「メガネ良し、おさげ良し、ハイソックスの白良し、ゴ、ゴホン、セキ良し、言葉遣いも…良しだにょ」
2年A組の教室の前で中山は自分の格好を再度点検していた。
漫研部の部長、渡部に恋心を抱く彼女は校内新聞に載っていた
「みか先生の青春相談コーナー」
でのアドバイスを参考に(無論、みか先生ではなく、途中から乱入してきた関とおやじのアドバイス、だったが)おさげ髪、黒ぶちメガネ、白のハイソ、語尾に「にょ」、病弱美少女(腹膜炎から新型の結核まで)、不幸そうな設定、というマニア向けの格好をしているのであった。
「ゴホゴホ・・・先輩、あたしお父さんが突然失踪して…ゴホゴホだにょ」
教室に入るなりいきなりわけの分からない台詞を吐く中山。いや、確かにアドバイス通りなのだが…。
「あああ…そのメガネ、おさげ、白のハイソ…。病弱っぽくて語尾に「にょ」までつけるなんて…。なんてかわいそうで可愛い娘なの…。あたしドキドキしちゃう…」
「ありゃ?渡部せんぱいじゃない…。あの、あなたは?」
教室で佇んでいたのは渡部ではなく、彼と同じクラスメートの北川であった。彼女は掃除当番でまだ教室にいたのであった。
無論渡部は来るべきコミケのためにとうの昔に帰っている。
「き・た・が・わ」
彼女は艶っぽい視線と口調で中山に近寄っていく。
「北川…誰さんですか?」
「教えなーい」
中山の答えにあっさり答える北川。
「教えてください、いえその前に抱きしめないで下さいっ」
そう、いつの間にか北川は中山をきゅっ、と抱きしめていたのである。
「嫌?」
「嫌じゃなくて、だからその…せんぱーいっ」
身をよじって脱出しようとする中山。しかしどれだけよじってもすっぽりと北川の腕の中に納まってしまう。
「はぁ〜い」
「だからそうじゃないんですってばぁ」
「ん〜?」
北川はのらりくらりと返事を返しながら顔を中山に近づけていく。
「せんぱ…んんっ!」
そして抵抗する中山の口を塞いだ。驚きの声を上げる中山。
「んんっ!んっ!んーっ!」
北川の舌が中山の口の中で暴れる。
ちゅる、ちゅぐっ、ぷちゅ…。
唾液が淫靡な音を立てて中山の制服のリボンに滴る。
最初は必死に抵抗していた中山だったが、北川の激しくも優しい舌使いに徐々に力が抜けていった。
「んふ…っはあ…何でこんな事するんですかぁ、せんぱい〜」
目を潤ませ赤ら顔で答える。北川はいつも通りの表情で微笑みながら、
「ふふふ…だって、あんまりにもかわいいんだもの、いじめたくなっちゃった」
「せんぱいの意地悪〜!」
中山がか細い抗議の言葉を発するが北川は無言で微笑みながら再びキスをする。
そして彼女の右手が中山の胸を柔らかく触り始めた。
「あっ、嫌ぁ…」
中山の身体がぴくっ、と動く。その言葉を知ってか知らずか北川の手はブラウスの上から優しく揉み始めた。同時に中山の舌を絡めとりながら常に主導権を握る。
「んっ…んちゅっ…」
無意識のうちに中山もまた、自ら舌を絡めながら心地よい痺れを味わっていく。
しかし北川はその唇を離し、中山の背中に回る。
「せ…せんぱい?きゃうっ!」
かわいらしい悲鳴を聞きつつ、服の上から器用にブラジャーを外す北川。
(本当は綺麗な形の胸も拝みたかったんだけど、この状況じゃ仕方ないか)
彼女は少々残念そうな顔をしたがすぐに中山の小ぶりだが形の良い胸を両手で揉みしだく。
「あん、せんぱい、恥ずかしい…だにょ」
こんな時でも律儀に言葉遣いを守る中山。
北川はさらに服の上から乳首を軽くつねり、耳に息を吹きかける。
「ふぁあっ!息、吹きかけないで下さい…」
「だ・め」
胸を攻めながらも北川の柔らかい唇が中山の耳に触れる。
「やんっ!くすぐったい…だにょ」
中山の乳首はブラウス越しからもぷっくり起っているのが分かる。本人も気づいていないのか、自身も下半身をくねらせ、太ももをすり合わせていた。
(相当感じているのかしら?なら次の行動ね)
北川の指はそのまま腰の部分に動いていき、彼女の脇腹をぞわぞわとさすり始めた。
その途端、中山の身体が大きく仰け反る。そしてその指はスカートの裾から下着にたどり着く。
彼女の下着から愛液がかなり染み出していた。北川の指はさらにその濡れた秘部を弄る。
「ああんっ!だめ、汚いですっ!」
中山は赤ら顔で北川の指を離そうとした。が、その手は彼女の腕に阻まれる。
「汚くなんかないわよ?もっとかわいい声が聞きたいな〜」
下着からあふれる愛液が教室の床に滴り落ちる。北川は左手で胸を揉みながら右の指で直接中山の花弁を触る。ぐちゅぐちゅといやらしい音が2人しかいない教室に響く。
「いやぁ…やめて、ください…」
荒い息を立てながら中山が切ない声でせめてもの抵抗を示す。が、彼女の腰は北川の指に合わせて動いていた。
さらに愛液が溢れ出す。北川の手も彼女の蜜で濡れていく。その様子を見ながら、彼女はあることを考えていた。
(ちょっと意地悪しちゃおうか)
北川は今までの行動を突如やめ、中山の身体から離れ一歩後ろに下がる。
「え…せんぱい?」
突然の事に動揺する中山。
「だって、やめて欲しいんでしょ?」
指についた中山の愛液をペロリと舐めながら妖しい目で中山を見下ろす北川。
「嫌なんでしょ?じゃあやめちゃおうかしら?」
「…め、ないで…」
俯いている中山がつぶやく。
「あら?何か言ったかしら?」
わざと聞こえないふりをする北川。中山の反応を見て楽しんでいるのだ。
「やめないで下さいっ!…もっと、触って欲しいです…」
切なそうな声を上げ、上目遣いで北川を見る。その表情にさすがの北川も感じてしまいそうになった。
(いやん、この娘の表情…本当に可愛らしいわ…)
「じゃあ、机の上に座ってくれるかしら?」
北川の言葉にこくん、と頷いて震える足で机の上に座り込む中山。
そして足を少し開け、スカートを少し持ち上げる。
「せん、ぱい…」
「ふふふ、いい娘ね…。もっと気持ちよくさせてあげる」
そう言うなり北川の手が中山の下着の中に入り込む。
「きゃっ!」
軽い悲鳴を上げる中山。その口を北川の唇が再び塞ぐ。
中山の秘部から先程とは比べ物にならない程の愛液があふれてきた。
「ああん!き、気持ちいいですっ!もっとっ…」
中山の腰はいやらしく動いている。北川はゆっくりと彼女の濡れた下着を脱がせ、その指を愛液まみれの花弁の中に入れる。
さらに動きが激しくなる北川の指。クリトリスを擦り、軽くつねる。中山の息遣いは激しくなり、秘部からは大量の愛液が噴き出していた。
「せん、ぱいっ…!もう…もうっ…!」
「イキそうなの?」
北川も中山の真っ赤になった顔を見つつ淫靡な視線で問いかける。中山は涙目で
「イキます…イッちゃいますぅっ!」
「よ〜く答えられました♪」
そして北川の指がさらに激しくなる。中山の腰もまた指に合わせて激しく動いている。
「だめっ…い、イクっ、イクっ…ふぁあああんっっっ!」
中山が限界の声を上げたと同時にぷしゃああっ!と音を立て、秘部から愛液とともに別の液体が噴き出した。
それは座っていた中山の机を濡らし、自らのスカートをも濡らしていく。
「ああん!あはぁっ…あ…ああっ…」
中山は彷徨の表情を浮かべながら北川に身体を預けそのまま意識を失っていった。
柔らかい感触がする。
中山は唇に感じる感覚に気づきゆっくり目を開ける。
「ん…!?んんふぁい?」
先輩、と言おうとしたが北川のキスに阻まれ声を出すことが出来ない。
そしてゆっくりと唇を離す北川。その目はまだ妖しさを漂わせている。
「お目覚めかしら?と〜っても可愛らしかったわよ」
そう言って中山の上体を起こす。
「よっぽど気持ちよかったのね〜。お漏らししちゃうくらい感じちゃったんでちゅね〜」
わざと子どもをあやすような口調で中山に話しかける。
「え、あ…!」
言われて中山はふと我にかえる。机の上で足を広げ、さらに尿で下半身をぐしょぐしょに濡らしているあられもない姿…。
中山の顔が羞恥に満ちた表情になる。
こんな姿、渡部せんぱいにも見せたことないのに…。
でもすごく気持ちよかった…。
いやっ!とても恥ずかしいっ…!
「さあ〜て、ふきふきしまちょうね〜」
北川はそんな状況も楽しみながらポケットからハンカチを出して彼女に近寄る。
「…っ!」
中山は北川の手を払いのけ、濡れたスカートもそのままに涙を流しながら脱兎のごとく教室を出て行った。
「…うふふ、ちょっとやりすぎちゃったかしら?…でもうちの高校にあんな娘いたっけ?」
まあ楽しかったからいいか、と心の中で思いながら中山の粗相を後片付けする北川。
その時教室のドアが開く音がした。
「あれ〜北川さん、まだ教室に残っていたの〜?だめだよー、早く帰らないと」
入ってきたのは興津高校国語教師であり北川のクラスの担任でもあるみか先生だった。
「すいませ〜ん、もう帰ります〜」
北川はそそくさと後片付けを始める。
「…あれ?なんかおしっこの臭いがするけど、北川さんなんかあったの?」
みか先生が鼻をひくひくさせながら北川に近寄っていく。北川は微笑みながら、
「さっき教室に子猫ちゃんが入ってきて遊んでいたら粗相しちゃったんです」
…確かに言葉は合っている。子猫が何かは置いといて。
子猫という言葉に反応したのか、目を輝かせてみか先生は北川に駆け寄っていく。
「え!子猫!?いいな〜、どんな猫だったの?」
北川は微笑みながら、
「丸くて〜、ちっちゃくて、そう…みか先生みたいなのかな〜!」
そう言って抱きしめながら先生のお腹をぷにぷにと触り始める。
「いや〜さわらないで〜北川さぁ〜ん」
相変わらずおもちゃにされるみか先生であった。