「異人との遭遇」 
 
 「和尚様、あの田んぼの向こうには何があるんでしょうか」  
 「あの向こうは、長いこと行っていないが、こうなっている」  
 「わあ凄い。山の向こうもあの山の向こうも町の向こうもこうなっていたんですか」  
 「そうじゃ閑丸。世界はとても広い。一生の間には恐らく歩ききれない程度にな」  
 「和尚様、じゃあ海の向こうは海だけなんでしょうか」  
 「そうではないのだ。この地図だけが世界なら一生をかけずとも歩ききり、船を使えば  
渉りきれるだろう。だが世界はこの地図に描かれていない所がとても広いのだ。そこには  
お前が見たことも無い人が住んでいる。雪の様に白い肌の人もいるし漆のように黒い肌の  
人もいる。真っ青な衣の染料が染み付いて青い肌をした人もいるそうだ。火を吹くほど辛  
い物を毎日食べる人がいるかと思えばどうやって作るのかわからないほど甘いおやつを食  
べる人もいる。おっとこれ以上はやめておこう。国の外に出るのはご法度じゃからな」  
 
 閑丸の遭遇した相手は見たことも無い肌と髪をしていた。何より閑丸を驚かせたのはそ  
の背丈であった。まさしく外国人だった。  
 「なんだその目は」  
 「す、すみません」  
 見上げるような大女は、しかしとても美しかった。奇妙な剣を弾き飛ばして油断した所  
を、痛烈な浴びせ蹴りを受けて閑丸は敗れたのであった。  
 「まったく敗者の身で、負け惜しみどころか怪物を恐れるような…」  
 「とんでもない。こんな綺麗な方をそんな風に見るだなんて」  
 「何!?怪物扱いかと思ったら娼婦扱いか!?」  
 何とも扱い辛い美女に閑丸は困った。  
 「ち、違います!!でも、本当に…あ!!いやその…」  
 うつむいた美女が黙った。怒りをこらえているように見える。怒りで前後不覚になった  
ようにも見える。閑丸が怯えた時美女がくすくすと笑った。  
 「ふふ、最初は腹が立ったが、あまりに可笑しいうろたえ方だからどうでもよくなったよ」  
 気が抜けてしりもちをついた閑丸を見てまた美女は笑った。  
 (それにしても)  
 視点が下がった閑丸は自然にシャルロットの足を見ていた。  
 (綺麗な足だなぁ)  
 「もう立つのか」  
 シャルロットに言われて勃起しているのに閑丸は気がついた。慌てて隠そうとする  
その手を大女がつかんで止めた。  
 「今日は少し意地悪をしたいんだ」  
 
 「や、やめてください」  
 「お前、もう自分でしてるのか?」  
 「そ、それは…」  
 「くくっ、お前は本当にかわいいな。言い寄ってくる女はいっぱいいるだろう?」  
 「いえ、あんまり。あ!!」  
 「ますます大きくなったな」  
 閑丸は異人に男根をつまみ出されて揉まれていた。シャルロットもあまりそれを見たこ  
とが無かった。好奇心が暴走していた。  
 「やっぱり気持ちいいか?」  
 「き、気持ちいいです」  
 「現金な奴め」  
 「ごめんなさい!!」  
 「ますますかわいい奴だな」  
 不慣れな手つきで面白半分にやっているのだが、しかし気の強い異国の大美人にされる  
と言う衝撃的な体験に閑丸は十分に興奮した。  
 「うわぁ、こんなになるのか」  
 「お、お願いです。もう、やめて…」  
 シャルロットは面白そうにそそり立つ男根を眺めた。幼く見えて、思った以上に立派な  
物に膨れ上がらせた閑丸に更に没頭する。シャルロットの意地悪は度が過ぎていた。しか  
しもう止まらない。  
 「お前、触った事はあまり無いようだな。どうだ?」  
 甲冑を外すと、シャルロットは閑丸が見た事も無い豊かな胸を見せた。見事なその胸に  
自然に伸びた手を美しい手が払った。  
 「誰が触っていいと言った」  
 「ごめんなさい」  
 「ふふふ、触っていいぞ」  
 
 閑丸は頭が真っ白になっていた。柔らかい。とても柔らかく、しかし柔らかいだけでは  
なく弾み返るような固さもあった。艶もある。陶磁器を思わせる艶だ。触れるたび、正気  
が隠れた。  
 「あ…あ…」  
 「おいおい死ぬなよ」  
 閑丸の頭は火にかけたことを忘れた釜も同然だった。湯気が絶え間なく吹き上がり、中  
身が白一色になる。あるのは、胸の感触と恍惚だけだった。  
 「おっぱい…おっぱい…」  
 その手は宙をさまよっていた。  
 「もう触ってないぞ。大丈夫か?しまったなぁやりすぎたか」  
 ばつの悪い顔をしていたそのシャルロットの顔に、むき出しになっていた閑丸の男根から  
勢いよく白濁が飛んだ。しばしシャルロットは何が起きたかわからなかったが、真っ赤にな  
りかけておさまった。  
 (完全に失神してるな)  
 閑丸は白目を剥いて倒れていた。怒る気も失せて、シャルロットは静かに立ち去ることに  
した。  
 
 気がついた閑丸は、直されていた衣に赤面しながら心中で感謝していた。  
 (あんな事させた上に気絶した後の面倒まで見てもらって、本当にごめんなさい)  
 どこかで、あの異人にまた笑われたような気がした。  
 

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