「あーわてんぼうのっ、さんたっくろーすっ」 
 
鼻歌交じりにバスを降り、いつもの帰り道を俺は行く。 
いつもの薄暗い裏道。いつもの元気の無い蛍光灯。全部が、いつもどおりだ。 
でも、足取りはいつにも増して軽い。気持ちも、ふわふわ軽い。心地よい。 
これはやっぱり酒のせいだろうか。今日は真昼間から今の今まで大宴会だったのだ。 
彼女なしが聖夜に集う、硬派すぎるアングライベント「モテナイ君決起集会」。 
だけどそんなイベントだろうと、飲めば楽しくなるものだ。 
最初こそ世を嘆き、カップルを呪いもしたけど、男ばかり数十人集まっているのだ。次第に 
イベントの趣旨などどうでもよくなる。杯が舞い、チゲ鍋が飛び、しまいにおしんこが地を 
駆ける始末。それはそれは楽しかった。 
字面はキモいが、酒と男の楽園が、そこにはあった。 
でも、そんな汗臭い酒池肉林をこっそり抜け出して、俺はこうして帰り道にいる。 
片手にケーキ。片手にリムルルへのプレゼント……彫刻を入れたマキリの鞘。 
ちゃんと両手に持っている。 
 
もうすぐ手渡すんだ。リムルルに。 
 
想像する。今から一時間かそのくらい後、向こうに見えてきたアパートの、俺の部屋の中で 
起きることを。 
リムルル、きっと最初はびっくりして目を丸くするんだろうな。それでケーキのフォークを 
放り出して、そのまま手を出そうとしたところで、一瞬俺の方を見るんだ。 
「ホントに……いいの?」って、目で言うんだ。おっきな目で。 
俺は何も言わずに頷いて、リムルルにプレゼントの鞘を差し出してさ。受け取ったリムルルは 
鞘をしげしげ眺めて、小さな指で彫刻をなぞって、穴を覗き込んでみたりして。それで、 
ぱあっと笑顔になるんだ。 
ケーキのクリームだらけの口で、嬉しそうに笑って。 
「にいさま、ありがとう」 
なんて。 
 
どうすんだ。嬉しすぎる。 
 
まだまだ足が軽くなる。頬が自然とニヤける。背中に羽が生えたみたいだ。 
階段を上らなければたどり着けない部屋にだって、今なら一っ跳び、そんな妄想さえ。 
角を曲がる。いつもどおり、車もいない。どんよりと暗い曇り空の、さびしい帰り道。 
でも、いつもと違うんだ。今日だけは。特に今日は。 
 
「あーわてんぼでも、なんでもねっぞ〜、今日はあの日!あの日です〜っと!」 
 
でたらめな歌の続きを口ずさみ、ひとりでステップを踏む。もはやメロディまで即興だ。 
アパートの階段を、跳ぶ。現実は一段ずつだけど、それでも気持ちは前へ、上へ。 
本当の「今日」は、あのドアノブに鍵を挿して、ぐるりと回したところで始まるんだ。 
 
今日は、クリスマスイブ。 
 
扉を開いて、大きな、楽しい声で。 
 
「メリーッックリスマス!」 
 
 
 
 
俺の声はコタツの部屋へ続く短い廊下を通り、玄関からでも見える、何故か開けっ放しに 
なっていた部屋の窓を抜けて、うす曇の夜の街へと消えていった。 
 
真っ暗な玄関から、外からの光だけに照らされたコタツが見える。 
部屋は、電気さえついていない。 
ストーブが、明々と灯っているわけでもない。 
レラさんの作った料理の、うまそうな匂いもしない。 
楽しげな声も、足音も聞こえない。 
俺の部屋の中全てが、嘘のように静まり返っていた。 
 
ぎひーっ、だむ。 
 
支えを失った扉が、静けさをなお強調するかのような不快な音と共に勝手に閉まる。俺は 
靴を脱ぐために足元を見る。 
リムルルの靴が、無い。 
白い動物の皮で出来た、小さな靴が無い。暗い玄関の中でも見えるはずの、あの靴が。 
ただそれだけなのに、薄暗い足元から何かが手を伸ばしてきて、俺を得体の知れない所に 
引きずり込もうとしているようだった。 
俺は今日、この日に限ってだと思った。こんな、こんな気持ちになるのは。 
愛する人の靴が玄関に無い――それだけのことが、こんなに不吉に思えたのは。 
「……リムルルっ!レラさん!!」 
俺は荷物を放り出し、靴を蹴散らすように脱いで部屋に走った。 
転がり込むようにして入った四角くて狭い俺たちの部屋は、冷たい冬の空気に浸されていた。 
何時間も窓を開けっぱなしていた、そんな気配だった。薄いカーテンが、外からの寒風に 
揺れるそのたびに、曇り空の鼠色と、光無い闇のコントラストが、部屋中を大きく行き来する。 
冷たい真実だけを封じ込めた、モノクロームの世界に落とされたような、錯覚。 
 
レラさんは、その白と黒の中に紛れるようにして、部屋の隅に居た。 
 
ほこりで汚した外套で全身を覆い隠し、膝を三角にして座っていた。乾いた唇からは言葉の 
生まれる兆しは無く、泥と血に汚れた頬は、拭われた様子さえ無い。部屋の低くを見つめたままの 
生気無い瞳に、窓の外から差し込んでくる白と黒がいたずらに交錯する。 
変わり果てた姿のレラさんは、倉庫の隅に追いやられた古い彫刻のように、そこから動かなかった。 
二度と人の目に触れることは無く、もはや捨てられるのを待っているだけのようだった。 
「レラさん、一体何があったんですか?リムルルは――」 
尻切れに、問いが終わる。 
座り込んだレラさんの、裸足の足元に置かれた、二本の刃物。 
それを見た途端、俺は言葉を継ぐ勇気を失っていた。 
ひとつは、黒い鞘に収められた宝刀、チチウシ。 
 
そしてもう一つは鞘を失い、グリップに青いリボンを巻かれた、ハハクルだった。 
 
家にたどり着くまでの夢見心地が、どこで悪夢になったのだろう。 
扉を開いた時に俺は、間違えた部屋の鍵を開いてしまったのだろうか。 
表札に「不幸」とか「絶望」とか、そんなものが書かれてはいなかったか? 
 
遠くできらめく灯台のように、外からの薄光を受けたハハクルが悲しげに、そして美しく 
閃いて、馬鹿げた現実逃避から俺を無理やりに呼び戻す。 
目の前に置かれた「現実」という名の点と点とを、俺は崩落寸前の理性で繋いでゆく。 
――レラさんが怪我をして帰ってきて……そうだ、よく考えろよ。たぶん闘って帰ってきたんだ。 
今まで無傷だったのがおかしかったんだ。それに何だよ、今帰ってきたばかりなのかもしれない 
だろ?立てないぐらいに疲れているだけかもしれないだろ?座り込んで、武器を置いて…… 
リムルルは、きっと……そうだ、一人は嫌だからと言って、着いて行ったんだ。シクルゥの 
背中なら、二人でも簡単に乗れるさ。そういえばシクルゥはどうしたんだろう。コンルは? 
リムルルは?三人ともどこへ行った?一番強いレラさんだけが傷を受けてここに戻ってきて、 
脱力しきって、それじゃ、それじゃあ、あとの三人は……リムルルはどうして、刀だけが 
ここにあって、きっと 
 
――きっと……きっと……? 
 
思考が断絶する。点をつなぐはずの矢印が行き場を失う。落ちてゆく。暗いほうへ。 
「コウタ……ごめんなさい」 
呆然と立ち尽くしていると、レラさんがかすれ声で口を利いた。耳を塞ぐ暇さえ無かった。 
「大自然も、リムルル……も……私は……何も救えなかった」 
隠し続けた嘘がばれたような、絶望と赦しがいっぺんに訪れるような感覚が押し寄せる。 
あるべきはずなのに、その場に無い靴。 
傷ついた戦士。持ち主を失った刃。巻かれる場所を間違えたリボン。 
真実を教える点は最初から全て、暗いほうへ、闇の向こうへと繋がっていた。 
分かっていたはずだった。 
玄関で脚を絡めとろうとしていた黒い気配は、あの時すでに俺を捉えていたんだ。 
「教えてください……レラさん」 
沼のように暗い畳にゆっくりと腰を下ろし、俺は動き出しそうにも無いレラさんに話しかける。 
「リムルルは、どうしたんですか……何があったんですか」 
呼吸をしているのかさえ定かでないレラさんが、長いまばたきをした。 
「何が……あったんですか。ねえ、レラさん。何が」 
問いただしても、すぐに答えが返ってくるはずも無い。 
「これは、一体どういうことなんですか……救えなかったって、何ですか!」 
低く冷たい部屋の中で、徐々に言葉だけ熱が篭ってゆくのが、辛いぐらいに自分で感じとれる。 
「この刀……リムルルのですよね」 
まだ残る酔いのせいかもしれない。選んだはずの言葉は冷酷で、無遠慮だった。告げた唇が 
裂けたように熱くなり、下を向いたままのレラさんの肩が、ぴくりと跳ね上がる。 
「それにこの鉢巻だってそうです。リムルルのだ……間違いなくそうでしょう?」 
小さなおでこに巻かれていたんだ。確かに。今朝までは。 
本当なら、この一切れの帯には温かさがあふれているはずなのに。 
ハハクルだってそのはずなんだ。指のあとが分かるぐらいに使い込まれたグリップは、薄暗くて 
寒々しい部屋の中でも、触れれば温もりが返ってきそうなのに。 
俺は誘われるようにリムルルの品々に指を向けた。黒々とした何かが俺の腕を取って、そう 
させているような気もした。もっと下へ下へ、と。落ちるところまで落ちろ、と。 
「リムルルは……選ばれたのよ」 
乾き切ったレラさんのかすれ声に、俺はぴたりと指先を止めた。 
「ひょっとしたら……救えなかったなんてこと、無いのかもしれないわ。本当に救われなくちゃ 
いけないのが彼らなのだとしたらね」 
明らかに何かを知ってる物言い。 
「何を言っているんですかっ! 選ばれたって!」 
「裏切り者は報いを受けて当然なのよ」 
はぐらかすような、求める答えをさらに横に追いやる返答。 
「レラさん、質問に答えてください!」 
「彼らとのつながりを絶ったのは、私たちなんだからね」 
俺は、完全に苛立っていた。結局こういう事なんだろう。 
「リムルルはっ……リムルルはしっ死んだんでしょうッ!!」 
 
振り切れた我慢から吐き出された俺の叫びは、「ぱしっ」という赤く弾けるような音に変わった。 
一瞬だけモノクロームの部屋が揺らぎ、すぐに左の頬がひりひりと熱くなる。 
レラさんは、ぴたりと胸の前で合わせた外套の隙間から生傷だらけの右腕を伸ばし、平手を 
俺に向けて振るっていた。強い敵意と崩れそうな希望の目が、今も俺を睨みつけている。 
生気と感情が戻った瞳は必要以上に夜の光を集めて、ふわふわとこぼれそうに揺れていた。 
「バカを言わないで頂戴な……ぐすっ。誰もそんな事、まだ言って無いでしょう」 
レラさんの声は、唇を噛んでも抑えられないぐらいに震えていた。 
「はぁ……あっ、あの娘はね……カムイに選ばれたの。生きたまま連れて行かれたのよ」 
「カムイが? まさか、コンルやシクルゥがリムルルを?!」 
「違うわ」レラさんはかすれ声が気になったのか、、気丈に唇を噛んだままごくりと唾を 
飲んだ。「カムイモシリからの使者、パセカムイ……大いなるカムイ達。このアイヌモシリを 
支えるカムイ、人の手では絶対に触れることのできないカムイ、何よりも尊いカムイ達よ。 
あなた達の言う『神様』に近いわね。その彼らに、リムルルは力を見初められたのよ」 
「力って……あの、治癒力であるとか?前に何度か見た」 
「そうよ。ナコルルと同じように……ね。バカよね……姉妹そろって」 
暗がりでもありありと分かるぐらいに、レラさんは突然、自らを嘲る笑みを浮かべて 
はき捨てるように言った。 
「救うための力で、結局は滅びの糸口にさせられるなんて。いい道具よ。でもあの娘は、 
リムルルは、この時代に来た理由を果たしたのだから……悪くは無かったのかもしれないわ。 
ナコルルリムルル、二人一緒だったから。最後に私が出会った時は、ね」 
レラさんの言っていたことは、結局半分ぐらいしか分からなかった。 
「わけが分からない――です」 
何が良いのか、悪いのか。ありのままを、俺はぽつりとこぼす。 
「でも――わかりました」 
そしてもうひとつのありのままも、ぽつりとこぼれた。 
レラさんの表情が、緩い笑みのまま凍る。 
レラさんの嘲笑と振り切れずにこぼれた重すぎる涙は、酔いの覚めない俺の頭にも分かり 
過ぎるぐらい、その事――真実――を伝えていた。この部屋に戻った時から俺を真実へ誘おうと 
していた薄気味悪い黒い影は、用事を終えた以上、もう現れなかった。俺自体が陰になって 
しまったのだ。完全に飲まれたのだ。その現実と真実に。 
真実という名の絶望は、いざ受け入れてみれば、やはり不思議と赦しに近い感情を俺にくれた。 
胸は激しく痛んだが、直視しろと潜在的に誰かが話しかけてきているのか、膨れ上がった 
感情が風船のように膨らみ、やがて胸から飛んでゆく頃になっても、涙は不思議と出なかった。 
 
心の中で繰り返し繰り返し、大きな飴玉をなめるようにゆっくり、俺は真実を味わう。 
 
リムルルはもう帰ってこない。俺の元にも、誰の元にも。 
 
「分かってくれた?コウタ」 
どれくらいの時間が経ったのか分からない。相変わらずの皮肉な笑みだった。俺の顔色を 
伺うようにして、レラさんはそのように言ったんだと思う。 
「あなたにどうやって伝えたらいいのか、分からなかった……でも、私も辛かったのよ?  
可愛い妹に、もう会えないのだから。護ると契っておきながら命を投げ出すことさえ出来ずに、 
どうしてこんな所にいるのか……」 
我に返るでもなく、俺は少し小さくなった真実の飴玉を、空っぽの頭の中でころころと 
転がしていた。レラさんの声は右から左、音以上の意味を持たなかった。 
「でも、もうすぐ全部おしまいなのよ。だからもうじき、あの娘に会えるかもしれないわ、 
少なくともあなたはね」 
ガシャッと金物が擦れ合う無機質な音が立った。レラさんが、外套の隙間から差し出して 
いた右手で、俺との間にラインを作っていた二振りの刀を部屋の隅へ押しやったようだ。 
何をするつもりかとか、そういうのは問題ではないが、二度とは会えないリムルルの品々が、 
俺から少しだけ離れたのが分かった。 
「私はダメね……。山という屍を築きながら、最後に使命を果たせなかった。カムイとその 
土地を護る戦士が、逆に助けられてしまったんだから……それに……それに……」 
どこかレラさんらしい「使命」とかの言葉が、尻すぼみに消えた。いや、耳が受け付けなく 
なってきただけだったのかもしれない。 
その頃には、俺の頭の中の飴玉はだいぶ小さくなっていた。真実を一通りしゃぶって、 
それがどんな味をしているのか――何を意味しようとしているか、ようやく理解できてきた、 
そういう感じだった。 
意識して耳を傾けると、しぼんでいたレラさんの声が、次第に形を取り戻してきていた。 
「私はね、コウタ。闘いの中で……嘘偽り無いと確信した相手との、痺れるような命の 
やりとりのなかで……私というものの本性を見たの。あいつは、羅刹丸は強かったわ。 
魔物だろうと何だろうと、あそこまで自分に忠実に……しかも自分を偽り続けていられる 
男は初めてだった」 
レラさんはすっと膝立ちになると、肩に手を回し、外套をするりと脱ぎ去った。 
衣が床に落ちると同時に映し出されたのは、痛々しく傷ついた半裸の肉体だった。 
レラさんの衣服はあらゆる場所を千切り飛ばされていたため、上下を身に纏っていたにも 
かかわらず、肌の半部以上を露出させていたのである。ぼろの隙間から見える引き締まった 
肢体は血と泥に汚れ、露になった形の良い左胸にさえ、針で引っかいたような痛々しい 
切り傷が見えた。ズボンの裂け目からちらりと見える凛々しげな太腿から、くびれた腰の 
ラインも、無傷では済んでいないようだった。 
「知ってる?コウタ。全霊をかけて剣を交えているとき、対峙した相手の瞳は、何よりも 
真実を伝えるものなのよ。本当なのよ」 
裸になったレラさんは俺の肩に生傷だらけの両腕を絡め、優しく押し倒してきた。 
「あの闘い……お互い死力を尽くす中であいつの目に映る私は、本当の姿だった。断言できるわ」 
頬の小さな切り傷さえ分かるぐらいに顔と顔が接近し、世界がレラさんの空虚な美貌で埋め 
尽くされる。俺の背中が畳に着くと同時に、胸のあたりに、リムルルのものとは違う、 
とても柔らかなものが押し当てられた。 
「奴の瞳の中に居た私はね、戦士でも、巫女でも、リムルルの姉でも無かった……」 
涙がレラさんの瞳を離れ、俺の左右のまぶたの上辺りに降り注ぐ。 
肌に染み渡るような熱さに、俺はあらためてレラさんに意識を傾けた。 
「ねえ、闘いは終わったのよ、コウタ。あの娘もいない。アイヌモシリを護る必要も無い。 
あとは滅びるまで……もう、私は私の本性でいられるの。刀は必要ないわ」 
「ほんしょう?」 
「えぇ……本当は言葉も必要ないの。私はそういう存在よ……」 
言うや、レラさんは鮮やかな血の色をした舌をちろりと伸ばすと、俺の顔に降らせた涙を 
丹念に舐めとった。 
俺は止めることも出来ず、「あっ」と情けない声を発するのがやっとだった。そして眉間の 
敏感なあたりが甘い湿り気を帯びてゆくに任せ、いつしかレラさんと目を通わせていた。 
「ふふ、見える?私の本当の姿」 
レラさんは笑いながら言った。 
何が本当の姿なんだというのだろう。俺には見えない。 
リムルルを見守り、俺を叱咤激励し続けた優しく厳しい瞳は、今や、闇夜に散らばった光の 
ことごとくを集め、揺れる雫の中に再び泳がせるばかりだ。 
「これが私よ……コウタ……あなたにもきっと見える」 
何か悪いまじないに犯され、自らの意思に反して吊り上る口元と頬を引きつらせるように。 
「さあ、私の目を見て、じっと……」 
俺は言われるがまま、レラさんの瞳に釘付けとなり、 
「私は……私は、盛り狂った雌犬なのよ!」 
俺は噛みつかれたかのように、激しく唇を重ねられた。 
きつく閉じられた瞳に別れを告げたレラさんの熱い涙が、再び俺の頬に強く弾け飛んだ。 
 

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