正義のヒーローガルフォードはついに悪の本拠地にたどり着いた。しかし!!  
 「どう思うパピー?確かにここがそのはずなんだけど、凄い雰囲気の神社とたくさん  
の水晶と一対の石があるだけで、悪者はいないんじゃないか?」  
 ガルフォードは辺りを注意深く見回すが何も見つからない。バッとガルフォードは向  
き直った。  
 「仕方ない。ではこの石だけでも取り返そう」  
 サッと石に手を伸ばしかけて気配に気がついたガルフォードは振り返った。そこにい  
たのはなんと巫女だった!!  
 「やあこんにちは。僕は正義のニンジャでガルフォードさ。ここに悪者がいるらしい  
んだけど知らないかい?」  
 「う〜む知らないラキ。それより悪者と戦うならこのお守り持ってるといいラキ。」  
 「サンキュー巫女さん!ありがたく持っていくよ!」  
 (フフフ…私が作った出鱈目な悪戯のお守りとも知らずに…何が起こるかは私ですら  
わからないラキ…どんな目に遭うか楽しみラッキー)  
 だがガルフォードがお守りを身に着けてから、ただの巫女のふりをしていたミヅキに  
異変が出た!!それはミヅキですら戸惑うものだった。  
 (ど、どう言う事じゃ…あいつを見てると、ドキドキしてくるラキ)  
 「巫女さん大丈夫かい?そう言えば爪も妙に伸びてるしなんだか普通じゃない気配も  
するし大体こんな神社の巫女さんって…」  
 「ほ、欲しい!!お前が欲しいラキ!!」  
 「Noォ!!やめて巫女さん!!」  
 ミヅキはいきなりガルフォードの服を切り裂くと抱きつこうと飛び掛った!!  
しかしガルフォードは身軽にすり抜けて後退りした。  
 「も、もしかして、こいつがミヅキ!?でもそれより…」  
 「抱いて!!抱きしめて!!」  
 「Noォ!!それだけは勘弁してくれ!!好きな人の為にとっておきたいんだ!!」  
 
 ガルフォードからだいぶ遅れてたどり着いたナコルルが見た物、それは裸で逃げ回る  
ガルフォードと、それを追い回す妖気をまとった巫女だった。  
 (あれがミヅキ!!それにしても…何やってるんだろう。)  
(完)  
 

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