同僚の女「いいか千。傷口の消毒は一時間置き、  
包帯を自分でほどこうとしたら巻き直す、  
それと、何かあったらすぐにアタイを呼ぶんだよ!」  
千「うん。わかった。」  
同僚の女「それじゃあアタイは仕事があるからな。ハクの看病、頼んだぞ。」  
千「まかせといて。」  
 
そう言うと、千を残し、女は足早に部屋を出て行った。  
ここは湯屋の千尋達の部屋。  
しかし、今日はいつもとは違った光景だった。  
5〜6人が寝られる広さの部屋一杯に居座る動物――ハクだ。  
ついさっき、何か得体の知れない虫の大群の様なものに襲われた様だった。千尋達の部屋の前で気絶していたのを発見し、手当てをした。  
 
千「あ、ちょっと暑いかな?窓開けるね。」  
 
ガラッ  
窓の外は雲一つ無い、気持ちいい天気だった。  
ハク「こんな空を飛び回れるなんて羨ましいよ!今度、わたしを乗せてくれない?」  
ハクの返事はもちろん無い。千は不安を振り払おうと、構わずハクに話しかけ続けた。  
 
――何時間経っただろうか。  
千の独り言≠ノハクの反応はなく、千尋は少し疲れていた。  
千「ハク…はやく目、醒ましてよ……」  
 
やがて千はハクの温もりを求め、小刻みに息をする首元に寄りかかった。  
そうする内に、千は一時の幸せを感じた。  
ずっとこうしていたい――。  
それは叶わぬ事だと知りながら、千は想う。  
 
千「ハク、龍だったんだね…。わたしびっくりしたんだよ?」  
 
しばらく経つと、千は自分の何倍も大きいハクの腹に抱きつくように横になっていた。  
ふわふわの毛皮にくるまれ、千は生暖かいハクの体を撫でた。  
初めて見る龍。  
千はハクの体を観察する。  
ハクの背中は堅い鱗に覆われているのとは対照的に、腹は白く美しい毛並で包まれ、やわらかかった。  
物珍しそうに観察していく千。するとハクの腰の辺りに妙なモノを見つける  
 
千「あれ?これって・・・」  
 
千は興味深々にハクのそれを見つめる。  
普段は動物である神が、人型の時には性交できない――、そういう話を千は聞いたことがあった。  
まだそんな行為をハクはしたことがないのだろうか?したとしたら、いつごろ?どこで?それはどんな交尾だったのだろうか?その雌龍は今頃どうしている?その後、幾度となくしているのだろうか?  
千は妄想を膨らませる。  
 
ハク「ううぅ・・・」  
千「っ!」  
 
ハクの唸り声で、千は我にかえった。  
目の前の龍は、自分を守る為に傷つき、瀕死の怪我を負っているのだ。千はそんな事を考える自分が嫌になった。しかし、ハクが龍であることを知った時の千のショックは大きかった。そう――千はハクに淡い恋心を抱いていたのだ。  
自分ではハクの恋人にはなれない――。  
それは紛れもない事実だった。そんな事を考える度、千の胸に張り裂けるような悲しみが襲う。  
 
千「ちょっちょっとくらいならいいよね?ハク・・・」  
 
それは自然な行動なのかも知れない。思春期の女の子が好きな男の子に抱く興味――。  
千はその沸き上がる好奇心を抑えることはできなかった。  
千はゆっくりとハクの剥き出しになった性器に手を伸ばす。  
 
コリコリ・・・  
 
千「あったかい…」  
 
初めて見るペニスだった。ハクの巨大な体には似合わない程、それは小型なペニス――生暖かく、軟らかく、そして奇妙な形をしていた。  
千はぎこちない手付きでハクのペニスをいじくりまわす。まるでそれは、子供が初めて手にした玩具で遊ぶ光景に似ていた。  
 
ムクムクッ・・・  
 
ハク「ん・・・」  
 
千「えっ?あれっ?どっどうしよう?!」  
ハクのペニスは、千の絶え間無い刺激により膨張し始めた。  
 
千「…。  
これってぼっき≠チてやつかな?男の子は誰でもなるって聞いたけど・・・ハク、気持ちイイの?」  
 
返事はもちろん無い。千はペニスを触るのを辞めようとはしなかった。  
さらに沸き上がる好奇心が千を支配していたのだ。  
やがて千は最大限に勃起したモノをシゴキ始めた。  
 
千「ハクっ。  
ハクの・・・・・もう、ぬるぬるだョ・・・  
わっ・わたしも・・・・・ハクの見てたら何か・・・  
体が熱くなってきたょぅ・・・」  
 
容赦無い千のピストン運動によって、ハクのペニスの先端からは、透明の体液が滴り落ちていた。  
そして千の幼い割れ目からは、蜜のような汁がにじみ出ていた。  
千は右手でハクのペニスを握り締め、そして左手で自分自身の性器を刺激していた。  
 
千「ハクッ!ハクッ!!わっわたしもっもう・・・ ! ! ! 」  
ハク「うくぅっ・・・」  
 
ドピュッドピュッドピュッ・・・  
 
ハクは一瞬腰をのけぞった格好をすると、小刻に痙攣しながら4・5・6回と射精を繰り返した。  
 
千「あっぁぁあん・・・ハッハクっ・・・・・」  
 
千は力なくハクの腰に倒れ込んだ。  
千は自分の指の刺激によって絶頂に達し、完全に力尽きていた。  
幼いマンコからは大量の愛液が滴り落ち、小さい下着はびしょびしょに濡れていた。  
そしてハクの射精を浴び、顔から体にかけてはドロリとした白い液体がこびりついていた。  
 
千「ハクの・はぁはぁ・・生臭いね・・・はぁはぁ・・でも、まだ満足できないょ・・・私のココに・・はぁはぁ・・・ハクの欲しいョ・はぁはぁ・・」  
 
 
ん・・・  
 
股間に覚える癒しにも似た感覚で、深い眠りからゆっくりと目覚めていく。  
 
…。…なのか……?  
 
モヤのかかるぼんやりした、虚ろな視界・定まらない視点で、ハクは何か≠期待する。  
 
いて…くれたら…いいな…。  
 
眠りから目覚める時、ハクはいつもこう思う。千を知った数年前…、千が自分を知る前から、ずっと――。  
 
一体…僕は・・・?  
 
寝起きのにぶった思考を回復するのに十分な時間が流れ、ハクはまず自分の身体に意識を集中させた。  
 
うぐっ…。  
 
少しでもその巨大な身体を動かそうとすると、まるで雷に打たれる様な激痛が走る。  
 
…?これは…?  
 
丁寧に手当てされた自分の傷口…不思議だった。が――この疑問はすぐに解決する。自分の脇に寄りかかっている小さな生き物――  
 
――千!千だ!でも…?何・・・してる・・・・・の・・・・・?でも――いいや…。千…。君が側にいてくれるだけで…僕は――。  
 
千「ハク………起…きたの……?」  
聞き慣れた千の一言で、すっと鮮明になる意識。そして千の乱れた裸体を見、全てを理解した。  
千に――受け入れられていることを――。  
 
僕の姿をハク≠ニ呼ぶ君。僕の姿が怖くないの?  
君の全てが愛しい。だけど僕は神。そして龍。でも君は人間。それでもいいの?  
君が僕を知るずっと前から、毎晩夢に出てくるのはいつも君。君はそれを知らないんだね?  
 
千・・・。  
 
見つめ合う束の間の時間、短い沈黙の時間が流れると二人は全てを悟る。  
これから始まる行ないが自然なことなのだと――。  
 
ハクは…未だ激痛が治らない身体を、少しずつ持ち上げていく…。  
苦痛が消え去る程、心は湧き踊っていた。  
そしてハクは勃起したペニスの先端を、千の幼い性器にゆっくりと近づける。  
しかし、自分の身体に遮られ、千のワレメの位置が掴めない。  
 
んんっ!?  
 
千「きゃっ!」  
突然のペニスへの刺激に、一瞬身体が痙攣した。そしてそのせいで部屋全体が静かに揺れる。  
 
ごめん千!大丈夫!?  
 
千の無事を確かめる為、顔を近づけるハク。  
千「へへへ…そんな顔しなくても大丈夫だよ。ごめんね?いきなり触っちゃって。ハクの、あんまりかわいいからさっ」  
 
かっ、かわいい…か。でも良かった――。  
 
ハクはほっとし、再び挿入を試みる。  
千「やっぱ見ずらいのかな?ハクの私持ってるから、も一回!  
 
今度はとぐろを巻いたような格好をとり、千の性器に充分顔を近づけた。その様子は、まるで腰の下の宝石を優しく包み込むようにも見える。  
千「そぅ…そこだょ……」  
 
ずぷぷ…  
 
千「ぅっくく・・・ぃっ・・・・・たぃっっ・・・」  
静かに…静かに……、雄龍のそれは幼い少女の中に侵入していく。  
 
ズプププ…  
 
千「・・・・・ッ!」  
千はハクの毛皮に抱きつき、泣き叫びたい感情を必死に押さえ付ける。ここで泣いたら、ハクはきっとこの行為を辞めてしまうだろう――そう思ったのかも知れない。  
 
千…っ!  
これが…千の…中…なんだね…?  
夢…みたいだ――。  
 
千「はっ…入ったょ……ハクっぅ…」  
仰向けの姿勢でハクの両足にまたがれ、千は下腹部にぎゅっと抱きつく。  
千「〜〜〜っ!!!」  
激痛はまだ治まらない。千の股の小さな割れ目からは一筋の赤い液体が流れ落ちる。  
千はただ静かにそれを耐えた。痛みで歪む表情を見せまいと、目の前の白い毛布にくるまる。  
初めての行為に、恐怖はまるで無かった。  
それが…ハクだから――。  
 
千…千……っ!  
僕は――。  
 
【完】  

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