閑丸は風邪をひいて鼻がつまってしまいました。  
 (なかなか治らないな…あれ?)  
 風邪に困ってる閑丸が前を見ると、巨大な赤い小さい丘の様な何かが  
デンと横たわっていました。  
 (何だろう…。まさか、赤福かな。)  
 そう思いながら閑丸は赤い何かに近づきました。どうやら餡子ではな  
いようです。  
 (何なんだろう。ちょっとつっついてみようかな。)  
 閑丸は人差し指で赤い何かをツンツンとつっついてみました。  
 (や、やわらかい。気持ちいいなあ。)  
 
 「閑丸くん何してるの?」  
 「あ、リムルルさん。これ触ると気持ちいいんですよ。」  
 リムルルも風邪をうつされて鼻がつまっていました。リムルルも閑丸に  
倣って赤いなにかを突っついてみました。  
 「うわあ、気持ちいい。」  
 
 「わたしは、チャンプルの手触りが一番だからいい。」  
 「パクパクどうしたの?気持ちいいよ。」  
 「不思議な物体ですね。確かに、楽しいですね。」  
 「旦那様にもつっつかせてあげたい。」  
 「リムルル、変な物を…わぁ…。」  
 
 いつの間にか赤い大きな何かに大勢が近づいてつっついていました。  
 「わたしも触らせてもらおうか。」  
 シャルロットも来ましたが突っつける場所が無いので裏側に回ろうとし  
ました。  
 「うっ!」  
 シャルロットが、まるで忠臣蔵で吉良邸の庭の壁を登ったら水壕を見つ  
けたかのような、弓矢で狙撃されたような声を出して固まりました。我に  
返ったシャルロットはそろりそろりと皆の突っついてる方に戻ってきまし  
た。  
 「ひそひそ…つまり…ひそひそ…静かに静かに…ひそひそ…遅れないよ  
うに…ひそひそ…。」  
 皆忍び足で慌てず急いで赤い何かから離れていって、遠くまで来ると走  
って逃げていきました。  
 ずいぶん時間が経って、赤い何かがビクっビクっと動きました。赤い何  
かはゆっくりと回って、足で蹲踞しました。  
 「あ゙あ゙あ゙あ゙、よ゙ぐ寝゙だな゙あ゙。」  
(おしまい)  
 

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