梅雨もそろそろ明けようかの頃、数台のバスが緑溢れる山々に向かって走っていた。  
興津高校の2年生は今日から2泊3日の林間学校である。  
そして先頭を走る2年A組が乗り込んでいるバスの中ではいつものメンバーが相変わらずの様子で騒ぎまくる。  
「関ー、いつまでマイク握ってんのーっ!早く返してよーっ!もう3曲目よーっ!」  
バスの中で小林が騒ぎ立てる。  
「えー、こんなもんじゃこのビューティー関の魅力は語りつくせないにゃ〜」  
そう言うと狭いバスの中なのに器用にポーズを取って再び歌い始める関。  
「うるさーいっ!ゆっくり眠れないじゃないのっ!」  
小林の隣でうとうとしていた富永があまりの五月蝿さに癇癪を起こした。  
「うぷ…気持ち悪い…」  
「大丈夫か、委員長?」  
別の席では車酔いをしていた委員長の背中をさするおやじの姿があった。  
さらに前の席では…。  
「は〜い、みか先生、あ〜んしてぇ?」  
「いや、あの、北川さん…。私引率だからみんなの様子見なきゃいけないし…」  
ポッキーを手にした北川の誘惑を必死で抑えながら後ろを向こうとするみか先生。  
「というかみか先生、今まで先生らしい事したのか?」  
「はうっ!」  
反対の座席にいた工藤の冷静な突っ込みに涙する彼女。  
「ああ、自分の仕事をあっさり否定されて涙するみか先生も可愛い…食べちゃおうかな?」  
その言葉と同時に今度は唇を近づけようとする北川。  
「いや〜、やめて、北川さ〜ん…」  
みか先生の悲鳴は車内の喧騒に消えていった。  
 
 
「は〜い、みんな注目〜」  
バスは無事宿泊施設に到着し、各組の生徒はそれぞれ先生の前で説明を受ける。  
みか先生もA組の一同の前で今後の予定を話していた。  
「これから荷物を部屋に置いて30分後に玄関前に集合しま〜す。今日の予定は奥興津森林公園のハイキングです」  
生徒達をまとめるというにはちょっと緊張感の無い声で話す彼女。  
「先生こそ遅刻しないようにしてくださいね?」  
「みか先生結構もたもたするからなー、気をつけてよ?」  
そんな富永の軽い毒舌と末武の無邪気な言葉に彼女が反論する。  
「そんな事無いもん、ちゃ〜んと5分前行動するもん」  
「というか、そういう事自分自身で言ってるところですでに不安なんですけど」  
車酔いから復帰した委員長が彼女の言葉をあっさり否定する。  
再び涙目になるみか先生。  
「うう…生徒に全然信用されていない教師って…ううん、こんなところで負けちゃ駄目、みか!ここは教え子達にびしっと威厳を持った発言を…」  
自分を奮い立たせて顔を上げたとき、目の前には誰もいなかった。  
「先生〜、みんな中に入っちゃいましたよ〜?」  
建物の中から北川の声が聞こえる。  
「え、え、え、嘘っ!あ〜ん、待ってよ、みんな〜っ!」  
彼女の身長の半分はあろうかという大きな旅行鞄(もちろん父親が用意したもの)を引きずりながらのろのろと中に入っていくみか先生だった。  
 
もう季節は夏に差しかかろうかという時。しかしこういった山奥はまだまだ過ごしやすい時期でもある。  
群れを成す山の色は緑が映え、来る者の心を安らがせる。  
そんな中、興津高校の一行はこの森林公園の登山道を和気藹々としながら登っていった。  
「すご〜い、興津じゃこんな光景見られないよ」  
小林が山々を指差しながらはしゃぐ。  
「確かにな、普段学校に通ってるだけじゃ味わえないよなー」  
末武が列の先端を歩きながら笑顔を浮かべる。  
「本当ね…。そういえば、この山って熊が出るって聞いたけど?」  
「そう言えば施設の管理人が言ってたなー。まあ、ちゃんとした道には出ないとも言っていたけどな」  
北川の問いに渡部が答える。  
「大丈夫だ、何があっても末武は俺が守るっ!」  
「あー…もう何も言う気力無くなってきたわ…」  
工藤の言葉に富永が鬱陶しい表情をしながら先を歩いていく。  
「ところで、みか先生と松本先生は?」  
「ほら、あそこよあ・そ・こ」  
小林が視線を向けた先には生徒達からかなり遅れて段差を登る先生2人の姿があった。  
「みんな待って〜…。もうちょっとゆっくり歩こうよ〜」  
「ほんと、最近の生徒は…もっと年長者を敬うって事をしないの!?」  
汗だくになりながら手すりにしがみ付く彼女達。  
「2人とももっと自分の年齢を自覚しなきゃ駄目よねぇ…やっぱ若さの違いかしら」  
富永の言葉が聞こえたのだろうか、わずかながら速度を上げる松本先生。  
「山登りはっ…!熟練された、経験がモノをいうのよっ…!若さ、だけで括られちゃっ、困るわねっ…!」  
標高の高い山ならともかく、なだらかな登山道ではあまり関係ない台詞を吐く彼女。  
そしてみか先生はというと、すでに限界手前まで来ていた。  
「だめっ…もう駄目…死ぬ、死んじゃう…」  
半泣き状態になりながらまるでナメクジが這うかのごとく鈍い速さを見せるみか先生。  
結局彼女が頂上に着いたのは皆が登ってから20分後であった…。  
 
「おお、すげーっ!ここから見る景色、すげぇ綺麗だーっ!」  
末武が展望台の手すりを持ちながら下界を見下ろす。  
ここは頂上の一角にある公園。一行はここで昼食を取り、自由時間を満喫していた。  
公園には展望台のほか、アスレチック関連の施設もあり皆いろんな所を廻っている。  
「みか先生〜、先生も一緒に展望台行きませんか〜?」  
北川が木陰で疲れて横になっている彼女の傍に近寄ってにっこりと話しかけてきた。  
「ん〜、別にいいや。山登りでかなり疲れちゃったし」  
あっさり断る彼女。しかし北川はちょっと意地の悪い笑みをしながら、  
「そういえばここの展望台の石碑は触ると確か身長が伸びるっていう言い伝えがあったんですけど…」  
そんな言い伝えは無い。  
しかし『身長』という言葉に彼女の耳がぴくりと反応し即座に「行きます」と返答するみか先生。  
(ああ、こんな戯言にあっさり騙されるみか先生…グレイトっ!)  
そんな様子に満更でもない表情の北川がいた。  
 
展望台には末武と工藤、それと関と小林がそこから見える風景を楽しんでいた。  
「みか先生、見て見てっ!あたし達の泊まる所が小さく見える〜!」  
眼下に広がる景色に興奮の色を隠そうともしない小林。  
「末武ー、写真撮るぞー」  
工藤は笑顔ではしゃぐ末武に向かってカメラを回す。  
「おう、格好よく撮ってくれよなっ」  
「ああ、お前のその爽やかで、俺の心をこの山々に負けない位に燃え立たせる姿を余すところ無く撮ってやるからなっ!」  
そう言って張り切りながら撮影を始める工藤。  
「ふっ…やっぱ自然の美しさもこの関譲治の前では霞んでしまう…と言う訳で俺様の写真も撮って〜」  
関はそう言うと末武の隣でポーズを取り始めようとする。  
 
「こらっ、関、邪魔するなって!」  
「いいじゃん、ちょっとだけ俺も中に入れさせてー」  
軽い揉み合いになる2人にみか先生が割って入る。  
「ちょっと、駄目だよ2人とも!」  
「え、みか先生も入りたいの?じゃあ一緒に撮ろうよ」  
「そうじゃなくて〜!喧嘩は駄目だよ〜」  
そう言って2人と引き離そうとしたとき勢い余ってしまったのか、反対側に放り出される。  
そして―  
「えっ!きゃあっっっっ!」  
バランスを崩した彼女がちょうど手すりの隙間に入ってしまい、斜面を滑り落ちていってしまった。  
「みか先生っ!」  
慌ててその場にいた全員が下を見る。  
幸い斜面自体が急なものではなかったが、麓に向かってころころ転がっていくみか先生の姿に一同パニックになる。  
「とっ、とにかく他の先生を呼んでこなきゃ!末武、工藤っ!すぐに行ってみんなを呼んできて!」  
小林の悲痛な声に反応して彼らはダッシュで駆け出していく。  
「取り合えず俺達も急いで麓へ―って北川!?」  
関も急いで駆け出そうとしたときだった。  
何と北川が手すりに身を躍りだし、そのままみか先生が落ちていった方向に向かっていたのだ。  
「北川ーっ!」  
小林の悲鳴が辺りをこだました。  
 
どの位落ちていったのだろうか。  
周りは鬱蒼とした木々に囲まれ、みか先生はようやく止まった。  
「うう…」  
呻きながらゆっくり身体を起こす彼女。  
どうやら相当落ちていったらしい。目の前はまだ緩やかだが斜面が続いていた。  
自分の身体を見る。大きい傷は無い。身体を強く打った衝撃も無かった。  
「取り合えず怪我はないみたい…。でもどうしよう…?」  
身体の異常は無かったが、やったらめったら転がったせいで方角も定かでは無くなっていた。  
先ほどまで良かった天気も次第に下り坂になっているらしく、灰色の雲が空を覆っていた。  
 
「う〜、困ったよ〜…。このままじゃみんなの所に帰れないじゃない…」  
まずは麓まで戻らなければ。  
彼女はそう思い、歩き始めようとした時である。  
がさっ!  
近くの藪から何かが揺れる音がした。  
「ひっ!」  
思わず怯えの声をあげるみか先生。  
ふと施設の人の言葉を思い出した。  
「―この山は春先から秋ごろまでツキノワグマが出ます。登山道には熊が近寄らないようにこちらで厳重に管理していますが、決してそれ以外の所に足を踏み入れないで下さい―」  
「ま、まさか、ね…」  
すでに彼女の膝はがくがく震えている。  
がさがさっ!  
先ほどよりも大きい物音が藪の中から聞こえてくる。  
「誰っ…!誰なの!?」  
自分を助けに来た誰かかもしれない。  
そんな一抹の期待を胸に震える声で呼びかけるみか先生。  
しかし、その期待は茂みから現れたものによって打ち砕かれた。  
彼女と同じくらいの身長、全身を黒い毛皮に覆われ、丸太ほどあろうかという前足には鋭い爪。  
「あ、あ、あ…」  
恐怖のあまり声が出ない。  
そう、恐れていたものが目の前に現れてしまった。  
 
ツキノワグマ。  
その目はまっすぐ、みか先生に向けられている。  
普通、熊は滅多に人を襲う事は無い。このような状態でも背を向けないように、静かに後ずさりをすれば熊のほうが勝手に立ち去ってくれる場合が殆どである。  
しかし、彼女の心理状態はすでに限界に達していた。  
「きゃあっっっっっ!いやぁっっっっっ!」  
堪らず大声を上げてしまう彼女。  
一瞬びくっとなった熊だが、目の前にいる者を敵と感じたのだろうか、その身体を大きく立ち上がらせ彼女に襲い掛かろうとする。  
「たっ、助けてっ!北川さぁんっ!」  
もう駄目かもしれない、そんな思いが彼女を貫いたとき口にしたのは最愛の人の名前。  
そして固く目をつぶった、その時。  
「みか先生っ!」  
聞き覚えのある声がしたかとするや否や、彼女の身体がふっと宙に舞う。  
熊の鋭い爪は姿の消えた地面をえぐるようにして叩きつけられる。  
そして誰かに抱きかかえられるようにして一転二転。  
「大丈夫ですか、みか先生?」  
その優しい声に固く閉じていた瞳がゆっくり開かれる。  
「きた…がわさん?」  
目の前にいたのは自分を愛してくれている想い人の姿。  
「先生、無事でよかった…!」  
軽く抱きしめる。  
「北川さん、北川さぁん…!」  
みか先生の目から大粒の涙が零れ落ちる。  
「取り合えず、この状況を何とかしないとっ…!」  
 
そう、熊はいまだ視界の中に入っていた。  
距離は離れていたが、相変わらずうろうろとみか先生を探している。  
幾ら策士とはいえ、普通の女子高生である北川がまともに向かってもまずやられるのは目に見えている。  
何か熊の気を引くものっ…!  
ふと自分の背負っているリュックサックに気がついた。  
ひょっとしたら…!  
瞬間、彼女は自分のリュックを外し袋のベルトを緩め、全身全霊の力を込めて熊の近くに投げ込む。  
それは見事近くに転がり、中身がばら撒かれる。  
熊はリュックに気づくと興味を示したのだろうか、おもむろに中身を漁り始めた。  
「先生、今ですっ!」  
北川はまだ震えるみか先生の手を取り、一定の距離まで背を向けないよう後ずさり、そして脱兎の如く駆け出した。  
息が切れ、全身が軋もうとも2人の足取りが止まることは無かった。  
 
一体どの位走ったのだろうか。  
辺りは薄暗くなっていて、空からはわずかだが冷たい雫が降ってきた。  
このまま歩き続けるのは自殺行為に等しかった。  
「あ!先生、あそこに小さな洞穴がありますよっ!」  
北川が指差したところには切り立った崖があり、そこに小さな洞穴があった。  
 
「熊…いないよね?」  
怯えた表情を崩さないみか先生の声に北川は軽く頷いてその穴を覗く。  
生き物の気配は無い。  
洞穴自体も人が4、5人が座ると満杯になる位の小さなところだった。  
確認が終わると2人はその中に入っていく。  
そして、先生のポーチからマッチを取り出し(これも父親が用意していた)、濡れていない木の枝を急いで集め、焚き火をする。  
これで当面の危険は回避された。  
動物は火を恐れるからだ。  
そして人間は炎の色に安心感を感じさせる。  
焚き火に当たりながら、ひと通りの作業を終え、安堵の溜息をつく北川。  
「本当に無事で良かったです…先生」  
そう言って彼女の身体を優しく抱きしめる。  
そしてみか先生はただ、静かに涙を流していた。  
「私も…あの時、もう駄目かと思ってた…。そしたら北川さんの顔が出てきて、今までの思い出が現れて…」  
北川の指が彼女の涙をぬぐい取る。  
「ああ、私、死ぬんだな…って思ったら北川さんの声が聞こえて…!」  
そこまで言うと、北川の胸の中に顔を埋める。  
「本当に…!助けに来てくれたんだ…!夢じゃないよねっ…」  
そこまで言うと子どものように嗚咽を上げるみか先生。  
北川も涙をこぼしながら黙って彼女を再び優しく抱きしめた。  
「先生っ…先生っ…!」  
「北川さん…!」  
2人の影が1つになる。  
外は雨がしとしとと静かに降り続けていた。  
 
ぶるっ、と身体を震わすみか先生。  
「先生、寒いんですか?」  
北川が問いかける。  
彼女は大丈夫、といった表情で北川にすり寄る。  
北川は何も言わず、自ら着ていたジャージの上下を脱ぎ始め、上着をみか先生に着せる。そしてパンツの部分を2人の足元部分に掛ける。  
「私は大丈夫だよ〜。北川さんこそ、風邪引いちゃうよ」  
北川の体操服姿に慌てて着せてもらった服を戻そうとする。  
「いいんです、私は♪」  
そこまで言うとみか先生の肩を抱き寄せ、  
「先生が無事なら…私は…」  
言葉も終わらないうちに。  
北川とみか先生の唇は重なっていた。  
「ふぅ…ん」  
お互いの唾液が糸を引く。  
「北川さん…」  
今度はみか先生のほうから。  
啄ばむようなキスから徐々に深く激しいキスになっていく。  
「んーっふふうん、んんっ」  
舌が絡み合う。  
溢れた唾液が口から零れ落ち北川のシャツを濡らす。  
そのまま横になる2人。  
「先生…今日は身も心も蕩けあいたい…」  
流れる涙もそのままに、唇を奪いながらみか先生の胸を服の下から揉み始める北川。  
「ん…北川さん、私も…」  
ぴくりと身体をよじらせ、彼女もまた北川の豊かな胸を触り始める。  
 
「せん、せぇ…」  
再び唇を啄ばむ。同時に彼女のブラジャーをはずし、直に形の乳房を撫で揉む。  
「あんっ…」  
軽く仰け反るみか先生。  
「もっと、もっと欲しいですっ…!」  
服をずらし、今度はあらわになった彼女の胸を自らの舌と手を使って愛撫した。  
「やん!ああん!」  
あっという間に彼女の乳首はぷっくりと立ち始める。  
「先生のおっぱい…。すごく感じやすくなったんですね♪」  
「北川さんの馬鹿ぁ…!ああん、あんっ!」  
やや乱暴に愛撫する北川に喘ぐみか先生。  
その間にも北川は彼女の乳頭を軽く噛み、その周りを舌を使って舐り取る。  
「やぁんっ!」  
そして、彼女をうつ伏せにさせる。  
「き、北川さ…きゃふん!」  
背中に走る心地よい痺れ。  
北川の舌は彼女の背中を這い、首筋を舐める。  
「駄目っ…!北川さんばかりずるいよぉっ」  
みか先生はそう言うと北川の胸にさっきの様に飛び込んだ。  
そして熱い息を吹きかける。  
 
「んんっ!」  
くずぐったく、それでいて甘美な心地よさ。  
彼女はゆっくりながら、北川のブラジャーを外す。  
体操服のシャツがむき出しの乳頭が擦れ、その度に彼女の口から微かな声が漏れる。  
(やだっ…!先っぽが擦れて気持ちいいっ…!)  
それからみか先生は彼女の太もも部分を甘噛みする。  
「ああっ!」  
びくっと身体が震える。  
「北川さん、ここも弱いのね〜」  
そう言うなり吸い付くように舐め、軽く噛み付く。  
「ひゃあっ!」  
みか先生の攻めに北川が声をあげる。  
そして彼女のブルマの染みが徐々に広がっていくのをみか先生は見逃さなかった。  
「北川さん?もうここから染み出してるよ…。そんなに気持ちよかった?」  
目を潤ませながらこくりと頷く北川。  
そんな表情の北川のほっぺたに軽くキスをする。  
「じゃあ、北川さんの弱いところ第2弾!」  
身体を移動させて北川の右手に近寄る。  
「先生、そこはっ…お願い…!」  
「だーめ♪北川さんにも気持ちよくなって欲しいもん」  
そして彼女の中指の先をわざと音を立てて舐める。  
「あんっ!だめぇ…!」  
北川もお返しとばかりみか先生の下半身に左手を入れる。  
「ひゃっ!北川さん、そこはっ…反則よっ…!」  
すでに彼女の茂みの先はぬるり、とした蜜が溢れていた。  
触るだけでぐちゅぐちゅ音を立てる。  
「ああんっ!」  
思わず口を離して喘ぐみか先生。  
 
しかし、再度北川の指を、今度は舌全体を使って愛撫する。  
「いやぁんっ!せんせっ…私、私…」  
「どうしたの〜?」  
まるで指がむき出しの性器になったかのように感じまくる彼女。  
「おしっこ…漏れちゃうっ…!」  
そう、実は北川の膀胱もみか先生の愛撫で決壊寸前になっていたのだ。  
しかし全く指を舐める動作をやめようとしない。  
「いいよ〜、北川さんのおもらし、じ〜っくりみてあげるから♪」  
さらに愛撫を激しくするみか先生。  
「駄目っ、もう…駄目ぇ!」  
びゅるっ、という音とともにえんじ色のブルマから濃い色の染みが広がっていく。  
そしてその先から黄金色の液体が溢れ出し、地面を濡らす。  
「あ…あああ…」  
全身を震わせ、絶頂に達しながら失禁する北川の姿を見てもう我慢できない、といった感じで北川にキスをする。  
「…みか先生のばかぁ…。でも好き、だーい好き…」  
もう一度舌同士を絡み合わせるキス。  
「ん…ぷはぁっ…。北川さんのここ、キレイにしてあげるね」  
唇を離したみか先生はそう言うとぐっしょりと濡れたブルマをずらし、未だにひくついている秘所に自分の舌を当てる。  
「みか先生、駄目ですっ!汚いです…!」  
力の入らない身体を起こそうとする北川。  
しかし彼女は舌を止めようともせず、  
「汚くなんか無いよ〜。濡れちゃったここを綺麗に舐め取ってあげるね?」  
そう言うと再び彼女の秘所を舐め始める。  
「んきゃうっ!先生…私も…」  
まるで熱にうなされるかのようにみか先生のジャージと下着をずらし、もうすでに滴り落ちる蜜まみれの花弁をむしゃぶりつく北川。  
 
「あんっ!」  
お互いの舌がお互いの大切な部分を攻め立てる。  
1回絶頂に達した北川の秘所がまた愛液で溢れ出す。  
みか先生のほうはすでに北川の顔を濡らすほどびしょびしょになっている。  
「北川さんっ、もう、私…!」  
「先生、もう少し、もう少し我慢してくださいっ…!私もっ…!」  
そしてお互いの欲情は激しく噴き出し、言葉通り身も心も蕩けあう。  
「ああ、また…!またいくっ、いっちゃうっ…!」  
「私も、もう駄目っ!」  
『あああああっ!』  
2人の声が重なり、絶頂が訪れる。  
激しい息づかい。お互いの秘所は未だぴくぴくと波打っている。  
みか先生が這いずりながら、北川の顔に近寄り唇を重ねる。  
「北川さん…大好き、愛してる」  
「みか先生、私も愛しています…」  
そしてもう1度力強く抱きしめあう2人であった。  
 
翌朝。  
雨はすっかり止み、麓へと歩いていた2人に思いがけない再会が待っていた。  
「富永さん!小林さん!委員長も!」  
「工藤、末武、関に渡部…おやじまで!」  
「みか先生〜!」  
「北川っ!」  
2人に抱きつく他の面々。  
あの後他の先生とこのメンバーがずっと探していて、朝1番にもう1回探索したところ遭遇したのであった。  
結局外傷もないという事でこの後は順調に林間学校の予定は進んでいった。  
そして2日目最後のキャンプファイヤー。  
燃え盛る炎を見つめながらみか先生は思いを馳せていた。  
(本当に、北川さんを好きになって良かった…。この幸せがいつまでも続きますように)  
空を見上げた彼女に星空たちが祝福を挙げていた。  
 
 

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