伊達軍が桶狭間の戦いに乱入して3日。既に大将今川義元は討たれたがこ  
の機に乗じてのの伊達軍と織田軍の今川所領をめぐっての争いの火花を散  
らしていた。  
 
しかし伊達政宗にはもう一つ目的があった。  
 
「あの娘・・・覚えていろよ・・・」  
 
政宗は以前織田信長の妹お市を手籠めにしようとして逆にひどい目にあった  
のである。その雪辱をすすがんと今日も先頭きって戦いに身を投じていた。  
 
 
 
「見ぃつけたあ。このあいだの女!」  
 
雑兵の中に紛れて、少女はいた。政宗は無双奥義でもって回りの雑魚どもを  
一掃すると、相手も気づいて玩具のような武器で攻撃をしかけてきた。  
 
「あなたは、このあいだの助平!・・・・・・もう、今度は負けないわよっ。」  
 
政宗はひょいと前転し、それをかわす。  
 
「えい、やあ、とお~・・・・・・もうっ、小さいんだからちょこまか動かないでよー。」  
「小さいは余計だ!馬鹿めが。」  
「だって本当に小さいんだもん・・・・・・て、あ、あれれ。」  
 
回避する政宗に当てようとしているうちに剣玉の糸で自分をぐるぐる巻にしてし  
まった。お市は必死で解こうとするがむやみやたら動いたせいでかえってこ  
んがらがってしまう。  
 
「・・・ばかか、お前は。」  
「あーん、とれないよー。」  
「縛られるのが趣味か?よし、じゃあもっと縛ってやろう。」  
「市はそんな変な趣味ないもんっ・・・て、なにするのお・・・?」  
 
政宗は好都合とばかりに簡単にとれないように縛りあげると、お市を軽々と抱き  
上げた。  
 
「きゃあ、お尻触らないでよぅ・・・・・・ね、ねえ、どこに連れてくつもりなの・・・!?」  
「さっき砦を一つ落としたんでな、そこに連れてく。この間の言葉、忘れたとはい  
 わせんぞ。」  
「ふぇ?な、なんだったけ・・・?」  
「ばかめ。『今度会った時は必ず犯ってやる――』そう言ったであろう。覚悟はで  
 きておるだろうな?」  
 
政宗はお市の顔を見ながら、歯を見せてにたりと笑った。獲物はひぃ、と脅  
えの声をあげる。  
 
「うえ~ん、誰かぁ、お兄さまあ、たあすけてえぇ~~~」  
 
お市の悲鳴が足軽倒れる戦場に、虚しく響いた。  
 
 
 
砦にて――  
 
 
お市は縛られたまま、床に放りだされた。  
 
「ねえ~、これ、ほどいてようー」  
「バカめが、そう言われてほどく奴がおるか」  
「え~ん、やっぱりあの時に討ち取っておけば良かったぁ・・・・・・」  
「後悔先立たず、だな。ばかめ」  
 
獲物はいきのいいほど美味い。政宗はジタバタしているお市を楽しげに眺めな  
がら服の上から少女の体を撫で回した。縛られてるせいか肉の柔らかみがよ  
り強調されているような気がする。  
 
 
「お前、生娘か?」  
 
突然の不躾な問いかけにお市は顔を真っ赤にした。  
 
「あ・・・あああああ当たり前じゃないっ!」  
「吃るな。ばかが。」  
「・・・・・・・・・・・・・・・あなたは・・・・・・・・・その・・・・・・・・・・・・・・・経験、あるの・・・・・・?」  
 
おずおずとお市は尋ねると、政宗はせせら笑って答えた。  
 
「当たり前だ。ばかめ。」  
 
早くから女を知っているという事がこの少年の傲慢さを増幅させているといって  
も過言ではない。  
 
「わしには妻がいる。」  
「えええええ~~!!」  
「そんなに驚くな、ばかめが。」  
「・・・・・・全然、そうには見えない・・・・・・」  
 
自分と年の変わらないのに既に結婚していることにも驚いたが、それよりもこの  
助平な餓鬼大将に付れ添っているのはどんな姫なのか、お市には考えてみて  
も想像がまるでつかなかった。  
 
「こんな所で、その・・・浮気、なんかしちゃってもいいの?」  
「ばかめ!おかしな心配などするな。余計なお世話というものだ。ばかが」  
「そんなに馬鹿馬鹿いわないでよぅ・・・・・・」  
 
 
この子の奥方様、大変そう――ともっと余計な事をお市は考えていた。  
 
 
「だいたいあなた、総大将なんでしょう?こんなところで寄り道しちゃってもいい  
 の?」  
「すぐ済ませるから平気だ。ばかが。」  
 
あくまでこの子虎は子ギツネを食べる気満々である。政宗はお市に覆いかぶさ  
るとその股に、自分の膝をぐりぐりと擦りつけた。  
 
「きゃ、あん・・・あん」  
「本当だったら全部脱がしたいところだが、ここがあれば用は足りるからな」  
「いやん・・・痛い、痛いよ・・・・・・そんな所こすらないで・・・・・・」  
「おとなしくしてろ。ばかが。」  
「また馬鹿って言われた~ふみゅう・・・ん・・・ん・・・」  
 
 
唇が塞がれた。柔らかい少年の唇は、少女の上唇と下唇を交互に優しく吸いあ  
げた。吹きかかってくる息がこそばゆい。なんだかそれがとても心地よくて、お市  
は政宗に対しての嫌悪感が自然と薄れていくのを感じた。  
 
(・・・これって上手、ていうことなのかなぁ?)  
 
やはりお市もお年頃である。こういったことに興味がないわけではない。ただし、  
"あんなもの"を口にいれられるのはもう二度と御免だが――  
 
お市は目を開けたまま、少年をまじまじと観察していた。  
 
(奥方様いるっていってたもの・・・・・・何回もしてるわよね。こういうこと)  
(口吸いの時って、こう首を動かすのかあ・・・・・・ちょっと勉強になるな・・・)  
(まつげ・・・長いんだな・・・・・・結構、かわいい顔してるのね・・・・・・・・・)  
 
 
「じろじろ見るな!!」  
「きゃっ!」  
 
 
お市の見つめる視線に気づいた政宗は一喝した。  
 
「あう・・・・・・そんなに怒らなくてもいいじゃない・・・」  
「わしは顔を見られるのが大嫌いだ!!」  
 
この少年は自分の顔のおいて一カ所だけ、心底嫌ってやまない部分がある。  
だがお市がそのことに気づくのはこれよりもずっと後のことであった。怒鳴ら  
なくても、と思ったがお市は素直に謝ることにした。  
 
「ごめん・・・」  
「もしかして接吻も初めてなのか?まったくどうしょうもないネンネだな。」  
「・・・あなたが・・・この間私にしちゃったじゃないの・・・」  
「そういえばそうであったな。」  
 
目は閉じておくもんだ、馬鹿が――政宗はそう言うと今度は舌を差しこんだ。  
 
「ぁう・・・・・・・・・」  
 
お市が、どう反応すればよいかわからぬままでいると少年の舌がお市のそれを  
捉える。素直に目を閉じていたお市はただ、されるがままにまかせた。  
 
「んん・・・んん・・・」  
 
二人の舌が口腔内でまるで生き物のようにお互いを求めあい、絡みあった。  
 
(ふぅ~ん・・・・・・こういうこともするんだぁ・・・・・・)  
 
新しい事を知ったお市は自分でも不思議なくらいに胸がドキドキしていた。その  
胸に少年の手が触れてきた。お市は反射的に、貞操を守るべく政宗を肩で突き  
飛ばした。  
 
 

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