…ユサ……ユサ……  
「…むにゃ……」  
淡く朝日が差し込む部屋で、男が女の体を揺すっている。  
 
夜が明けてすぐだというのにもう部屋は生暖かい。  
その日も暑くなりそうだった。  
「ん〜……ん……」  
へそや腹を丸だしにして大の字に眠る女は、一向に起きる気配は無し。  
幸せそうに、しかしどこかだらしなく笑うその口からは涎が一筋。  
 
そもそも、ここはこの女の部屋ではない。  
つまり二人はそういう関係であるのだ。  
男は女のはだけた胸元を直し、再び揺すった。  
「ほら。」  
ユッサユッサ。  
「んふふふふぅ〜、ゆひふらひゃまぁ〜ん♥」  
まだ眠りの中にいる彼女は、男を抱き寄せその顔を己の胸に埋めさせた。  
「むぐっ!!」  
「にゃっはぁ〜〜〜ん♥」  
抱き寄せた男の頭をブンブンと振り、女は夢の中でも感じている。  
「こら。」  
ミョ〜ンと頬を左右に引っ張られ、女はようやく目覚めた。  
「んみゅぅ……?」  
「ほら、起きたか?」  
今にも閉じてしまいそうな寝ぼけ眼で男を見つめる。  
 
真田幸村。  
かつては数多の戦場を駆けて抜けてきた武士だったが、川中島での  
阿国との一悶着の末、わけの分からないまま武田軍を離隊。  
それからはこのくのいちと共に阿国の世話になり、  
今は出雲大社にて日々を平穏に暮らしている。  
 
「ふぁあああぁぁ………ど〜したんれすかぁ〜?」  
大きなあくびを一回し、力無くフニャフニャと目を擦る。  
「今日は俺達が当番だろ? まだ涼しい内にしよう。」  
境内の掃除、朝食の準備、後片付け。  
居候となっている幸村達が唯一できる奉公、それが当番への参加である。  
「ん〜…?」  
そのままの姿勢でくのいちはポテッと倒れ、また眠ってしまった。  
「こら!!」  
「すー……すー……」  
「……まったく…。」  
しかしながら彼女は本来夜型の人間であるし、実際のところ  
他の神社の偵察や情報収集など、くのいちはよくやっていた。  
慣れている幸村も特には気にせずに当番に取りかかった。  
 
時は経ち、八時。  
神主達に留まらず阿国夫妻や濃姫たちが集まれば、  
大広間はさながら宿屋のような騒がしさに包まれる。  
ちなみに大広間に並ぶ朝食は幸村一人で用意したもの。  
さらに言えば綺麗に掃除され、水を撒かれた境内も幸村一人によるものである。  
 
「くーちゃん、おかわりは?」  
「モグモグ……うん!」  
口一杯に飯を頬張るくのいちが、阿国に茶碗を渡す。  
ちなみに阿国曰く、『くのいち』だから『くーちゃん』だそうである。  
「こら。」  
「ん?」  
それを見ていた幸村は、くのいちを肘で軽く突っついた。  
「はい、くーちゃん。」  
「わーい!」  
くのいちに茶碗を手渡すと、阿国はふぅ…と浅く息を吐いた。  
旦那のように立派なお腹の中には、新たな命がすくすくと育っているのだ。  
「阿国殿はもうお腹大きいんだから。自分の事は自分でしろって。」  
「あ……う、うん。」  
 
「ええんよ、そない気ぃ使わんでも。」  
「いえ、阿国さんもそろそろなんですから。お大事にしてください。」  
「おおきに。ほんまええお人やね、幸村様は。」  
「いえ、そんな……」  
にっこり微笑まれ、幸村はポリポリと頭を掻いた。  
「…………」  
見れば、くのいちが阿国と幸村の顔をいったりきたりしている。  
「…くーちゃん? どないしたん?」  
「う、ううん…にゃんでも……」  
 
「あら、お茶がなくなってるじゃない。」  
幸村を挟んでくのいちの反対側に座る濃姫が急須を  
手に取り、親切にも幸村の茶碗にコポコポと茶を注ぐ。  
「あ、すいません。」  
「ねぇ…どうなの?」  
 
「はい?」  
「この前の返事。私の性奴隷になるわよね?」  
会話の内容はともかくとして、茶を注ぐその仕草は麗しいの一言に尽きる。  
濃姫が出雲に来てから、神主達の集まりが格段に良くなったのも事実である。  
「いっ、いやぁ……それはちょっと…。」  
「こんな乳臭い小娘よりよっぽど良いと思うのだけど。」  
「にゃにーーーっ!?」  
ガバァッと立ち上がるくのいちを制しつつ、幸村は先手を打った。  
「せ…せっかくのご好意ですけど、ご遠慮しておきます。」  
「あらそう?……まぁいいわ。気が向いたらいらっしゃい。」  
「は、はぁ…。」  
照れ隠しに茶を飲もうとする幸村。  
「幸村様。それ、飲まない方がいいよ。」  
「え?」  
「そこのおばちゃん、何か盛ったから。」  
流石は元くノ一。  
濃姫がどさくさに紛れて幸村の茶に何やら盛ったのを見逃さなかった。  
「ちっ……」  
「あのねー! 言っとくけど、幸村様はあたしのムグムグ……!!」  
確実に恥ずかしい事を大声で言うだろうくのいちの口元を塞ぐ。  
ジタバタと手足を振るくのいちは、まるで暴れ馬のようである。  
 
「あらあら、それはどうかしら?」  
「ムグ!?」  
「この子はどちらかというと、私みたいな淑女が好みだと思うんだけど?」  
コチョコチョと幸村の顎を指で遊び、妖しく見つめる。  
「ムグムグ……プハッ、幸村様に触るなぁーーッ!!」  
「ねぇ、どうなの?」  
 
「い、いやぁ……それはまぁ、そうであるならその方がいいですけど…。」  
「うふふ…やっぱり可愛いわ……」  
「ムギギギギ……!!」  
まさに襲いかからんばかりのくのいち。  
「食べちゃいたいくらい……」  
「こらーーっ!!」  
結局そのドタバタ騒ぎは、うやむやのままに収束していった。  
 
洗い物を終え、廊下を歩いていく二人。  
居候の二人には、夕方前の水撒きまでは仕事が無い。  
「ねぇ、幸村様…。」  
「どうした?」  
「あたし、やっぱり子供っぽい?」  
「…さっき言われたことか?」  
「うん…。」  
小さく頷く。  
「そうだなぁ……あの人と比べるとそりゃぁ…なぁ。」  
「うぐぅっ……」  
「でもなぁ。そなたはまだ十五じゃないか。」  
「年なんか関係ないよ! 阿国さんだってあたしと二つしか  
 変わらないのに、あんなに綺麗で大人っぽいし……」  
思わず掴んだ幸村の襟を離し、くのいちはうな垂れる。  
「………それじゃあ、特訓するか?」  
「と、特訓!?」  
「そうだ。淑女になりたいんだろう?」  
「な…なりたい! あたし、やる!!」  
「私の特訓は厳しいぞ?」  
「押忍っ!!」  
廊下で手を取り合う二人は、灼熱の太陽よりも熱かった。  
 
「まずは掃除だな。基本中の基本だ。」  
「ぅ暑っ……づぅ〜〜……」  
強烈な太陽に射抜かれて箒にしがみつくくのいちは、もう挫けそうである。  
「さぁ、始めよう。掃除一つできなきゃ、淑女になんかなれないぞ?」  
「う゛ぁ〜い……」  
カラカラに乾いた境内を掃き始める二人。  
朝方掃除したばかりなのに、猛暑の中で平然と掃く幸村の精神力が尋常ではない。  
「う゛にゃぁ〜……。死んじゃうって……」  
その時、くのいちにピピーンと名案が閃いた。  
「そうだ! こんなの風塵の術でちょちょいと……」  
 

: 100%"> ┏━━━━━━その日の阿国の日記帳より抜粋..━━━━━━┓  
┃今日なぁ、境内でいきなり竜巻が起きてん。           ..┃  
┃お父ちゃんがあわてて屋根を修理しはりました。流石や。.   ┃  
┃濃ちゃんが着物飛ばされたとか言うてえらい大騒ぎ。      ┃  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  
 

まだ境内のあちらこちらで、神主達がさっきの竜巻について語っている。  
言えるわけがない。竜巻の原因が自分達にあるとは。  
ありとあらゆる物が空高く巻き上げられ、  
ありとあらゆる場所へと落下していった。  
つまりは逆に掃除の手間が増えたのである。  
 
それもようやく片付け終え、二人は散ってしまった若葉も一箇所に集め終わる。  
「ふにゃあああぁぁ……疲れたぁ…。」  
「…やっと終わったな。じゃあ燃やすか。」  
「はーい。じゃあ、火遁の術っ。」  
くのいちの周囲から、火の玉が四方八方に飛び散っていく。  
 

: 100%"> ┏━━━━━━その日の阿国の日記帳より抜粋..━━━━━━━┓  
┃その後、ボヤ騒ぎもあってん。えらいこっちゃ。           .┃  
┃これ以上暑ぅなったら、赤ちゃん出てきてまうて。          ┃  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  
 

「あ、ありゃ?」  
境内のあちらこちらで火が燃え盛っている。  
「ばッ、ばか! 早く消せ!!」  
「う、うん! にんぽー、水遁の術っ!」  
 

: 100%"> ┏━━━━━━その日の阿国の日記帳より抜粋..━━━━━━━┓  
┃しかもその後、大洪水やってん。                   ..┃  
┃どっかから地下水でも湧いたんやろか?              ..┃  
┃                                       .┃  
┃お父ちゃん、どこかに流される。やることが渋いっ。        ..┃  
┃濃ちゃんブチ切れ。眉間は龍の如しや。               ┃  
┃                                       .┃  
┃うちは涼しゅうなって嬉しかってんけどなぁ。             .┃  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  
 

「ゴボッ……そなた…ゴボゴボ……加減ってのを……知らないのかーっ!!」  
「ゴヴェブババ〜イ!!(ごめんなさ〜い!!)」  
二人は地下から溢れる大洪水に流されていった。  
 
散々流された二人がようやく出雲大社に戻ってきた頃には、水は引いていた。  
ただ、先程の竜巻以上の惨事を残して。  
得をしたのは、思わぬ形で一杯馳走になった近隣の木々だけだろう。  
「…………」  
「幸村様ぁ……」  
「よ…よし、頑張ろう。」  
「うん…。」  
幸い怪我人も無く、被害も見た目よりかは遥かに軽い。  
物が流されて散らばっただけで済んだという事が、くのいちの気を楽にさせた。  
「おっ…これは重いな……」  
幸村が、流された箪笥を持ち上げようと奮闘している。  
相当詰まっている上に水で湿っている以上、重さは倍になっていた。  
「むふふふぅ。困っているようだね、幸村君?」  
どこか得意気にくのいちが歩み寄る。  
「あぁ、すまんがな――」  
 
※スローモーションで、幸村の顔を想像しながらお楽しみ下さい※  
 
「悪いが五右衛門殿を」  
「こんなのあたしが」  
「呼んで」  
「ちょちょいと」  
「きてくれな……」  
「土遁の術で」  
「…やぁめぇろぉーーーっ!!」  
「運んであげるっ♪」  
 

: 100%"> ┏━━━━━━その日の阿国の日記帳より抜粋..━━━━━━━┓  
┃最後は地震や!                             ┃  
┃境内の土が膨らんでボコボコになってもおた。           ..┃  
┃ん?                                    .┃  
┃地震きたやろ。                              ┃  
┃火事あった。                               .┃  
┃親父はお父ちゃんや。                         ..┃  
┃                                       .┃  
┃あとは雷だけやったんや。惜しいっ!                . ┃  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  
 

日が暮れて。カラスが鳴きながら、巣へと帰っていく。  
「…………」  
「…………」  
縁側で、しみじみとそれを見つめる二人。  
疲れとやるせなさ、さんざん叱られた嘆きで談話をする気力も無い。  
「あ〜ぁ。」  
「ん?」  
「駄目だなぁ…あたし。ドジばっか。淑女どころじゃないってカンジ。」  
「そう言うな。」  
くのいちを見るが、無理矢理笑顔を作る彼女は夕日を見つめたまま。  
目尻に溜まった雫が夕日を反射している。  
「……駄目だね。やっぱ…合わないよね。」  
「何がだ?」  
「……幸村様とあたし。」  
「そうか?」  
「やっぱ、あたしみたいな子じゃ駄目だよ。もっといい子いるよ?  
 幸村様みたいにしっかりしてて……何でもできる……」  
「…………」  
「もう……やだよ…。あたしのせいで幸村様が怒られるの……」  
 
「う〜む……そうだなぁ……」  
「…?」  
「何でも器用にこなすそなたを想像していたのだが…。」  
「…………」  
くのいちが見つめるが、今度は幸村が目を合わさない。  
「駄目だ。とてもじゃないが。」  
「にゃはは……」  
「でもな、それでもそなたを好いていると思う。」  
幸村がくのいちを熱く見つめ返す。  
「何かをできる、できないじゃない。そなたそのものが好きなのだ。」  
「…幸村様……」  
「怒られてもいいじゃないか。それだけ一緒にいられるだろう?」  
 
「ばっ……馬っ鹿みたい!」  
くのいちはプイッと向こうを向く。  
そのままの姿勢で微かに震え、時折目元を拭う。  
「そっ…そんな臭い台詞………よく……よく……」  
「はは、臭かったか。すまないな。」  
「大好きっ……」  
音も無く抱きつき、音も無く唇を重ねる。  
 
実際のところ、幸村はこの娘の素性どころか本名さえ知らない。  
そもそも『過去』と呼ばれるものが無いのかもしれない。  
だが、それでも今は自分の胸の中で心を露わにして泣きじゃくっている。  
幸村はそれでよかった。その一瞬一瞬こそが大事だった。  
 
「幸村様……優しくなったね…。」  
「そなたは素直になったな。」  
「ぶー。どーせあたしはひねくれ者ですよーっだ。」  
「ははは。」  
「幸村様…?」  
「ん?」  
「幸村様の部屋に…行きたい…。」  
「…あぁ。」  
優しく微笑み合い、二人は寄り添いながら部屋へと向かった。  
 
 
ようやく日が落ち薄暗くなった部屋で、裸身となった二人は唇を重ねた。  
最初は甘く、まったりと時間をかけて。  
徐々に昂ぶれば、鼻を交叉させながら唇全体を貪り合い始めた。  
その激しさから互いの唇が時にめくれ、周辺が互いの唾液で濡れそぼる。  
 
舌と唇でたっぷりと愛情を交わした後、くのいちは幸村に体重をかけて押し倒した。  
股間に潜り込み、陰部全体に息を吹きかける。  
「うっ…!」  
小さく腰を跳ねた幸村の鈴口には雫が溜まり、刺激を待ちわびている。  
くのいちは大きく口を開けたり、舌を伸ばしたりして  
幾度か焦らした後、思いきり奥まで一気に咥え込んだ。  
「うっ!!」  
小さな口が一杯に拡張し、唇が竿全体をしごきあげる。  
 
幸村は感じていた。  
くのいちが頭を振るたびに、亀頭にコツコツと何かが当たっている。  
見れば、くのいちが時折咽そうになりながらも必死に自分を咥えていた。  
 
うっすらと涙目になり、眉は苦しさに歪んでいる。  
「お…おい…!」  
くのいちに止める気配は無い。  
確かに気持ちが良いし嬉しいが、さすがに見ていて辛いので  
幸村はくのいちの腰に手を添え尻を自分の方に向かせた。  
「んふぅ…!」  
ぐっしょりと濡れそぼる秘唇を左右に開き、豪快にかぶりつく。  
「ん゛ーーーっ!!!」  
快感に跳ねる尻を掴んで逃さずに強烈な吸引を続ければ、  
くのいちはたちまち勃起から口を離して悲鳴を挙げた。  
 
「は……あぁ…んっ……やんっ♥………やらぁん……」  
甘く抜けるような声を漏らし、腰を反らせながらギュッと竿を握り締める。  
力が抜けたのか、くのいちの愛撫が甘くなった。  
頬に擦りよせ、啄ばむ様にして唇を落とす。  
「んみゅ……ん…んふん……」  
「おっ…んっく……」  
怒張する先端を抑えて裏筋を上にし、舌を這わせて幾度も往復する。  
「ん…ぷぅ……あむ…んむぅ……」  
そのまま舌を這わせて陰嚢を舐め回し、涎まみれにする。  
「お…おっ…!」  
ほんの少し咥えてから強く吸い込めば、陰嚢の片方がポコンッと丸呑みになった。  
「ぅおッ!!」  
幸村がビクンと大きく腰を跳ねさせ、たまらず秘唇にむしゃぶりつく。  
「んぶぅッ!!」  
「も…もうっ……もうっ!!」  
放出前のやるせなさが幸村を暴虐にしていく。  
 
手を伸ばして小ぶりの乳房を痛いほどに揉みしだきながら千切れんばかりに  
陰核に吸いつき、腰を自ら上下させて乱暴気味に勃起を唇でしごかせる。  
「んッ!……ぶ…ゥ……んぶっ!…ん゛っ…ぶ……ふぅっ…!!」  
「…で…出るッ!!」  
 
壮絶――まさにその形容が似合う射精だった。  
尿道を駆け抜け一気に溢れた精が唇から壮絶に飛び散り、口内から離れた  
勃起はさらに精を解き放ち続け、くのいちの顔を白濁させていった。  
 
「ん゛っ!?…ん!!…あ…ぶぁっ!!……あぁっ!…やっ……ひん…!」  
精を放ちながら暴れる亀頭を咥え込み、甲高い音を立てながら  
吸いつけば、幸村はくのいちごと腰を跳ねさせて快感に打ち震えた。  
「んぱ…ん…ぷぅ……あむぅ……」  
まだ滲み出てくる精液を嚥下し、萎えゆく陰茎や  
脱力した陰嚢を口内でまったりと転がす。  
再び現れた時には、射精したことが分からないほど  
くのいちの口内によって清められていた。  
「あ…ありがとう……」  
快楽に霞れた声で、幸村がくのいちの耳をくすぐる。  
「にゃあぁん♥」  
「それじゃあ、次だな。」  
「いーっ!?」  
さすがにくのいちもギョッとした。  
何回も経験があるので分かってはいるのだが、やはりその回復速度っぷりに。  
もうギンギンに張り詰め、鈴口がくのいちを狙っている。  
 
「やんッ!!…はひっ!…あぅっ……はぁんっ!!」  
 
幸村の上で淫らに踊るくのいち。  
鈍感というか本能のままというか、幸村の性交法はただひたすらに突くもので、  
自分のペースに持ち込むために騎乗位に導いたくのいちだったが、それが仇となった。  
「あっ………イ…いっ…イっちゃうっ!!」  
強靭な突き上げに自身の重みも加わり、結合部にかかる刺激が一層激しくなっていた。  
幸村の分厚い胸板をギュッと掴み、くのいちが背を反らせる。  
「…っく!!」  
続いて今度は幸村が小刻みに揺れるくのいちの胸を鷲掴みにし、大きく震えた。  
 
ドプッ!!  
「あ…っひぃッ!!!」  
 
突然の射精に子宮を焦がされ、たまらずくのいちも再び昇り詰めさせられた。  
「ひっ…ああぁぁあぁ………」  
ガグッ、ガグンッと全身を痙攣させ、体内に溜まった精の熱さに打ち震える。  
見開いた目からは涙がドッと溢れ、垂れる涎と一つになって落ちていった。  
「…あ……熱っ………す…凄すぎ…ぃ……」  
「そうか?」  
ブポッと音を立てて結合を解けば、二人の混合液がドッと溢れてきた。  
幸村の胸で息を荒げるくのいちが低く唸る。  
「んうぅッ…!」  
力の入らないくのいちを軽々と抱えて四つん這いにさせる。  
「え…ちょっ……」  
首だけ振りかえれば、また鈴口が獲物を捕らえて睨んでいた。  
 
狂気に満ちた悲鳴が部屋に響く。  
くのいちの思考はますます霞み、背筋を走る官能のみが体を支配していく。  
「あっ…ん!……あっ、やっ!……んうっ!…あん!!」  
打ちつけるたびにパチン、パチンとくのいちの尻が甲高く鳴り、  
さらに陰嚢が屹立した陰核を叩きつけて刺激を高める。  
 
もう精液と愛液でヌルヌルの勃起が背後から止めど無く送られた。  
時に激しく、突き倒すほどの勢いで。  
「あっ!…やっ、やんっ!…あんっ!…あっ、ひぃッ!!」  
時に丁寧に、一回一回に力を込めて。  
「ひいっ!!……ああぁんっ……ん…んんぅーーっ!!」  
 
大きく腰を引いて亀頭さえも引き抜き、  
「…や…やぁ…抜いちゃやぁ〜……」  
深奥めがけて思いきり突き刺す。  
「っひぃッ!!!」  
根元まで突きこんだまま、円を描くように腰を回転させる。  
「…あ…んひぃ……あ゛…あ゛ぁ〜〜♥」  
 
二人の結合部も凄惨たる状況となっていた。  
幾度も放った精液が粘着質な愛液と混じり、噴き出された潮と  
共になり陰嚢を伝って下へと糸を引きながら落ちていく。  
 
「さぁ…そろそろいくぞ…?」  
「あっ……」  
幸村が両手を掴んでまさに背後からの串刺しにすると、一層深く  
亀頭が潜り込むことで、くのいちは背を大きく反らせて震えた。  
「か…は………深…すぎぃ……口…から…出ちゃうぅ……」  
がっしりと体を固定され、くのいちはまたも無惨に貫かれ始めた。  
 
幸村の強靭な筋肉がしなり、柔らかなくのいちの女体を穿ち抜く。  
「ああぁーーっ!!……だっ…だめっ!! だめぇーーーっ!!!」  
イキながらもさらに突かれてイカされ、くのいちは狂ったように頭を振る。  
失禁したかのように愛液が溢れ、膣圧は恐るべき強さになっていた。  
 
精が飛び散った可愛らしい尻には波が走り、小ぶりの乳房は世話しなく踊る。  
だらしなく伸びた舌からは涎が飛び散り、官能の涙は堰を切ったように溢れ出た。  
「…ぁ…ひっ………ぁ…………ア……ひ……」  
官能に痺れたくのいちはもう喘ぐ声も出せず、ただひたすらに精を待ちわびている。  
「うっ…く………い…くぞ…?」  
背後から覆い被さり、幸村はくのいちの胸をきつく揉んだ。  
柔らかな胸が形が変るほどに変形する。  
 
幸村が射精する時、胸を揉む癖があることをくのいちは知っている。  
薄っすらとした思考の中で、くのいちはただただ愛する者の最後の射精を望んだ。  
 
「うおおおっ!!!」  
強烈なくのいちの締めにまかせて射精を促され、そして解き放つ。  
「ひあっ!!!…あッ…ひ……ぃやあーーーーーッ!!!」  
「うッ…くっ、あぁッ!!」  
激烈な放出に耐えきれず、幸村は射精をしながらさらにくのいちを穿った。  
その最後の猛攻にくのいちは一気に陥落し、  
声にならない声を挙げながら気を失った。  
 
「ねぇ〜ん、幸村様ぁ〜ん♥」  
「ん?」  
「ちゅき〜♥」  
意識を取り戻したくのいち。  
その後の二人がすることと言えば、抱き合いながらイチャつくだけ。  
くのいちがやや一方的でもあるが、幸村もまんざらでもない様子。  
 
「あ、そうそう。幸村様ぁ。」  
ニヤリと笑い、目を光らせて脅すように続ける。  
「あたし、実は今日危ないんだよねぇ〜? ムッフッフ。」  
「ん? そうだったのか?」  
「あ…あのねぇ。ちょっとはビビってよぉ。」  
ムニュ〜と幸村の頬を抓る。  
「せ、き、に、ん。…どうやって取ってくれるのかにゃ〜?」  
「そうだな…。じゃあそろそろ私達も肩書きを変えようか?」  
「え?」  
「もう『恋人』は終わりだ。……いいな?」  
一瞬呆然としたくのいちだったが、すぐにその意を汲んだ。  
「…ゆ…幸村様ぁ〜〜〜♥」  
「よし。そうなったら今夜はとことんだ。」  
「かもぉ〜ん♥……にゃああ〜ん♥…幸村様ぁ〜ん♥」  
 

: 100%"> ┏━━━━━━隣の部屋の阿国の日記帳より抜粋..━━━━━━┓  
┃ていうかええ加減に寝んと、うちもブチ切               ..┃  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛  

強靭な握力により、そこで阿国愛用の筆が折れた。  
 
ゴゴゴゴゴゴ……  
 
「お、阿国さんっ…隣がうるさいのは分かりやすが、こっ、事は穏便にっ!!」  
部屋の隅っこで、ガタガタと怯えるしかない旦那だった。  
 

Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!