じっとりと汗ばむリムルルの肌を滑るレラの指が小さな胸を離れて、うっすらと浮き出た  
細いあばらの上を渡る。ひとつ・・・ふたつ。数えながら。  
首を傾けたリムルルの身体を伝い落ちるレラの指はそのまま腹に達し、形の良いへその  
周りでくるりと円を描いて、止まった。  
「リムルルのおへそ、可愛いわ・・・」  
リムルルも真似をして、レラのお腹の中心でくるんと指を滑らせる。  
「レラねえさまの、わたしのと似てる・・・そっくり。かわいいよ、ねえさまのも」  
「ふふ・・・ありがとう。ねぇ、リムルル?」  
嬉しそうに笑うリムルルを前に、レラの狙いが少しずつ下へと移っていく。  
「なあに?レラねえさま」  
「リムルルはまだ・・・ここの毛、生えていないのね」  
少し意地悪っぽい言葉に、リムルルは羞恥と小さな憤りに顔を赤くして抗議する。  
「にゃっ・・・そ、そんな事・・・ないよぉ。生えてるよ?ちょっと、ちょっとだけど・・・」  
とは言え、最後の方はかなり自信無さそうな尻すぼみだった。  
「どれ、どこ?見えないわ」  
さらに追い詰めると、レラの片方の太腿をまたぐ形で身を寄せ合っていたリムルルが、  
恥丘の辺りをおどおどと指差した。  
「こ、ここ・・・ほら」  
「ん〜?」  
レラは目を凝らす。するとリムルルの指の下に、本当にうっすらと、まだ陰毛と呼ぶには  
耐えないような栗色の産毛がしっとりと湯に濡れて絡まり、肌にくっついているのが見えた。  
「あ、やっと見えた・・・」  
「やっ、恥ずかしぃよぉ!そんなに見たら・・・やだぁ」  
「ふふ・・・本当にちょっぴりね。どれどれ・・・」  
へその周りを撫でていた手を、レラは機に乗じてすすっと下へと滑らせていく。  
しかしリムルルが身をよじり、レラの手が恥ずかしい部分に届く直前で、上から手を被せて  
侵食をそっと制した。  
「ちょ・・・ねえさま!ダメだよっ・・・触っちゃ」  
「リムルル?」  
「ね・・・やめてよぉ・・・恥ずかしぃよ」  
 
見れば、本物の羞恥と困惑にリムルルは今まで以上に頬を赤くしている。  
だが、このぐらいの抵抗もやはりレラの思惑のうちだった。  
「恥ずかしいって、どうして?ちょっと確かめるだけなのよ・・・リムルルがちゃんと大人に  
なっているかをね」  
「大人・・・・・・」  
手を制していたリムルルの指が、レラの狙いどおりの言葉に反応してぴくっと動いた。  
「そう。リムルルも大きくなって、胸が膨らんだり、こんな所に毛が生えたり・・・身体が  
大人に変わってきてるでしょ?だから色々教えてあげるのよ?」  
「・・・・・・」  
「それとも・・・やっぱり教わるのはナコルルがいい?お姉ちゃんじゃ駄目?」  
最後の問いかけにリムルルは下を向いたまま弱く、だがしっかりと首を横に振った。  
「う、ううん!わたし、レラねえさまが好きだよ?それに・・・」  
「それに?」  
口ごもるリムルルの指が、さりげなくレラの手を離れていった。  
「ナコルルねえさまは・・・あのね、おっぱいの事とか・・・こ、ここの、事とか・・・」  
「触っていいのよ、お姉ちゃんのここ・・・。ほら、リムルル」  
まだ言いたいことを言えない様子のまま、震えながら宙に惑っていた少女の指先。  
その求めている物を悟ったレラは静かな声で導く。  
「でも・・・」  
「いいから、触ってごらん?リムルルもいつかはこうなるんだから。ほら」  
一瞬の困惑は、多感な少女が常々抱いていた好奇心と、憧れが詰まった指先を止めるには  
至らなかった。瞳を再び興奮の色に変えつつあるリムルルの細い指が、レラの柔らかな  
黒い茂みを撫でる。  
「はぁ・・・はぁ・・・」  
如何に自分が興奮しているのか知らないリムルルは、肩まで紅潮させ息を荒げたまま、  
姉の陰毛を遠慮がちに指に絡ませては解いてを繰り返した。  
――あぁ・・・そんなに真剣な目をして。何だか、女の子に初めて触れる男の子みたい。  
そんな事を考えて、レラはそういえばと思い出した。まさしく昨日、初めて男に触れた  
少女がいる事に。  
 
「どう?コウタの、お兄さんのと比べて」  
唐突な質問にリムルルは急にあたふたとしだした。少女は紛れも無いリムルルの事だった。  
「! あっ、あの、あれは別に・・・仕方なくて」  
「お兄さんのも、生えていたんでしょ?」  
「そ、それはそうだよ!にいさまも大人だもん・・・だもん」  
リムルルは隠れる場所の無い風呂場でみるみるしぼんでしまった。  
ちょっとこれ以上深入りするのは二人にも悪い気がして、レラは話題を戻すことにした。  
「ふふ、まあそうね。それで・・・ナコルルがここの事をどうしたの?」  
レラの陰部にばかり目が行っていて、しかも思い出すだけで気が遠くなる昨日の出来事を  
突っ込まれて伏し目がちだったリムルルが、少し切実な顔に戻った。  
「あ、あのね・・・ナコルルねえさまに、『ねえさまみたいになりたいなー』とか、『おっぱい  
どうしたら大きくなるのー』とか・・・それから・・・他にも色々聞いたけど・・・恥ずかしがって  
あんまり・・・教えてくれないんだ」  
――ナコルル、あなた本当にだらしがないんだから。  
「なるほどねぇ。あの娘らしいと言えばらしいけど・・・色々知りたいわよねぇ。可哀想な  
リムルルだこと」  
「ねえさまは悪くないんだよ?わたしも聞かれたりしたら、すごく恥ずかしいもん。だけど  
心配になっちゃって。わたし・・・友達とかと比べてもおっぱい小さいし、ここも殆ど子供の  
ときと変わらないままだしさ。それに・・・・・・」  
ここまでリムルルが思いつめていたとも知らず、レラは本当に気の毒になった。  
全くもって、ナコルルは一体何をしていたというのだろう。リムルルの幸せを願う気持ち  
は同じだと思っていたから、なおさらナコルルがじれったく、冷たく感じられる。  
「で・・・それに?それにどうしたの?」  
頭を撫でながら次の言葉を待ったが、リムルルはなぜか再び下を向いて黙ってしまった。  
「? どうしたの、リムルル」  
「・・・いの」  
「うん?なあに?」  
「ここがね、おかしいの・・・!」  
二度聞き返してやっとの、蚊の鳴くような小さな声だった。  
リムルルは股を指差し、そう言ったのだった。  
 
「前もね、一度だけあったの・・・ここが熱くなって、びちゃっとして・・・」  
なぜかその目からは、快楽によるものとは思えない涙が今にもこぼれそうになっている。  
「リムルル」  
「お、怒らないで!ごめんなさい・・・悪い子なんだよね、わたし。ここは大事にしろって  
言われてるのに、何だか気持ちよくて、だからカムイが怒ったんだよね?怖くて・・・!」  
「ち、違うのよ?」  
「だけどこんな事にいさまには聞けないもん・・・そしたらもっと怒られちゃうし、きっと、  
きっと・・・変なやつだって、嫌われ・・・」  
リムルルは言い終わる前に俯いてしまって、ごしごしと目元を拭った。  
「だから、違うのよリムルル・・・」  
まさか本当に何も知らないでいたなんてと、レラは哀れみに近い感情を抱きながらリムルル  
の耳元に唇を近づけ、そっと囁いた。  
「泣かないで・・・・・・。お姉ちゃんのここ、もう少し下・・・触ってごらん?」  
「えっ、でも・・・そこは」  
「ほら、さっきは触れたじゃない。もう少し、ね?そしたら分かるわよ」  
「・・・・・・?」  
リムルルは言っている事が分かりかねるといった感じのまま、うつむいた視線の先にある  
レラの恥丘を指で通り、少しだけ開かれた陰唇に人差し指を向け、そっと触れた。  
「あっ!?」  
途端、声を漏らしたリムルルは困惑しきってうるんだ瞳をレラに投げかけた。  
レラはそれに、少し頬を赤くして頷く。  
「ふふ・・・これで分かった?リムルルは病気になったんでも、カムイの怒りに触れたわけ  
でもないの。そこはね・・・女なら誰でもそうなるのよ。気持ち良くなったりすると、ね。  
リムルル、ちょっと降りて?」  
自分の太股の上に馬乗りになっていたリムルルにそう命じると、レラは自由になった両脚を  
抱えるようにして開き、大胆にも妹の目の前に秘部をさらけ出した。  
脚を広げるほどに開かれていく肉の裂け目からは、抱きしめ合っていた時に身体の奥で  
感じていた蜜があふれ出ていて、つやつやと潤わせている。  
 
「ほら・・・こんなにとろけて、中からおつゆが出てきてるでしょ?びらびらもこんなに  
なっちゃって。リムルルがたくさんおっぱいを舐めて、たくさん気持ち良くしてくれた  
からよ?」  
「はぁ・・・はぁ・・・す、すごい・・・」  
昨日は兄のものを。  
そして今日は姉のものを。  
自分のものとは明らかに違う、見たこともない大人の性器の変貌を四つんばいになって  
食い入るように見つめるリムルルは、瞳に熱い興奮の光を輝かせている。  
その瞳からは、歳の割に幼すぎる未熟な心を苦しめていた性への不安は消え去っている  
ように見えた。  
「どう?安心した?」  
「はぁっ、はぁ・・・」  
リムルルは問いかけに頷くでも無く、焼けるような視線を姉の真ん中に向け続けている。  
「ふふ、興奮しちゃって。ねぇ、今度はリムルルも・・・ここ、見せて?」  
「あっ、や・・・」  
抵抗するような声を出しながらも、リムルルは心躍る未知に理性を奪われていた。  
今度は逆に手足を突いて猫のように近づいてくるレラに両の膝を折られ、初めのように  
浴槽の壁に背を預ける。  
そして胸に近づけるように前から膝を押され、小さな女の子が抱えられておしっこをする  
時に似た、滑らかでふっくらとした土手とお尻の穴まで全部晒してしまう、破廉恥な三角  
座りの体勢を取らされてしまった。  
「うぅ・・・はずかしぃ」  
うめきにも似た声は、股ぐらの扉を開く音に聞こえる。  
レラはリムルルの両脚を押さえたままそこに首を突き出し、まじまじと観察しだした。  
「ふふっ、本当だわ。ぷっくりして、まだつるつるで・・・・・・。それにぴったりくっついた  
ままで。可愛いわ・・・リムルルの」  
「うぅ、だから言ったのにぃ・・・!レラねえさまのバカぁ!」  
子供だと言われているのと同じ指摘をされて、リムルルが弱々しくバカバカと言いながら  
真っ赤な顔を両手で覆った。  
 
「ごめんね・・・。でも、もっと開いたらどうかしらね?お姉ちゃんのあそこみたいに、中の  
いやらしいお肉が見えるかもしれないわ」  
「・・・やぁ」  
掴んだ膝をもっと開こうとすると、リムルルの両脚がぐっと抵抗を見せる。  
顔こそ覆われて見えないものの、声色からして激しい羞恥を感じているのは確かだ。  
だがこんな初々しい反応さえ楽しみの一つとして心を震わせながら、レラはリムルルの  
身体と心を優しく甘い言葉でほぐしていく。  
「ほら・・・力を抜いて?大丈夫、大丈夫だから」  
「いや・・・だ・・・んん〜」  
「ゆっくり・・・そう。平気よ。お姉ちゃんが一緒だもの。あっ、ほら、脚が開いてきた・・・」  
「んんんっ・・・うぅ」  
レラの言葉が、リムルルをしっかりと守っている鍵穴に差し込まれていく。  
そして反発していた脚の筋肉が、いつしかひとりでに開く方へと向かっていく。  
「ああぁ・・・や・・・」  
レラはもう、自分の手に力を込めてはいなかった。リムルルは自分で脚を開いていた。  
「もう少し・・・そう、リムルルの大事なところ、おねえちゃんに見せて・・・」  
リムルルはこの時、湯気に包まれた姉の声が全身から聞こえるような心地を覚えていた。  
柔らかでどきどきするような感触の言葉が肌から心に染み渡って、脚が勝手に動いてしまう。  
自分の身体が操られているようだ。  
「ふ・・・う・・・」  
「そう、そうよ。ふふ、見えてきた・・・。ねぇ、顔も見せて欲しいな?」  
脚を開くだけでも、湯気に身を巻いてここから消えたいぐらい恥ずかしいのに、レラは  
さらに顔まで見せろという。  
――やだ、やだよぉ・・・嫌だけど・・・でも、なんか、嫌じゃない・・・?あぁ、変だよぉ!  
「ほら、手をどけて?膝に置いてみて?」  
レラの声がするたびに、首の辺りに重く切なげな感触が走る。  
――あぁ・・・・・・レラねえさまのお願い・・・聞いたげなきゃ・・・。それにわたしは・・・  
リムルルは、切なげに寄せられた眉と頑なに閉じられた目を包んでいた両手を、言われるが  
ままに膝の上へとやった。  
 
「いい子・・・」  
あらわになった顔に届くレラの声は、心にずっと直接に触れて、抱きしめてくれる。  
たった一言で自分の存在全部を褒められたような気持ちの良さに、リムルルは潤んだ目を  
開いた。自分と同じように頬を赤く染めた、姉の嬉しそうな顔と身体が見える。  
「ふふ・・・恥ずかしい?」  
「恥ずか、し・・・ぃよ。でも」  
「でも?」  
吸い込まれるようなレラの瞳を見つめ、リムルルは愛する姉に全てをさらけ出す決意をした。  
「わたし、我慢する・・・」  
膝についた自分の手によって、両脚がこれ以上開かないという所までぐっと開かれる。  
「だからちゃんと診て?レラねえさま。わたし・・・ちゃんと普通の女の人になれるの?」  
左右へと押し開かれる下半身の動きに合わせるようにして、そこも・・・艶やかに湯と汗に  
濡れていた二枚の柔らかそうな盛り上がりも、若い身体の主が姉に身を委ねる事を決意  
した事を受けてぱくりとその口を開き、小さな花びらを湯気の中に咲かせた。  
姉の秘部をねっとりとした感触に変えていたのと同じ蜜が一筋、紅と桜を混ぜた色に咲いた  
花弁から、お尻の穴へと伝っていく感触に身を震わせながら。  
「ほっ、ほらみて、レラねえさま見てぇ・・・ね、やっぱり・・・びちゃびちゃが、あぁ・・・・・・  
たっ、垂れてきてるよぉ」  
「えぇ・・・リムルル」  
レラは四つんばいの姿勢のまま尻を上へと突き出し、ぷるんと垂れ下がったふくよかな  
胸が床に付きそうなぐらいに頭を屈め、妹の言葉に相槌を打つ。  
自分の恥ずかしい部分を、一段と近い場所から凝視する姉の格好を受けて、リムルルは  
身悶えしながら声を震わせる。  
「あああ・・・これ・・・ぬるぬる・・・普通なんだよね?ねえさまのと、一緒、だよねぇ?」  
「そう、一緒。リムルルもおっぱい気持ちよかったって言ったものね。その証拠よ?」  
「うん・・・だから、ヘンじゃないよね?わたし、普通の女の子だよね?」  
「ふふ、普通かどうかは・・・どうかしら?」  
レラは意地悪な溜めを言葉に作り、リムルルのお尻の穴と、淫らに濡れた裂け目の間に通って  
いた蜜を指ですくい取った。  
 
「ひゃ、ああっ!」  
上ずった悲鳴と同時に、リムルルの小さなお尻の穴がきゅっとすぼまる。  
「ほら、リムルル見てごらん?今触った指・・・ね?」  
下から挑発的な視線を送りつつ、レラは蜜に濡れた二本の指を不安げな妹の目前に差し  
出した。そして粘りを持った蜜がつうっと糸を引く、ゆっくりとした残酷な速度を保って、  
その指を開いていく。  
「あ・・・あぁ・・・だめ」  
少し、また少し。レラの指の間に垂れ下がった、自分から湧き出たいやらしい蜜が伸びて  
いく眺めから、リムルルはどうしても目を離すことが出来ない。  
「ほら、こんなにたっぷり濡れて、熱くて、それにねっとりしてる・・・お姉ちゃんびっくり  
したわ。思っていた以上なんだもの」  
「うぅ・・・そんなぁ・・・やぁ」  
「はぁ・・・リムルルはひょっとしたら、普通よりいやらしい子なのかもしれないわね?」  
「ああ、嘘ぉ、嘘だよぉ・・・」  
わざとらしいため息と落胆の素振りに、リムルルの表情がみるみるこわばっていく。  
「ふふ、半分嘘で、半分ホントかしら。でも心配しないで」  
屈めていた姿勢を直し、レラはリムルルの前に座った。  
そしてリムルルの前髪をかき上げ、こつんとおでこを合わせてささやく。  
「いい?気持ちいいだけじゃ、このおつゆは出てこないの。お互いが好きで好きで、一緒に  
気持ちよくなりたい・・・そう思わないと出てこないのよ?」  
「そうなの・・・?」  
心配げなリムルルの顔を見て、合わせていたおでこに今度は軽く唇を降らせてやる。  
「ちゅ・・・そうよ。だって裸でこんなに近づきあって、恥ずかしい部分を見せ合って、  
それでも嫌じゃない。興奮して、気持ちよくなっちゃう。好き同士じゃないと出来ないわ?」  
「そ、そだね」  
「それにリムルルさっき言ってくれたもんね、お姉ちゃん気持ち良くなってって」  
「うん。だってわたし、きもちいの好きだし・・・レラねえさまも好きだと思うから」  
「ちょ、ちょっと・・・!え、えぇ・・・まあそれはそうなんだけどね?」  
男の前で言ったらどうなるか分かったものではない台詞を、平然と言うリムルルに少し  
焦りつつも、レラは笑顔を見せる。  
 
「嬉しいわ、こんなにびちゃびちゃなんだもの。お姉ちゃんの事・・・本当に好き?」  
「うん・・・わたしね、レラねえさまの事が・・・・・・大好き」  
「あぁ・・・ありがとう」  
何度でも聞きたい言葉に反応して湧き返る泉から、レラは蜜が無限に溢れる感触を覚えた。  
――もう限界よ・・・あぁ、我慢できない!  
「ありがとう、お姉ちゃんを好きでいてくれて・・・だからもっと楽しも?」  
「・・・あうっ!」  
レラはにこにことしながらも、広がったままだったリムルルの割れ目の奥にほんの僅かに、  
かなり浅く爪先を挿れた。それだけでも分かるぐらい、小さく可憐な花びらは未熟な少女の  
ものとは思えない程の潤いに満たされている。  
「ふふ・・・すごいわよリムルルのここ。どんどんぬるぬるになって来るわ。濡れるのは誰でも  
一緒だけど、こんななんてね・・・・・・。リムルルはやっぱり少しいやらしい子なのよ?」  
「そッ・・・そんな、あっ!」  
あまりな結論にリムルルが反論しようとする。だが、レラはそれを許さなかった。  
蜜に濡れた指先を使って、皮に包まれた、それでもその下からぷくりと意思表示をしている  
最も敏感な部分を、上から軽く撫でたのである。  
「ひ・・・ぃッ?!」  
突然にして、痺れるようにそこから広がった逆らい様の無い快感に、リムルルが目を剥いて  
顎を上げた。  
反応のあまりの大きさに、逆に驚いたのはレラの方である。  
「えっ?リムルルあなた、さっきここはいじった事ある、って・・・」  
優しかった目が意外そうに丸くなっていたが、すぐに「ははーん」と意地悪なものに  
様変わりした。  
「もしかして・・・ここに触るのは初めてなの?」  
「んっ、そうだよぉ、そんなトコし、知らないよォ・・・何で、こんな」  
「初めてね、そうね?」  
言い終わる前に、レラの手が再びそこをつんと押した。  
巻き起こる、細い肉体にまた一歩と迫る衝撃的なまでの感覚。  
「あッ・・・だっ、だめ、あ・・・!」  
 
「やっぱり、初めてなのね。なのにこんなに感じちゃうんだ・・・もう一回、ほら」  
口では否定するような事を言い、強い刺激に苦しげな顔をしても、リムルルの顔にはこみ  
上げる快感がありありと見て取れた。  
「ここは一番敏感な・・・一番気持ちいい部分なのよ。覚えておいて?ほら、ほら」  
「なっ、やめ・・・うあ・・・ッ!」  
ほんの少し、それこそさっきよりも弱くちょん、ちょんと触れているだけでも、リムルルは  
膝を抱えたままの姿勢でびくっ、びくと歯を食いしばってしまう。  
「ほら、ほら、ほら、ほら」  
「ッ、うぅ、いひ、ひぅッ」  
「ね、こうして気持ちよくなると・・・どんどん中からまた濡れてきてる。いやらしいわ」  
「あぁぁ〜・・・・・・うっ、ふうっ、やっ、ちっ違う、あぁ〜!やめ、やめてぇ!」  
切なげに歪んだ唇から弱々しい抵抗の声を上げつつも、リムルルは熱い吐息をレラの指の  
動きに合わせて漏らし、隠し切れない快感がその甘さを徐々に増していくのを感じていた。  
「す・・・ごい・・・あっ、ここだめぇ・・・うっ、ね、ねえさまぁっ、はぁあ!あっ!あ!」  
「そうなんだ・・・リムルルはここ触られてそんなにいいんだ?」  
「うんっ・・・あぁっ、そっ、そこ・・・きもちいっ!」  
指の動きに飽き足らず、思考が下半身に奪われたリムルルは腰さえ動かして、痺れるような  
快感をどこまでも掘り下げていった。  
「あらあら・・・・・・自分でそこ突き出しちゃうの?」  
「ああ、ああ・・・・・・いい・・・きもちいの〜〜っ!」  
まだ始めたばかりだというのに、既に快感の檻にはめられた妹の淫らな表情と、貪欲に  
膨れ上がった敏感なそこで視線を往復させ、レラは指で攻めながら、抱いていた疑問を  
そっと投げかける。  
「ねぇ、リムルルはここに触ったことないんでしょ?だったらさっき言ってた、初めて  
ここが気持ち良くなって、びちゃびちゃになったのって・・・いつだったの?」  
「うん、あのねっ、こ、この・・・前ね・・・こたつのね、脚が・・・ああ、おまたに、当たって」  
「ふふ、可愛いわね。それで?ここが気持ちよくなっちゃったんだ・・・リムルルは」  
「うんっ、ぐいぐいって、やると・・・熱くて、ちかちかしてね、にいさまがすぐそこで  
寝てるのに・・・・・・あぁぁぁ・・・・起きたら、大変だったの・・・に・・・にいさまぁ」  
 
思いもよらない話の展開に、レラはついにやりとしてしまう。  
「え、コウタに隠れて見つかりそうだったのに?なのに止まらなかったんだ・・・ふぅん・・・」  
少し指の動きを小刻みなものに変えつつ、恥ずかしい言葉でリムルルをさらに攻める。  
「そうっ、そうだよ・・・あっ、ああ・・・にいさま・・・が・・・見てたら・・・・・・あっ、ふあぁん!!」  
痛いところを突かれ、恥ずかしい告白に加え兄の顔まで思い出しながらも、リムルルは  
何故だか一段と強く腰をレラの指に突きつけずにはいられなかった。  
「くあああ・・・」  
お尻と股の奥、自分の深いところで強い快感が生まれ、身体を預けた浴槽と背中の間に  
汗を感じるぐらいにほてった背筋を痺れさせながら上っていく。  
そしてだらしなく開いた口から漏れる喘ぎに混ざって、別人のような甘い叫びとなって  
出ていった。  
「あーっ、あっ・・・ふあー」  
つん、つんと単調に繰り出される姉の指の動きに合わせて、小さな的を突き出しながら、  
リムルルは涙までにじませて一段と良い声で鳴き始めた。  
「なんで?ふぁ、急に・・・急にだよぉ、あっ、ここ、さっきより、ねっ、ねえさまぁ!」  
「・・・・・・ふふ」  
呆れるぐらいにじれったいものだと、定まらない視線に涙まで浮かべて自分の愛撫を心底  
楽しんでいるリムルルを見ながらレラは思った。  
快感を一層強めている原因のはずの初恋は、ここまでリムルルを乱れさせる程に気持ちの  
中でその存在を大きくしながら、まだ正体を本人に明かしてはいないのだから。  
子供扱いされるのは嫌いなくせに、リムルルはナコルルとの時間や巫女としての命を大事に  
し過ぎて、肝心なことには本当に疎いらしい。だったらさっさと成就させてあげたい半面、  
その気持ちに気付くのはリムルルに任せてあげたいし、欲張りな話だが今はコウタより  
自分の事を思って欲しいと、レラは心の中で少しだけ歯噛みしていた。  
「今は分からないかもね。でもリムルル・・・あなた、幸せになれるわよ、きっと」  
――そんなに感じちゃうぐらい、コウタの事が好きなんだから。  
嫉妬混じりの種明かしは心の中で呟くに留め、レラはすっと立ち上がった。  
「さて・・・ひとりで楽しみすぎちゃずるいわよ。おねえちゃんも、もう待てないわ・・・・・・」  
 
桃色の舌で唇を湿らし、くびれた腰をくねらせ、艶めかしい仕草をリムルルに見せ付け  
ながら、レラはリムルルの温かな蜜を浴びて濡れた指を、自分の茂みの奥へ分け入らせ  
ていく。  
「あ・・・ぁ・・・」  
「はあぁ・・・レラねぇさま・・・・・・」  
へたり込んでいたリムルルの目線の高さにある太腿にまで、レラのだらしなく開いた淫らな  
花びらから蜜が伝い落ちるのがくっきりと見える。一筋、いや、ふた筋と。膝まで届きそうだ。  
「ん・・・は・・・・・・ふぅ・・・」  
レラが痺れるような感覚に低い喘ぎを発しながら陰部をまさぐるたびに、手指が今度は  
自分の甘く淫らな液でつやつやとした潤いを塗り返していく。  
――あぁ・・・リムルルのと私のおつゆが混ざって・・・私の中に、中に・・・!  
「ふあぁぁ〜ん、あっ、あっ、ふああぁぁ〜・・・!」  
独りきりだった身体に、リムルルが染みていく。そして、じっとこちらを見つめている。  
何倍にも膨れ上がった快感の叫びが風呂の壁に反響して、ぐっとリムルルの胸を打った。  
「ねぇさま・・・さっきよりびちょびちょになってるよ・・・きもちぃの?」  
「そう、リムルルがあんまり気持ちよさそうだからね、見てるだけでうつっちゃった・・・。  
だからここからは・・・お願い、一緒にしてくれる?」  
「うん、どうすればいいの?」  
拒む、恥ずかしい、という言葉はもうどこにもない。  
リムルルもまた当然のように快感を共有すべく、悦にまみれた笑みで誘いを受ける。  
「じゃあ、そうねぇ・・・」  
レラがリムルルの横に改めて座り込み、両脚を大きく開いて手招きした。  
「私の脚の間に座って、背中でよりかかって?」  
「うん・・・」  
言われたとおり、リムルルはレラの脚の間に座り込み、そーっと背中を近づけ始める。  
その時だった。  
「ほらっ、つかまえたっ!」  
「わっ、きゃ!」  
ゆっくりともたれかかるつもりが、レラに後ろからいたずらな声と一緒に羽交い絞めにされ、  
リムルルはいきなり身体の自由を奪われて、苦手としている脇の下をこちょこちょと指で  
くすぐられた。  
 
「やだっ、きゃー!あはははっ、だめ!いやーだ!あははは!」  
「ふふ、じたばたしないの!本当に敏感ねぇ・・・・・・」  
だがリムルルが暴れ終わらないうちに、くすぐりの洗礼はすぐに終わる。  
レラの指が蜘蛛のように動きつつ脇を離れ、もぞもぞと小さな胸へと移っていくのだ。  
「あはははは!ははあ・・・ぁ、あ・・・んん・・・ふあぁ」  
「まったく、もう声が変わってきてるわよ?敏感なんだから・・・ここが特にね」  
「あぁぁぁ・・・・・・!」  
レラの蜜に濡れた手が、リムルルの胸全体を下からぎゅ、ぎゅとマッサージするように  
押し上げ、添えられている細い指が、そそり立った乳首を優しく絞る。  
「ぅぅん・・・・・・レラねぇさまぁ・・・」  
くすぐったさから地続きに訪れた、二つの胸のひりひりするような快感に身体から力が  
抜けて、レラの肉体の上にリムルルはふわりと背中を預けた。  
つん、ぷにょ・・・。  
「あぁ・・・・・・背中にレラねえさまのおっぱいとさきっぽが当たってるよお・・・ふあぁん」  
――こ、これ・・・いつもわたしやってるよ・・・・・・すごい、こんなだったなんて!  
自分が風呂に入ると、間違いなく兄にやっている背中への抱きつきをリムルルは初めて  
味わい、底知れない密着感と、柔らかで包み込むようなたまらないいやらしさに喘いだ。  
「ふあ、やわらかくて・・・気持ちいいよぉ。レラねえさまのおっぱい、きもちぃよお・・・  
わたしも、わたしもレラねえさまみたいになりたいよぉ・・・・・・」  
「リムルルもちゃんと大きくなるわ、絶対にね。あっ、だめ、背中動かすと・・・あんっ」  
柔らかな肉感を背中で楽しもうと身体を動かすと、今度はレラが擦れた乳首の快感を訴える。  
「だって、ふわふわしてて・・・・・・すごいんだよぉ?それにねえさまもきもちぃんでしょ?」  
「それはそうだけど、あっ、う、リムルル・・・あはぁ・・・も、もう、ダメだったら・・・」  
「ふあぁぁん!レラねえさまぁ・・・いい、きもちぃ・・・きゃ、あふっ!」  
お返しに乳首をすりすりと擦られて、リムルルもレラの鳴き声に同調した。  
こうして姉にもたれかかっているだけでも、喘ぎが抑えられないぐらいに気持ちの良い、  
とても刺激的な体位にうっとりしかけたリムルルだったが、この姿勢をお互いに取り合って  
いる本当の理由を忘れたわけではない。  
そして背中を突く姉の乳首が、どうしてそんなになっていたのかも。  
 
「・・・ねぇさま、優しくするね?」  
リムルルはそっと、未だに背中から伸ばした手で自分の胸をじっくりと撫で回している  
レラの股の間へと手を伸ばしながらささやいた。  
「あ・・・リムルルぅ」  
「おまた・・・触るよ?だから、どうしたらいいのか、ちゃんと教えてね?」  
「ん・・・えぇ」  
レラの許しを皮切りに、リムルルの指が、おずおずと下へ移っていく。  
一緒に触り合ったおへその穴の感触、つるんとした張りのある肌に包まれたお腹の感触、  
濡れそぼった、ふんわりと柔らかい陰毛の感触。  
そして、その下。  
茂みのすぐ下で待っていたあの敏感な出っぱりに、人差し指がつんと触れた。  
「あは・・・・・・ぁ」  
いやらしい蜜に滑り突き出た触り心地と、耳元を通る熱い息。  
振り向けば、レラはうっとりとした笑顔を天井に向け、濡れた声を漏らしていた。  
「こう、これで・・・いいの?」  
リムルルは遠慮がちに触れた指で、自分のものよりずっとはっきりした姉の真珠を左右に  
くりくりと擦った。  
「あう、うぅ・・・上手ぅ・・・あっ・・・」  
「ふぁ・・・よ、よかったぁ・・・あぁ」  
レラもリムルルの愛撫に流されるままではなく、妹のしこり切った乳首をきゅっきゅっと  
指でつまみ、胸全体から脇、そしてまだうっすらとした肉付きの小さなお尻にいたるまでを  
汗やら何やらで濡れた両手で撫で尽くし、まだ少し緊張の残るリムルルを全身を使って  
ほぐしていた。  
「ねぇさまぁ・・・おてて・・・ふふ、くすぐったくて、でも、あぁ」  
腰とお腹を撫でていた両手を乳首に這わせ、指の腹で振動させる。  
「そ、それ・・・だめぇ・・・」  
リムルルが快感に身をよじれば、レラの真珠を刺激する手の蠢きもまた違うものになる。  
「んっ、リムルルも・・・その調子、あ、あ・・・すごく気持ちいいわ」  
「よ、よかったぁ・・・わたしも、おっぱい、はぁ、きもちい・・・はぁ、はぁ・・・」  
それぞれの味わった快感がさらにお互いの快感を生み、二人の甘い声が風呂の中で重なる。  
 
「リムルルのお耳、まっかっか・・・・・・ふぅっ」  
「ふあああ!耳、レラねえさまっ、だめだよ、いき、息がぁ・・・ひゃあぁぁ・・・・・・」  
「かぷ・・・」  
「わ、あ、ああぁ・・・!」  
レラが後ろから軽くリムルルの耳に息を吹きかけて、さらに耳たぶを甘噛みしてやる。  
「あ・・・あ・・・!」  
リムルルは嫌がるでもなく、与えられるがままに震えながら、全身でレラの愛撫を味わって  
いるようだった。  
――ふふ、こんな所でも感じてるわ。これならもういいみたいね・・・。  
「かぷ、かぷ・・・」  
「ふあぁ・・・いや、あぁ、みみだめ・・・みゃ・・・あぁ」  
ひと噛みごとに耳たぶに残されていく歯形の感触に頭を熱くしていたリムルルは実際、  
お尻を着いた床の冷たささえ、何だか心地よく感じ始めていた。  
そこに、レラの誘惑。  
「リムルル・・・もっと良くしてあげる」  
「はぁ、はぁ、もっ・・・と?」  
「しらばっくれちゃって・・・・・・待ってたんでしょ?」  
レラの両手で覆われていたリムルルの胸が、期待にとくんとくんと揺れ始めた。  
「あぁ・・・」  
「ほら、心臓がどきどきしてきてる・・・わかっちゃうのよ?」  
「へへ、ばれちゃった・・・レラねえさまは何でも知ってるんだもんね・・・えへへ」  
「いいのよ。よく、我慢したわね・・・」  
左手を胸に残したままレラの右手がするすると下へと降りて、リムルルの輪をかけてとろけ  
切った秘部に到達する。  
「ねぇ、さま・・・ああん!」  
「まだ何もしてないでしょ?なのにそんな声出して。それにこんなに濡らして・・・・・・」  
「だ、だって・・・だって」  
リムルルのもじもじとした可愛い声を聞きながら、レラは指先にまとわり付いた妹の愛蜜  
の感触を確かめるように指を動かした。  
 
「あぁ、リムルルのおつゆとっても熱いわ。やけどしちゃいそうよ・・・。身体じゅう触った  
けど、そんなに気持ちよかった?」  
レラは耳元で囁きながら指全部をリムルルの花びらの上に被せて覆い尽くし、くにくにと  
大きくこね回した。  
「んっ、んっ・・・あぁ〜〜」  
「すごい・・・ぐちゃぐちゃね。ほら、聞こえちゃうわ」  
ぐちゅ、ねちゃ・・・・・・くちゃくちゃっ。  
指を大きく動かすと、途端にねっとりとした蜜のいやらしい音が立つ。  
それを聞いたリムルルは首を左右に振り乱した。  
「やぁぁ!やめてよぉ・・・」  
「あぁ・・・リムルル。いい香りだわ」  
さらさらと揺れる髪からは、鼻をくすぐるシャンプーとリムルルの花のような甘い香り。  
胸一杯に吸い込むと、リムルルが全身に満たされるようだ。香りを楽しみながら、レラは  
リムルルというつぼみが確実にほころんでいくのを感じた。  
「ふふ、リムルルも真似してごらん・・・私のここ、同じようにして?」  
「ん、うん・・・こう?」  
リムルルの小さくて細い指がレラの局部に全部当てられ、めくれ上がった襞と密着する。  
レラは期待にごくりと唾を飲んだ。  
「そう・・・それで、こうして・・・・・・こね回して?ゆっくり」  
「ふあぁ・・・うぁ、ふあぁ!こ、こう?」  
レラが示す模範の動きにも、リムルルは相変わらず白い背中をぴくぴくと動かした。  
「そう・・・あぁ、いい子・・・気持ちいいわよ」  
少し遅れて、リムルルの手もレラの桃色の襞と真珠の上でねちねちとした回転運動を始め、  
レラの口からも喘ぎがこぼれる。  
「ねえさまもっ、こんなにびちゃびちゃ・・・ああん・・・どお?これでいい?」  
「その調子よ・・・リムルルはとっても上手・・・気持ちいいわっ、あぁ!」  
「よかった、あっ、いいよぉ・・・はぁ、はぁ・・・レラねえさまのおてて、いぃのぉ」  
「リムルルっ、あっ、うふぅ・・・素敵よ、お姉ちゃんも、感じ、ちゃうぅ!」  
ねちっこい水音と、とろとろに煮詰められた喘ぎ。そして、お互いの肉の感触。  
レラの鋭敏になった全身は、五感で感じられるあらゆる刺激を快感に変えていた。  
 
「ねぇっ、さまぁ・・・あああっ、あっ」  
「リムルルっ、今度は・・・指でお豆を擦って!こう・・・・・・ほら」  
「ひゃあぁん!だ、だめぇ・・・こ、これっ!じんじんするの、するのぉ!」  
「そうでしょ、あっ、あぁ!そう、すごぃ・・・お姉ちゃんも、しびれて・・・あン!」  
リムルルの上ずった声が耳に心地よく、自分で教えたとはいえ激しさを増していく指の  
動きと合わさり、独りでは絶対に感じ得ない幸福感に満ち溢れた快感が止まらない。  
レラは脳まで貫く過激なまでの心地よさに、リムルルの背中に自分の乳首を一段と強く  
擦りつけ、「二人」で乱れられるところまで乱れようと叫ぶ。  
「リムルル、あんっ、いい・・・!もっと、もっと自由に触って・・・あぁぁ、お姉ちゃんの  
いやらしい、いけないここ・・・ぐちょぐちょにしてぇ!」  
「ふあぁ・・・あぁ、あぁ・・・はぁはぁ、うん、わかった・・・」  
被虐的とも取れる姉の言いつけを守るべく、リムルルもまた、身体の真ん中でどんどん  
膨らみ続ける快感の塊と背中を突く姉の硬い乳首の感触に悶えながら、レラのそこを  
擦ったりかき回したり、手の動きに変化をつけていった。  
「あーっ、そう、あぁ!ふあっ、あふっ、あン、あっ、あっ!いぃよリムルルぅ!」  
打ち寄せる快感の波に理性を削がれ、徐々に視界にちかちかと光るものを感じるように  
なったレラも、リムルルの芽を指先でくいくいと下から擦り上げる。  
「ひゃあぁん!あっ、あっ、それだめぇ、ひい・・・ぃ!ひゃぁああ・・・あ・・・!」  
包皮の下で息づく敏感すぎるリムルルのそこは、いつの間にか少しだけ顔を出すまでに  
膨張していた。姉と同様に美しく淫らに輝く小粒の真珠に、時折濡れた指先で直に触れ  
られては、リムルルはさらに水かさを増していく快感に溺れ、悲鳴を上げてしまう。  
「あーっ、あーっ!ねえさまだめぇ、きもちぃ・・・すご、い・・・ふあっ、ふああっ!」  
リムルルは淫らなダンスを踊るようにレラの脚の間で左右に身をよじり、背中に押し付けた  
柔らかな胸をぐにぐにと刺激した。  
 
「あっ、そんなに・・・ッ!激し・・・あっあっ、うぅ、ふぅ、ふぅうん!」  
レラは律儀なぐらい鋭どく反応し、喘ぎ声を一段と高くしていく。幸せな瞬間が迫って  
いるのだ。リムルルが叫ぶ。  
「あんっ、レラねえさまぁ、もう爆発しちゃう?!きもちぃの爆発しちゃうのぉ?!」  
「だめ、ああっ!そうよ来るの、また、また来ちゃうの!おねえちゃん・・・来ちゃうの!」  
「爆発、して!レラねえさま、もっともっと・・・こするから、さわるからぁ・・・だから  
きもちくなって・・・!」  
そう言うリムルル自身も何だか、身体が内側から浮き上がるような感覚を覚え始めていた。  
反射的に腰が引けてしまうような刺激もいつしかカドが取れていて、とろけるような快楽  
ばかりが股ぐらから生まれている。それが身体を軽くしているような心地とでもいうの  
だろうか。  
しかし、目も眩むような初体験に投げ落とされ、もがくリムルルには、その感覚が何を  
示しているのか、正確に認識する余裕は無かった。ただただ、気持ち良かった。  
「レラねえさま、レラねえさま・・・こうだよね?あぁっ、こうでいいんだよね?」  
「だめよ私だけなんて・・・リムルルも、もっとほら、ほら・・・いっしょに、一緒にっ・・・!」  
「やだっ、ひゃ、あ、それ、そこだめだよっ!うわっ、あっ、きもちぃの!いっぱいぃ!」  
二人がお互いの淫らな真珠に擦りつける指の動きは、激しさの一途を辿っていく。  
「ああっ、ふぁ、レラねえはまぁ・・・ふあぁ、ひぃん、いっ、きもちぃ、いぃ、いぃよお・・・」  
リムルルは、敏感な肉の豆を覆う皮の上から小刻みに震える姉の指に攻められつつ、少し  
飛び出た部分を蜜にまみれた爪先で時折撫でられる度に、緩みきった口元から喘ぎを漏らし  
汗を輝かせた。  
そして軽くなってきた自分の身体の奥で光を放ち出した、異常なまでの快感の塊をぐんぐん  
膨らませていった。  
「リムっ・・・・・・ルルぅ!そうよっ、そう、それ、そこぉ!ああああっ!あぁ!来るぅっ!」  
対してレラも、愛するリムルルの腰が自分の愛撫に合わせ、時折浮き上がるような動きを  
しているのを後ろから眺めながら、その妹の細い指先が遠慮無しに局部へと送り込む繊細な  
愛撫に、身を焼き尽くす絶頂の瞬間を前にして何とか踏みとどまっていた。  
 
「リムルル・・・リムルルぅ・・・」  
「あぁぁ・・・あーっ、あっ・・・ねぇはま、ねえさまぁ・・・あぁ、あぁっ」  
――リムルル・・・もう少し、もう少しよ・・・!  
閉じる事さえ出来なくなった口から「漏れ出している」という表現がぴったりの可愛い喘ぎ。  
上気した背中を伝う汗。  
ひくつくお尻の筋肉。  
くらくら揺れる小さな頭。  
首筋から漂う甘い香り。  
より一層深く、レラの手業に酔いしれていくリムルルはまさしく、自分の手の中に包まれて、  
一枚、また一枚と純白の花びらを広げていた。  
――あぁ・・・・・・咲いて・・・リムルル。  
 
花びらを・・・・・・お姉ちゃんにちょうだい。  
 
「あぁーっ、あっ!ねぇさまっ!きもちぃよ、きもちぃのがいっぱいで、わたしっ!なんか、  
なんかふわって、あぁ、きもちくて、ふわって、ふわ・・・って、へ、変・・・っ・・・」  
「あっ、リムルル、そう、もっともっと、どんどん・・・感じて!気持ちよく・・・あぁ・・・  
リムルル、好き、好きよぉ・・・一緒に、一緒に・・・」  
「ふぁって、あっ、あっ、ふぁってするぅ・・・くぅぅ・・・レラねえさまぁ〜・・・」  
もう何を言っているのかは分からないが、レラの優しい声だけが頭の中で響いている。  
白い湯気なのか、それとも雲の上なのか、不思議な世界が目の前に広がっていく。  
――なんだろう、きもちいい・・・すごく・・・ここ・・・・・・きもちいいよぉ・・・  
裸の全身を包み込んだ、とろけるような安心と心地のよさにリムルルは夢でも見ている  
気分だった。  
そんな夢見心地のまま、リムルルはレラに抱き寄せられた姿勢で大きく脚を開き、初めて  
触れた真珠と花びらをとろとろの蜜で彩って、真っ白な世界へと昇っていく。  
「リムルルぅ、リムルルぅ!あっ、あっ、あっ!来るっ!来るよ、おねえちゃんも来るぅ!」  
力無く緩んでいく声と、預けられた細い身体の震え。  
自分とは反応こそ正反対だが、リムルルがしっかりと初の絶頂を極めつつあるのを見届け、  
レラも快感に歯止めを効かせることを止め、一気にリムルルの後を追う。  
 
――あぁぁぁ!幸せ・・・・・・!もう、どうなっても構わないッ!!  
リムルル全てから与えられる激しい快感と悦びに、レラは心の中でさえ雌の鳴き声を上げた。  
「ふぁ、ねぇさま・・・ふああ、あ、ひゃ・・・わたしぃ・・・ふぁって・・・する、のぉ」  
「リムルル、リム・・・あっ、ぅ、く、くぅ・・・う・・・・・・くぅッ!く・・・るッ!」  
「あっ・・・らめぇ・・・・・・あっ・・・・・・あ、あ、あ」  
幸せな表情で腰を揺らすリムルルの中、膨らみ切った快感の塊が、甘く白い世界に眩しい  
光を放った。そしてついに快感の塊は音も無く弾け、リムルルはまばゆい光の中、空に  
向かってふわりと飛翔する。  
「ふあぁ、あ・・・ふぁ・・・・・・・・・あっ、あ〜〜〜〜・・・」  
ぴくっ、ぴくっ、ひくん・・・・・・・・・ひくん。ひくん。  
殻を破った塊から、絶え間ない快感の高波が押し寄せる。  
リムルルは天井に向かって恍惚の笑みを浮かべながら、レラの胸の上で身体を小さく  
何度もひくつかせた。  
「リムっ、あっ、あっ、あっ、くっ・・・き・・・・・・ああぁぁぁぁ――――・・・・・・!」  
がく・・・・・・がくがくっ!  
風に乗って飛んでいく花びらを追いかけるようにして、レラもまた、計り知れない絶頂の  
高波に飲まれ、リムルルに抱きつきながら大きくその身を幾度も跳ねさせた。  
 
二人は同時に、湯気の中に白い花を咲き誇らせたのだった。  
 
 
・・・・・・  
 
 
・・・  
 
 
「リムルル・・・・・・」  
長い長い、幸せの時間だった。  
二つに重なった弾む息だけが聞こえていた風呂場に、ようやく絶頂から解かれたレラの、  
緩んだ呼び声がひとつ響いた。  
 
「リムルル・・・?」  
「はぁ・・・ぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」  
「え?リムルル?」  
「ッ、うぅ・・・・・・はぁ、あ・・・・・・っ」  
しかしリムルルは呼びかけに応じなかった。ぐったりと全体重をレラに預けたまま、息を  
整えるのに精一杯といった様子で、しかもまだ時折肩を小さく痙攣させている。  
「リムルル?ちょっと?」  
「はぁ・・・・・・あっ・・・・・・あっ・・・・・・はぁぁ・・・・・・」  
何度呼んでも一緒だ。脱力しきって傾いた首の上の表情は恍惚としたままで、虚ろな眼  
はおそらく何も見えてはいないだろう。リムルルはまだ、絶頂の世界に迷い込んだまま  
らしい。  
「や、やりすぎちゃったかしらね」  
少し反省しつつ、レラはわななき続ける細い肢体をぎゅっと抱きしめ、冷えないように  
リムルルを守りながら回復を待つことにした。  
「・・・・・・」  
言葉をかける相手を失って、レラは黙って天井を見やった。  
興奮が冷めつつある身体からはほてりが湯気の中に逃げていって、水滴と汗に濡れた肩の  
辺りから肌寒くなってくる。もたれ掛かる背の後ろには、ほかほかのお湯が用意されて  
いるのだから、とりあえず手ですくって肩の辺りにでも打って置けばよいはずだった。  
少なくとも、普段のレラだったらそうしたに違いない。  
だが、そんな現実染みた解決法など今は必要なかった。  
「リムルル・・・・・・」  
今宵確かに摘み取った、熱く燃え続ける一枚の白い花びらが持つ名前。  
胸の中で小さく震えながら息をしている、その細い身体の温かさと存在。  
「戦士」の身体が冷えれば冷えるほどに。大きく、温かく。真ん中から。  
リムルルの命が、愛する者の命が、傷つき恐れをなした「戦士」の心を癒してくれる。  
 
夢見心地。  
 
願わくば、いつまでも。いつまでも。  
 

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