タプンと心地よい水に浸かる。  
それだけで熱が冷め、ここが戦場とは思えなくなった。  
空を見上げれば大きな月。  
その影を追い、水面に瞳を移す。返り血が流れ真っ赤に染まる湖。  
「こんなに赤い……これが戦…?」  
 
赤く染まった湖は自分を中心にグラデーションを描きながら流れている。  
 
「なんだぁ。血の臭いぷんぷんするから来たら稲ちゃんだったんだぁ」  
「貴方は!忍び…!」  
「やだぁ。忍びじゃなくて、くのいちですぅ。く・の・い・ち」  
くのいちは顔の前でちっちっちと指を振る。  
「そんな事……どうでもいいです!」  
 
突然の襲来に武器に手を伸ばす。  
「――――!」  
が、そこにある筈の弓はくのいちの足で踏みつけられていた。  
「えへへ。獲物がなければただの女のこだもんね」  
ぐっと、唇を噛んだ瞬間、くのいちは稲姫の後ろへ回っていた。  
「なっ!」  
「後がら空き」  
後から伸びた手はぎゅっと白い乳房を掴む。  
「きゃあ!」  
「やーん!びっくりしちゃった!びっくりしたぁ!?」  
「止めなさい!これ以上侮辱すれば……」  
その瞬間、細い指が稲姫の咥内に滑りこんだ。  
 
「侮辱するなら?どーすんの?許さない?やーん!恐い!  
 あっ!でもねアタシが稲ちんの舌引き千切る方が早いよ。にゃは」  
おちゃらけた台詞に見え隠れする残忍な宣告にぞっとする。  
「うぅ……貴方……」  
「稲ちんね。駄目だよこんな所でハダカになったら……  
 男は野獣なのです!見つかった廻されちゃうよ!」  
耳元で囁きながら片方の手で乳房を揉む。  
白い肌は月光に照らされ余計に滑らかに見えた。  
「あっ……やめて……」  
外周から揉み解していき先端にちょこんと触れる。  
「きゃあ!」  
「にゃは―――ん!稲ちんたらビンビン!」  
「ち…違う!」  
くのいちの言葉と指に反応しぷっくりとした先端は  
充血していた。  
「えへへ。助平ぇ」  
「ち……違うの……」  
「違くないよ。おっぱいツンツンさせちゃってさ。助平ぇだよ」  
意地悪く囁きながら先端を弄ぶ。  
乳房のふかふかとした感触と先端のこりこりとした感触は  
対になって身体を巡る。  
 

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