「あなたは、この戦いが終わったら何処へ行くの?」  
「……何だ、突然」  
一人の髪の長い銀髪の青年と、森のように緑の衣服を纏った、どこか気品のある顔立ちの女性が宿屋の一室で話していた。  
その青年の名はグレイ、そして女性の名はクローディア。  
「ごめんなさい、何だか気になったものだから。このマルディアスはもう、冒険しつくしたでしょう?」  
名を馳せる冒険家、グレイに冒険する場所はもはやこの地には残っていまい、と彼女は考えた。  
「……そういうお前こそ、どうする気だ?」  
「わからないわ、でも……私は森の番人だから……」  
「森に還る……か?」  
「そうね……」  
あえて帝国のことは触れなかったのか、必要以上のことを問いたださないグレイ。  
煩い場所や人の苦手なクローディアには、他の人から見て近寄りがたいが、そんな彼の近くが  
どこか心地よいものになっていた。  
「もし森の近くまで来ることがあれば、貴方なら歓迎するわ」  
「……ああ」  
森の中に誰かが迷い込むだけで神経質になっていたのに、自分でも信じられない言葉だ。  
それでも俯いているグレイを見て、クローディアが言葉をかける。  
「あ……いえ、ごめんなさい。『絶対自由』を謳う貴方を縛り付けるような事を言って」  
「気にするな、それに……そろそろ各地を歩き回る事にも疲れ始めている」  
「え?」  
「……どこか一つの場所でしばらく休むのも、悪くはないと思っている」  
あまりにも意外な彼のその言葉に、ただ驚くしかない。  
「グレイ……」  
「俺はお前を護ると言った。だから、森を護っていくのがお前の役目なら、お前を護っていくのが俺の役目なのだろう」  
本当は、嬉しくてしかたのないその言葉。  
「でも、私は帝国に戻る気はないわ。あの依頼ならもういいのよ、ガイドさん?」  
どこかおどけながら、彼に言葉を返すクローディア。  
 
自分の事で誰かを縛り付けるのは、嫌だった。  
だが、返ってきたグレイの答えは……  
「……依頼など、本当はどうでもいいのかもしれん」  
「グレイ?」  
「俺は今まで、ここまで依頼に入れ込むことなどなかった。旅を続ける為の金さえ貰えれば、依頼などどうでもよかった。  
ただの副業にすぎないはずなのにな。こんな思いなど初めてだ。  
だが、あの時の言葉に嘘はない。クローディア、俺はお前を……護りたい」  
突然、体を引き寄せられた。  
その後、耳元で「ずっと……」と、囁くように言い放った。  
ずっと、護りたい……?  
クローディアの思考が、ぐるぐると回っている。  
グレイの言った「あの時」のことを気付けば頭の中で思い描いていた。  
それはオウルの声を聞いて、どうしても森に戻らなくてはならないと話した時。  
グレイはただ一言、「お前を護るさ」と言っていつも通り自分の隣を歩いてくれた。  
その言葉に、人と関わることが嫌いな自分の心が自分のものではないかのように、高鳴っていた。  
思えば、グレイの傍が心地よいと気付いたのはこの時からだったのかもしれない。  
自分の気持ちを整理している間に、彼の唇が自分のものに重なり、傍にあるベッドにそっと唇を重ねたまま倒れこんでいた。  
ようやく唇を離し、しばし見つめ合うと、クローディアはどこか気恥ずかしそうに瞳を逸らして呟いた。  
「……強引なのね」  
「嫌なら抵抗したらどうだ?」  
「ううん……いいわ、あなたとなら……」  
今度はクローディアからグレイの唇に自らのそれを重ねていった……  
グレイが自分から女を抱きたいと思ったのは、初めてだった。  
「あ……っ」  
そっと彼の大きな手が、衣服の上から胸に置かれると、その無骨な手はぐりぐりと形の良い胸を掴み弄っていく。  
「ぅ、んっ……ぁっ……」  
自分でも聞いたことのないような声が漏れて、恥ずかしいが抑える術もない。  
 
このような行為――おそらく自分には永遠に無縁だと思っていた。  
けれど今、人間の嫌いな自分は目の前の人間に触れられる事を確かに望んでいる。  
これが誰かを好きになる、愛するという感情なのだろうか。  
ギュッ、とクローディアはそっと細い腕をグレイの背中に回していた。  
彼もそれに応じるように彼女の帽子を脱がせると、しなやかな美しい髪を掬うように愛でていく。  
「んぅ……」  
髪をそっと撫でられただけでピクン、と体に一瞬電撃が走り、その感覚に思わず体を震わせながら瞳を閉じる。  
普段からは窺い知ることのできない彼女の扇情的な表情に、グレイも感情が昂ぶってくる。  
そのまま服をするすると脱がしていこうとすると、クローディアがそっと制止するように彼の手に自分の手を重ねた。  
「ぁ……ま、待って……」  
彼を求めたはずなのに、なぜだろう。彼を止めようとするのは。  
けれど本気で抵抗することもできないのは、なぜだろう。  
それでも彼が自分を求めてくれるのを確かめたかったのか、肢体は彼を求めているという  
ことの表れだったのか、クローディアにはわからなかった。  
「……」  
何も言わずにただ、グレイはその彼女の弱弱しい抵抗をものともせず、ただ自分の思うままに彼女の素肌を外気に晒していく。  
脱がされていく過程の中、クローディアが不意に呟いた。  
「……あなたって、本当に変わってるわね」  
「……?」  
自分の手元から、顔を上げてクローディアの瞳を怪訝そうな表情で窺うグレイ。  
「私なんかを護ろうと、抱こうと思うのだから……」  
「そうかもしれないな……だが、それでもいい」  
彼はなぜそんなことを訊くのだろうか、とは思わなかったようだ。  
いや、本当は思ったのかもしれない。  
それでも、彼は自分に何も必要以上に訊かない。  
「……ごめんなさい、変なことを訊いてしまって」  
「気にするな」  
本当はそれでも自分を求めてくれて、嬉しくて仕方のないはずなのに。  
自分の感情表現の乏しさ、始めて出会う感情への戸惑いをこれほどまでに歯痒く感じたことはない、  
とクローディアは頭の中で自分を責め続けた。  
 
それでも彼女の体を丁寧に、どこか大切に、そして愛おしそうに、グレイは一つ一つ裸の姿に近づけていく。  
黒いスパッツも取り払われると、ベッドの上には白く透き通るように美しい肌の女性が瞳を逸らしながら、飾り気のない下着姿で現れた。  
「……綺麗だ」  
「え……」  
不意に彼が呟いた言葉を聞き逃してはいなかったのだろうが、クローディアが彼の意外な言葉に耳を疑う。  
彼の言葉を頭の中で反芻しては、頬が紅潮して顔が熱くなって、  
少女のような仕草で自分の顔を両手で覆い隠そうとする。  
恥ずかしい、というよりは自分がどんな表情を彼に見せているのか気になった。  
そんな彼女の様子などお構いなく、いや、彼女の様子が起爆剤となったのかもしれないが、  
グレイがそっとクローディアの裸になった胸に触れた。  
「ぁ……ふ…っ……」  
声を押し殺そうと先程顔を隠していた両手で口を覆い隠す。  
しかしグレイはクローディアの手を取り払うと、彼女の突起をきゅむ、と摘まむように刺激していく。  
「やあっ……! グレ、イ……はずか、しっ……」  
「お前の声が訊きたいだけだ」  
「……ふ、ぅっ、んん……いじわるね……」  
少し怒ったような、けれどどこか照れているようなクローディアの表情を見て、  
グレイもふっ、と少し笑った気がした。  
既に堅くしこったそこは彼女を敏感にしては、脳髄まで刺激を確かに轟かせていた。  
指の腹で弄るようにくりくりと先端を転がして、その感触を楽しむ。  
「はぁっ……まって……こん、なっ…胸、がっ……」  
クローディアは胸から全身にかけて身体を震わせる何かが駆け巡る未知の感覚を、  
戸惑いながらも受け入れようとしていた。  
(どう……して、気持ち、いいの……?)  
ふるふると力なく彼女の肢体が震えていく。  
 
下腹部がじゅん、と熱くなった気がして、疼きがとまらなくなる。  
太股を扇情的に擦り合わせるようにして止まらぬ疼きを抑えようとしながらも、  
必死に彼による胸への愛撫に耐えていた。  
「……気持ち、いいのか?」  
「……自分でもっ……よく、わからないわ…、でもっ……何だか、身体が熱くてっ……ぁっ……」  
「そうか、ならば……」  
「あっ……!」  
グレイが何かを言い終わらぬ内に、クローディアのショーツに手をかけてするすると下ろしていった。  
突然の事にクローディアも抵抗する間もなく、淫らに膝まで下ろされたショーツと秘所を  
愛液の銀糸が繋いでいた。  
「……みない、で……」  
「……見るな、というほうが無理だ」  
どこか清楚で高貴な印象を受ける普段の彼女と相反するひどく扇情的な光景に、  
目を奪われぬ男などいないだろう。  
小さく呟き、グレイから瞳を逸らすも、彼はとうとうショーツを脚からすべて下ろして脱がせてしまった。  
誰にも触れられたこともないその秘所は、彼の視線を浴びる度に潤いながら更に蜜を滴らせていた。  
導かれるようにそっと、濡れて輝く秘裂に指を這わせてみる。  
触れただけで指にくちゅり、と音を立てる程に濡れたそこは、少し指を曲げるだけで  
内部に入ってしまいそうだ。  
「ん……は、ぁっ……うぅんっ……」  
「濡れているな」  
「そんなっ……ん、ふあぁっ……!!」  
刹那、ビクビクッ!とクローディアの肢体が跳ねた。  
グレイの指が一本、クローディアの膣内に挿しこまれ、くちゅくちゅ……と水音を立て  
内部を掻き回しては犯していた。   
指が膣壁に圧迫されて吸い付かれ、それに逆らうように媚肉をそっと擦っていく。  
「ひゃぅっ……や……うぅん、や、あぁっ……」  
クローディアは鮮烈な感覚に必死に口を大きく開けて、唇の隙間からそっと涎を伝わせていた。  
 
淫らなその仕草に、グレイも昂ぶって彼女の唇を奪い、舌と舌を絡ませあう。  
「んっ……!? んむっ……は、ん…ちゅ、ぴ…ちゅ…れろ……ん、く……んく…」  
突然の行為に、クローディアも驚いて大きく瞳を開けてしまうが、すぐに瞳を蕩けたように閉じて、  
彼の舌に自らも吸い付き、唾液を絡めあわせながら運び込まれる唾液を嚥下していく。  
上と下の二つの口から響く卑猥な水音が、部屋の中に響き渡っていた。  
グレイも舌でクローディアの口腔内を愛おしそうに味わいながら、指でぐちゅぐちゅと膣内を大きく犯していた。  
「んんっ! んん…っ……! ああっ、ひあっ…!!」  
彼の唇から離れて大きく喘ぎ、クローディアが身体の奥から押し寄せてくる何かにかぶりを振って、必死に耐えようとする。  
心では恐れを感じつつも、身体は明らかにそれを求めていることが本能ではわかっていた。  
しかし……  
「あっ……」  
グレイが不意に、既の所でクローディアへの愛撫を止めた。  
当然ながらクローディアの体には中途半端な快楽が残っては、彼女を苦しめていた。  
「そんな……ぉか、しいっ、こんな……はぁ……グレイ……」  
クローディアは太股を擦り合わせながら、快楽を欲してヒクッ…ヒク…と、力なく震える秘所を鎮めようとしていた。  
しかし、足りない。  
これでは……足りない。  
「……どうした?」  
「変なの……身体が…、疼きが……止まらないっ、の……」  
性交という行為は、ただ種を残す為だけだと思っていた。  
大切な人との契りだとも、どこかで理解はしていた。  
でも、こんなにも身体が熱くなってしまい、治まらなくなってしまうものだとは知らなかった。  
乱れた彼女の痴態に、グレイも自らの猛る自身をズボンから取り出した。  
「そうだな、俺ももう……限界だ」  
「あ……」  
クローディアが初めて見る男性器に圧倒されながらも、自分の足を開かせていく彼の行動を止めはしなかった。  
やがて先端部を濡れた秘部に宛がい、擦り付けていった。  
「ひゃ…っ、あっ……熱い…」  
「……挿れるぞ」  
 
グレイの言葉に小さく、けれど確かに首を縦に振って受け入れるクローディア。  
ふっと息を吸い込むと、グレイがゆっくりと腰を進めていく。  
「ああっ……っく、入って……入って、くる……ああっ!!」  
涙を流しながら必死にグレイの剛直を受け入れていく。  
その膣内は窮屈で、痛みすら感じるほどにグレイを締め付けてくる。  
くっ、と呻く様な声を上げ、ふと結合部を覗くグレイの瞳には確かに破瓜の証が流れていた。  
「お前……」  
「な……に…?」  
「いや、何でもない……それより力を抜け」  
生まれてからずっと森で生活していた皇女。  
当然といえば当然なのだが、正直驚いてしまった。  
冷静を装いながらも、きわめてゆっくりと肉棒を進めていく。  
結合部を覗いてから、その動きは極めて緩くなっていた。  
先程グレイが何を言おうとしたのか、その僅かな動作の変化でクローディアは咄嗟に理解した。  
「んっ……貴方っていつもそうね……何も私に訊かない……」  
「何も言わないのは、訊いてほしくないからだろう?」  
「そう……ね、でも、ううん、だからたぶん私は貴方の事を……」  
今になって、クローディアはやっと自分の気持ちに確信を持てた気がした。  
森で育った彼女にとって、グレイはどこか森の木々のような存在なのかもしれない。  
静かでしっかりと、自分を支えてくれる、護ってくれる、傍に居ると落ち着く。  
細い腕を彼の背中に回すだけで、鼓動が木霊して安息を得られる。  
彼女が言いかけた言葉が気になったのか、ふと腕に込められた自分を求める動きが気になったのか、  
グレイが怪訝そうにクローディアの瞳を覗く。  
「……どうした?」  
「いえ、何でも……ないわ。それより、もう動いても……」  
「いいのか?」  
コクリ、と真摯にグレイの瞳を見つめながら、クローディアはただ頷く。  
 
もはや言葉は必要ないということか。  
彼もまた、クローディアを抱き締めて、お互いが抱き合いながら繋がる形となっていた。  
腕に力を込めるたびに挿入は深くなり、そのままある程度膣内をかき回すと、  
また腰を引いて挿入を浅くしていった。  
「うぅ、んっ……ぁっ、あっ、ゃあっ……」  
先程までとは明らかに違うクローディアの声に、グレイも酔いしれていく。  
「っ、ん…、く……」  
「はぁっ……ああっ! あっ……ぅ、んん……」  
きつくうねる様に絡みつく襞に逆らうように、肉棒をただ奥へ、奥へと進めていく。  
純粋に彼女を求めるその動きが、先端部で彼女の敏感な内部を引っかいていた。  
「あっ、んああっ……まっ、てっ……おくに……奥に、当たっ……んんぅっ…!!」  
「クロー……ディアっ……」  
重い衝撃が最奥部に伝わるたびに、クローディアの身体がビクン、ビクンと小さく痙攣する。  
と同時に、膣壁がきゅぅっ……と収縮してグレイの肉棒を搾り取っていった。  
クローディアは言葉とは裏腹に、長く美しい両足をグレイの背中に絡めていて、彼をより深く求めていた。  
グレイもそれに応じるかのように、腰を強く打ち付けていく。  
「んっ、ぅぅ…んっ! はあぁっ、あっ、あっ……ああっ……激し…ぃっ……」  
「くっ、ぅ……だが、そうさせているのは……お前だ……」  
最奥部で柔らかくなった子宮口をぐりぐりと抉るように先端で刺激していく。  
全身が痺れて脳髄まで蕩けてしまいそうなほどの刺激が走り、クローディアの肢体が  
今までで一番大きく跳ねた。膣内と子宮口が蠢動し、先端部に吸い付いてくる。  
「そんなの……わからな…あっ!? は、ぁっ……あっ、深ぃっ……」  
「っ……!!」  
きつく締まった膣全体に肉棒を扱かれていく感覚に、グレイも限界が近いと悟る。  
クローディアも先程感じた迫り来る「何か」の存在を再び認識していた。  
「はあぁぁ、んんっ! こわ……ぃ、ぐれ、い……なんか、くるっ……き、ちゃ…」  
「クローディア、俺も……そろそろ……」  
膣壁全体を擦り上げるように、グレイが動きを早めつつ貪欲に腰をクローディアに打ち付けていく。  
ぐちゅっ! きゅち… ちゅぷっ…! と、水音と腰を打ち付ける音、締め付ける音が一層大きくなる。  
二人の耳を犯していく淫音に興奮をさらに煽られ、昇り詰めていく二人。  
「いいか……出すぞ……」  
「え……っ? ふあああっ!! 熱っ…な、にっ…!? ゃ、ぁぁぁああっ!!」  
勢いよく膣内を満たしていくグレイの熱が、敏感な最奥部を刺激して、  
クローディアは未知の感覚にがくがくと大きく身体を痙攣させた。  
「は…ぁ……っ、あっ……はあっ……」  
大量の白濁液に犯されていくクローディアの膣内は、悦ぶかのようにグレイをさらに搾り取るように締め付けた。  
肩で息をしながら、強張っていたクローディアの身体からぐったりと力が抜けていく。  
 
「くっ……」  
名残惜しそうに締め付けてくる結合部から、グレイは何とか肉棒を抜こうとしていく。  
「待っ……て……」  
「どうした?」  
「……もう少し、このままでいたいの」  
「……そうか」  
彼女の願いを聞き入れ、繋がったままクローディアを胸に抱き締めてやる。  
腕に力を少しでも入れれば折れてしまいそうなほど、華奢な女性を。  
グレイの胸の中で、そっと呟くようにクローディアが口を開いた。  
「あなたは私に何も訊かない……、でも、どうしても訊いてほしい事もあるの」  
「なんだ?」  
「あの時、私……何かを言いかけたでしょう?」  
あの時とは、クローディアが初めてグレイを受け入れた瞬間の事だった。  
「ああ、そうだな」  
「あの時は言えなかったけど、どうしてもその続きの言葉を貴方に聞いてほしいの……」  
――あなたって、いつもそうね。私に何も訊かない。  
でも、ううん、だから私はたぶん貴方の事を――  
そしてまた、二つの影は一つになった。  
何度も、何度も、一つになった。  
 
翌朝。  
クローディアが未だ横で可愛らしく寝息を立てている中、グレイは身支度を整えていた。  
旅の途中で見つけた自分の刀を手にとって掴むと、ふとかつて聞いた刀の声を思い出した。  
――我は護りたかったものも殺した――  
俺はそうするつもりはない、と小声で囁いて、瞳を閉じたままの護るべき人にそっと口付けた。  
 
 
 
 

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