「ねー清正くん、暇?あたしと一緒に遊ばない?」  
「お前は確か……真田幸村のところの忍びか。幸村の元へいなくていいのか?」  
「幸村様ね、熱心に槍の鍛錬中であたし暇なの。だから遊んでよ、一緒にいいことしよ」  
 
しゅたっ――  
 
「とうっ!!夜な夜な一人寝の寂しさを、己が右手で慰める若者達のために立ち上がった、性戯の味方ここに参上〜☆」  
「は……?何だお前馬鹿か」  
「もう、そういうつれないこといわないでよ〜」  
 
とんっ――  
 
「あんたもさ、女の忍びは色仕掛けで男をたぶらかすんだって思ってるんでしょ?」  
「いや、別にそう――」  
「いいよ、だってその通りだもん。修行していた頃はね、このいたいけな躰でそりゃーいろいろ仕込まれたよ。習うより慣れろっていうヤツ?だからあたし、そこらの普通の女の子よりも全然上手いよ?試してあげよっか〜?」  
「お、おい、こら、一体何をする」  
「いいからいいから、黙ってお姉さんにまっかせなさーい」  
「どうみたってお前の方が年下だろ……て、おいっ触るなっ……!」  
「撫で撫で。大きくなってきたよー?なんだかんだいってもここは正直だね。んー、中の上くらいかな。平均よりも大きいよ、おめでとう!」  
「くっ、やめろ……」  
「えーそんな事言っちゃってホントにやめちゃっていいのかな〜?」  
 
シュッ、シュッ、シュッ――  
 
「こんなにおっきくさせて、嬉しそうにビクンビクン脈うっちゃって……ほら、もう、先っちょから何かがでてきたよ?」  
「うっ……おまえ……上手いな……」  
「でしょ?あたし口でするのはもっと上手いよ……んっ」  
 
ぴちゃぴちゃぴチャっ――  
 
「ん……ふぅ……清正くんはカリのあたりを責められると弱いのかな……?こんなふうに……」  
「……っ!……ぁっ……」  
「気持ち良かったら我慢しないでもっと遠慮なく声だしちゃっていいんだよ?清正くんってせっかくいい声してるんだからさ、もっと感じてる声を聞かせてよ……ん……ふぅ……んっ……こうやって玉揉まれながら舐められると気持ちいいでしょ……?」  
「……ああ……はぁっ……」  
「とっておきはね……手でしごきながら口と舌も一緒に動かして……ん!」  
 
ジュプっ、ジュプッ、ジユプっ――  
 
「……で、出るっ……!……はぁっ!……っあ……」  
「んんっ……!」  
 
ビュクッ、ビュクッびゅくっ、どくん――  
 
「ん……ごくん……ふぅ………………すごくいっぱいでたね」  
「はあ、はあ……」  
「ね、じゃあ今度はそっちの番。せっかくやってあげたんだしさ、次はあたしを気持ち良くさせてよ」  
 
しゅるっ――バサッ――  
 
「……普通に脱いだ方が早くないか?」  
「相手の顔の上に服を降らせるのが、あたしのこだわりの脱ぎ方なのよ」  
「よくわからんこだわりだな……」  
「いいじゃん別にそんなの。ね、ね、気になってただけどさ、もしかしてあんたって童貞?」  
「おい、いい加減怒るぞ……」  
 
ガサッ――  
 
「お、押し倒すなんてなかなか男らしい行動」  
「少しは黙ったらどうだ……!」  
「はぁっ、あ!やっ、あんっ!そんな強く揉まれたら、きゅう……っ」  
 
ちゅうぅぅっ―――  
 
「もう乳首をこんなに固くさせて……いやらしい女だな……」  
「んぁっ、噛んじゃっ、や……あんっ、んんっそこ、そんなに触っちゃ、や、刺激、つよい……っ!」  
「ん……気持ち良くしろといったのはおまえだろ……」  
「ああんっ!指……太いの…2本も……ぃっ!そんな、3本も入れちゃうのっ……?」  
「これくらい入るだろ……こんなに濡らしているんだからな……」  
 
にちゃ、にちゃ、くちゅ、くちゅ!  
 
「聞こえるか……?いやらしい音、こんなにたてて……」  
「ああっいやっ、そんなにっ……かき混ぜられるとっ……!腰から下が痺れてきて……気持ちいい、イイよ――!!」  
 
クチャッ、クチャッ、クチャッぐチャ――  
 
「――ああっ!あっ!あたしッ、い、いっちゃうイッちゃう……ゅ、幸村様ぁっ――!!」  
 
ぷしゃぁぁぁぁぁ―――――――  
 
 
 
 
「……幸村と喧嘩でもしたのか?」  
「べっつに〜、そんなわけじゃないよ――それにあたしと幸村様とはこういう関係じゃないもの」  
「そうなのか?四六時中一緒にいるのに、それは意外だな」  
「いっさいお手付きなし!あたしと幸村様は、お手手すら繋いだことないような清い清い関係でございまふ。幸村様って  
 さー、変に真面目なんだよね。それに女に対して責任感じる型だよね、手をつけたら一生責任とらなきゃいけないとか  
 思ってんじゃないのかな。義とか正義とか大げさな理想ばっかり語るくせにあたしの気持ちには気づかないんだから。  
 ま、最初から身分違いだし。女とも思われてないんじゃないかな。そのうちにさー、幸村様はどっかの綺麗で可憐なお  
 姫様とくっついて、あたしなんかはどっかの戦場で野たれ死にして用済みだよねー。野良犬みたいに」  
「野良犬……」  
「そ、野良犬。幸村様に拾われてなんぼ。後をくっついて動き回ってさ…だってさー似合わないよねー。あんな馬鹿がつ  
 くほど時代遅れの純粋なもののふに、こんなあたしみたいな血と泥と男のせーえきで汚れた女なんて。あ、そこに落ち  
 てる襟巻とって」  
「そんなことない……それに幸村はきっとそういう目でお前を見ていたりはしないだろうさ……」  
「……」  
「――ほらよ、襟巻」  
「ありがとう――ね、あんたも好きな人いるの?」  
「俺には……そんな人なんて……」  
「あー、その顔は絶対いるね!ね、ね、どんな人、教えて教えて!身近にいるの?年上、年下?」  
「……身近にはいる……まるで野良犬同然だった俺を夫婦で拾って家族のように育ててくれた――だが、身近すぎて俺  
 の事なんて男というよりはまるきり子供としてか見てもらえてない……それにもう他の人の妻だ。俺の手には届かない」  
「そうなんだ……ごめん、なんか悪い事聞いちゃったね」  
「いや、別にいいさ……」  
「お互いその好きな人に拾われなければ野良犬か……なんかさー似たもの同士だね、あたし達」  
「…………」  
 
「そんな暗い顔しないでよぉ。んー……ねっ、じゃあさ、その人を誘惑して奪っちゃうってのは?戦で不在がちな夫に、熱  
 い躰を持て余す欲求不満の人妻。そこに忍びよる若い男!"奥さん、俺もう我慢できません……俺、前から奥さんのこ  
 とが……"いやん、ダメよ清正ったら……"うーん、燃える展開……」  
「おい、怒るぞ……」  
「ちょっ、そんな怖い顔して睨まないでよ!冗談だよっ!」  
「………………頑張れよ」  
「え……?」  
「幸村との事だ。それに自分が寂しいからって気紛れに俺や他の男を誘ったりするな。それならばちゃんと幸村に真っす  
 ぐ自分の気持ちを伝えろ。いいな?」  
「うん………………ねえ――」  
「ん、なんだ?」  
 
ちゅっ――  
 
「お、おい、一体どういう意味だ」  
「おまじない。あんたの気持ちがその好きな人に届くようにって」  
「え?」  
「他人の恋を応援してるくせにさ、自分の恋はどうせ叶いっこない、絶対に無理ーー!!!なんて顔してるからさ、なー  
 んか癪にさわったのよね。そんなのなんか嫌じゃない?だからあたしにもあんたの恋を応援させてよ」  
「……お前……そう簡単にいうなよ」  
「簡単に言っちゃうわよ。別に人を好きになるのってさー、悪いことじゃないよね。例え身分が違うとか、もう他の相手がい  
 るとかそういうこと関係なしにさ、だって大好きなんだもん。時々なんでこんな男に惚れてるんだろあたしーて思ったりす  
 るけどさ。一緒にいるのに気持ちだけが遠くて切なくなるけどさ、でもとっても幸せなんだもの。あんただってさ、そう思う  
 でしょ?」  
 
にまっ。  
 
「へへへーこれしきの接吻くらいで顔赤くしちゃって、さてはあんまり女慣れしてないわね、さっきはなかなか上手かった  
けど。結構そういうところ可愛いかも。もう一回してあげよっか〜?」  
「おい……からかうな!」  
「いいからいいから、遠慮しなーい」  
「別に遠慮じゃない、馬鹿!」  
 
ガサガサガサっ――  
 
「あ、ここにいたのね、清正……ってあらら、まあまあ、こんにちは……」  
「あ、おねねさん。こんにちは〜」  
「あ、これは、お、おねね様」  
「……ひょっとして、あたしったらお邪魔虫だったかしら?」  
「いえ、あの、これはその、ち、違うんです!!」  
「うふふ、清正ったら照れちゃって。いいのよー隠さなくても。大丈夫!大丈夫!うちの人や他の皆には内緒にしておくよ。じゃあ、お邪魔虫は退散しましょっと」  
「待ってください、本当に違うんです!!おねねさまああああ!!」  
 
 
「あらら、もしかしてあたし、まずったかな……」  
「くうぅぅ……」  
「うーんと、えーっと……じゃあ、そろそろあたしそろそろ幸村様の元へ行くねー……頑張れー☆恋する若者!」  
「おい、こら、ちょっと待てええええ」  
 
 
 
 
清正涙目で終り  
 
 

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