「ハァハァ」  
 薄暗い森を、ナコルルが疾走する。  
その前方には、燃え盛る火の手。ナコルルが暮らす集落の方向から。その煙が、集落の危機をナコルルに知らせる。  
(リムルル。みんな。無事でいて)  
 ただそれだけを願い、緑に覆われた森を駆け抜ける。いつもは大自然の恵みに、感謝しているが、今はまとわりつく小枝がわずらわしい。  
「リムルル! みんな!」  
 やっとのことで、集落の開けた場所にたどり着いたナコルル。だがそこでは・・・  
「あ、あああ」  
 燃え盛る家々。殺されて積み上げられた男たち。そして。  
「り、リムルル・・・」  
 そこにいたのは、巫女装束を引き裂かれ、虚ろな瞳で横たわるリムルル。その華奢な裸体には、白い粘着液がこびりついていた。  
なにをされたかは、一目瞭然だった。  
「あ、あなたたち!」  
 その場にいた簒奪者に、ナコルルは炎を宿した怒りの眼差しを向ける。  
 襲撃者は彼女らと同じアイヌ民族だった。  
 和の国の人間から見れば、「アイヌ」という民族で一括りにされる彼らだが、その実態は幾つかの少数部族の総称で、アイヌ同士で争う事も多い。  
   
 それは突然の奇襲だった。  
 巫女にして最強の戦士ナコルル不在の集落に、突如として他のアイヌ集落の戦士が攻め寄せる。  
 ナコルルの妹で同じく巫女のリムルルを始め、多くの戦士が迎え撃った。  
 だが結果はあまりにも無残な敗北。  
 そして男は殺され、女は犯される。  
   
 襲撃者は勝者の当然の権利のように、好きなだけ蛮行を働いた。  
「いやあぁ! はなしてぇ!」  
 そしてリムルルもー  
 まだ女として未成熟な巫女の少女も、男たちの獣欲の餌食になろうとしていた。  
「姉さま! 姉さま!」  
 この場にいない姉に助けを求める可憐な巫女。  
 男たちはリムルルを取り押さえると、その巫女装束を引き剥がしにかかる・・・。  
 
「やだぁ! はなせぇ!」  
 男たちに取り押さえられ、なおも暴れるリムルルだが、多勢に無勢。  
地面に引き倒され、両手両脚を押さえつけられ、その巫女服を切り裂かれていった。  
「いやあぁ!」  
 悲鳴をあげても、男たちは悦びの笑みを浮かべるだけ。  
「助けて! 助けてぇ! 姉さま!」  
 助けを呼んでも、誰にも聞こえない。仲間は皆殺しにされ、ナコルルはここにはいない。  
 
 ビリッ  
 
 引き裂かれた胸元から白く淡い膨らみがこぼれ落ちた。さっそく、その可憐な果実に群がる男たち。  
「やあぁー! やめてー!」  
 いきなり乳房を鷲掴みにされ、リムルルは悲鳴を上げる。  
 まだ芯の固いリムルルの青い果実。それを男どもは如実に撫で回し、嬲っていく。  
「いあたぁ! いたい!  
 未知の痛みに、リムルルが苦痛の声を上げる。戦士として鍛えられたリムルルだが、男たちの暴行は、あまりにも辛らつだった。  
   
 リムルルの可憐な乳房を、複数の手ば嬲り、強引に形を変えさせる。リムルルにしてみれば、胸に乱暴され、痛みしか感じなかった。  
「やだぁ。いたいよぉ」  
 涙目になるリムルルに、男たちはごくっと生唾を飲み込む。  
 戦っているうちは、勇敢な戦士だったリムルル。こうして無傷で捕らえるのも、一苦労だった。  
多くの仲間が、リムルルひとりによって倒され、息絶えた。  
 だがこうして捕まえて、嬲り者にしてみれば、他の小娘と同じように泣き叫ぶ。その落差に興奮させられる。  
 さらに男たちは、リムルルの下半身にも手を伸ばす。  
「きゃあぁっ!」  
 露になった大事な場所。  
 リムルルのまだ毛も生えていない秘書が、男たちの好奇の視線に晒される。  
 
「や、やだぁ。いやだったらぁ」  
 涙目からとうとう大粒の涙をこぼして、リムルルは頭を左右に振る。だが大勢の男に四肢を押さえられ、どうすることも出来ない。  
 そして男たちの手が、胸だけでなく青い蕾にも伸びる。  
「ひいっ!」  
 そこに触れられ、それまで感じたことのない痛みに、リムルルの声がかすれる。  
 広げられた脚の付け根に、一斉に指を触れる男たち。リムルルのそこはぴしっと閉じた一本の割れ目にしか過ぎず、とても固い。  
「やあぁ。やだあああぁ。そんなとこさわらないでよ」  
 もっとも恥ずかしい秘所を男たいに視姦され指で嬲られ、リムルルは羞恥と悔しさで紅潮する。  
 同族を殺し、集落を焼いた簒奪者。その憎い敵に辱められる無力な自分。  
 
 今までの修行はなんだったのか。巫女として純潔を守ってきたのは、こんな男たちに奪われるためではない。  
(姉さま)  
 それでもリムルルは、希望を失っていなかった。優しく強い姉。リムルルにとって世界一の姉ナコルル。  
(姉さまは、きっと助けてくれる)  
 そう信じて、男たちをきっと睨みつけた。  
「あ、あなたたち。こんなことしても無駄よ。わたし、負けないから!」  
 虚勢を張るリムルルに、男たちは何も答えない。彼らはただ犯せればそれでいいから。  
 
 と、男たちが一斉に衣服を脱ぐ。  
「きゃあっ!」  
 思わずリムルルは目を背けて、目を閉じる。  
 男の股間から伸びる肉の棒。すでに限界まで勃起していた。  
 初めて目の当たりにするそれは、リムルルにはあまりにも異形で。  
 その異形な肉棒が、リムルルの綺麗なたてすじに迫る。  
 
 リムルルのまだ濡れてもいない、幼く小さな性器。  
 そこにグロテスクな肉棒が、無理矢理に押し付けられる。  
「ひいっ! いやあああっ!!!」  
 下半身から伝わる、肉を引き裂かれる痛み。そして何より、犯されるという恐怖。  
 閉じられていたリムルルの目は目一杯に開かれ、大粒の涙を落とす。  
「やあ! だめええぇえええぇぇぇ!!!」  
 最後の力で目一杯に暴れても、大勢の屈強な男に押さえつけられてしまう。非力な自分が何より悲しかった。  
   
 みし  
 
 とうとう秘肉を切り裂き、男の先端が、リムルルの膣に侵入してゆく。  
「ひいいっ! ひぎいいいっ!」  
 じっと食い縛った口からは、断末魔のような悲鳴しか漏れない。まさに身体を二つに切り裂く痛みに、リムルルは押さえつけられたまま飛び跳ねた。  
「ああ、あああぁぁ。わああああぁぁぁ!!!」  
 痛み、そして犯されたという現実に、半狂乱になってリムルルは天に向かって泣く。  
 その股間からは、鮮血が溢れていた。  
 
 さらにリムルルを突き上げる男。さらに別の男たちも、それぞれの分身を、リムルルに押し付ける。  
「ひ、ひい! やあっ! やだあ!」  
 男の象徴を、ある者は短い髪に巻きつかせ、ある者は手に握らせ、ある者は小振りの乳房に押し付ける。  
「姉さまぁ・・・ふぐうぅ!」  
 そしてなおも姉を求める口にも、肉棒がねじ込まれ、言葉を封じる。  
 
 殺し合いで、血に逸る男たち。リムルルの清らかだった巫女の身体に、一斉に欲望をぶつける。  
   
 ドクン  
 
 膣と外とを、男の欲望の白い液体に染め上げられるリムルル。  
(姉さま・・・)  
 己に降りかかる精液と膣に注がれる熱い感触に絶望し、リムルルは意識を手放した。  
 いつもは明るく輝くその瞳は、光を失い、虚ろになる…。  
 
「リムルル!」  
 壊れ、反応の無くなったリムルルを、なおも嬲り続ける男たち。  
 まさに性人形として、リムルルの未熟な身体を弄び、次々と代わる代わる犯していった。  
 いっぱいになった膣からは、精液が零れ落ち、それ以上の血が足下まで濡らす。  
   
 ナコルルがようやく到着したのは、そんな惨状だった。  
「よくも・・・よくもリムルルを!」  
 怒りに燃えて、男たちに挑みかかるナコルル。  
 しかし敵の男たちは、慌てず騒がず、リムルルの喉元に刃を突きつける。  
 壊れたリムルルに、抵抗する術はなく。男たちは、ナコルルに抵抗を迫る。  
「くっ。卑怯者!」  
 とは言え、最愛の妹を人質に取られ、ナコルルには他に選択肢はない。  
「分かった。降伏するわ。だから妹を、リムルルを解放して」  
 首を横に振る男。こんな美しい巫女姉妹、どちらか一方を手放すなど有り得ない。  
 
 そして動きを止めたナコルルに、男たちの毒牙が迫る。  
(ごめんなさい。リムルル)  
 リムルルを救えなかった自分。里のみんなを守れなかった自分。  
 これは大自然からのお仕置き。そう覚悟して、ナコルルは抵抗を諦め、襲撃者の欲望の餌食になる道を選んだ。  
 刃を捨て、ナコルルは言う。  
「私はどうなっても構いません。リムルルだけは放して。あなたたちに相手は私がします」  
 だがー  
 男たちは何も言わず、ナコルルに襲い掛かる。もちろん、リムルルも犯し続けたまま。  
 
 まだ未成熟だったリムルルと違い、より大人に近いナコルルの肢体。  
 襲撃者はナコルルの巫女装束を脱がすと、その美しい裸身に、まず感嘆した。  
   
 大自然の生み出した至高の美。長い黒髪の可憐な穢れなき巫女。  
 
 その極上の美に、醜悪な欲望を遠慮なくぶつける。  
「きゃあ」  
 たちまち地面に引きずり倒され、すぐに大勢の男たちが、ナコルルに覆い被さっていく。  
「く、うう」  
 嬲られながらも、ナコルルの視線は、ただ一点、リムルルに注がれていた。  
 自分に向かい、数は減ったとはいえ、まだリムルルも暴行を受けている。今は四つん這いにさせられ、口と前と後ろの穴を犯されていた。  
「お願い。リムルルは助けて」  
 もう決して聞き入れられないと知りつつ、ナコルルは切願する。だが欲に飢えた男たちは誰も聞かない。  
 男の手がナコルルの美乳を揉みしだき、別の男が乳首を甘噛みする。  
 さらに下半身にまとわりついた男がナコルルの綺麗な脚を嘗め回し、別の男が太ももを舐め、股間にもひとりがしゃぶりついた。  
「う、ううー」  
 突然、全身を嬲られ、ナコルルは眉をきゅっとひそめ、内から湧き上がる官能に本能的に恐怖した。  
   
 今まで清らかな巫女として生きてきたナコルルは、性に関する経験も知識も全く無い。  
 内から湧き上がる、甘酸っぱい、むず痒い感触に、ただただ戸惑うばかりだった。  
「あ、やあぁ。だめ!」  
 自然に熱い声を漏らしてしまい、ナコルルは己を叱咤する。  
 里を襲い、妹を汚した、憎い敵。その敵に嬲られ、感じてしまうなど、あってはならない」  
「あ、ああ。あう。あう。やぁ」  
 だが。乳首を舐められ、秘所を舌で愛撫され、全身をしゃぶりつくされているうちに、自然に肌が紅潮する。  
 熱を帯びた白い肌からは、玉のような汗がこぼれ、じょじょにその量は増していった。  
「やあぁ…どうして、こんなやつらなんかにぃ」  
 ぎっと歯を食い縛っても、湧き上がる官能の泉は止められない。  
 男の舌が、つんと秘所の奥を突付いた。  
「アー!」  
 びくっと背筋を仰け反らせるナコルル。その割れ目からは、愛液が漏れていた…。  
 
「はぁはぁ」  
 口から熱い吐息を漏らすナコルル。全身からはぐったりと力が抜けている。  
 その両脚を広げ、男が己のいきり立った分身を割り込ませる。  
「だ、だめ」  
 と思ったのも束の間。  
 
 ナコルルの穢れ無き聖地に、汚らわしい男が侵入する。  
 
「あー!」  
 甲高い声を上げるナコルル。だがそれは悲鳴ではなく、明らかに嬌声だった。  
「い、いやあっ! いやっ!」  
 感じてる自分を否定するように、首を左右に振り回すナコルル。だが一度、火が点いた女体は鎮まらない。  
   
 男がズン!ズン!と突き上げる度、ナコルルの身体も打ち震え、嬌声で泣く。  
「あ、あああっ。いやあっ。やあ。やめ、やめてぇ。だめなのにぃ。だめぇ」  
 口からは喘ぎ、目からは悔し涙。その視線が、同じく犯されるリムルルと合う。  
 生気をなくしたリムルルの虚ろな瞳。それがナコルルには、自分を責めているように感じられた。  
 
(ああ。ごめんなさい。ごめんね。リムルル)  
 
 守れなかった妹。守れなかった里。  
 巫女としての純潔だけでなく、男たちはナコルルから全てを奪う。  
   
 ドクン  
 
 男の汚らわしい欲望がナコルルの膣内で解き放たれる。  
「アー! アアアアアー!」  
 全身を硬直させ、ナコルルは天に叫ぶ。それは絶頂の声だった。  
 
 
 あれからどれぐらいの時が過ぎただろうか。  
 襲撃者たちは、ナコルルとリムルルの巫女姉妹を気に入り、性欲処理の慰安婦として飼うことにした。  
 
 そして今日も。男たちは姉妹を弄ぶ。  
「うふふふふふふふふ」  
 壊れた淀んだ瞳で、男の肉棒にしゃぶりつくナコルル。  
 快楽に堕ちた姉は、悦んで男たちの肉奴隷になっていた。  
「・・・・・・・・・」  
 壊れた虚ろな瞳で、男にただ突かれるリムルル。  
 現実に絶望した妹は、物言わぬ肉人形になっていた。  
 
 二人に共通するのは、大きく膨らんだお腹。  
 妊娠したナコルルとリムルルは、それでも慰み者にされていた………。  
 

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