本能寺にて本能に身を任せて
森蘭丸はその時、紅蓮の炎を背に野太刀を構えていた。明智の兵たちが次々となだれ込んでいく。だが、彼の驚異的な粘りによりその兵たちを討ち伏せてきたのだが・・・あまりにも数が多い。
「くっ・・・ここまででしょうか」
蘭丸はチラッと背後の炎を見る。その隙に襲い掛かる兵士。そのときであった。紅蓮の炎がまるで生き物のように明智の兵を飲み込んでいった。次々に燃え移る兵士たち。その炎は明智の兵を通じてその通路を寸断していった。
「信長様・・・」
彼はそう呟くと踵を返し、奥へと引いて行った。
そう、ここは本能寺。信長達は毛利討ちの遠征の途中でそこで休憩を取っていたのだが、明智光秀の謀反による急襲を受けた。明智側の多勢に対し、織田方は無勢。あっという間に蘭丸以外の側近たちがその命を散らしていった中での奮戦。
一つの段落を終えた彼は奥にある部屋へと入っていった。そこには一人、女性の姿があった。
「あのひとは?」
「お濃様、信長様は見事な最期でした。実に、魔王のように」
今より少し前にさかのぼる。明智の大軍勢を目の当たりにした信長はポツリとこう呟いた。
「ククク・・・是非もなし」
そして広めの部屋へと向かう信長。そこで火がつけられている蝋芯をかざす。
「だが、この信長に腹を切って果てるなどの古いしきたりは・・・無価値」
そう言ってその蝋芯を己に向けて倒す。瞬く間に彼の体が炎に包まれた。
「魔王は魔王らしく、紅蓮の炎に包まれ果てようぞ・・・ククク、フハハハハハ・・・」
「そう、あの人らしいわね」
「そして私の役目も終わりました。ここで先に果てます、御免!」
そう言って蘭丸は脇差を抜き腹に突きたてようとした。だが、その手を濃姫は制した。
「え、お濃様!?」
「蘭丸、死ぬのはいつでもできるわ。だけど、これを味わらないで果てるのは勿体ないわ」
そう言って濃姫は立ち上がると、おもむろに自分の衣装を脱いだ。一瞬で見事な裸体に変身した濃姫。脱いだ衣装が地面に落ちるときになにやら重たい音が聞こえたのは彼女の暗器のせいか。
「うわ、お濃様、何を・・・!?」
「あなたに、女を抱く喜びを味わってもらいたくて」
蘭丸は狼狽の感情のまま、濃姫によってその身を倒されていった。
「ふふ、あなたって面白いわ。女みたいに綺麗な肌なのに、ここは実に男を主張しているなんて」
暫らく後、蘭丸も着ている衣装を全て脱がされ、布団の上に横たわっていた。その横では濃姫が彼のイチモツを嬲るように撫ででいた。
「蘭丸、触られるままというのもつまらないでしょ?触ってみないかしら」
濃姫は自身の自慢の体を揺する。豊満な乳房が彼の目の前で揺れた。それを見た蘭丸はいきなり両手でその柔らかな球体を鷲掴みにする。
「ああ・・・やはりそこを揉むのよね。どう、蘭丸?」
「す、凄いです・・・こんなに女性の体が柔らかいとは」
「ふふ、ならばもっと色々なところを触ってみないかしら?」
そして蘭丸は濃姫の体を隅々まで触った。うなじ、二の腕、太股、桃尻・・・そして当然、彼女の肉襞も。
とりわけその部分は入れている指が溶けそうなほどに濡れそぼっていた。思わずかき回していく。
「ああ・・・ああ、凄いわ蘭丸、もっとかき回して・・・!」
言われるがままに夢中でかき回す蘭丸。そんな彼のイチモツはより興奮で膨れ上がり、濃姫の目の前を遮っていた。
「もうこんなにして・・・悪いち○ぽね。懲らしめてあげるわ」
と言って舌先で鈴口をつつく濃姫。
「はうっ!?な、なにを・・・?」
敏感に反応する蘭丸。だが、その感覚を頭の中で反芻する間もなく彼のイチモツは濃姫の喉下まで飲み込まれていった。
「うはああっ!?お、お濃様ぁぁああっ!!」
今まで味わったことの無い感覚が彼の全身を襲った。鳥肌が立つくらいの快楽が濃姫のしゃぶる音と共に蘭丸に襲い掛かる。
「そんな、き、汚い・・・汚い、ふおおぁっ!」
悶える蘭丸の顔面近くに、濃姫のでん部が近寄ってくる。
「ねえ、蘭丸?舐めてくれるかしら?」
「え、ここを・・・?」
生殖器を舐めるという行為を信じられない蘭丸はまだ抵抗があった。だが、彼女の濡れた蜜が滴るその部分は女性特有のそそる香りが立ち込めていた。
蘭丸はその香りに誘われるようにその舌先で肉襞を舐め始めた。
「ああ、いいわ蘭丸・・・あん、上手じゃない」
濃姫も思わず声を漏らした。彼のぎこちないまでの舌使いが彼女の快楽を続伸させていた。思わずお尻を蘭丸の顔面に押し付けていく。
彼は無我夢中で舐めていたが、とりわけ彼女の付け根の豆を舌で触るとより甲高い声が聞こえてきた。蘭丸はそこを集中的に舐める。
「あ、ああ、そ、その部分を見つけたわね、蘭丸」
濃姫は蘭丸のたどたどしい舌技に酔っていた。だが、常に魔王・信長に抱かれていた彼女、それしきのことで気を遣るほどやわではない。
「ふふ、やるじゃない、蘭丸。なら、ご褒美をあげなくちゃね」
そう言うと彼のイチモツがかつて無いほど柔らかい感覚に包まれた。
「ひゃあっ、お、お濃様ぁぁああっ!?」
「さすがにこれは効いたわね。いい声で鳴いてるわぁ」
濃姫の豊満な双球にはさまれた蘭丸はまるで女の子の様に喘いだ。身を捩じらせ、涙交じりの声で気を遣る信号を発する。
「あひゃああん、はああ、うああんっっ!!ら、蘭丸、も、もう・・・」
「イキそうなのね?イッちゃいなさい、本能のままに」
「ああ、出る、出ちゃうぅぅ、ああ、ハアアアーーーーーーンンッッ!!」
蘭丸は甲高い声をあげてその身を弓のように仰け反らせた。それと同時に濃姫の大きな乳房にはさまれた鈴口からはまるで噴水のように白く濁った液体が噴出してきた。
その生暖かい液体は濃姫の顔面に降りかかっていく。
「ああ、凄い、凄いわ、蘭丸。まだ、まだ出てるのね」
政務に忙殺され、性処理すらままならなかったのか彼の射精時間は思いのほか長かった。鈴口からの勢いは失われても、そこからはまだ止め処無く漏れ出していき、彼の亀頭を汚していく。
濃姫もまたそんな彼の肉竿を搾り出していく。そして、ようやく蘭丸のイチモツは収まっていった。
「ああ、あ、あへ・・・」
「ようやく出し尽くしたようね。ふふっ、気持ち良過ぎて声も出ないようね。だけど・・・」
蘭丸の股間の野太刀はあれだけの精を放ったにもかかわらず、萎える気配は無かった。さすがに若いだけはある。
「凄いわ、まだ反り立ってるじゃない。続きを待ち望んでいるかのようね。それに、あなたの濃くて美味しいわ」
濃姫は顔に降りかかった蘭丸の精を舐めながら悩ましげな目で彼の・・・股間を見ていた。
(ああ、お濃様があんな物を舐めているなんて・・・)
「では、続きをしましょう。もっと、天に昇る気持ちを味わってもらうわ。そのまま寝てて」
蘭丸は言われるままにそのまま仰向けになっていた。濃姫は彼の体をまたぎ、そして華奢な体付きからは似つかわしくないほどの立派な男根を手に持って女陰の入り口にあてがっていた。
彼女はまるで焦らす様に彼の鈴口を自分の内襞の粘膜に擦りつける。
「ねえ、これからどうすると思う?あなたのこれが私のここに納まるのよ。そう、これからあなたは私と一つになるのよ」
(ああ、遂に私はお濃様と・・・)
蘭丸の心の鼓動は早まっていた。だが、気持ちは整理できていた。彼はただ濃姫の艶姿を見据えていた。その目つきは一介の武士のように凛々しい。
「ふふ、覚悟は出来ているわね、ではいくわ・・・」
濃姫はゆっくりと、味わうかのように蘭丸のイチモツを侵入させていく。
「う、うああ、あはあああぁぁぁ・・・・・・!」
蘭丸の顔が快楽にゆがんだ。先程まで凛としていた表情はすぐに眉間に皺を寄せて、まるで女子のように崩れていく。女だけでなく、男すらも狂わせる表情を彼はしていた。
「いい顔をするわね、蘭丸。どう、初めての女の感想は・・・」
「感想・・・と言いましても、ただ、良すぎるくらいに・・・気持ちいいとしか・・・」
蘭丸は戸惑っていた。初めて味わう女壷の中はまるで隣まで燃え広がっている炎の如く、熱かった。それだけで、気を遣りそうなほどに。
「でも、すぐにイッてはダメよ。私も少しは愉しみたいの、ねえ、頑張ってくれるかしら?」
「は、はい、蘭丸、ここは耐え忍んで見せますっ!」
「威勢のいいこと、でも頑張りすぎるのもなんだからほどほどにね、では動くわ」
そうして彼女はゆっくりと腰を上下させ始めた。まるで極上の料理を味わうかのようにじっくりと蘭丸の男根を嬲っていく。
「ああ、凄い、凄い・・・信長様は、これを常に・・・・・・」
「そ、そうよ、ああん、いいわ、蘭丸、凄く、太い・・・あの人みたいに・・・」
彼女は官能的な声をあげ続けていた。彼がその声を聞くのは初めてではない。夜中、自分の部屋の隣でよく聴く声の正体を、今、目の前で行われていた。
その時は不測の事態に備えて気を張り詰めていたため、欲情に駆られる暇も無かったのだが、今、こうして見うると魔王すらも夢中になってしまうのもわかる。
「ああ、ああ、お濃、様ぁ・・・・・・」
ただ横になっていた蘭丸の体が震え出す。特に腰の辺りからは振動にも似た感覚を濃姫は覚えた。ためしに己の動きを止めると、
仰向けになっている若き小姓が天に向けて腰を突き上げようとしていたのだ。
「ああん、動かなくてもいいのに・・・」
「ち、違うんですっ。わ、私の腰が・・・勝手にっ!」
「そう、もっと気持ちよくなりたいという本能が勝り始めたようなのね。可愛いわ、実に・・・」
そう言うと濃姫は蘭丸の額の辺りに軽く口づけをし、そのまま抱き寄せて体を反転さてた。そして今度は彼女が下になって仰向けに寝ていた。
「ではこの格好でしましょう。蘭丸、好きに動いて。この寺の名前のように、本能のままで」
「はい、お濃様!」
そう言うと彼は本能のままに腰を振るった。いつもおとなしそうに見えた彼のどこにこんな野性の本能が眠っていたのかと思うほどに激しく濃姫を突く。その振動に濃姫が酔いしれている。
「す、凄いわ・・・蘭丸、まさに・・・繚乱しているわね」
「ほ、本当ですか、これが私の・・・真のぉ」
「そうよ、ああ、あなたの全てを・・・ぶつけているわ」
「は、はい・・・で、ですが・・・もう・・・・・・」
彼は限界だった。さすがにこれまで童貞だった竿では長年使いこなされてきた秘肉を頂に導くには力不足であった。
「ああ、ダメ、もう出る、あはん、出ちゃう、お、お濃様、ああんっ!!」
雄の本性をさらけ出しながらも、まるで女子のように喘いでいる蘭丸。
「いいわ、思いっきり出して、蘭丸ぅ、さあ、衝動のままに!」
濃姫はそんな彼をじっと見ていた。彼が自分の中でイク瞬間を瞼に焼き付けようと。その目つきは睨みつけるような恐さがあった。
だが、性衝動に飲まれている蘭丸はそんな視線に気をとられるほどの余裕はなかった。
「ああ、イク、イッちゃう、出ちゃう、出る、出るゥゥゥーーーーーーッ!!!」
彼が吼えた瞬間、彼女の膣内で弾ける感覚がした。生命の詰まった滾りが濃姫の子宮めがけて流れ込んでいく。
「あああっ!!す、凄いわ蘭丸・・・、いっぱい、出てるのね」
濃姫はまさに彼の全てを受け止めていた。
「それに・・・あなたのイク姿、実にそそるわ。なんだか私の奥底をくすぐるみたい・・・」
蘭丸の果てる姿は男の割には実に官能的ですらあった。涙と涎を垂れ流し、まるで女のように顔を紅潮させている表情は彼女の母性本能を刺激していた。
「ああ、お・・・のう・・・さま・・・・・・」
彼はそのまま彼女の上に折り重なった。実に弾力のある乳体に顔をうずめる。
「可愛かったわ、それに、頑張ったわね蘭丸」
彼女はその蘭丸の頭を撫でた。まるで子猫をあやすかのように。無論、その程度では気を遣るほどではなかったが、それでも蘭丸のいい表情を見て満足していた。
「冥土の土産が出来たわ。それでは心置きなく・・・」
ところが、爆ぜたはずの蘭丸のイチモツは萎えるどころがますます生気を増していた。彼女の妖気溢れる膣内は彼の股間の野太刀を磨かれていくようであった。
「あら、まだやり足りないのかしら?」
「も、申し訳ございません。お濃様の中があまりにも心地よくて・・・」
「ふふふ、女体の良さに目覚めたのね。いいわ、蘭丸。気が済むまで抱いてあげるわ」
炎は本能寺の殆どを飲み込んでいた。残すは蘭丸たちがいる部屋のみである。その場所も煙が充満してきていた。
そんな中、蘭丸はというと・・・まだ、濃姫の体を抱いていた。後から胸を鷲掴みにしてせわしなく腰を振り続けている。
「あなた、あん・・・腹を切って果てるんじゃなかったの?」
「その・・・つもりでしたが、はぅっ、お濃様とこうしているのが・・・」
「ふふ、すっかり女の体に夢中になったのね。あなたの本能が目覚めたのかしら?いいわ、燃え尽くすまで抱きましょう、痛いのよりかは気持ちいいほうがいいものね」
確かに蘭丸は濃姫の体に夢中になっていた。だが、一方で彼の頭の中は冷静さを保っていたようである。彼はとある違和感を感じていたのだ。
(おかしい・・・これだけ炎が迫っているというのに、息苦しさを感じないとは・・・)
確かにこれほどの炎の中にいると酸素が欠乏し、とてもではないが激しい行為をする余裕すらなくなるはずである。そしてそれ以上の違和感をも見つけた。
(煙が・・・ひとつの方向に流れていく・・・あの掛け軸のほう・・・)
蘭丸は突然、濃姫から体を離すと野太刀を持った。
「どうしたの?」
「・・・少し離れてください」
蘭丸はそう言うと、掛け軸に向けて野太刀を振るった。掛け軸は上のほうで切れて床に落ちる。その跡には人ひとり入るほどの穴があった。
「こんなところに・・・ああなんということだ、信長様!・・・お濃様、ここから脱出出来そうです、さあ!」
「え・・・」
濃姫は動こうとしない。この事態を飲み込めていないのか。そんな彼女を蘭丸は腹のほうに肘鉄を入れた。
「うっ・・・」
彼女はうめいて気を失う。
「お濃様・・・御免!」
そう言うと蘭丸は彼女を背負い、出来るだけ武器と衣装も持ってその穴へと飛び込んでいった。そして無我夢中で先へと進んだ。
漆黒の暗闇の中、ただ先へと進むと・・・彼らは小高い丘のほうにたどり着いた。眼下にはあの炎に包まれた本能寺があった。
「助かった・・・のね」
その頃には濃姫は意識を取り戻していた。その目線には紅蓮の炎が映る。
「お濃様、一命をとりとめたからには早急に兵を集めましょう!信長様の奥方様がご存命とあらば数多の兵など・・・」
「蘭丸、もういいわ。そういう事にはもう疲れたの・・・」
彼女はゆっくりと歩を進め、彼の竿を撫でる。
「はあっ・・・う・・・」
「それよりも、今はあなたに抱かれていたいの。まだ途中でしょ?続きでもしましょう、あの燃え盛る本能寺を見ながらでも」
そう言って濃姫は松の木にしがみつき、尻を突き出した。彼女の誘いに乗るかのように蘭丸もその華奢な体にそぐわない位の剛直を彼女の女陰に収めた。
「ああ、やはりお濃様の膣は熱いです・・・まるであの炎のように・・・」
そして彼はそのまま彼女の臀部を持ってせわしなく腰を動かした。彼女の秘肉に酔いつつも、眼下に映る本能寺を見ながら。
「ああ、信長様のいた場所が・・・完全に炎に包まれている・・・」
彼は、迫り来る快楽を前に意識を保とうと先程までいた場所を見続けていた。それは彼を受け止めている濃姫も一緒であった。だが、彼女はそんな炎の中から何かを見つけたような感じがした。
「ああ、あなた・・・・・・」
「え・・・?」
蘭丸もその炎に向けて目を凝らす。すると、燃え盛る炎の形がまるで信長の姿に変わっていく・・・ような気がしてきた。そして『信長』は行為に及んでいる濃姫たちを見ているように彼女たちは感じていた。
「あ、あなたぁ、み、見てぇ・・・ら、蘭丸ので乱れるこの姿をぉぉ!」
濃姫は先程までとは明らかに違っていた。蘭丸を受け入れていても、何処か余裕を崩さなかった彼女が乱れ始めている。愛していた夫に痴態を見られているという興奮が彼女を上り詰めようとしていたのだ。
その異変は彼女を突いている蘭丸にも感じ取っていた。
「あはぁっ!お、お濃様のが・・・し、締め付けられますぅぅ・・・はあんっ!」
今までに無い女肉の動きと・・・『信長』の影により彼も興奮がましてきた。細身の体からは想像できないくらいの激しい腰使いで彼女を追い込んでいく。まるで、魔王が憑依したかのように。
「ああ、凄い、凄いの、蘭丸ぅ!あ、あの人と、そ、遜色ないわ・・・。わ、私・・・もう、イキそう・・・」
松ノ木にしがみつく手に力が入る。一方の蘭丸も桃尻を掴む手に力が入っていた。手の跡がつく位にその部分を持ち、頂へと駆け上がっていく。
「ああ、お濃様、ら、蘭も・・・イキそうですぅ〜〜〜!!」
「出そうなのぉ?だ、出して・・・い、一緒にぃ・・・い、イクゥゥウウウウーーーーッッッ!!!」
「は、はひぃ、し、締まる、で、出るゥゥゥ・・・はあうッッ!!!」
彼女たちはこの日・・・いや、人生で最大とも言える快楽を味わっていた。それと同時に眼下で燃え盛っていた本能寺が崩れていった。その炎と共に『信長』が天へと上っていくような気がした。こんな言葉を残して。
『お濃、お蘭・・・見事、ぞ』
「ああ、ああ・・・・・・あな・・・た・・・」
「本能・・・寺・・・・・・が・・・」
二人は本能寺の終焉を見届け、そのまま折り重なるように松の木の下に崩れ落ちていった。
それから、二人は人里はなれたところに移り住んだ。昼間は田畑を耕し、数多の農作物を作り、夜は一軒家の中で歓喜の声とともにお互いの肉を味わい合う日々が続いたという。
了