稲葉山城下にて・・・
桶狭間にて今川義元を打ち破った織田信長は次なる標的を美濃に定めた。
この地はかつて名将斎藤道三が収めていた地。彼が存命中、信長はいろいろと世話になっていた。だが、道三は子、義龍に討たれ、その義龍もまた早世をした。今、この地を収めているのが義龍の子、龍興。
だが、軍事、政務に見向きもせずに酒色におぼれていた。制するは今、信長は美濃に兵を進めるもなぜか龍興の軍勢を崩せないでいた。
「・・・美濃に智者がいるな。お濃よ存じている、か」
「ええ、一人・・・あの者ならば・・・」
信長の妻、濃姫もまたこの戦に従軍していた。濃姫はもともと道三の娘であり、この地は故郷に当たる。
だが、直接的な血縁である暗愚の龍興よりも聡明なる夫・信長によって支配されるほうが好ましいと思っていた。そんな濃姫がこの戦場にてある人物を発見する。
「あら、懐かしい顔がいるわね。ねえ、その人に会いに行ってもいいかしら?」
「くく・・・構わぬ、ぞ」
こうして濃姫はその人物の元へと出陣して行った・・・。
「あら、お久しぶりね」
「これはお濃様」
濃姫が出会った人物はまだ童の如き者であった。左手に刃のついた羅針盤を装着している。
「ふふ、あの頃は『泣き顔の半兵衛』と呼ばれていたのにね・・・」
「いまでは『知らぬ顔の半兵衛』で通ってますよ」
その人物、竹中半兵衛は屈託の無い顔で答えていた。
「ではその成長ぶりを私に見せなさい。ただし・・・、ここでは人目につくわ。違う場所に移動しましょう」
「あ・・・・・・、お濃様・・・相変わらず・・・ですね」
「ええ、それにしてもあなた、不思議な人ね。見た目は昔と変わらないのに、ここだけはずいぶんと立派になって・・・」
「一応、元服はしていますから」
濃姫は半兵衛を人目に付かない森の奥に連れて行き、下の衣装を脱がせてその竿を愛撫していた。
この半兵衛、見た目は童の様相ながら元服していると答えたとおり、その部分は立派に反り立っていた。
遠くに聞こえる雄たけびの声に混じって、口淫の淫らな音が目立って聞こえる。
「あう、さすがに上手いや・・・で、出そう・・・」
半兵衛の表情が歪む。さすがに『知らぬ顔』では耐え切れないほど彼女の技巧は上手だ。
「出していいのよ、思いっきりね」
「ああ、出るぅ・・・ああ、ううっ、くうぅ・・・!」
声変わりが未熟な甘い声を出して半兵衛は達した。一気に濃姫の口に注がれる生臭い液体を彼女は飲み干す。
「ふふ、たくさん出しましたわね。それにしても濃い味・・・」
口をぬぐう濃姫の傍で半兵衛は尻餅をついてため息を出す。
「はぁ〜〜〜〜〜〜・・・・・・」
深い溜息の後、半兵衛はにやりと笑って濃姫を見ていた。
「今度は俺に触らしてくれない?」
「え、いいわよ。されてばかりというのもつまらないでしょ」
「うん、じゃあいくよ」
そう言って大方の予想通り、半兵衛は濃姫の胸に飛び込んだ。衣装から覗くたわわな乳房を両手で収める。
「あん、やはりそこを触るのね」
「うん、だってお濃様が美濃にいたときからこの部分を目立って見せていたから。ずっと触りたいなと思って」
「あら、そうなの?気づかなかったわ。もうその頃から『知らぬ顔』を通していたのね」
「うん。それにしても大きくて柔らかいな」
半兵衛は手馴れた手つきで濃姫の乳房をもみ、そして赤小豆色に染まった乳輪、乳首を丹念に舐める。
「ああ、うくっ・・・いい・・・わぁ・・・」
見た目以上に手馴れた彼の愛撫に早くも頬が紅に染まる。半兵衛は乳房を愛撫しているさなかに右手を彼女の衣装の中に忍ばせる。
「あう・・・くううっ!!」
「濡れていますよ・・・」
半兵衛はさらに濃姫の股間の茂みを丹念に触っていた。そこに生える肉芽とヌルヌルに濡れる襞を触り、濃姫を導いていく。
「ああ、お、お上手・・・こんなに上手くなるなんて・・・」
「だって龍興様が次々と女を連れ込んでいくから自然とおこぼれが手に入るんだよねぇ〜」
そう、半兵衛はちゃっかりと余った女性を手中にしてそれで女と言うものを学んでいた。そしてそこで学んだ技巧を今濃姫に示している。
「ああ、そこ・・・舐めて・・・いいっ、ああ、凄い舌触り・・・」
半兵衛は濃姫の蜜つぼを舐めていた。時に音を立て、時に舌先で敏感な部分を触り、濃姫を酔わせる。
「凄いね、お濃様。もうこんなに濡れてる」
「ああ、あの半兵衛がここまで・・・見た目はまだ子供に見えるのにぃ」
「だーかーらー、見た目で判断するとこうなりますよ」
半兵衛の童のごとき容姿は普通ならば劣等感でしかない。だがこの男は違う。この容姿ですら最大の武器に変えてしまう。
そこらへんの子供と相手が油断している隙に軍略を推し進めることもできるし、また、声変わりしていないのも利用して女に成りすますことも出来る。
現にこの戦が始まる直前に龍興に対して喝を入れようと稲葉城を乗っ取った事があるが、そのときは見事なまでの女装で相手を油断させることに成功していた。そう、彼にとって見た目すら凶器なのだ。
とは言え、この容姿を馬鹿にされるのは極端に嫌っていたのだが。
「もう準備万端だね、俺もまたこんなになっているから」
濃姫の眼前に再び反り立った竿を見せ付ける。彼女はもう欲しくてたまらなかった。
「ああ、半兵衛の・・・頂戴」
「いいよ、じゃあ入れるよ」
半兵衛の肉竿は濃姫の蜜壺にあてがうとそのまま奥まで入り込んでいった。
「あうぅ、お、思っていたよりも・・・大きい・・・」
「うわぁ、凄い温かいや・・・」
二人ともその余韻に浸り酔いしれる。その均衡を破ったのは半兵衛であった。緩急つけた腰の動きで濃姫の中をえぐっていく。
「あふうぅ、い、いいわぁ、あ、すごい、き、気持ちいいっ!!」
さすがの濃姫もこの動きに喘ぐしかなかった。それにしても、ただでさえ妖艶な彼女は行為の最中その魅力がより増してきている。
潤んだ瞳で半兵衛を見つめ、その真下の頬は化粧越しに紅色に染め、濃く塗られた唇からは涎とともに吐息と喘ぎ声が漏れ、豊満な乳房は見事なまでに上下に揺れ・・・
「あぅ・・・おれ・・・やばいかも・・・」
半兵衛は表情は変えないながらもその一言で限界が訪れようとしていた。さすがに濃姫の艶やかさに興奮が限界に達したようだ。
「ふふ・・・イキそうなのね。いいわ、思いっきり出していいのよ。この中にね・・・」
「え、いいの?じゃあ、遠慮なく・・・」
半兵衛の腰の動きが加速した。童のごとき容姿からは想像出来ないほどの逸物で濃姫の膣内を激しくえぐる。その猛攻に濃姫も上り詰めようとしていた。
「あぁ、はあっ、はげし・・・いいっ!!い、いいっ、くうっ、ぅあはあああっ!!!」
「うわ、締ま・・・る・・・・・・でるぅ!!」
二人はほぼ同時に達し、全身に快楽が駆け巡った。濃姫の体内に熱い滾りが注がれていき、そしていつしか彼女の子宮は半兵衛の白濁で埋め尽くされていた。二人は激しい吐息を漏らして余韻に浸っていた。
「はあ、はあ・・・ふふふ、見事な成長っぷりね。こんなに感じたの久しぶり・・・」
「うん、俺も気持ちよかっ・・・・・・ふああ〜〜〜・・・」
「あら、どうしたの?」
半兵衛は大きなあくびをした。そして眠たそうな目で濃姫を見つめている。
「俺・・・二回も連続で・・・出したから・・・急に眠気が・・・・・・。ねえ、このまま・・・眠っていい?じゃあ・・・・・・お休み・・・・・・・」
「ちょ・・・・・・ふふ、仕方ない子ね」
濃姫は己の豊乳に埋もれて寝てしまった半兵衛に半ば呆れていた。それと同時にかわいらしくも感じていた。
「それにしても本当に不思議ですわ・・・。こうしてみるとそこらへんの子供と変わらないのに・・・。」
濃姫か見つめる先にはスースーと眠っている半兵衛の姿があった。だが、寝てても勝てる半兵衛の軍略はこのときも効果を発揮していた。
巧みな用兵を駆使してこの日も織田軍を撃退したのだ。だが、半兵衛が斎藤の家臣として軍略を見せるのがこの日が最後となった。数日後、半兵衛らは斎藤家を出奔し、その斎藤家はまもなく滅亡していった。
ふふ・・・やはりここに来たのね半兵衛」
「ええ、お濃様、お久しぶりです」
数日後、半兵衛は織田の下に来ていた。今後はここにてその軍略を披露する事にしたのだが。
「それにしても相変わらず不思議ね。うちの人の下ではなくて秀吉の下に付くなんてね」
「信長様の下ではどうも俺の軍略が発揮しづらい気がして。あの人なんでもしちゃうから。それよりも秀吉様はいろいろと一生懸命だし俺の理想とする考えに近いかなと思ってね。それに結構頭の回転が速いし」
「ふふ、そうなのね・・・」
そして挨拶をそこそこにして去り際、後ろを振り返って口述べていった。
「あ、これからも夜寂しいときがありましたら俺を呼んでください。お世話になりますから」
「ふふ、半兵衛ったら」
相変わらず屈託の無い表情で言う半兵衛に濃姫は苦笑いを浮かべているのであった。
了