「ふぅ、やっと自由に動けます。ノブナガさん、ありがとうございます。
では早速……一緒に気持ちよくなりましょう」
「化け物じゃ、コヤツは化け物……な、なに?一緒に気持ちよくなる、じゃと?」
ニッコリとほほ笑むイエヤスを見て、ノブナガは自分が犯した過ちを悟る。
バケモノを解き放してしまった、と。
「ではさっそく、えい!」
目を輝かせながら、ノブナガを押し倒すイエヤス。動揺しているノブナガは、隙をつかれ押し倒された。
「な、なにをする!貴様!その首叩き落してや……ひゃあ!」
圧し掛かるイエヤスを振り落とそうと暴れるノブナガだが、
イエヤスの手が、下半身へ伸びた瞬間、まるで町娘のような、悲鳴を上げた。
「ノブナガさん、濡れちゃってますね。クスッ、わたしと同じ、お漏らしちゃんです」
「き、貴様触るな!ひゃう!ゆ、指を動かす……んあ!」
ノブナガが好んで身に纏っている、生地の少ない衣服が災いした。
いとも容易くノブナガの衣服の中に指を滑り込ませ、その濡れている股間に指を這わす。
「や、やめ、止めろ!イエヤス、貴様殺してや……んん!」
抵抗し、暴れるノブナガを押さえ込み、クチュクチュと指を動かすイエヤス。
ノブナガは、榛名を使っての攻めには長けていた。が、自身が攻められる事に関しては、経験がなかった。
時折、夜、一人の時に榛名を使い、自らを慰めるくらいだ。しかし、それも数回しか経験していない。
最近は一人になれる時が全くなく、自らを慰める暇がないのだ。
そんなノブナガが、自らが率いる三人の武将、オウガイ、ムラサメ、コタロウ。
そして、兵士六千人の全てを、その毒牙に掛けているイエヤスの性技に、抵抗できるはずもない。
例えるのなら、一人竹やりで篭城している城に、十万の鎧武者の大軍が襲い掛かってきたようなものだ。
「あ、あ、うぁ……んん!や、やめ……ああ!」
「ノブナガさん、とても気持ちよさそうです。
……気持ちよさそうなノブナガさんを見ていたら、わたしも気持ちよくなっちゃいます」
「や、いや……ああ!ん、んんん〜!」
人差し指と中指で微妙な振動を起こし、ノブナガの股間の小さな突起を刺激する。
まるで榛名のような振動で攻められ、喘ぐノブナガ。
時折あふれ出る愛液を掻き出すように中へと進入し、ノブナガの硬く閉まっている膣を解す。
膣を解している間も、親指で突起への刺激を続け、喘ぐノブナガの首筋から鎖骨、脇の下まで下を這わせる。
まるで体全体を愛撫するかのようなイエヤスの動き。その動きに翻弄され、喘ぐしか出来ないノブナガ。
そんなノブナガを見て、満足げにほほ笑んだイエヤスは、その手の動きを止め、ノブナガに話しかける。
「ノブナガさん、おっぱいも触っていいですか?」
「は、はぁ、はぁ……っあ、はぁはぁはぁ、も、もうやめ……」
「ノブナガさん、辛そうです。イキたいんですね?分かりました、思いっきりイッちゃってくださいね?
では、ノブナガさんの大きなおっぱい触っちゃいますね?えい!」
イエヤスの激しい攻めで、息も絶え絶えなノブナガはされるがままになり、その豊満な胸を晒された。
寝転んだままでも形が崩れず、なおかつ戦国一と言われるその大きさの胸に、ゴクリと唾を飲み込むイエヤス。
そして、嬉しそうに微笑み、その豊満な胸に顔を埋めた。
「あ、ああ〜!あアアあア〜!」
「ちゅ、ちゅちゅ……ふぅ、とても大きいです。ノブナガさん、羨ましいです」
チュパチュパとノブナガの豊満な胸に吸い付き、手は下半身をまさぐる。
桃色をした乳首を口に含み、上唇と歯で甘噛みをし、時折強く吸い付く。
そして、下半身を攻めている指は、濡れて愛液にまみれているノブナガの入り口を、優しくこじ開けるかのように掻きだしている。
今、ノブナガは、自分が何をされているのか、何を叫んでいるのかを、理解できていない。
ただ、体中を駆け巡る白い稲妻のような感覚に、必死に抵抗し、足掻いているだけだ。
「……大変です、ノブナガさん。気持ちよさそうなノブナガさんを見ていたら……疼いてきちゃいました」
「あ、あぁ……あああぁぁ」
ビクビクと痙攣し、虚ろな眼差しのノブナガ。
いつもは煙管を咥え、皮肉な笑みを浮かべているその口は、だらしなく開き、涎を垂らしていた。
軽々と大剣を振るい、幾多もの大軍を蹴散らしてきたその両腕は、力なくダラリと布団に投げ出されている。
そして、引き締まった美しい足は、はしたなく開かれており、時折痙攣をする。
その足の付け根からは愛液が溢れ出し、寝室を女の匂いで充満させていた。
その愛液に塗れた指をペロリとひと舐めし、ニコリと微笑むイエヤス。
ノブナガの味を確かめてから一度離れ、床に投げ出されている先ほどまで自身の膣内に収めていた双頭の張形を手に取った。
「ノブナガさん、初めは痛いですけど、すぐに気持ちよくなります。少しだけ我慢してくださいね?」
双頭の張形を手に、ニコリと微笑むイエヤス。
そして、その張形片方を自身の膣内へ手馴れた手つきでずぶずぶと埋め込む。
「うふふふ、おちんちんが生えちゃいました。まるで男の子になったみたいです」
自らの膣に双頭の張形を埋め込み、男の子になったみたいと喜ぶ。
そんなイエヤスに気づくことすら出来ず、ただ、ハァハァと荒い呼吸を続けるノブナガ。
ニコリと笑みを浮かべたイエヤスは、ノブナガの力なく投げ出された足を広げ、自らの身体を割り込ませる。
そして、ノブナガの股間を守る少ない布地を横にずらし、股間から生えている双頭の張形の片方を、
ノブナガのピタリと閉じている入口に当てる。
「気持ちよくなって虚ろな瞳のノブナガさん。とても綺麗です。……ますます疼いちゃいます」
そう呟きゆっくりと腰を進める。
ピタリと閉じたノブナガへの入口をこじ開けるかのように進む張形。
入口を少しこじ開けた時になって初めて、ノブナガは我に返った。
「な?こ、これは?イエヤス!貴様、何をするつもりじゃ!」
自らの足の間に割り入り、その股間より生えた張形を自身の中へと入れようとしているイエヤス。
ノブナガは、そんなイエヤスを見て、必死の抵抗をしようと試みた。
しかし、先ほどまで意識が飛ぶくらいの快楽を与え続けられていたのだ、すぐに体に力が入るわけもなく、
イエヤスに抵抗らしい抵抗も出来ずに、ゆっくりと身体の中に入ってくる張形の感触に、恐怖を覚えことしか出来なかった。
「イ、イエヤス、止めよ!止めるのじゃ!」
「どうしてですか?とても気持ちがいいですよ?」
「め、命令じゃ!貴様は我の手下であろう?主からの命令じゃ!今すぐこのようなことは止めるのじゃ!」
ノブナガの必死の命令に、イエヤスの動きが止まる。
動きが止まったイエヤスに、ホッとため息を吐くノブナガ。
しかし、次の瞬間、イエヤスは微笑み、ノブナガにとっては残酷な言葉を口に出した。
「……では下克上です。ノブナガさんに下克上しちゃいます」
そのニッコリと微笑んだ優しい笑みは、ノブナガには地獄の鬼のような顔に見えた。
イエヤスの笑顔に体中に寒気が走った次の瞬間、その寒気を追い払うかのように、股間より体中を鋭い痛みが駆け巡った。
「あ、あああああああああ〜〜〜!!!」
ズブズブと自らの体に進入してくる異物。その異物に身体を貫かれるかのような感覚。
身体を貫かれ、鋭い痛みに悲鳴を上げるノブナガ。
幾多の戦場を駆け巡ったノブナガだが、このような痛みは初めてであった。
身体の中心を貫くような、鋭い痛み。
戦場で受けた傷とは種類の違う痛みに、悲鳴をあげ、頭を振り乱す。
「ノブナガさん、とても痛そうです。でも、大丈夫です。コタロウさんも初めは痛がっていました。
でも今では、毎日欲しそうにしています」
「い、イヤ、やめ、て……もう、抜いて……」
激痛のあまり、ぽろぽろと涙を零すノブナガ。
その涙を口付けで吸い取り、ニコリと微笑むイエヤス。
「大丈夫です。すぐに慣れちゃいます。コタロウさんもそうでした。
一晩中頑張ったら、気持ちよくなってくれました。ですからわたし、頑張っちゃいますね」
「やめ、ろ……いぎゃあ〜〜!」
ズグン!……ノブナガの子宮を壊すかのような激しい動きで腰を振るイエヤス。
ノブナガの一番奥に張形が当った瞬間、イエヤスの体内の張形にもその当った振動が来るためか、
腰を振り、ノブナガを攻める度にとても気持ち良さそうな顔をする。
しかし攻められているノブナガは、自身の腹の中で暴れる張形に、苦痛しか感じておらず、
イエヤスが腰を動かし攻めて来る度に悲鳴を上げる。
「ああああ……とても、気持ちがいいです」
「も、もうやめ、ろぉ……あ、っぎゃあ!」
グチュグチュグチュ……寝室に響く淫らな音とノブナガの悲鳴。
いつもなら寝室の外には、ミツヒデやヒデヨシが詰めており、不測の事態が起こればすぐにでも駆けつけてくる事になっていた。
しかし今日はノブナガの命令により、誰もこの寝室付近にはおらず、ノブナガの悲鳴にも気づいていない。
「いっ、ああああ〜!いぎゃ!あ、んん!んぎゃ!」
「はぁ〜はぁ〜はぁ〜……ノブナガさん、気持ちいいです。……最高です」
喘ぎ涙を零すノブナガを無視し、ズブズブと一心不乱に腰を振り、快楽を貪るイエヤス。
ノブナガは、自身を攻め続けるそんなイエヤスを、苦痛のあまりに零れる涙をそのままにしながら睨みつける。
「こ、殺してやるからなぁ……イエヤスぅ〜、貴様は必ず殺してやるぅ〜」
「わたし、殺されちゃうんですか?残念です。……では最後の思い出にもっと楽しみましょう」
「な、なに?楽しまなくてい……え?あ、あああ!な、なんだ、これは?腹の中で、何かが蠢いて……う、うあっぁぁあ〜!」
ノブナガには恐怖の対象でしかない優しい笑みを見せたイエヤスが、『楽しみましょう』と呟いた瞬間、
ノブナガの体の中で、何かが蠢きだした。
「んあ!な、なんだ?あ、んん!いったい何が、あ、んん!起こっている?イ、イエヤス!貴様いったい何をしたぁ!」
「あ、あ、ああ!き、気持ちいいです!お腹の中で張形が暴れています……最高です」
「は、張形が、あん!暴れている、んん!だとぉ?な、なんなんだ、これはぁ〜!あああ!」
突如として蠢きだした、ノブナガの膣の中にある張形。
真ん中のつなぎ目を中心とした双頭の張形は、イエヤスの呟きに呼応するかのように、グルグルと蠢きだした。
ノブナガは突如として動き出した張形に驚き、そして自身の体に起こりつつある変化に戸惑い始めた。
「あ、んん!どう、ですか?気持ちい、あん、いいですよね?」
イエヤスは腰の動きを止め、張形の動きを堪能している。
自らの魔力で動く、双頭の張形。イエヤスは自らが作り出した魔力を動力とした特製張形で、幾人もの乙女達を堕としてきた。
ただし、支配するために快楽を与えてきたノブナガとは違い、相手にも気持ちよくなってほしい、そんな親切心での行為だ。
イエヤスの親切心に堕とされた者達は、イエヤスに忠誠を誓い、張形で攻めてもらうのを順番待ちしている。
幾人もの屈強な兵士達が耐え切れずに、快楽の底へと堕ちていったイエヤス特製の張形。
榛名での攻めには長けているノブナガではあるが、圧倒的なイエヤスの攻めに耐えられるわけも無かった。
「あ、うぁ……ああああ!こ、これは、なんだ?いったいなんなんだぁ!や、あああ〜!」
自身の腹の中でまるで蛇がのた打ち回るかのような動きを見せる張形。
その動きに驚き戸惑っていたノブナガの表情に変化が見え始める。
苦痛に染まっていたその顔は頬が赤く染まり、屈辱で涙ぐんでいたその瞳には、屈辱とは違う、何の色が浮かんでいた。
苦痛のあまりに悲鳴を上げていたその口からは、悲鳴ではない、意識していない声が漏れ出している。
ノブナガは、自身の体に始まった変化に戸惑い、恐怖した。
「や、やめて……んんん〜!もう、やめてくれ!イエヤス、お願い、これ以上はもう、やめ……あ?あ、あああああ〜!」
「ノブナガさん、大分慣れてきたみたいです。……もっと気持ちよくなりましょうね?」
張形を動かしてからは、腰の動きを止めていたイエヤス。
ノブナガが張形に感じ始めたと察したイエヤスは、ゆっくりと腰を動かし始めた。
イエヤスがゆっくりと腰を引くと、張形はノブナガの膣内をかき回しながら引き抜かれる。
そして、再度腰を進められると、グルグルと回転しながら膣壁を擦り上げ、突き進む。
その張形の動きに、ノブナガは頭が真っ白になり、幾度も体を痙攣させた。
ゆっくりと引き抜かれ、ゆっくりと貫かれる。
……その単純な行為の繰り返しが、ノブナガの思考を白く染め、声にならない声を上げさせる。
「ああ、ああああ!いやぁ!もう、止め……や、ああああああ〜〜!」
「あ、気持ちいいです。ノブナガさんの気持ちよさそうな顔を見て感じるのは……最高です」
「ああ゛〜!あアアア゛〜!あ、あがががあああ〜!」
「凄いです、感じているノブナガさんのおっぱい、タプタプと揺れています。食べちゃいますね?えい!」
ゆっくりと腰を振りつつ、豊満な揺れる胸にしゃぶりつくイエヤス。
膣は張形で犯され、胸は口に咥えられて舌と唇で犯される。もはやノブナガは、快楽の底に向け、沈むだけだった。
「うううう゛〜……う、うあぁぁぁぁあぁぁ」
「あ、気持ちいいです、凄くいいです……最高です」
グチュグチュと腰を振りながら、ノブナガの胸に顔を埋め、その豊満な胸の感触を楽しむ。
イエヤスが好き勝手に楽しんでいる間、ノブナガは、地獄にも似た快楽を与え続けられている。
自身が今まで他の戦国乙女達にしてきた行為をされているようなものだ。
快楽に思考まで犯されたノブナガは、イエヤスが満足し、動きを止めるのを待つしかなかった。
「あぁ、わたしもイッちゃいそうです……あ、イキます、あ、あああ!」
ゆっくりと腰を動かしていたイエヤスは、ノブナガの一番奥に張形を突き入れた瞬間、ブルブルと体を痙攣させた。
そして、ふぅとため息を吐き出し、満足げにほほ笑む。
「……ふぅ、とても気持ちよかったです」
「あ、あぅ……うあぁぁ、あふぅ……」
口からは涎を垂れ流し、ビクビクと痙攣するノブナガ。
ノブナガは、快楽に支配された意識の奥底で、これで終わったと思っていたのかもしれない。
……しかし、この程度で終わるのであれば、あのオウガイやムラサメ、コタロウが堕ちるであろうか?
その証拠に、イエヤスはニコリと微笑み、死刑宣告よりも残酷な言葉を口に出した。
「ではそろそろ本格的に楽しみましょうね?ノブナガさん、もっと気持ちよくなりましょう」
ノブナガは、快楽に支配された思考でも言葉の意味を理解できたのか、ボロボロと涙を零し、許しを請う言葉を口に出した。
「む、りぃ……もう、むりぃ……ゆるじ、でぇ〜……も、むりぃ〜」
ビクビクと痙攣し、涙を零しながらの許しを請う言葉。
あのノブナガが泣きながら許しを請うている。他人ならここで攻めるのを止めたかもしれない。
しかし、イエヤスは違っていた。イエヤスの性格が災いしたのか、ノブナガの言葉に首を横に振った。
「ダメですよ、ノブナガさん。これからが本当に気持ちがいいのですから。
ムラサメさんも最初はそうでした。泣いちゃって、許してと言ってました。
でも、しばらくしたら、もっともっとと喜んでくれました」
「むりぃ〜……しぬぅ、しんでしまうぅぅ」
虚ろな目で宙を見つめ、これ以上は無理、死んでしまうと訴えるノブナガ。
しかし、そんな悲痛な言葉をイエヤスは首を横に振り否定する。
「ノブナガさん、安心してください。今まで何人も死ぬと言っていましたが、誰一人として死んじゃった人はいません。
ムラサメさんなんか、毎回死ぬと言っていますよ?ですから、大丈夫です」
イエヤスは絶望の言葉を口に出し、ニッコリとほほ笑む。
「ですから、ノブナガさんもたくさん気持ちよくなってくださいね?……では、気持ちよくなりましょう」
「あ、もうゆるじで、いやだぁ……あ、あ゛あ゛アアあがががががあがががが〜〜〜!!」
涎を垂らし、泣きながら許しを請うノブナガを無視し、股間より生えている双頭の張形をノブナガの中に埋める。
そして、先ほどまでのゆっくりとした遠慮がちな動きとはうって変わり、
激しく、まるで突き壊すかのような腰の動きを見せるイエヤス。
「ああああ〜!あがががが〜!ううう゛〜……あがあああ〜!」
涎にまみれている口を大きく開け、絶叫するノブナガ。手は床を掻き毟り、頭は振り乱し涙は流れ続ける。
人格すらも破壊し、犯されているかのような激しいイエヤスの攻め。
股間より溢れる愛液はグチュグチュと攻め続けられているせいか、白く泡立ち、溢れ続けている。
子宮を壊すかのような激しい動きと、膣内をかき回すような激しい動きを見せる張形。
その2つの動きでノブナガは、底のない快楽の海へと沈んでいく。
抵抗しようにも抵抗できず、終わることが無いように思える与え続けられる快楽。
「じぬぅ〜!じぬぅ〜!イヤだぁ!じにだぐないぃぃぃ〜……あ、あがぁぁぁぁぁぁ〜!」
イエヤスの激しい動きに、ノブナガは、泣き叫び、ついには快楽に意識をのっとられ、気を失った。
しかし、意識を失ったノブナガを無視し、ただひたすらに腰を振り続けるイエヤス。
もはやイエヤスは、自分の快楽しか考えておらず、失神しているノブナガのことなど気にも留めていなかった。
「あ……いい、です。お腹の中で張形が暴れて、子宮に響いちゃいます。ノブナガさんも気持ちいいですか?」
白目を剥き、ビクビクと痙攣を続け、股間からは小水を漏らしているノブナガに訊ねるイエヤス。
イエヤスはそんなノブナガを見て、嬉しそうに微笑んだ。
「ノブナガさんも気持ちよさそう……あ、大変です。
気持ちよさそうなノブナガさんを見ていたら、もっと気持ちよくなりたくなっちゃいました」
そう呟いたかと思うと、動きを止め、ノブナガから張形を抜くイエヤス。
完全に意識を失い、ビクビクと痙攣するノブナガをそのままに、先ほどノブナガが張形を取り出した錫杖を手に取る。
そして、上部にある徳川家の家紋、三葉葵紋のすぐ下にある膨らんだ部分を、先ほどノブナガがしたのと同じくカチリと回す。
するとそこにも一本の張形が隠されており、今、自身の膣内に埋め込んでいる双頭の張形よりも、
少し細いが同じく双頭の張形が出てきた。
「ノブナガさん、たくさん気持ちよくなりましょうね?」
もう一本の張形を手に、ニコリとほほ笑むイエヤス。
その笑顔に反応するかのように怪しく蠢く取り出した張形。……イエヤスの本気の攻めは、これから始まるのだった。
「ではノブナガさん、やりやすいように四つんばいになっちゃってくださいね?
……どうしましょう?ノブナガさん、すぐに崩れ落ちちゃいます。
……いい考えを思いつきました。さきほどまでわたしを縛っていた縄、これで崩れ落ちないように縛っちゃいましょう」
ビクビクと痙攣し、意識がないノブナガを四つんばいにしようとするイエヤス。
しかし意識のないノブナガは、すぐに崩れ落ち、四つんばいにはならない。
そこでイエヤスは、先ほどまで自身を縛り付けていた縄で、意識のないノブナガの両手足を縛りつけ、
四つんばいになっても崩れ落ちないように身体を固定させた。
……後ろから見れば、激しい攻めで愛液が白く泡立ったノブナガの入り口が丸見えになっており、
その少し上にある、排泄のための穴も丸見えになっている。
イエヤスはその排泄のためにある穴に、指を這わせ、ゆっくりと、まるでほぐすかのような動きを見せる。
「ノブナガさん、知っていましたか?実はお尻も気持ちがいいのですよ?今日はたくさん感じちゃいましょうね?」
クニクニと指を動かし排泄のための穴を解すイエヤス。
その指の動きに意識のないノブナガの身体は、ビクビクと反応し、愛液がどろりとあふれ出る。
その白く濁った愛液を指に絡ませ、つぷりと穴の中に進入させる。
一瞬ビクリと反応するノブナガであったが、意識のない身体では痙攣をするだけで、イエヤスの行為を止める事は出来ない。
イエヤスの指が一本、二本と増えていき、三本目が入った時には、ビクビクと痙攣を続け、
意識の無いまま、うわごとの様な喘ぎ声を発していた。
「う゛〜……う゛う゛〜……」
「……ふぅ、そろそろ解れてきました。ノブナガさん、お尻はとても気持ちがいいですよ?
オウガイさんも、初めての時はものすごく嫌がっていました。
ですが今では自分から解して入れてほしいと言ってきちゃいます。
お尻と膣に一緒に入れるのが一番気持ちがいいのです。オウガイさん、二本同時に入れるとすぐにイッちゃうんですよ?」
ニコリと微笑み、錫杖より取り出した、細めの双頭の張形を手に取る。
そして、躊躇することなく、自らの尻に差し込み、軽く震える。
「あ……大変です。入れただけで気持ちよくなっちゃいました。
ノブナガさんと一緒に入れたら、もっと気持ちよくなっちゃいそうです。……ものすごく、楽しみです」
ニコリと微笑み、尻を高く上げたまま四つんばいになり、意識を失っているノブナガに自らの尻を合わせる。
そして、その染み一つない白い尻より突き出ている二本の張形を、ノブナガの膣への入り口と、尻への入り口に合わし、
ゆっくりと尻を押し当てるように進める。
「うう゛〜……うう゛〜……あ゛?あがぁ!イッぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜!」
唸り声を上げていたノブナガが、叫び声を上げた。
ズブズブと自らの膣と尻に進入する張形に抵抗するかのような絶叫。
まるで断末魔のような叫びは、イエヤスの耳のは届かず、イエヤスの尻と、ノブナガの尻がぶつかった時、
その二本の張形により、二人は一つに繋がれた。
「あぁぁ……とても気持ちがいいです。では、張形を動かし、腰も動かしますね?」
縛られたままビクビクと痙攣するノブナガを無視するかのように、
二本の張形に魔力を送り込んで動かし、さらに腰を前後に動かそうとするイエヤス。
しかし、そんなイエヤスの目に、ある物が映る。それを見たイエヤスは、動きを止め、その物に手を伸ばした。
「……あ、いいことを思いつきました。ノブナガさん、榛名をお借りしますね?」
そう言って、床に投げ出されたままの榛名を手に取り、榛名に話しかける。
「榛名さん、動いてくださいな?一緒にノブナガさんを気持ちよくしちゃってください」
イエヤスの願いに反応し、赤く輝き振動を開始する榛名。
イエヤスはニコリと微笑み、その榛名をノブナガの股間に当てながら尻を前後に動かし始めた。
「あああああああああああああ〜〜〜〜!ぎゃあああああああああああああ〜!!!」
絶叫……そうとしか例えようのない叫び声を上げるノブナガ。
縛られた身体を激しく動かし、頭がもげてしまうのではないかというくらいに激しく振り乱す。
止まることなく溢れ続ける愛液のため、『パチュンパチュン』と淫らな音を出し、イエヤスの尻とぶつかり合う。
そして、股間にある小さな突起には、イエヤスの手により伝説の勾玉榛名が押し当てられており、
その激しく蠢く振動により、よりいっそうにノブナガを狂わせる。
「はぁはぁはぁ……あ、ああ!ふぅぅ、イッちゃいましたぁ……ん、んん!気持ちいいです……最高です」
イエヤスは、何度も絶頂に達しながらもその攻めを止める事はない。
腰を前後に動かし、ノブナガの尻に自らの尻をぶつけるように押し付け、快楽を貪る。
ノブナガより溢れ出た愛液と、イエヤス自身の愛液とが混ざり合い、パチュンパチュンと尻がぶつかり合う。
イエヤスが動く度、ノブナガは絶叫し、身体全体を振るわせる。
時折、ジョロジョロと小水を漏らすノブナガ。
そんなノブナガの様子に変化が現れたのは、この激しい攻めが行われ始めて、半刻ほど過ぎた頃であった。
「え、えへへへへ……あははは」
何度達しても止まることなく尻を振り続けるイエヤス。
最初のうちは絶叫し暴れていたノブナガであったが、いつしか笑い声を出すようになっていた。
しかし、その視線はどこを見ているのか分からなく、虚ろな視線のまま笑い続けている。
笑ってはいても感じているのか、ビクビクと痙攣し、小水を垂れ流している。
そんなノブナガの笑い声を聞いたイエヤスは、一度動きを止めて、ノブナガに話しかける。
「ノブナガさん……とても楽しそうに笑っちゃってます。負けてられませんね、わたしも楽しんじゃいますね?」
ノブナガの笑いの意味を勘違いしたイエヤスは、さらに尻を振る速度を速め、張形をいっそう激しく動かし始めた。
パチュンパチュンと愛液で濡れた音を出し、激しくぶつかり合う尻。
そして、膣内と腸内ををかき回す張形。さらには激しく振動し、小さな突起を責め続ける榛名。
この三方向からの快楽攻めにより、ノブナガの意識は、理性という太陽の光が届かない、快楽の深海まで沈んでいった。
無限の魔力と性欲を持つ戦国乙女、徳川イエヤス。
その彼女が満足し、ノブナガを攻める激しい動きを止めたのは、鶏も鳴き出す朝方であった。
イエヤスが満足した時、その相手を務めていたノブナガは、意識があるのかないのか分からず、
ただ、愛液を溢れさせ、ビクビクと痙攣するだけであった。
こうして乱世の巡る乙女達の戦いは、終わりを告げた。
戦いに明け暮れる戦国の世を統一したのは、無限の魔力を持つと謳われた戦国乙女……徳川イエヤス。
徳川イエヤスは、配下に加わった他の戦国乙女達の力を借り、全国統一を果たした。
こうしてイエヤスは、関東の中心、江戸の町に武家政権の徳川幕府を開き、以後数百年間も続く、平和な日本を作り上げた。
それは日本であって日本ではない、戦国時代の物語。
この世界では、華麗なる乙女たちが武器を手に取り、戦い続けていた。
戦い続けた8人の乙女達が求めていたもの、それは戦いを終わらせるという伝説を持つ勾玉『榛名』ではなく、
戦の無い、誰もが笑ってすごせるような平穏な日々であった。
徳川イエヤスの手により、終わりを告げた乱世。今、彼女達はやっと手に入れた平和をゆっくりと味わっていた。
「将軍様!将軍様はどこにおられるか!」
イエヤスの手により天下統一がなされて早一年。
徳川幕府を開いたイエヤスは、江戸城に住まいを移し政務に励んでいた……はずだった。
「オウガイ様、将軍様はその……一人で例の場所へ行かれました」
「また大奥に行かれたのか?貴様、なぜお止めしない!」
イエヤスの小姓の首根っこを掴み上げ、今にも殺す勢いですごむオウガイ。
その目には嫉妬の炎がメラメラと燃えさかっている。
「ははは、イエヤスさまらしいなぁ。昨日はムラサメさんがお相手をしたというのに、もうしたくなっちゃったんですね」
「黙れコタロウ!貴様は一昨日、夜伽のお相手をしたから余裕があるのだ!私など、もう一週間も……グスッ」
「オウガイさん、大丈夫ですよ。大奥と言ってもイエヤスさまがお相手するのは一人だけです。
戻ってきたらきっとオウガイさんのお相手をしてくれますよ」
がっくりと肩を落とす大柄な武将の肩を慰めるように叩く小柄なコタロウと呼ばれる武将。
目に涙を浮かべ、その武将を見る大柄なオウガイという名の武将。
「……本当だろうな?嘘だったらその首、もぎ取ってやるからな」
「はははは、物騒な事を言わないでくださいよ、きっと夜には戻ってきますって。
今夜一晩はオウガイさんが可愛がってもらう番ですよ」
「……ちょっと風呂に入ってくる」
コタロウの励ましに元気になったのか、いそいそと風呂に向かうオウガイ。
まだお昼過ぎだと言うのに気が早いなぁと少し呆れるコタロウ。
「まったくオウガイさんは……はぁ〜、今頃イエヤスさまはあの人としてるのかな?
あの人はイエヤスさまにとって特別な人だからなぁ……羨ましいな」
コタロウはイエヤスと今頃肌を合わしているであろう人物を思い描き、ため息を吐いた。
「さてっと!いつまでもこうしてはいられない!イエヤスさまの代わりに僕達が政務をこなさなきゃ!
……って、オウガイさんはお風呂だし、ムラサメさんは今日一日は無理だろうなぁ。
ということは今日は僕一人で政務をしなきゃいけないのか……はぁぁ〜」
がっくりと肩を落とし、ため息を吐くコタロウ。
コタロウは頑張ったらご褒美を貰わなきゃと自分を励まし、政務に励む事にした。
「こんにちは、ヨシモトさん。その傷はどうされたのですか?」
本丸の奥にあり、許可なく立ち入る事を禁じられている場所……大奥。
天下統一を果たし、徳川幕府の初代将軍になったイエヤスは、その大奥に来ていた。
大奥に入ってすぐに目に付いたのが、顔に何かに引っかかれたような傷を作り涙を零している、
元8人の戦国乙女の一人、今川ヨシモトであった。
「ひっく、こんにちわ、イエヤスさん。この傷は鷹狩で付けられたんですわ。
ノブナガ様が鷹をけしかけてきて……ノブナガ様、酷いですわ」
「鷹狩で、ですか?……ふふふ、ノブナガさんらしいです」
ノブナガの名前が出た瞬間、ニッコリとほほ笑むイエヤス。
そんなイエヤスにヨシモトはノブナガの居場所を教える。
「今日もノブナガ様にお会いに来られたのでしょう?ノブナガ様はお腹が空いたと食べ物を探しに行かれましたわ」
「食べ物、ですか?ヨシモトさん、どうもありがとうございます」
「ノブナガ様に、あまり苛めないでくださいませとおっしゃってくださいな。では、ごきげんよう」
さわやかな笑顔を残し、自室へと向かうヨシモト。
イエヤスはそんなヨシモトに頭を下げ、ノブナガを探しに食堂へと向かう。
その食堂には、小柄な少女が目の前のお皿に山のように積まれた饅頭を、むしゃむしゃと口に運んでいた。
「あら?ヒデヨシさん、ノブナガさんを見かけませんでしたか?」
「んぐ?んぐぐぐぐぐぅぅぅぅぅ〜〜!」
背後から突然声を掛けられて驚いたのか、饅頭を喉に詰まらせた小柄な少女。
何を隠そうこの少女こそ元8人の戦国乙女の一人、豊臣ヒデヨシであった。
慌ててお茶を飲み、饅頭を流し込むヒデヨシ。
そんなヒデヨシの前で、饅頭をパクパクと口に運ぶイエヤス。
「こら!なに勝手に食べてんのさ!せっかく次の食べ比べ、イエヤスに勝とうと秘密の特訓をしてたのに……」
「ごめんなさい、美味しそうだったからつい食べちゃいました。ところでノブナガさんを見かけませんでしたか?」
「ノブナガさま?さっきお饅頭を一個食べた後に、喉が乾いたってお酒を飲みに行ったよ?
シンゲンとケンシンが朝から飲み比べをしてるから、それに混ぜてもらうって言ってたよ」
「シンゲンさんとケンシンさんのところですか?ヒデヨシさん、どうもありがとうございます」
ヒデヨシにペコリと頭を下げてシンゲンとケンシンの元に向かうイエヤス。
その手にはヒデヨシからくすねた饅頭が二つ握られていた。
「ああ!お饅頭が取られちゃってる!イエヤスめぇ〜……この饅頭ドロボウ!」
ヒデヨシがそれに気がついたとき、イエヤスはすでに食堂を出て行った後であった。
「ヒック、ケンシン、いい加減負けを認めねぇか?」
「ヒクッ、シンゲンこそ負けを認めるのだ。あまり飲みすぎると身体に毒だぞ?」
「え?ケ、ケンシン……私の体の心配をしてくれたのか?ケンシン……ケンシン〜!」
「こ、こら!よさぬかシンゲン!まだ日が高い、夜になるのを待つのだ!」
「ケンシンケンシンケンシン〜!」
「こんにちは、シンゲンさん、ケンシンさん。ノブナガさんを見かけませんでしたか?」
巨大な杯を手に、酒の呑み比べをしていたシンゲンとケンシン。
しかし勝負はシンゲンの暴走により引き分けに終わった。
そんな二人の会話に割ってはいるイエヤス。
ケンシンは慌てて乱れた浴衣を直し、シンゲンははだけた胸元を直そうともせずに面倒くさそうにイエヤスを見る。
「こ、これは将軍殿。今日はいったい何の用でしょうか?……もしや、また戦が始まるのですか?」
「ははははは!ケンシン、イエヤスが大奥に来るってことは、ノブナガ様に用がある時だけじゃねぇか」
「はい、その通りです。ノブナガさん、ここにお酒を飲みに来ていると聞いたのですが、いませんね。
どこに行っちゃったのでしょうか?」
シンゲンとケンシンの部屋を見回すイエヤス。しかしそこには捜し求めている人物の姿はなかった。
「ノブナガなら酒を一口飲んだ後、暇つぶしをするかと言って、どこかに歩いていきました」
「多分ミツヒデとマサムネの所じゃねぇかな?あの二人、縁側で将棋を指してたから、冷やかしに行ったんじゃねぇかな?」
「縁側のミツヒデさんとマサムネさんの所ですか?どうもありがとうございます。では、失礼しますね」
頭を下げ、二人の部屋を出て行くイエヤス。
イエヤスが部屋を出たすぐあとに、どたばたと何かが暴れる音がし、すぐに静かになった。
「ミツヒデさん、マサムネさん、こんにちは。ノブナガさんを見かけませんでしたか?」
縁側でウンウンと唸り、将棋盤を睨みつけるミツヒデ。対するマサムネは余裕の表情でお茶をすすっている。
「き、貴様はイエヤス!いったい何しに来た!」
「何しにも何も、ノブナガ様にお会いに来られたのであろう」
「うるさい!そのくらいは分かっているわ!」
敵意むき出しのミツヒデに、落ち着いた様子のマサムネ。
ミツヒデはイエヤスから視線を逸らすことなく将棋を指し続けている。
「ノブナガ様のおられる所は貴様などには教えん!教えてたまるか!」
「ミツヒデさん、イジワルです。イジワルしないで教えてもらえませんか?」
イエヤスを睨み続けるミツヒデに頭を下げるイエヤス。そんなイエヤスを鼻で笑うミツヒデ。
「フン!誰が貴様などに教えるか!教えてほしくば……」
「……王手」
「貴様が作り上げた幕府をノブナガ様に……え?お、王手だと?」
冷静なマサムネの王手の声に慌てふためくミツヒデ。
将棋盤を睨みつけ、どうやってこの難局を乗り切るか必死に考え込んでいる。
「……イエヤス殿。ノブナガ様は、我等の対局をしばしご観覧なされたが、飽きられたのか、部屋に帰って寝ると仰られていた」
「ノブナガさんのお部屋、ですか?ありがとうございます、マサムネさん」
マサムネに頭を下げ、ノブナガの部屋へと向かうイエヤスの耳に、『参りました』とミツヒデのか細い声が聞こえた。
どうやら二人の対局は、マサムネの勝利に終わったようだ。
「ノブナガさん、いらっしゃいますか?」
通いなれたノブナガの部屋の襖を開けた瞬間、イエヤスの首元に何か巨大な物が突きつけられた。
「くっくっく……はぁ〜っはっはっはぁ!よくもぬけぬけと顔を出せたものじゃなぁ?
今日こそはその首、置いていくか?なぁイエヤスよ!」
『天下布武』と書かれた、幾多の戦を共に駆け抜けた大剣を、イエヤスの首筋に押し当て凄むノブナガ。
その鋭い視線はイエヤスを突き刺し、少しでも力を入れると、イエヤスの首が飛んでしまいそうだ。
「ノブナガさん、お久しぶりです、4日ぶりですね。……とても寂しかったです」
イエヤスの寂しそうな表情に拍子抜けをしたのか、大剣を下ろすノブナガ。
「ふん!寂しければ会いに来るがよかろう。手下の我儘、少しは聞いてやらんでもないぞ?」
咥えた煙管を一息吸い込み、白い煙を吐き出すノブナガ。イエヤスはそのノブナガの言葉に目を輝かせ頷く。
「ノブナガさん……では早速我儘です。新作、出来ちゃいました」
「ほぉ?つまらぬ新作を持ってきおうものなら、その首置いていってもらうぞ?」
イエヤスの言葉にニヤリと笑みを見せるノブナガ。
イエヤスはそんなノブナガにほほ笑んで見せ、手にした錫杖から、新作の張形を取り出す。
「で、どこが新作じゃ?申してみよ」
少し頬を赤く染めたノブナガが、イエヤスに問いかける。
真新しい張形を見た瞬間、ノブナガは唾を飲み込んでしまったようだ。
「では説明しますね?この張形は、たくさんのイボイボがついています。
このイボイボが動かすとお腹の中の気持ちいいところに当たっちゃいます」
手にした双頭の張形、しかし以前の物と比べ、表面に数多くの突起がある。
そんな歪な張形を手に、ニコリと笑みを浮かべるイエヤス。
ノブナガはゴクリと唾を飲み込み、その首に掛けられた勾玉……伝説と言われた勾玉、榛名をイエヤスに見せ付ける。
「くっくっく……では早速新作の性能を確かめるとするか?今日こそは榛名で貴様を堕として見せるわ!」
「はい、ノブナガさんとなら、どこへでも堕ちちゃいます」
ニコリと微笑み、ノブナガの腕に抱きつくイエヤス。
ノブナガは、そんなイエヤスを引きつれ、自室奥にある防音が整っている特別あつらえの寝室へと連れ込んだ。
こうして大奥ではいつもの日常が繰り返された。
長きに渡った戦乱の世も、今は昔の話。世はまさに、天下泰平の世である。
榛名の力 完