世は戦国。  
数多の英傑達が見果てぬ夢を追い、求め、そして消えていく時代…  
 
ここに一人の青年がいる。どこにでもいるような普通の青年。戦で家族も友も失ったことも、この時代では普通の、一人の男。ただ一つ違うのは…  
 
 
「ざっと500人ってとこか?」  
眼下に広がる草原。そこで行われている戦いを見て男が呟いた。  
「結構消耗してきてんじゃん?汗水垂らして作ったあたし達の罠が功を奏したようね」  
男の呟きに隣にいた少女がそう返す。淡い栗色の髪に整った顔立ちの少女である。一見、美を付けていいほどの少女なのだろうが、右目に付ける眼帯がその魅力を半減している様だ。  
「あたし達ぃ?サソリ、お前はただ見張っていただけだろう?」  
あれ?そうだっけ? サソリと呼ばれたその少女はおどけた声でそう言って舌を出す。  
しかしそれも一瞬で、直ぐに少女は真剣な表情となって呟く。  
サソリ「そろそろ頃合じゃない?あっちも準備万端みたいだし」  
少女の言葉を聞き、男は周囲に目をやる。  
草原を見渡せる崖の上。その崖の林の中に数人の人影を見つける。彼らは一様に頭に鉢巻を巻いている。  
それを確認した男が、そうだな と言い、自らも腕に布を巻きつける。  
「そんじゃ、行きますか!!」 いうやいなや男は林の草むらから飛び出した。  
 
林には葉の揺れる音とセミの鳴き声だけが鳴り響いていた。…季節は夏…  
 
 
「突き進めぇー!!」  
「槍を持て!中央より突き崩す!!」  
「負傷者は下がれ!動けるものは弓を持って援護に回れ!」  
戦場には怒号が響き渡っていた。  
戦闘が始まって一時間。両軍共すでに半数以上の兵が戦うこともままならない状態だ。  
「くそ!このままでは勝ち目は薄いか…伝令を!城に戦況を伝えよ!!」  
一人の将がそう叫び、すぐさま一人の兵が駆け出す。だがその兵士が乗った馬は数十メートルも行かないうちに矢を受け転倒した。  
「なんだ!?」矢の飛んできた方角には崖。その崖へ目をやり、そこでようやく武器を掲げた集団が現れたことに気がついた。  
「て、敵襲ぅ!!」  
その言葉に戦場にいた兵士達に動揺が走る。それは両軍どちらに対してでもである。  
「ちっぃ!このタイミングまで兵を伏せているなど!?直ぐに兵を引けぇ!たいきゃ…く?」  
指揮を採っていた将が言葉を濁らせた。それもそのはずである戦場に現れた集団は、味方だけでなく敵兵をも攻撃していたのである。  
「山族か!?ぐはぁっ!…」胸に刀が突き刺さる。  
サソリ「悪いね。…でもあんたらが悪いんだよ?戦なんてするからさぁ!!」  
「たっ!隊ちょ、うわぁっ!!」眼帯の少女は瞬く間に間合いを詰め、周囲の兵を切りつける。  
「絶好調だな…あいつ」少女と共に飛び出した男はその動きを見て、素直な感想を口にする。  
「まぁいいや、目的のブツわっと?…。」男の足が止まる。進路には十数人ほどの兵。  
「貴様らぁ!我が軍にこのような真似をして命があると思うなよ!!」  
兵士の一人が声を挙げ、一斉に切りかかってくる。全く、先程まで戦いあっていたというのに二つの勢力の兵が混ざり合っている。混乱の極みか?生きる本能か?  
どうでもいいさ。そう頭の中で結論づけ男は刀の柄を握る。  
 
それは男からすれば当然の結果。周囲の兵からすれば信じられない出来事。  
刀を抜き一体何分?何秒?の時間の出来事だったのか、切りかかった兵士は一人残らず地に倒れ、そこにはただ、何事も無かったかの様に男が立っているだけである。  
「ば…け…物…」どこからか兵士の呻き声が聞こえる。  
「失敬な、お前らの主だって似たようなもんだろ?」男はそう言って刀を鞘に納める。  
「榛名は…俺が頂く…」  
キンという刀と鞘とのぶつかる音を聞き、兵士の意識は途絶えた。  
 
 
ここに一人の青年がいる。どこにでもいるような普通の青年。ただ一つ違うのは、彼が榛名の光を浴びた人を超えた人であるということだけだ。  
 
 
「ん…ぁ…んちゅ…う…ん」  
薄暗く静かな室内に液体の交わる音が響いている。その中心に裸の人影が二人。一人は右目に眼帯をつけている。  
「ね…ぇ…ひもち、んちゅ…いい?」  
「そりゃ…もちろん」  
薄暗い室内で淡い栗色がかった髪の少女に上目使いにそう問われ、俺は正直な感想を口にした。  
「ふふっ、もっと良くしてあげる♪」  
にぃっとイタズラな表情を見せると少女はその華奢な指で俺のモノを掴み前後に擦り始める。  
「うっ…」思わず声が漏れてしまった。それほど絶妙なタイミングで指と舌を使い刺激してくる。  
「ふふふっ、射精(だ)しちゃえ、射精(だ)しちゃえ。」  
イタズラな表情のまま少女は指の動きを加速する。…ヤバイ。  
「このっ…!」  
「っひゃぅ!」  
やられっぱなしは性に合わない。俺は少女の股に素早く手を差し入れその先にある割れ目を摩ってやる。  
「ひっ…ん!っや、やめ…な…ひゃい…よ、んんっ!」  
少女の体から瞬間、力が抜ける。それを俺は見逃さない。すぐさま体勢を変え少女の太股の間に顔を突っ込む。  
 
「っ!?やっ、らぁ…み…ないでぇ…!」  
やはり、さっき触ったときも感じたが、そこはしっとりと濡れている。俺はそれを確認すると割れ目に舌を宛がう。  
「ひぃん!?」  
反応良し。そのまま割れ目を上から下まで舌でなぞる。どんどんと愛液が溢れてくるがその都度舐めとってやる。  
「んんっ…!や…ぁっ!っだ、だめっ…ひゃうっ!感…じ…ちゃうのぉ…!」  
溢れる愛液を舐めきれず、既に顔がベトベトになりつつあるが俺は攻めの一手を変えない。このままイカせてやるつもりだ。だが  
「っ…こにょ…やろう〜〜〜っっ」  
少女が決死の反撃を試みる。一時止まっていた手の動きをさらに加速させ、頬いっぱいに俺のものを咥える。  
「〜〜〜っっ!!」  
元々俺も限界近くまで来ていたがこの少女の反撃で一気に射精感が込み上げてくる。少女の舌のざらつきも口内の温もりも、とても気持ちのいいものだった。  
こうなりゃ最後の悪あがき。とっておきの切り札。俺は割れ目の上部にある小さな豆を甘噛みした。  
「!!!そこはっ!っ〜〜…もう!…だ…めっ!!んっ!んっ!…きゃっ…ぁぁぁあああああ!!!!!」  
「俺も…限界っ…!」  
少女の膣から大量の液体が噴き出す。それと同時に、俺も達した。肉棒の先から大量の白濁液が吐き出され、少女の整った顔を白く汚す。  
頭の中が真っ白になる。  
 
「はぁっ…はぁっ…引き、分け…だな」  
「う"う"〜〜」  
少女は少し悔しそうな顔をしていたが、やがて「ふふっ」っと笑みを見せると、静かに眠りについた。  
 
 
 
昼の戦いが嘘のような、静かで、虫の鳴き声だけが聞こえる、夏の夜…  
 
 

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