注
これはサムライスピリッツ天下一剣客伝のガルEDで、本編ではガルフォードがナコルルよりも正義を選んだ事になってますが、
ここでは正義ではなくナコルルを選んだ事になっています。
それを踏まえた上で読んで頂ければ幸いです。
「二人だけの時間」
森の中で正義のアメリカ忍者ガルフォードと相棒のパピーが佇んでいた。
最後に待っていた悪。「魔界を統べし我旺」それは本当に大きな死闘であった。
「やったぜ!パピーこれで全てが終わったんだ。日本に来て忍者になって数年、
目標の一つであった半蔵さんとの出会い。そして勝利」
パピーの頭を撫でながら自らの喜びを隠し切れないガルフォード。
「だけどパピー、油断しちゃいけないぜ。俺達は世の中の悪と戦う為に修行してきたんだ。まだまだ戦いは終わらない。今度はこの修行の成果、世界の悪に見せてやる!行くぜ!」
そう言ってガルフォードは次なる場所へ向けて走り始めた。
その途中であった。ガルフォードの目の前に見慣れた赤いリボンの女性が立っていた。
忘れるはずがない。アイヌの巫女装束の女性・・・
「ナコルル!」
「ガルフォードさん。御前試合での優勝おめでとうございます。本当に素敵でした」
その言葉には嘘偽りは一切なかった。只、純粋にナコルルの言葉がガルフォードにとって嬉しかった。
「ガルフォードさん、それで、私、あの・・・ガルフォードさんの事が・・・」
ナコルルがその先を口にしようとした時だった。一つの否定の言葉がナコルルを静止した。
「STOP!その先は言うな。俺は正義の忍者、ガルフォード。この世に悪がある限り、戦い続ける宿命だ」
「分かっています。あなたの正義の意志がどれだけ強いか。でも、私はガルフォードさんの傍に」
「駄目だ。ナコルルには巫女としての役目がある。それを忘れたら・・・」
「その時は、巫女の役目を捨ててでもガルフォードさんに付いて行きます」
ナコルルの決意の一言にさすがのガルフォードも言葉に詰まらせてしまった。
自分がナコルルを諦め正義を選べばナコルルは巫女を捨て一人の女として自分の所に追いかけて来るであろう。
出来ない。それだけはガルフォードには出来なかった。ではどうすればいい?
考え込むガルフォードを見てナコルルが不安そうに覗き込む。
自分の言葉がガルフォードを悩ませている。しかし言ってしまった以上もうどうする事も出来ない。
そして自分が言った事を曲げる訳にはいかない。ナコルルは只ガルフォードの返事が来るのを待つしかなかった。
「ナコルル・・・」
ガルフォードの口が開いた。
「ナコルルが巫女をやめるというのなら俺が正義をやめてでもナコルルを守るよ」
「えっ・・・・」
一瞬の沈黙。その目は本気だった。
ナコルルの言葉も理由の一つだが横に居るパピーがまるで今の自分を引き止めるように見つめているようであった。
意を決意したようにガルフォードがナコルルに近寄る。そのまま無言でナコルルを抱き寄せた。
一瞬びくっと緊張するナコルルであったが、すぐに自分を落ち着かせる。
「君が気にする事はない。君の為なら正義を一筋に出来なくても構わない」
「ごめんなさい・・・ごめんなさいガルフォードさん」
「いいんだよ。謝らなくても・・・」
(これからは正義としてではなくナコルルの為に、ナコルルを守る為に戦うのもいいかもしれない)
人目の付かない森の中に二人はいた。パピーには申し訳ないがしばらくの間二人だけにさせて欲しいとお願いした。
少し残念そうな顔をしていたが、ガルフォードの為なのか了承してくれた。
パピーとの待ち合わせ場所を決めておいたので後でお互いが迷子になる事はないだろう。
ナコルルの手を繋ぎしばらく歩いていたが、やがてその動きを止める。
「先に確認しておくけど男性と交わると言う事は何を意味するか知ってるよね?」
「一度好きな男性と交われば私は巫女としてではなく一人の女となるかもしれません。でも私が言い出したことですから・・・」
「本当にいいんだね?ナコルル・・・」
「はい」
ナコルルがゆっくりと頷く。
「分かった。じゃあ、俺もそれ以上は言わないから」
もう一度包み込むようにナコルルを抱き寄せた。自分の体からもはっきりと感じ取れる。
彼女の温かい感触を。彼女の髪の毛。その名の通り自然の匂いの温もりを感じる。
そしてガルフォードはゆっくりとナコルルを草の茂みへと寝かせる。
「あっ・・・」
「怖がらなくてもいいから。大丈夫だよ」
ガルフォードの特徴の一つである金色の髪が風と共に揺れた気がした。その髪の青年は慎重に、それでも落ち着いた表情でナコルルと唇を合わせた。
「んんっ」
そのままガルフォードはナコルルの口内の舌を絡めまわした。くちゅり、くちゅりと嫌らしい音が聞こえてくる。彼女の唾液さえも愛しく感じてしまう。
(ガルフォードさんってこんな風に接吻をするんだ・・・)
心の中で思いながらガルフォードとの愛撫を受け入れていく。
ナコルルとの唇を離さずガルフォードはそのままナコルルの上着を脱がしていく。
「ん、んん?」
ガルフォードの行為に一瞬慌てるナコルル。しかしガルフォードの目が「大丈夫」だと訴えているような気がしてナコルルは安心してガルフォードに身を委ねた。
ゆっくりとナコルルの肌が露出されていく。決して胸の形は大きいわけではない。
「が、ガルフォードさん。私、その小さいですから・・・」
唇を離したナコルルがガルフォードに俯きながら自分の胸の小ささを口にした。
「気にしなくてもいいよナコルル。ナコルルの胸は全然貧乳じゃないから」
「!!」
「?」
ガルフォードにとってはナコルルをなだめるつもりで言った声掛けのつもりだった。
しかしナコルルにとっては、嫌、アイヌ三姉妹にとっては「貧乳」と言う言葉は禁句に近いものだった。
「ガルフォードさんの馬鹿・・・凄く気にしてるのに」
「ご、ごめんナコルル。でも、本当だよ。例え小さくてもナコルルの胸は可愛いよ」
少しナコルルが機嫌を悪くしてしまったみたいだが、悪気がない事は分かっていたのですぐにいつもの表情に戻る。
「ああっ」
ガルフォードが両手を器用に使いナコルルの胸に触れ始めた。あまり強く揉まないように注意を払いながら優しく撫でていく。
「やあっ、はあん」
自分でも無意識のうちに声をあげてしまうナコルル。ちょっと触られただけでここまで感じてしまう自分が恥ずかしかった。
(や、やだ。もしかしたらガルフォードさんに嫌らしい女だと思われてんじゃ)
羞恥心と同時に自分の中で抑えているもう一つの自分が目を覚ましそうであった。
恥ずかしそうな表情を見せるナコルルを見てガルフォードが小さくささやいた。
「いいんだよナコルル。声を出しても・・・我慢しなくてもいいんだよ」
「で、でも」
「だけど胸は正直だよ。ほら・・」
そう言うとガルフォードはナコルルの片方の胸の突起を揉みながらもう片方の胸に舌先を器用に使いながら転がしていく。
「あっあっ、ひあっ、はああああっ」
特に舌先の愛撫はナコルルの声をさらに荒げさせる。抑えきれない興奮と共に。
「ナコルル。ほらこんな硬くなっているよ。体はとっても正直みたいだね」
「ふうん、はあっ、そ、そんな事言わないで下さい。恥ずかしいです」
「俺だって恥ずかしいよ。ナコルルにこんな事して自分自身どんどん興奮が抑えられなくなってるよ」
乳房に対する愛撫を辞めることなくガルフォードは右手をナコルルの下線部に近づける。
それに気付いたナコルルがガルフォードの手を静止しようと試みる。
だが男の力の前に女のナコルルが叶うはずがない。ナコルルの必死の抵抗はガルフォードによって止められてしまう。
「もっとナコルルの体が知りたい。もっとナコルルに触れたい。大丈夫、優しくするから」
「でも、やっぱり見られるのは恥ずかしいです」
「大丈夫だよ。今、俺達は恥ずかしい事をしてるんだから」
そう言いながらナコルルの巫女装束でもある衣装を全て脱がしていく。
その美しすぎる裸体を見たガルフォードがナコルルの姿を見つめ続ける。
「綺麗だ・・・」
思わず手の動きを止めてしまったガルフォードが正直な本音を口にしてしまった。
そのナコルルの姿は巫女の姿に相応しい体であった。白い肌、清潔な裸体。
男性にこの姿を見せるのはガルフォードが最初であるのは言うまでもない。
「や、やあっ、ガルフォードさん。そんなに見ないで・・・」
「あ、ご、ごめん。あんまりナコルルが綺麗だったから」
お世辞ではなくガルフォードは本当にナコルルが好きだった。
「さあ、続けるよナコルル」
ナコルルは何も言わなかった。羞恥心を必死に堪えようと赤いリボンと共にその顔を頷かせた。
ガルフォードがナコルルの女の部分にゆっくりと手を触れる。
「んっ・・・」
ナコルルの下線部の部分ははっきりと分かるほど濡れていた。
「ナコルル・・・凄く感じているんだね」
ガルフォードがナコルルの股間から溢れ出た愛液をそっとすくいあげる。
「ほら、こんなに」
「い、いやああああっ。恥ずかしいです」
ガルフォードなりに気を遣ったつもりだったが、かえってナコルルの羞恥心を大きくしてしまった。
それでもガルフォードは自分の手を止めなかった。そんな恥ずかしそうにしているナコルルがますます可愛らしいと感じていた。
そしてもっとナコルルの喘ぎ声をガルフォードは聞きたかった。
ガルフォードの指がナコルルの、正確にはナコルル自身でさえも触れない女の部分に
指を潜らせた。
「ひああああん。だ、駄目ですガルフォードさん。そ、そんなに動かさないで・・・」
今まで以上になかった快感がナコルルの体全体に電流の様に流れていく。
そういえばガルフォードさんも電気の力を操る忍者だという事を思い出す。
しかし同じ電気の「感じる」の意味が全く違っていた。
ガルフォードのプラズマブレードは「感じる」どころか人を傷付ける。
「あっ、ああっ、私、私あんまりガルフォードさんに触れられるとおかしくなってしまいそうです」
こんな自分をリムルルが見たら何て言うだろうか。きっと軽蔑されるのではないだろうか。
ガルフォードの指の動きが徐々に早くなっていく。その度にナコルルの股間の部分からガルフォードを求める愛液がこぼれ始める。
「はあん、あぅん、あ、あたし・・・ガルフォードさんっ・・・駄目えっ」
それでもガルフォードの指の動きは止まらない。声は否定の声を漏らしているが辞めて欲しくないというのがナコルルの本当の気持ちだった。
「だ、駄目っ。あ、あたしもう・・・はああああああっっ!!」
甘い声と嫌らしい声が混ざったナコルルの声。その瞬間ガルフォードを抱きつくようにして荒い息を吐いていた。
ナコルル自身軽い絶頂を迎えてしまったようだ。そろそろ限界だとガルフォードは悟った。
「ナコルル・・・」
「は、はい?」
軽い痙攣は起こしているが意識はしっかりしている。ガルフォードがナコルルに最後の確認をする。
「そろそろ、いいか?」
ナコルルには分かっていた。いよいよ彼と。ここまで来た以上否定をするつもりは初めからない。
「はい、でも、優しくしてくださいね。えっと私、初めてですからあまり痛くしないで下さいね」
「ああ、約束する」
少し緊張した様子でガルフォードが一つ一つ自分の衣服を脱ぎ始めた。正義の為に戦っていたと言う事を証明するかのようにガルフォードの体つきはしっかりと整っていた。
その一部には刀傷もくっきりと残っていた。多くの悪と戦ってきた時に受けた傷だろうか。
そして二人はお互いに生まれたままの姿になった。
ナコルルに自分の裸を見られる恥ずかしさ。ナコルルが「見ないで」と言った気持ちが痛いくらいに分かった。
「が、ガルフォードさんって、そ、その大きいんですね」
「うっ!」
その一言はナコルルから言われたガルフォードにとって顔から火が出るくらいに恥ずかしいものであった。
「私が恥ずかしい思いをした分のお返しです」
ここまで恥ずかしいとは、さすがにガルフォードも言い返す事は出来なかった。
「でも、ガルフォードさん」
「え?」
「優しくはしてください。でも最後まで辞めないで下さい。私は大丈夫ですから・・・」
「ナコルル」
ナコルルなりに無理をしている事はガルフォード自身ににもはっきりと理解できた。
ならば自分に出来る事は、ナコルルの為にも最後まで目を背けない事。
例えナコルルがどんなに辛い表情を見せようとも。
そしてゆっくりとガルフォードはナコルルの性器に自分の性器を挿入し始めた。
「はああっううう」
先程の電流の様な快感さとは違う。今度は自分の周りに言葉にならない痛みと言う名の悲鳴が襲う。
「ああっ、うううん、くううっ」
必死でその痛みをこらえようとするナコルル。痛みに耐えられず涙が零れ落ちてくる。
その表情をみたガルフォードが一瞬自分の性器を戻そうとした。
「だ、大丈夫ですから、辞めないで下さい」
そうだ、ナコルルは今痛みに耐えようとしている。自分が弱気になってしまったガルフォードは恥じた。
「ナコルル、肩の力を抜いてゆっくりと呼吸をするんだ。痛みを堪えるのではなく、落ち着いて深呼吸すれば痛みは少し和らぐから」
「は、はいガルフォードさん」
ガルフォードのそれはどんどんナコルルの中へと進入していく。ガルフォードの先端が進入していくごとにナコルルの所から始めての処女膜が悲鳴を上げる。
「痛っ」
必死に涙を堪え笑顔でガルフォードを迎え入れようとする。白い液体から血が混じっている。痛い気持ちを察知した上でガルフォードはナコルルから目をそらす事はしなかった。
そしてガルフォードのそれはナコルルの性器の中に最後まで進入する事は出来た。
「はあ、はあっ、はあっ」
呼吸は荒いが先程のような痛みを堪えるような表情ではない。改めて作られた笑顔ではなく彼女自身の笑顔でガルフォードに語りかける。
「私達、今から一つになるのですね。ガルフォードさん。嬉しいです」
彼女を傷付けないようにゆっくりと自分の性器を上下に動かすガルフォード。くちゅり、ぬちゅりと交互に嫌らしい音を立てながらガルフォードがナコルルの質問の返事に答える。
「ああ、もうすぐ俺達は一つに・・いくよナコルル」
そっとナコルルに軽い口付けを交わすとガルフォードは一気に腰の動きを早めた。
「あっあっあっ、はああっん。愛しています、ガルフォードさん・・・」
上下に体を揺らすガルフォード。決して大きい胸ではないがガルフォードが可愛いと言ったナコルルの胸と黒い髪が激しく揺れる。お互いの限界は頂点にまで来ていた。
「ううっ、な、ナコルル。お、俺はもう・・・」
「一緒に、一緒に、が、ガルフォードさ、ひゃああんん」
ナコルルの声にガルフォードの限界は超えた。
「うっ、ううううっ」
待ちきれなくなったと言わないばかりにガルフォードのそれから自らの欲望をナコルルの中に放った」
「あ、あぁぁぁぁーっ・・!」
そしてガルフォードはナコルルを抱き寄せるように、
ナコルルはそのまま倒れてきたガルフォードを優しく包み込むように二人はそのまま意識を失った。
「好きだよ、ナコルル」
「これからもずっと、ガルフォードさん・・・」
「えっ?カムイコタンに?」
「はい、折角ですから今日はカムイコタンにお休みなってはどうでしょうか?」
森を抜けた帰り道。ふとナコルルがガルフォードに誘われる。
「それともガルフォードさんは今でも正義の為に戦い続けるのですか?」
「正義の為に戦い続ける事を辞める事は出来ない。だけど・・・」
「だけど?」
「君を守る為に戦えば、嫌、君と一緒に戦うのならば「正義」と「ナコルル」を両方背負いながら生きる事が出来ると思う」
「そ、それはもしかして?」
「時間は掛かるかもしれない。カムイコタンの皆が賛同するまで長い時間を掛けるかもしれない。それでも奇跡が起きるのであれば俺はナコルルと・・・」
「それ以上は言わないで下さい」
続きを言おうとしたガルフォードの口をナコルルが静止する。
「その後の台詞は全てが終わったあとに聞かせて下さい。うふふ」
「ああ、だけど何時になるか分からないぞ?」
「ずっと待ってます。ガルフォードさんの言葉をずっと」
「ナコルル・・・」
もう一度だけガルフォードはナコルルに口付けを交わした。甘い感触がナコルルの体を刺激させた。
そしてナコルルに聞こえる様に耳元でささやいた。
(I Love you)
「じゃあ、行こうか。今日はお言葉に甘えてカムイコタンで休ませてもらうよ」
「はい、きっとリムルルも歓迎してくれますよ」
ゆっくりと二人は帰路へと近づいて行く。二人の物語はここから始まるのだ。
それから数時間後・・・
「く〜〜〜ん・・・」
(ご主人様、まだ帰ってこないの・・・?)
待ち合わせ場所にいくら待ってもガルフォードはやってこない。自分が待ち合わせ場所を間違えたのだろうか?
それでも大好きなご主人様の為にずっと待ち続けるパピーがいた。
「NOOOOOO!!!パピー!!!!!!」
ガルフォードがそれに気付いたのはカムイコタンに到着した後、リムルルが、
「あれ、ガルフォードさんと一緒にいる犬さんは?」
の一言を耳にするまでの後であった。