季節は7月。  
じめじめした梅雨も終わり爽やかな夏の様相が興津にも訪れる。  
そしてここ興津高校でも夏休み前の一大イベントである期末テストの時期がやってきた。  
「あーっ!俺はもう駄目だー!誰かこの俺をむちゃくちゃにしてーっ!そしてめちゃくちゃにしてーっ!」  
「関の奴、どうしたんだ?」  
工藤が訝しげな表情を浮かべながら悶え苦しむ関の姿を見る。  
「テスト1週間前なのにな〜んも勉強していないだけよ、放っといておいたら?」  
そう言いながら自らはノートを広げ勉学に勤しむ富永。  
「あ〜っ!あたしももう駄目〜っ!誰かあたしをどろどろのぐちゃぐちゃにして〜!」  
「やめれっ!」  
富永の拳が同じようなポーズを取っていた小林に命中した。  
「全然放っといてないぞー…」  
おやじの冷静な突っ込みに周りを見回し、やや赤ら顔で席に着きなおす彼女。  
「俺も末武をむちゃくちゃにしたいぞ…!あ〜んな事や、こ〜んな事を…ぶはっ!」  
有り得もしない妄想に胸ときめかせ、耐え切れず鼻血を噴き出す工藤。  
「工藤、汚いっ!」  
「ねぇねぇねぇ、誰か俺にノート見せてーっ」  
「あたしも〜っ!見るだけで全教科満点取れるやつ〜っ!」  
「そんなもん、あるかっ!」  
いろいろな声が交差し、放課後の教室がだんだん騒がしくなる。  
とそこに、ばんっという音を立てて扉を勢いよく開け、怒りの表情を浮かべるみか先生の姿が現れた。  
「うるさ〜い!ぬちゃぬちゃだのぐちゃぐちゃだのちびで童顔だの最近小じわが増えてるだの!とっとと家に帰って勉強しなさい!テストは1週間後だよ、分かってんの!?」  
「誰もそんな事言ってないです…」  
暴走する彼女を見ながら溜息混じりに答える委員長。  
「あたし達、ここで試験勉強しようとしてたんだけど〜」  
「あんたはただ単にノート見せて欲しいだけでしょうが…」  
小林の抗議に頭を抑え答える富永。  
「そういう先生はテスト問題は出来上がったんですか?」  
「はうっ!…ま、まだです…」  
北川の言葉にさっきまでの態度はどこへいったのか、あっという間に小さくなるみか先生。  
さらにおやじが言葉を繋げる。  
 
「先生こそ早く問題仕上げたほうがいいんじゃないか?」  
「でも、問題を作るとなるとやっぱりいろいろと目移りして…」  
「じゃあさ、今ここで問題作って〜!それ見て勉強するからさ〜」  
小林のとんでもない発言に慌てて首を振る彼女。  
「駄目だよ〜っ!それじゃ試験勉強の意味が無いじゃない〜」  
「そんな〜、かわいい生徒の為に一肌脱いでよ〜、先生〜」  
彼女はわざとしなを作りみか先生にもたれ掛かる。  
「だ〜め〜♪」  
そんな小林の発言をあっさり笑顔でかわすみか先生。  
「先生、今ここで問題を作って欲しいです…」  
「成績のいい北川さんまで〜」  
同じような発言をする北川にみか先生は困惑した表情を隠そうともしない。  
「かわいい生徒の為に一肌脱いでください、先生。それともここで脱いじゃいますか〜?」  
その言葉と同時に何故か彼女のカーディガンを脱がしに掛かろうとする北川。  
「愛ね」  
「ああ、愛だな」  
委員長とおやじが感心したように呟く。  
「見ていないで助けてよ〜、みんな〜」  
「うふふふふ♪み〜か先生」  
北川はそんな彼女の反応を喜びながら器用に彼女の服を脱がそうとしていた。  
 
それからはいつもの面々は試験勉強に勤しむ。  
末武に勉強を教えその姿に妄想を膨らませる工藤。  
渡部とおやじの中に入り込み無理矢理に試験範囲全部を教わろうとする関。  
半泣きになりながらノートを写す小林を呆れ顔で見る女性陣。  
そんな一同を見ながらにんまりとした表情を隠そうともしないみか先生。  
「もー、何嬉しそうな顔するかなー、この子は」  
小林が彼女の頭を軽く突付く。  
「だって〜、みんな一生懸命なんだもん。教師やってて良かったなって思うよ〜」  
「じゃあさ、そんな頑張ってるあたし達に勉強教えてよ」  
「うん、いいよ〜♪何でも聞いてね」  
「先生、そんなこと言うとまた違う科目教えて欲しいって言われますよ」  
上機嫌なみか先生に入る委員長の軽いジャブ。  
「…やっぱ前言撤回っ!現国と古典だけねっ!」  
慌てて手をばたばた振るみか先生。  
「いつもながら自分で墓穴掘る性格は相変わらずよねー」  
「富永さん、ひどい〜」  
富永の言葉に涙する彼女。  
 
「…北川、こんなもんでいい?」  
富永の小声に笑顔で親指を立てる北川。  
「あんたの愛し方もちょっと歪んでるよね〜」  
「いいのよ、みか先生の泣く姿が見れたら幸せなんだから」  
さらりとあぶない発言をする北川。  
もちろん視線は未だ涙目でいじけているみか先生に向いていた。  
 
さらに時間は過ぎて。  
カリカリとノートにものすごい勢いで書き込む北川の姿に足を止めるみか先生。  
「北川さん、びっしり書き込んでるね〜。頑張ってるんだ〜」  
その言葉に反応する北川。  
「先生、今回のテストは国語を猛勉強してるんです」  
「すごーい、さすが北川さん!」  
「今度こそ、国語満点取りますよ」  
北川の不適な笑みにみか先生も対抗する。  
「いいもん、今回も満点取れないような問題にするもん」  
「そんな背伸びする先生、可愛いです」  
「あう〜…」  
笑顔で相変わらずの反応を見つつさらに言葉を連ねる北川。  
「先生、賭けをしませんか?」  
「賭け?」  
おうむ返しに答えるみか先生。  
「ええ、今度の国語のテストで私が満点取ったら1日私のいう事を聞く…もし取れなかったら私がみか先生のいう事を聞く…というのはどうですか?」  
「う〜ん…」  
北川の言葉にしばし考え込むみか先生(実際はそんな深くは考えていなかったのだが)。  
そしてゆっくり頷きながら彼女に言葉を返した。  
「いいよ、ただしみんなには内緒ね。教師が賭け事した、なんて分かったら大変だから」  
「ええ、その点はご心配なく♪」  
その答えに満足そうに微笑む北川。  
「北川…聞こえてたわよ」  
みか先生が席を離れたのを確認して、富永が小声で呟く。  
「聞こえてた?他のメンバーには内緒にしといてね」  
「いいわよ、まぁ頑張って満点取ってね」  
「オーケー」  
そんなやり取りの後再びシャープペンの走る音が聞こえてくる。  
試験まで、あと1週間。  
 
「み〜んな〜、おはよう〜」  
「うわっ!先生どうしたんだ、その目の下のくまっ!」  
教室に入ってきたみか先生の顔を見て驚きの声をあげる末武。  
「うん〜、今回のテスト問題作ったら徹夜になっちゃって〜」  
言葉も眠さと疲労が混じっている所為かどこか虚ろだ。  
「そんな頑張らなくてもいいのに…難しい試験になるって事じゃん」  
こういう時のみか先生は変なところで頑張るからな、と思いながら関が悪態づく。  
「ふふふ〜、今回は満点取れないようにいろいろ難しい問題出すから、みんな頑張ってね〜」  
ふらふらとしながらも言っていることは結構毒が入っているみか先生。  
「北川、先生かなり本気モード入ってるわよ…大丈夫?」  
「ん〜、何とかなるでしょ」  
こっちはこっちでいまいち緊張感のかけらすら感じ取れない北川の姿があった。  
(…まああれだけ勉強してたらひょっとしたら取れるかもね)  
富永は北川のびっしりと書き込まれた現国のノートをちらりと見ると頬杖をつきながらみか先生を見つめていた。  
試験まで、あと3日。  
 
期末テスト当日。  
「今から、期末考査を始めます。カンニングなど不正行為のないようにお願いします」  
そして問題用紙と答案用紙を配り始めるみか先生。  
「それでは―始め!」  
その言葉に一斉に問題に取り掛かる生徒達。  
緊張を帯びた教室を支配するのはペンの音のみ。  
みか先生はというと教壇でその様子を逐一見ていた。  
(うんうん、みんなの頑張っている様子をこうやって見れるのは教師の特権よね〜)  
そのうち各人の机の周りを歩き始める彼女。  
ふと、ある生徒の前で足が止まる。  
問題用紙の裏を使って夏のコミケのイラストを描いている渡部のところだった。  
「…」  
無言でじっとその様子を見つめるみか先生。  
 
「先生…またですか?」  
「えへへ、だって渡部君の漫画面白いんだもん…」  
前回のテストの時も彼の作業をじっと見つめ、その作品をねだった過去があったのだ。  
次に彼女が向かったのは小林の机。  
(前は解答を答えちゃったから今回は我慢しないと…)  
すでに口を押さえ臨戦態勢に入るみか先生。  
前回、小林の誘導尋問に引っかかって答えを教えてしまった事があったからだ。  
しかし…。  
「『ア』かなぁ?」  
「んあ〜!?」  
「…じゃ『イ』?」  
「んん〜!?」  
「…『ウ』だね」  
答えを書く小林に対して、予想通りのリアクションをしてしまう彼女。  
「本当に学習能力無いのね…。先生、これ以上小林に答え教えないでくださいね」  
「はい、さっさと教壇に戻ります…」  
痛々しい富永の視線を受けながらとぼとぼと前に戻る彼女であった。  
 
そんなこんなでようやく終了した期末テスト。  
いよいよ国語の答案を返すときがやってきた。  
「は〜い、今から答案返しま〜す」  
そうして各人に答案が返される。  
点数の良かった者、悪かった者とある意味明暗が分かれる『儀式』なのだろう。  
 
「は〜い、小林さん。もうちょっと、頑張ろうね〜」  
「どれどれ…おっ、あたし凄いじゃん、75点だよ〜!」  
高らかに答案用紙を見せながら嬉しそうな表情を見せる小林。  
「今回も全然勉強してなかったのに〜。正に才能が開花した、って感じ〜?」  
「あのー、今回のテスト、200点満点だし…。しかも小林さんの点はクラスの中で一番下だから…」  
そんな彼女に冷静に話しかけるみか先生。  
「え、嘘!?…ったく、普通試験問題は100点満点が普通じゃない。しっかりしてよねー」  
「ご、ごめんなさい…って何で私が謝らなきゃならないの?しかも前も謝ってたような気がするし…」  
わけの分からない屁理屈を並びたてられる小林に首をかしげるみか先生。  
「ははは、まったくアホだなぁ、小林は」  
「関く〜ん、自分もその次の順位だよ〜…。もっとしっかり勉強してよ〜」  
悲しげな表情のみか先生から答案を受け取る関。  
「おお、77点!正に俺のためにある点数!これからはラッキーボーイ関君って呼んでくれ」  
「関く〜ん、もっと深刻に受け止めてよ〜…」  
能天気な関の発言に再び涙するみか先生。  
その後はそれぞれ用紙を返していき、残るは北川のみとなった。  
「次、北川さ〜ん」  
みか先生の言葉にやや緊張した面立ちで前まで歩いてくる北川。  
その様子を神妙な表情で見る富永。  
裏返した答案用紙を北川に渡し―そしてにっこり微笑む。  
「おめでとう、満点だよ」  
その言葉に北川に安堵の表情を浮かべる。  
「本当ですか?」  
おそるおそる自分の用紙を覗き見ると、そこには200という数字が赤ペンで点数欄に書き込まれていた。  
「…賭けは私の勝ちですね♪」  
そして破顔一笑、先生に明るい声で話す。  
「う〜ん、今回大学入試の問題も引用したんだけどな〜。流石は北川さん、といったとこかな?」  
やや残念そうな顔をしたのはほんの一瞬、すぐ生徒の結果に満足そうな笑みを浮かべるみか先生。  
そんな彼女の姿に嬉しそうな表情を隠そうともしない北川だった。  
 
『今度の日曜日、私の家に来てくださいね』  
あの後、北川に言われた言葉。  
「あ〜あ、賭けなんかしなきゃ良かったよ…。北川さんの事だからきっととんでもない事を考えているんだろうなぁ…」  
彼女の家の前で溜息をつきながらインターホンを押す彼女。  
「は〜い…みか先生、お待ちしてました〜」  
扉を開けるなり笑顔のまま彼女に抱きつく北川。  
「く、苦しい〜」  
いきなり抱えられてもがくみか先生。  
「っと、とにかく中に入ってください。クッキーも用意させていただきました♪」  
「え、ほんと!わ〜いっ、それじゃお邪魔しま〜す」  
最初の不安はどこへやら、みか先生はいそいそと中に上がりこむ。  
「そういえばご両親の方は?」  
「今日は遠方の親戚の法事でまる1日帰ってこないんです」  
「それは残念、ご両親にもご挨拶しておきたかったんだけどな〜」  
そう言いながら用意されたスリッパを履き廊下を歩き始める。  
そんな彼女を見ながら妖しげな表情をする北川をみか先生は気づくよしもなかった…。  
 
「いただきま〜す」  
北川の部屋に通され、早速お茶とクッキーをご馳走になるみか先生。  
「ん〜、おいひ〜いっ!」  
口にクッキーを頬張りながら幸せそうな顔を浮かべる彼女。  
「有難うございます、先生。それ手作りなんですよ」  
「すごいね〜、勉強も出来るし、お菓子作りも上手いし…」  
そう言ってもうひとくち口にクッキーを入れ満面の笑みを見せる。  
「うふふっ。喜んで頂けて光栄です」  
北川も嬉しそうな彼女の表情を見て幸せをかみ締めていた。  
(本当に美味しそうに食べてる…。よかった、腕によりをかけて作った甲斐があったわ)  
しばしそんな穏やかな時間が過ぎていく。  
山のようにあったお皿のクッキーも空になり、北川が紅茶をすすりながら話しかけてきた。  
「先生〜?この前の賭けの話なんですけど…」  
 
来た。  
その言葉に少し表情が固くなるみか先生。  
「確か1日私のいう事を聞くって事でしたよね…?」  
「そうだった、かな〜?」  
北川の言葉にあさっての方向を向いてうそぶく彼女。  
もちろん声が上ずっていたが。  
「早速お願いしますね〜」  
そう言って立ち上がるとクローゼットの中から衣服を取り出す北川。  
「北川さん、何ですかそれは?」  
みか先生は首をかくん、と傾げながら上ずった声で問いかける。  
「ふふ、渡部から借りたんです。今日はこれを着てもらいますね♪」  
笑顔になりながらも威圧感を漂わせ彼女に近寄る北川。  
「さ〜て、大人しくしてくださいね〜」  
「いやっ、北川さん、自分で着るから脱がせないで〜っ」  
「駄目ですよ、今日は私のいう事を聞いてくれるって約束ですから〜」  
北川の手によってなすがままにされてしまうみか先生。  
そして、彼女は膝丈までの黒のワンピース、フリルのついた白エプロン、同じく白いフリルのついたカチューシャ…いわゆるメイド服を着ることになったのだ。  
もちろん白のガーターベルト、ストッキングも装着済みである。  
「先生、良く似合いますよ〜。サイズもぴったりです」  
「はう〜…。恥ずかしいよ〜」  
「賭けに負けたんですから、仕方ないですね♪次は洗い物をしてもらいましょうか」  
顔を赤くするみか先生に次々と命令を出していく北川。  
そして渋々机のお皿とカップを片付けようとするみか先生だったが、  
「あっと手が滑った」  
北川はわざとらしく手を滑らせ、足元にまだ中身が少し残っているコップを落としてしまう。  
それがみか先生のストッキングに当たり、僅かに紅茶が掛かってしまった。  
「あー、先生汚れちゃいましたね〜。風邪引かないうちに着替えましょうか〜」  
「え、いや全然汚れてないし、って抱きかかえないで〜」  
空々しい北川の言葉に抗議するみか先生だったが、あっさり却下され、さらにお姫様抱っこの状態でそのまま抱きかかえられてしまう。  
 
「北川さ〜ん」  
「さあ、きれいきれいしまちょうね〜」  
階段を降ろされ、風呂場に連れて行かれるみか先生。しかも何故かメイド服のままで。  
そして北川はいつの間にか下着姿になっている。  
「いやあの、何で私、服着たままなの?しかも北川さん、表情妖しい…」  
微笑む北川の手には透明な液体の入ったペットボトル。  
「じゃあ、かけますよ〜」  
ふたを開け、みか先生の身体にその液体をかけ始める。  
「ひゃっ!冷たいっ」  
液体の冷たさに彼女の身体が震える。  
粘度をもった液体が彼女の肩に、胸に、スカートにかかっていく。  
「じゃあ早速…いただきま〜す」  
「北川…さんっ、んんっ…!」  
有無を言わせず彼女の唇を塞ぐ北川。  
まるで生き物のような柔らかい舌が彼女の口腔を這い回る。  
わざと唾液の音を立ててさらに彼女を淫靡な感情を駆り立てさせる。  
最初は戸惑っていたみか先生もだんだん目が虚ろになっていき、自らも舌を絡ませあう。  
「んん、あう…」  
北川の舌は彼女の舌だけではなく、歯茎や口内をくすぐり、舐り出す。  
ぞくぞくと全身を駆け抜ける感覚にみか先生は口を塞がれているにも関わらず、声にならない声で喘ぐ。  
「んぷっ…ぷあっ…」  
自らの舌でじっくりと犯した北川がゆっくり唇を離し、彼女の後ろに回りこむ。  
「先生、今日は私がた〜っぷり可愛がってあげます…」  
彼女を抱きかかえ、ぬめりを持った彼女の服の上からゆっくりとまさぐり始める北川。  
「あん…」  
激しい愛撫でみか先生もスイッチが入ってしまったのか、欲情に溢れた表情になりながら妖しい声をあげる。  
先ほどの透明な液体(ボディローション)を胸にかけ、もう一度、今度は激しい音を立ててその胸を揉み始める。  
「きゃんっ!身体が、じんじんするよぉっ…」  
彼女の乳首が服と擦れ、こそばゆい感覚が全身を貫く。  
「まだまだですよ♪も〜っと…鳴かせてあげます」  
北川の左手に自らローションをかけ、自然と開いていったみか先生の太ももに擦り付けていく。  
 
「やんっ!」  
びくっと震えるみか先生。  
北川はそんな彼女の様子を笑顔で見ながら胸と太ももを攻めていく。  
ふにふにと柔らかい付け根の部分を揉み、徐々に彼女の下着に近づいていく。  
背中にもローションをかけ、今度は服の下に右手を入れ、今度は素肌をぬるぬるにする。  
「はぁ、はぁっ…。北川さんばっかりずるい…」  
切ない表情を浮かべ自らもお返しをしようとする彼女に北川は耳元で囁きかける。  
「だって、今日は私のいう事をな〜んでも聞くんでしょ?」  
「そ、それとこれとは話が…ああんっ!」  
北川の右手が直に彼女の乳房を揉み始める。同時に左手も彼女の下着越しを通して粘り気を帯びた秘所を触り始めた。  
みか先生の声は一転、喘ぎ声に変わる。  
「ああん、きゃん!」  
「先生、もっと鳴いてください♪」  
北川はそう言うと耳元を甘噛みしながら彼女のスカートの中にローションを流し込み、かなりの熱を帯びている秘所を音を立てるぐらい弄りまくる。  
「ふぁっ…!そんなに苛めないで…!」  
すでに羞恥心はどこかに吹き飛び、情欲にまみれた声を上げるみか先生。  
「ふふ…。可愛いです、先生」  
北川の手の動きはどんどん激しくなる。  
とうとう胸の部分は揉むだけではなく乳房全体を抓るように、そして秘所を下着の上から膣内に指を押し込むように激しくスライドさせていた。  
「駄目っ…もう、おかしくなっちゃうっ」  
蕩けた視線で必死に懇願するみか先生。  
しかし北川はいつもと変わらぬ笑みで、  
「駄目ですよ、先生。もっともっとおかしくなって下さい♪」  
無意識のうちに腰を上下に動かしている彼女の敏感な部分をさらに愛撫する北川。  
濡れたスカートの中はローションと彼女の蜜が溢れかえっていた。  
 
「き、たがわさ…んっ!出ちゃう、よぉっ!」  
「何が出ちゃうんですか〜?」  
分かりきっている事をわざと意地悪く答える北川。  
「うう…。恥ずかしい事、言わせないでぇ…っ!」  
首をふるふるさせながら涙目で喘ぐみか先生。  
「この前のお返しです。たっぷり出してもらいますよ」  
そして彼女の敏感な部分を指先で摘みあげた。  
「いやっ、駄目ぇっ!」  
瞬間、みか先生の秘所が震えたかと思うとそこから粘り気を帯びた蜜と黄金色に輝く液体が噴き出す。  
それはびちゃびちゃと音を立て、床を濡らし、辺りに蒸れるような匂いを漂わせる。  
「ああっ…いやぁっ…見ないで、恥ずかしいよぉ…!」  
快感と羞恥心が混ざった表情を浮かべ、自らの秘所から全てを出し切り北川にもたれ掛かる彼女。  
「いっぱい出まちたね〜。気持ちよかったでちゅか〜?」  
「あ〜、あう〜っ…はぁ、はぁ…北川さんの馬鹿ぁ〜」  
あまりの快感に半開きになった口から涎が垂れてしまうみか先生。  
北川はゆっくりと彼女を寝かせ、その唇をもう一度塞ぎ始める。  
ローションで濡れたぐしゃぐしゃのメイド服を身に纏い、下半身はそれに加えて自らの愛液と尿液で濡れていないところは無い、といわんばかりの姿に北川も我慢が出来ないほどの情欲を燃やす。  
「先生…。すごく厭らしくて、可愛いです。もっと…苛めてあげます」  
今度は自らの下着を脱ぎ、生まれたままの姿になるとみか先生の下着を脱がせ、そこに濡れて光っている自分の敏感な場所を合わせた。  
「ああ、んっ…」  
ようやく意識を取り戻したのだろうか、甘い声をあげて感じ始めるみか先生。  
「今度は私も一緒に…気持ちよくさせてくださいね?」  
北川は潤む瞳をみか先生に向け、軽く唇を啄ばむとゆっくりとその腰を動かし始めた。  
彼女の花弁も愛液がすでに太ももまで垂れるほど濡れていたため腰がスムーズに動く。  
「先生っ…気持ちいいです…」  
「北川さん…」  
再び舌を絡め合い情熱的な口付けを交わす2人。  
「先生のここ、熱くて…吸い付いてきますっ…」  
にゅっにゅっと音を立てながらお互いの秘所が擦れる。  
北川の大事な部分からも熱い蜜が止め処もなく流れ、さらに2人の下半身を濡らす。  
 
「はぁんっ!先生、気持ちいいですっ…」  
「ああ、私も…。北川さん、もっと苛めてっ…!」  
みか先生の愛欲にまみれた表情に激しい情欲を掻き立てる北川。  
「先生…っ!もう、止まらないっ!」  
お互いの腰は激しく動き、陰部から聞こえる卑猥な水音もだんだん大きくなってくる。  
北川は自らの豊かな胸を自分の手で愛撫し、余った手でみか先生を抱き起こす。  
「北川さん、私、また出ちゃうっ…!」  
「いいですよ先生、私を先生ので汚してくださいっ…!」  
向きを変え、今度は北川が下、みか先生が上の体勢になり再びお互いの秘所を擦り合わせる。  
「先生、私を、私をもっと抱いて下さいっ…!」  
その言葉にみか先生は北川の身体を痛いほど抱きしめる。  
「北川さん、北川さんっ!」  
「みか先生っ!」  
みか先生の秘所から再び、先ほどの液体が噴き出していく。  
それは北川の大事な部分を濡らし、それだけでは留まらず2人の身体をも汚す。  
そんなみか先生の痴態を見て北川も限界を迎えてしまう。  
「先生、私もっ…ああああっ!」  
絶頂に達した瞬間、彼女を抱き返す力が強くなり、一瞬身体がびくんと震えたかと思うとそのままの状態でゆっくり崩れ落ちた。  
お互いの呼吸が落ち着くまで強く、強くお互いの身体を抱きしめる2人。  
やがて落ち着きを見せる彼女達だったが、まだスイッチが入っているのだろうか潤んだ瞳でみか先生に話しかける北川。  
「…先生、ごちそうさまでした♪次はデザート、頂きますね」  
「え、待って北川さん…ちょっと休ませ…ひゃあんっ!」  
有無を言わさず今度はみか先生の秘所を舐め始める北川。  
再び激しい営みが始まろうとしていた…。  
 
 
「先生、今日は有難うございました♪」  
すっかり辺りも夕焼け色に染まり、玄関先で見送る北川。  
「…もう賭けはしないよ〜。こんなにいっぱいされたのは初めてだよ〜」  
やや身体をふらつかせながら赤ら顔で答えるみか先生。それが夕焼けの所為かどうかは分かるよしもなく。  
「でも先生のメイド姿、可愛かったですよ。文化祭で先生に着させようかな〜」  
「やめてよ〜、北川さんの意地悪〜」  
そう言って頬を膨らませながらも、どこか笑顔のみか先生。  
「ふふふ…。じゃあ、また明日会いましょうね、先生」  
「うん、今日は有難う。また…してもいい?」  
俯きながら恥ずかしそうに言うみか先生に優しく頬に唇を当てる北川であった。  
夕焼けはそんな2人を暖かく見守っていた。  
 

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