸い始めると彼女はますます強い反応を示した。  
「ひぁっ・・・おかしくなっちゃいます・・・」  
俺もおかしくなっちまいそうだ・・・突起から口を放し改めて手を胸に伸ばす。絹のような手触りがひどく心地良かった・・・  
 
手の平に収まらない乳房は俺が手に力を込めるごとに形を変えていく。ミーティアはその度に微かに甘い  
声を上げ、それが俺の思考回路を溶かしてしまう。  
「痛っ・・・」  
ミーティアがあげた小さな叫び声が気持ちよさに浸っていた俺を我に返らせる。おっと・・・つい強く揉み過ぎたみたいだな・・・  
「ごめん、痛かった?」  
「いえ、平気です。続けてください・・・」  
俺はその優しさに加虐心をそそられてしまい少しいじめてみたいという気持ちを覚えてしまった。  
「自分ばかり気持ち良くなってないで俺の方も頼むよ。」  
そう言って立ち上がり、ズボンを下ろすとミーティアの目が一点に集中した。もっとも、何をすればいいかはわかってないみたいだったが・・・  
 
俺はミーティアの前に自分のモノを差し出した。間近にあるにも関わらず彼女は目を離そうとしない。  
「胸で挟んでくれない?」  
俺がそう言うとミーティアは躊躇いがちにそそり立ったモノを胸で挟み込んだ。  
一度でいいからやってみたかったんだよね・・・これ。 寄せられた胸の中に俺のモノが沈んでいく。少し締め付けられるような感じがしたがすぐにそれは甘美な快感へと変わっていった。  
「そのまま動かして・・・」  
ミーティアはその言葉に従い上下運動を開始する。  
「あっ・・・ああっ・・・」  
上ずった声が出る、頭の中が真っ白になってもうどうにもならない。だが本能はさらなる快楽を求めていた。  
「挟んだまま、先の方を舐めてくれない?」  
 
俺はそう言うのが精一杯だった。込み上げてくる射精感が俺を急かせる・・・早くしてくれ、じゃないと出ちまう!  
「んむぅ・・・んっ・・・ちゅぱっ・・・」  
ミーティアがモノを口の中に運んでいく淫媚な音がここまで聞こえてくる。  
「ふむっ・・・くちゅっ・・・」  
絡み付く舌、ねっとりとした暖かい感触・・・た、たまんねぇな、これ・・・  
ミーティアは不自然な格好なのにさらに"口撃"を強めていく。もはや思考回路だけではない、全身までと  
ろけてしまいそうで現実感さえ感じられなくなった。何も考えられない・・・俺の頭の中で何かが燻っている。  
「んぐっ・・・あ・・・ふ・・・」  
胸と舌からの刺激が遂に最後の一線を越えさせた。今度こそ、もうダメだ・・・  
 
息が荒くなる・・・ミーティアの奉仕ともいえるような行動にいよいよ我慢の限界が訪れた。  
「離してくれ・・・出る・・・」  
だが彼女は離そうとしてくれない・・・いいのかよ、口の中に出しても・・・  
「ちゅぷっ・・・」  
やっと離してくれた・・・けど遅すぎる!!頭の中の燻りが爆発しモノの先から勢いよく白濁をぶちまけてし  
まう。飛び出したそれはあっという間にミーティアの顔に覆いかぶさり、どろりと顎の方まで滴り落ち地  
面に白い水たまりを作っていく。ふう・・・腰が抜けちまいそうだ・・・  
「大丈夫・・・気持ち悪くない?」  
射精の余韻に浸っていたかったが、顔射をくらった彼女をそのままにしておくわけにはいかない。俺は持っていたハンカチで彼女の顔を拭いた。  
 
ミーティアは成すがままで顔を拭かれている。一通り拭き終え、俺は彼女を抱きしめた。  
「最後までいいよね?」  
「はい・・・」  
少し間を置いてミーティアは恥ずかしそうにそう言った。俺のモノはまだ硬度を失っていない。  
よし・・・第二ラウンドスタートだ。  
 
「見て・・・いい?」  
俺は早速下着を脱がしミーティアの秘所を見つめた。洞窟の中は僅かな月灯りしかなく細部までを見るこ  
とはできなかったがそこは密に溢れていてあたかも俺のモノを待ち構えているようであった。  
もう濡れてるじゃないか・・・本音ではとにかく挿れてしまいたかったがそれでは味気ないので少し感触を楽しむことにした。  
茂みをかき分けゆっくりと一番敏感なところに触れるとその瞬間ミーティアがピクリと身体を震わせた。  
ここで俺は彼女の顔を覗いてみたら苦しそうにも見え、切なそうにも見える。何かに耐えているような顔だ・・・  
「触られるのは、初めて?」  
「・・・・・・」  
ミーティアは答えない。当然といえば当然か・・・  
 
俺は指先に再び意識を集中して秘裂へと指を滑らせると、潤いきったそこに浅く指を沈めていくと愛液に満  
たされた肉壁が絡み付いてきた。俺がくちゅくちゅと音を立てて中を弄ぶとミーティアは俺の右手の動きを制した。  
「やめてもいいの?こんなに濡れてるのに・・・」  
愛液がたっぷりと付いた指を引き抜き彼女の目の前に持って行く。  
「ほら、見てよ。ちょっと触っただけなのにこんなになるなんて、とてもいやらしいんだね・・・」  
「そんな・・・」  
ミーティアの手から力が抜ける。やめないでという意志表示に違いない、だが俺はあえてそれ以上触れよ  
うとはしなかった。  
「・・・・・・」  
不安げに俺を見ているその目には期待も交じってるように感じられる。  
 
「もっと気持ちよくしてほしい?」  
勿論答えなんてわかっていた。俺は顔をミーティアの秘所へと近づけ秘裂を舌で刺激する。  
「え、何を・・・? ひゃ・・・ああっ・・・」  
未知の感覚に溺れつつある彼女は俺の頭をつかんだ。  
「やっぱり・・・やめて欲しいんだ?」  
少し悲しそうな顔をする。ま、芝居なんだけどね・・・  
「あ、いえ・・・そんなつもりじゃ・・・あんっ!」  
返事を聞き終わらないうちに肉芽を口でつまみ上げ強く吸い付いた。  
「くうっ、やあっ・・・」  
舌で転がすようにすると段々とそれは硬くなっていく。俺は秘裂に再度攻めを加え、決して尽きることの  
無い泉に舌を入れた。  
「っ・・・もう・・・私・・・」  
再三の舌技についにミーティアにも限界がやって来たようだ。  
 
俺はとどめの一撃として舌を徐々に肉壁にめりこませていく。  
「ううっ、そんなとこまで・・・」  
秘裂に差し込まれた異物にミーティアは小さく呻き身体を揺らした。さらに俺は中を掻き回すように動か  
す。ぬるぬるとした愛液が舌を覆い尽くすが、かえってそれが潤滑油となり、押し戻されそうになるほど  
の圧力から何とか逃れることができた。  
「はあ・・・はあ・・・ああっ!」  
いよいよ終わりの時が来たみたいだな・・・俺は舌を抜き肉芽に絡ませる。  
「あっ、あっ・・・わた・・・し・・・もう・・・だ・・・め」  
ミーティアは快楽に耐えつつやっとの思いで声を上げる。次いで痛くないようにそっと歯を立ててそこに  
噛み付いた。  
「ひっ・・・やぁ・・・いやあああああっ!!」  
 
ミーティアが今までより一際大きな声をあげた。ふう・・・イったみたいだな・・・彼女はぐったりと横たわっ  
ている。うーん、やりすぎたかな・・・?  
「あの・・・」  
「どうしたの?」  
「・・・最後まで・・・して下さい、お願いします。」  
えっ!? まさか向こうから言われるとは思っていなかったが、俺もそのつもりだ。  
「うん・・・痛いかもしれないけど・・・」  
「それは、あの・・・その・・・」  
ミーティアはなぜか言葉に詰まる。どっちなんだよ? 微妙すぎてわかんないじゃないか・・・まあ、いいや。  
ここまで来たら後戻りはできない・・・俺は彼女の秘裂に自分のモノを宛い、一気に中に押し進める。  
その時、モノだけで無く俺の心も温かく心地良い何かに包まれたような気がした。  
 
「っふ・・・あはぁ・・・」  
ミーティアが痛みに苦しむようではないのは声を聞けば明らかだった。それでもかなりきつく奥まで進む  
のは一苦労だった。俺はきゅうきゅうと締め付けてくる肉壁に早くも屈してしまいそうになるが、少しで  
も多く欲望を満たしたいがために緩やかに動き始めた。引き抜き、そしてまた侵入を開始する。  
「あ・・・あ・・・ひやっ・・・」  
腰を打ち付ける度に粘膜の擦れあう音がここまで聞こえてくる。それが否が応でも俺を絶頂まで導いていった。  
腰を打ち付けるスピードが一層激しくなる。ミーティアのことを気遣う余裕は無くなっていた・・・  
「っ・・・んっ・・・いた・・・い・・・」  
彼女の訴えも届かない、もう俺には何も聞こえなかった。  
 
俺の心では二つの感情が葛藤していた。ミーティアとまだ一つになっていたいというものと、気持ち良さ  
に身を任せ果ててしまいたいというものだ。しかし言うまでもないが俺は男だ、どちらが勝つかなんて自明の理・・・  
そんなことを考えながらミーティアの腰を抱えさらに深くモノを突き刺す。  
「うっ・・・やば・・・い・・・もう・・・」  
理性は所詮本能に抗えないのか、甘くねっとりとした感触がさっきの燻りを頭に蘇らせる。  
「来て・・・・・・中に・・・」  
息も絶え絶えに彼女は俺の背中に手を回し、抱きついてきた。  
「ああっ・・・出る・・・!」  
ふと、全てが終わった気がした。俺のモノは叩きつけるように白濁をミーティアの中に流し込み、子宮まで汚していく・・・  
 
何か、風船から空気が抜けていくように脱力してしまい、俺はその場に座り込んでしまった。あとに残っ  
ているのは罪悪感だった。術をかけた時一緒にパーマネンスをかけておいたから術が解ける心配は無かっ  
たが、虚ろな瞳で天井を見ているミーティアを見ると良心が痛む。  
「・・・中に出してもよかったの?」  
馬鹿げた質問だということは充分わかっている。  
「・・・・・・」  
彼女は何も言わずまっすぐ俺を見ていたがそれが余計に俺の心をえぐる。  
「ごめ・・・」  
謝ろうとした所でミーティアがそれを遮った。  
「いいんです。私・・・あなたとの・・・・・・・・・」  
そこから先は声が小さすぎて良く聞こえなかったが言いたいことは何となくわかる。  
 
でも彼女がそう答えたのは魅了されているから・・・その位わかっていた。  
「・・・・・・」  
俺は悪いと思いながらも返事を返さなかった。切なさがさざ波のように少しずつ押し寄せてくる、案外魅  
了されたのは俺の方なのかもしれない。  
「もう・・・寝よう。」  
毛布を掛けるとミーティアは俺の手を握ってきた。俺も握り返すと彼女は嬉しそうに微笑んでくれた。虚  
構でも構いやしない、ほんの一時だけでも切なさをかき消してくれるなら・・・  
 
 
もう、朝か・・・俺は立ち上がり外を見る。地面はまだぬかるんでいたが歩けないほどではなく、やっと帰  
れるかと思うと自然と笑みがこぼれた。  
「もしかして、起こしちゃった?」  
後ろにいたミーティアは、心なしか疲れているように見える。  
「まだ寝てていいよ。」  
「明るいと眠れませんから・・・」  
「ふーん・・・」  
俺は相槌を打ちながら何気なく外を見ていると人影が目に入った。その影は少しずつこっちに近づいてくる。  
「あっ、ジニーちゃん!」  
ミーティアがそう叫ぶと人影・・・いや、少女が近くまで走り寄ってきた。  
「無事だったんですね、良かった!」  
「ごめんね〜、心配かけちゃって・・・」  
知り合いなのか? 俺は急な展開にあっけにとられてしまった。  
 
「あれ、その人は?」  
ジニーと呼ばれた少女は俺の存在に気付いたようだ。俺は自分が迷子になっていてミーティアに助けても  
らった事を話した。  
「じゃ私とおんなじだね。」  
「どういう事?」  
そういえばどうしてミーティアがこんな山の中に一人でいたのか知らない。  
「ジニーちゃん、モンスターを追いかけてはぐれちゃったんです。みんなで手分けして探したんですけど・・・」  
「も〜、言わないでよ〜」  
へー、そうだったのか・・・  
「でも見つかって本当に良かった・・・」  
ミーティアは感極まって泣いている。うんうん、よかったよかった。  
 
感動的な再会のワンシーンも一段落ついて、俺達は荷物をまとめノースゲートへと向かった。途中で他の  
仲間達とも合流し、昼頃には港にたどり着くことができた。  
一攫千金を夢見て北大陸までやってきたがもうあんな恐い思いをするのはごめんだ。俺は全てのツールを  
売り払い故郷であるラウプホルツ行きへの船へと乗り込もうとしたその時、背後から足音が聞こえてきた。  
「見送りに来てくれたんだ・・・」  
「はい・・・あと名前を・・・」  
あっ・・・うっかりしてた! 俺はミーティアに夢中で自分について何一つ教えていなかった事にようやく気  
付いた。教えないのもどうかと思うので俺の名前とラウプホルツで出身のヴィジランツであることを彼女  
に教えた。  
 
「また会えるといいね・・・」  
「そうですね。」  
ノースゲートとラウプホルツは離れているためもう会うことはないと思っていた。それにどうせ術が解け  
れば俺の事なんて忘れてしまうだろう・・・  
「そろそろ行かないと・・・」  
ミーティアの目から涙がこぼれるのを見てると連鎖反応で俺まで泣きたくなってきたからそれをごまかす  
ために速足で船へと向かった。  
「さようなら・・・・・・」  
ミーティアが小さく呟く。俺は振り向かなかった、というより振り向けなかったと言うべきか・・・  
 
 
そういえば結局彼女のパーマネンスは解けないままだった。人に対して使ったことが無かったのでいつ解  
除されるかわからない事とミーティアに中出ししてしまった事が気掛かりだったが・・・今となってはどうにもならない事だ。遠ざかる景色を眺めながらそう思  
い込むことにした。だが俺は中出しによってこの後訪れる惨劇にまだ気付いていなかった。悪事には必ず  
ツケがついて回る・・・もし過去に戻れるなら俺は自身にこの言葉を伝えてやりたかった・・・・・・  
 

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