夜の街を歩く男が一人。
雑賀孫市、無類の女好きである。
しかし、毎晩繰り返される女遊びのお陰で、現在金欠状態に陥っている。
そんなわけで、今夜は久し振りの夜遊びに来ている。
適当にぶらぶらしていると、ある看板が目に止まった。
「口淫 一回五両」
(これだ………)
金欠の孫市にとっては、格安で奉仕してくれるというこの店が天国に見えた。
女の子は不安だったが、飢えている孫市には十分だった。
孫市が店に入ると、綺麗な女の子が個室に案内してくれた。
そのまま抱き寄せようとしたが、彼女はただの案内係だったようで、さっさと店の奥へ行ってしまった。
(格好悪りぃ……)
しばらくすると、部屋の襖がぴしゃりと空き、女の子が会釈して入ってきた。
孫市は入ってきた女の子の顔見て驚いた。
「ガラシャ……?」
いつもの南蛮服は着ておらず、着物を纏っているが、確実にガラシャである。
「孫市…?」
ガラシャも気付いたようだ。
「何で…何でお前こんな所に居るんだ?」
ガラシャは黙っていたが、おずおずと口を開いた。
「お、お金がいるのじゃ……」
「ガラシャ、ここはお前にはまだ早い、早くやめるんだ。」
「孫市! わらわをいつまでも子供扱いするでない!」
(弱ったなぁ…)
孫市は返す言葉が見つからず、黙りこんでしまった。
孫市はガラシャを見上げる。
出会ったころよりは、身体つきがしっかりしていて、顔つきも少し女性っぽくなってきた。
(胸も少し膨らんできたか?…)
普段会っているときは、全然気付かなかったがこうして意識して見ると、彼女は少女から女性へと確実に成長してきている。
「あのなぁ… フツーダチ同士はこんなことしないんだぞ…」
「わらわは孫市が喜んでくれれば、それで良いのじゃ」
(喜んでって……)
しばらくの沈黙の後、孫市は決心した。
「よし、じゃあ俺を時間以内に満足させることが出来なかったら、ここはもうやめてもらうぜ。
ダチ同士の約束だ。」
「わかったのじゃ!」
元気に答えるガラシャ。
(まぁ、そう簡単には……大丈夫だろ…)
ガラシャは孫市の衣服をずり下げると、ぼろんっと出た陰茎を咥えた。
唾をたっぷりと含ませた口内で鈴口を転がし、竿を柔らかな指で優しく扱く。
そのままくっくっと律動的に頭を上下させ、一気に奥まで咥え込んだかと思うと、じゅるじゅると音を立てて裏筋を舐めあげた。
(おぉ… こいつ、いつの間に…)
ガラシャは再び奥まで咥え込み、手を孫市の腰に回す。
そして喉奥でぐぽぐぽと刺激しながら、頭を左右に振る。
(ああ、良い……)
ガラシャは口を離せば、つつーと銀色の糸が床に垂れる。
「んん…、どうじゃ、孫市?良いか?」
「ああ、なかなかだ」
(ふ〜 やべぇ このままじゃそう持たねえな……)
次にガラシャは舌を出し、べろべろと飴を舐めるように鈴口を愛撫する。
手でさっきより少し強く扱けば、孫市は思わず声を上げる。
(うっ………)
「ん?孫市、どうしたのじゃ?」
「いやぁ、こっちもしてもらおうと思ってね…」
孫市は竿を持ち上げ、睾丸を指差した。
ガラシャはうなずき、裏筋にちゅっちゅっと口付けを落としてゆく。
そして睾丸に辿りつくと、舌を尖らせ、下から舐め上げる。
(おぉ………)
そのまま濡れた唇を押しつけ、ぼこっと音を立てガラシャは口内に吸い込んだ。
ガラシャの口内は熱い唾液で満たされており、孫市は包まれるような感覚に浮かれた。
ガラシャはぼこっぼこっと出し入れしながら、唾液でてらてらと光る竿を扱いた。
「ガラシャ、そろそろ…」
ガラシャは先端を咥え込み、陰茎全体を撫で回すように激しく扱き、じゅぱじゅぱと吸い上げる。
「んっんっんっ …んん」
孫市は白魚が這い回るような感覚に酔い痴れた。
「うぉ…ガラシャ…そのまま強く吸うんだ…」
ガラシャは孫市を見上げながら、動きを加速させる。
「ガラシャ、少し我慢しろよ…」
孫市はガラシャの頭を掴み、喉奥を突く。
「んっ、ん゛ん゛! んんっ ん゛ん゛っんん!」
「くっ…ガラシャ、出すぞ!」
「んんっ〜!」
放たれた精はガラシャの口内を駆け巡り、真っ白に染めた。
「孫市、良かったか?」
「ああ、でも時間切れだ。約束通りここはやめてもらう。」
「ずるいのじゃ、時間何て計ってなかったではないか!」
「ダチとの約束を破るのか?」
「それは……」
孫市はガラシャを無理矢理封じ込め、店をあとにした。
終わり