「罪無き民を襲う山賊…不埒です。私が成敗します。」  
 
彼女の名は稲姫。各地で出没する山賊を主・家康の命令で討伐しに来たのであった。  
 
稲姫は各地で襲われている民を、順調に山賊の魔の手から救いだしていた。  
 
「ひぃぃ!こいつ、強すぎだ!逃げろー!」  
 
「逃がしません!成敗します!」  
 
ここで逃がしてはまた襲いに来るに決まっている。  
そう考えた稲姫は逃げる山賊達を追い掛けた。それが山賊達の罠だと知らずに。  
 
山賊達を追い、砦に入ると扉が閉められた。砦にいるのは稲姫ただ一人。  
部下達は急ぐあまり置いてきてしまったのだった。  
 
「これは…罠!?」  
 
「お嬢ちゃん。さっきは部下達がお世話になったな。その礼だ。野郎共、やっちまいな!」  
 
山賊の頭らしき人物がそう言うと、大量の山賊達が姿を現し、一斉に稲姫に襲い掛って来た。  
その数は数百人はいるだろうか。所詮は山賊、稲姫にとっては雑魚同然だった。  
しかし…  
 
「くっ………」  
 
いかに稲姫であろうと、いや、他の者だったとしても、敵の数が多すぎた。  
数十の山賊の死体の中、稲姫はとうとう押さえ付けられてしまった。  
 
「不埒者、離しなさい!」  
 
口ではそう言えても、相手は山賊である前に男達だった。少女の力ではびくともしない。  
 
「それじゃあたっぷりとお礼をさせてもらおうか。」  
 
男達は力づくで稲姫の鎧と服を引き剥がした。  
 
「きゃあっ!」  
 
人並み以上に発育した豊かな胸と、自然に伸びるに任せた茂みが、男達の目の前に映し出された。  
稲姫は紅潮しながらも必死に睨みつけた。  
 
「そんな恐い顔するなよ。一人一人、たっぷりと可愛がってやるからよ。あと、おとなしくしてれば  
ここにいる民にはもう一切手を触れねぇでやる。極上の女が手に入ったからな。ま、まずは俺からだ。」  
 
 
彼女にとっての地獄は、帰りが遅く、心配した家康が、父である忠勝を向かわせた、数日後まで続いた。  
 
 

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