(目の前の敵すべてを、斬る!!)  
 閉じていた両目を見開いた。両目を見開いた剣豪はその頑丈そうな愛刀を  
手に、会心の一刀を放った。  
 
 ややあって、剣豪覇王丸の両側にあった石灯籠に線が入ると、それを境に  
石灯籠はずれていき、真っ二つになってきれいな断面を晒した。  
 (いい、一刀だった)  
 河豚毒を握り締めて覇王丸はしばし余韻にひたった。  
 (うぬぼれなんて馬鹿馬鹿しいとは思うが、この一撃には我ながらほれ込  
みそうだ。いい、一刀だった)  
 一刀両断された石灯籠の間に立って余韻にひたるざんばら頭の大剣豪。その  
後ろに立つのは見事な桜の木。その桜の木が風に揺れている。かすかにその  
揺れが大きくなった。揺れ幅はさらに大きくなり、幹にかすかな断面が見え  
た。やがてずれははっきりとした物になり、その断面から上が動き出した。  
下半分の上面が見え、その上面は次第に広さを増していった。それは離れて  
見てもわかるようになった時、大きな影が覇王丸に飛び掛った。  
 「危ない!!」  
 大女が肩を掴んで手繰り寄せるが早いか、桜の木は覇王丸の立っていた跡に  
倒れ込んだ。  
 「なんて無用心なんだ。あと少しで潰される所だったぞ」  
 「す、すまねえ」  
 シャルロットの腕はまだ覇王丸を離さなかった。  
 (痛いんだけど)  
 言いかけて止まった。  
 (これ、胸か!?)  
 さっきまで感じていた柔らかさの正体に気がついて覇王丸は驚いた。今ま  
で甲冑を着けているところしか見たことがなくて気がつかなかった。シャル  
ロットがこんな大きな胸をしていたなんて。まさかこんな大きな胸をした女  
がいたなんて。  
 
 (すげえ大きさだな)  
 シャルロットが力強く掴んで離さない。甲冑を着けていないシャルロット  
の大きな胸ははっきりと覇王丸に密着していた。  
 (気持ち、いいかも)  
 「おい聞いているのか?お前は大した使い手だがまだ甘い。それに自分の  
強さを実際以上に強いと思ったり弱いと思ったりしているからこんな目に…」  
 シャルロットがお説教をしているがもう上の空だ。大体当たっている所が  
強烈だ。あまりにシャルロットが大きいから、覇王丸のアゴに触れんばかりに  
なっている。それにしても、硬いようで柔らかくて、そして何より、大きい!!  
 (もう少し背が低かったら、窒息してるな)  
 「まさかどこか打ったのか?」  
 (いや、それもいい気持ちかも)  
 魅惑の曲線は覇王丸に当たって少し形を変えている。服越しだがその甘美な  
感触はこのままでは、窒息しなくても、気を失いそうな…。  
 (むにゅって音がしそうだけど、しねえんだな)  
 「まったく、自業自得だが、しょうがない。すこし寝かせてやろう」  
 あっと思った時には終わっていた。覇王丸の頬は、同じくらいに柔らか  
い何かに乗っていた。  
 (何やってんだよお前!!)  
 まちがいなくふともも、シャルロットの柔らかい逞しいふとももだ。柔ら  
かくて、初夏の日差しのような温かさがある。  
 (シャルロット…そこまでしなくていいって)  
 覇王丸に見えないが、大女はとても頬を赤くしながらも嬉しそうだった。覇  
王丸は、そもそもどうして自分を助ける近さにシャルロットがいたのか考えて  
る余裕がなかった。  
 「あ…」  
 声を洩らしたシャルロットが立ち上がって覇王丸は頭を打ちつけた。見る  
と、シャルロットの視線の先に、視線の先に、お静が立っている!!  
 シャルロットもお静もそして覇王丸も、顔を真っ青にして立ち竦んでいた。  
 (終)  
 

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