「卒業パーティー!?」  
放課後のクラスの中で、いつものメンバーが声を揃えていた  
 
意気揚揚と小林はこの返答に答える  
「そっ!」  
「私たちの卒業を祝して、私たちの、私たちによる、私たちの為のパーティーよ!」  
「それはまた突発的だな」  
おやじが言うのも仕方がない、なんてたって、卒業式は3日後である。  
 
「でもいいな!やろうぜ!卒業パーティー!」  
「末武!、末武がヤルと言うなら、俺も賛成だ!  
  あぁ、卒業を祝しての俺と末武の燃える愛のメモリー!!!!!」  
「工藤、五月蝿い!」  
富永のキツイ一言も空を切るほどの工藤の暴走っぷりだった  
 
「場所はどこにする?やっぱり富永の家かしら。」  
北川が話を戻す  
「そうね、富永さえよければ富永の家が一番なのよね。富永、どうかしら?」  
「私の家は問題無いわ。  
 でも良いの委員長? 卒業式の日はその後スニャンプのコンサートだったんじゃ?」  
「ふふふふふ、スニャンプのコンサートはその翌日よ!しかも最前列で、二日連続でチケットは取ったわ!」  
 
「じゃぁ、決まりだな。ちょうどオンリーイベントも一段落付く時だし。」  
「渡部先輩!イベントが卒業式の前日で良かったですね!」  
「あぁ、まったくだ!! この天才!渡部匠の、高校漫研最後の戦いだ!  
中山ぁ!しっかりとその目に焼き付けろよ!」  
「はい!渡部先輩の勇姿を目に焼き付けるッス!」  
 
「まだ引退してなかったのか・・・・」  
「しぶといわね。」  
「結局漫研部は中山ちゃん一人になっちゃうのね」  
「いや、渡部がちょくちょく顔を出しにくるそうだぞ」  
「ラブラブね。」  
「ラブラブだな」  
おやじと委員長の会話の自然なやりとりが、いつもの雰囲気を取り戻す  
 
「あれ、小林、関はどこに居るの?」  
「あ、関なら、みかせんせの用事を手伝いに行ってる。」  
「いいのぉ〜、小林ぃ、関をみかせんせに取られちゃうわよぉ?」  
「おあいにく様、私たちはそんなにやわな付き合いはしてないわよ。」  
富永のからかいにも、小林は動じずに受け流す  
関と小林は、お互いに深いところまで繋がっているという自信が、感じ取れるやりとりだった  
 
「でも良かった・・・・。」  
「え、何が?委員長?」  
「だって、最初は二人が付き合ってることを知った時、関があの調子の人間だから、小林が心に傷を負ったりしないか少し不安だったのよ。」  
「でも、その心配はまったくの無駄だってわかって安心したわ。」  
まわりのみんなも首を縦にふり、うなづいている  
 
「そっか、ありがと。心配してくれて・・・。」  
「でも、私たちは大丈夫よ。」  
「そぉぉぉうとも!俺たちは大丈夫さ!  
このビューティー関!命をかけてあかねを守ると誓ったからな!」  
 
どこからか現れたのか、いきなり関が叫びながら舞っている  
「今いったいどこから!?」  
「おやじ、その質問は関には無用よ!」  
「でもまぁ、二人とも幸せになってね、小林。」  
「うん。ありがとう、北川。」  
 
 
「みんな〜、いつまで残ってるのぉ?早く帰らないとだめだよぉ。」  
「あっ、みかせんせぇ!卒業式の日の夕方から卒業パーティーを富永の家でするんですけど、もちろんみかせんせも来てくれますよね。」  
「えっ!パーティー?! いくいく!絶対行くよぉ!」  
 
「よぉ〜っし!思い出に残るさいっこうのパーティーにしようぜみんな!」  
関の声にみんなが答える  
「おう!」  
「もちろん!」  
「末武ぇぇぇぇぇぇぇっ!!」  
「えっ?呼んだか?工藤。」  
「目指せ! 在庫同人誌の完売!」  
「中山やるッス!頑張りマス!」  
「みかせんせ可愛い〜!」  
「き、北川さんっ、そんな大声で・・・。」  
「はぁ〜、最後までなんなの、このクラスは・・・」  
 
 
各々言いたいことを叫ぶクラスメイトを、後ろから眺める関と小林  
「最高の思い出にしような、あかね。」  
「うん。このメンバーとなら、絶対最高の思い出になるよね。」  
 
重なり合うお互いの手から確かに伝わる鼓動が、安らかな時をいつまでも感じさせていた  
 
 
Fin.  
 

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