今日は警備がすくねぇな・・・。  
スズメが離れ小屋から首を出すと左右を見渡す。  
いつもは部屋の前に警備が数人ほど獲物を持ってスズメを監視しているのだが。  
うさぎ道場との試合の後、流人は一人残らず打ち首―――下手をすればさらし首だったのだが、鰐淵の指示によりスズメ達の首はまだつながっている。  
不意に、首筋がむずがゆくなる。  
命を捨てる覚悟はあったのだが、こうして不自由ながらも生きていると生への執着は強くなってしまう。  
モズクや鶴屋、ウズラ、鳳も生きているらしいが、モズクは流人と大々的に公表してしまったので罰は逃れられないだろう。  
不意に、胸が痛くなる。  
モズクは大切な仲間だ。  
また大切な人を失うのは嫌だ。  
陰鬱な思考に悩むスズメの頭にちらりと浮かんだのは、黒髪の侍。  
『女子であろうと懸命に戦う者を笑うとは何事だッ!!!』  
無愛想な顔から見せた激昂の表情。  
あんなお侍が守ってくれていたら。  
アスカも―――。  
不意に、涙がこぼれそうになる。  
こんな自分は似合わないな、と目じりを拭うと身だしなみを整えた。  
白い着物の上に上等な赤い羽織を着込むと、もう一度あたりを確認する。  
ちょっと外で遊べんじゃん。  
少しばかり陽の光を浴びても悪くないだろう。  
挙動不審ぎみにそっと外に出ると、壁を伝って出口を目指す。  
誰もいねぇ。  
すげぇ、あたいついてんじゃん。  
浮き足で入り口の門を開けて顔を出した瞬間だった。  
風を切る音が聞こえて首筋に衝撃が走る。  
「ぁっ」  
反射的に声が出てしまい、前につんのめる。  
その後、顎に何か堅い棒状のものが当たって視界が回り、暗くなった。  
 
起きると、うすらぼんやりとした景色が目に入った。  
緑が多い。  
森だろうか。  
口に違和感、塞がらない。  
猿轡をされているらしい。  
見つかっちまったのかな。  
流人時代を思い出させるような仕打ちに、そんな想像をした。  
体も縛られているらしい。  
やべぇ。  
自嘲気味に頭の中でつぶやく。  
体をねじって仰向けになると、侍が目に入った。  
長物を持っていて、後ろに一言、二言告げるとさがっていく。  
腹筋で何とか上半身を起こすと、見事に腕と上半身を縛られていた。  
講武館の清木でも出てくるのかと前を持ち前の切れ目で睨んでいると、現れたのは眼鏡をかけた身なりのいい青年だった。  
やさしそうな顔でニコニコと近づいてきて猿轡をはずしてくれた。  
警戒をし続けるスズメの前に中屈みになり、笑顔を見せる。  
「はじめまして、といっても僕はあなたを見たことがあるんですけどね」  
「・・・」  
「本間 良成です」  
良成が前髪を上げると、マロと同じ眉毛が現れる。  
「あなたと戦った本間 魯山の弟です」  
魯山の名が出て不意に顔が赤くなってしまった。  
「あんた、あのお侍の弟なら・・・」  
頬に痛みが走る。  
スズメは呆気にとられて勢いよく横に倒れた。  
「口に気をつけてください」  
良成が能面のような顔になる。  
人を見下した顔。  
ああ、これは。  
―――あたいの嫌いな侍だ。  
 
「見てましたよ、兄上の前でまるで生娘のように振舞うあなたの無邪気さ」  
もう一度頬を叩かれる。  
「汚らわしい流人が」  
また、叩かれる。  
「汚い淫女が」  
―――叩かれる。  
やっと、侍を信じられたかもしれないのに。  
やっと、恋を知ったかもしれないのに。  
運命は、いじわるだ。  
涙を流しながらも、悔しくて睨みつける。  
良成が眉をひそめた。  
「その目つき、兄上にも見せてあげたいですよ」  
「・・・っ・・・っ」  
嗚咽をかみ殺しながら、マロのことを思った。  
きっと、助けてくれる。  
懸命に戦えば、きっとあのお侍は。  
そんなスズメを見て良成は笑った。  
『女子であろうと懸命に戦う者を笑うとは何事だッ!!!』  
そんな言葉を欺くように。  
「たった五両の賄賂であなたを放した警備にも感謝しないとねっ!」  
上半身をぎちぎちに縛られ、唯一自由のきくスズメの両足を掴み、開く。  
「〜っ」  
白い着物が乱れ、陰部があらわになる。  
まだ毛も生えそろっていないスズメの陰部を見て良成は鼻で笑った。  
女を捨てたつもりのスズメでも、この仕打ちに涙がこぼれる。  
「やめろよぉ・・・」  
もがいても両足を固定され、覗かれている。  
「汚してやる」  
良成がスズメの体に水を浴びせる。  
薄手の白い着物からスズメの桃色の突起があらわになった。  
良成が力強く突起を掴む。  
「やめろ、いたい、痛い!」  
その刺激の後、優しく未発達な胸をさするようにさわられる。  
先ほどとの違いに、体が思わず反応してしまった。  
「・・・んっ」  
声を出してしまい、下唇をかむ。  
悔しい。  
良成の顔が近づいてきて、舌が口を犯してくる。  
「ぁん・・・んぅ」  
生暖かいぬめりのある舌を受け入れてしまう。  
そのまま舌は耳を噛み、首筋を伝う。  
体がつんのめり、背筋がくすぐられる様な快感に体を震わせた。  
「やめぇ・・・ろよぉ・・・」  
自分でもわかる。  
濡れてしまっているのだ。  
絶えず良成はスズメの胸をこすり、耳の穴に舌を突っ込む。  
「うぅ・・・ぁ・・・」  
良成が体を離し、また両足を広げさせる。  
「みんなぁ・・・みんぅなぁ・・・」  
蜜を出している女陰は、開いてこそいないが、少し赤みを帯びていた。  
 
良成が服を脱ぐ。  
これから起きるだろう行動に、スズメは震えた。  
快感なのか、恐ろしいのか。  
スズメの女陰に良成の男性器がこすられる。  
「ぅん・・・やめろ・・・」  
指で女陰を広げられ、その快感は羞恥と共に大きくなる。  
狭い入り口に男性器がぐい、ぐいと推し進められた。  
「ぁ・・・ぁぁぁ」  
下唇を血が出るほどに噛み、目を強くつぶる。  
異物感。  
『何度』味わっても不快なもの。  
「やっぱり・・・生娘じゃない」  
予想が当たったと笑う。  
半分ほど入った男性器を奥に入れるため、スズメに腰をたたきつけた。  
「ひぅっ・・・」  
スズメの女陰はぬめって暖かい。  
良成にとっては少し窮屈だったが、強引に腰を動かした。  
少しざらつく陰内を男性器が往復すると、だんだん熱を帯びてくる。  
あまり腰を引くと抜けてしまいそうだ。  
引くたびに入り口は半分閉じられ、入れるときにまた開通する。  
そうして男性器の全体に刺激を与える。  
「もう・・・ゆるしてくれよ・・・忘れる・・・」  
「何を?」  
腰をうねらせる様にして入り口を広げた。  
指で女陰の入り口の少し上の粘膜をいじった。  
「ぁぁぁ・・・もう・・・魯山のことは・・・」  
「魯山様だろう」  
粘膜の奥にしこりが感じられ、そこを指でつねる。  
「忘れる・・・!魯山様のことは・・・」  
良成が男性器を抜くと、スズメをうつぶせにする。  
「もう一度言うんだ」  
「魯山様のことは・・・忘れます」  
「いいだろう」  
「ぐぅっ・・・ぅぅ・・・」  
悔し涙を地面にたらしているスズメの尻の割れ目を指で広げる。  
人差し指を唾でぬらすと、後ろの穴に突っ込み、動かした。  
「やめっ・・・そこは」  
「流人は口八丁と言うからな」  
 
スズメの粘液で十分にぬれている男性器を後ろの穴にゆっくりと入れる。  
すずめが苦しそうにふぅー、ふぅーと息を荒げていた。  
呼吸のたびに伸縮する穴にじょじょに男性器を納めた。  
「奥まで入ってるじゃないか」  
口をパクパクと開いているスズメを介せずに乱暴に男性器を出し入れした。  
先ほどのように恥辱感を味あわせるためではない。  
一種の拷問だった。  
両手を縛られ、体を反らせることしかできないスズメは、びくびくと体を動かしている。  
「まるで魚だな・・・そういえば君は兄上を魚屋とも言ったよね」  
良成が仰向けになり、スズメを上に立たせる。  
「動け」  
空ろになった目で息を整えているスズメに命令をする。  
一向に動かないスズメに、一度腰を打ち上げた。  
「うぁっ!」  
無言の脅迫に、スズメが歯を食いしばりながら腰を下ろす。  
空いた手で女陰をほぐした。  
スズメは本当に生娘のように泣きじゃくりながら腰を動かしている。  
熱い、吸い付くような快感が、上下しつづけ、良成にも限界が訪れる。  
スズメの腰を掴み、強引におろすと、上下ではなく、左右に動かして男性器を刺激する。  
「ほら、本間家の種子だ、喜ぶんだね」  
そして、再度突き上げると良成の男性器から熱のこもった白濁液が飛ぶように発される。  
スズメは何度か痙攣して受け止めると、体の力を抜いた。  
良成が水で自らの下半身を流すと、豆絞りでふき取り、元通りの着衣に着替えた。  
 
悔しかった。  
犯されたこと、汚されたこと。  
頭の片隅でぼんやりと黒い髪の侍が浮かぶ。  
『女子であろ―――』  
あれ?  
『女子であろう―笑うとは―!!!』  
あたいやべぇ。  
「何にも、思い出せねぇ」  
穢れたままの体を横に転がし、うずくまる。  
否定しても、否定しても。  
思い出さないようにしても。  
『女子であろうと懸命に戦う者を笑うとは何事だッ!!!』  
「忘れろなんて、できねぇよぉ・・・」  
汚されることなんて、犯されることなんて、流人のころにあった。  
だから我慢できる。  
だけど。  
「裏切られんのが一番・・・嫌いなんだよ・・・」  
涙でぼやける視界。  
その端に、黒い、影が、あるような気がした。  
 

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!