季節は10月も終わろうとしていた。  
郊外の木々の紅葉も今が盛り、秋真っ只中という感を強く感じさせる。  
そんな中、ここ興津高校の教室では来週から始まる文化祭の出し物についてクラス全員がいろいろと議論を交わしていた。  
「はい、今回の出し物ですが…。皆さん、何かいい案はありますか?」  
教壇の前に立ち、いつもの様に議事進行を進める委員長。  
「今回もお芝居、そう俺と末武の愛の劇場!…という訳で今回は『眠りの森の王女』がいいと思いまーす」  
工藤が己の欲望を思わず口にしながら意見を出す。  
「俺もそれがいい〜。もちろん王女役は俺、関譲治で決定という事で」  
「何っ!王女役は俺、そして王子役はもちろん末武っ!ああ、そして開かれる究極の愛…!」  
関の言葉に反論した工藤がそこまで言うと興奮したのか思わず鼻を押さえ、噴き出しそうになる鼻血を堪える。  
「んあ?誰か俺の事呼んだか?」  
午後のぽかぽか陽気によって睡魔に襲われていた末武が寝ぼけ眼で周りを見回す。  
「知らぬは当人だけ、ね…」  
こんなやり取りに富永が呆れた顔でため息をつく。  
「取り合えずあの二人は放っておいて…。何か意見はありませんかー」  
このまま進むと話がどんどん脱線すると思ったのか、さらりと流して再び意見を求める委員長。  
 
「はいはーい!コスプレ喫茶はどう?」  
小林が大きく手を挙げ言った言葉に北川と富永が答える。  
「悪くは無いんだけど…。男性陣にもさせるの?」  
「おやじのナース姿と渡部の猫耳メイドはある意味強烈だったもんね…」  
二人の言葉に小林は胸を張って返答する。  
「今回はー、ブースを二つに区切って男性館と女性館に分けてどちらの客も集めれるようにするのよ。  
幸いうちのクラスには黙ってればそこそこイケる面子が揃ってるしー」  
教壇の横で聞いていたみか先生もその言葉に感心した様子で、  
「なるほど〜。ごちゃ混ぜにしないでお客さんのニーズに応えようとするんだね〜」  
「喫茶店なら演劇のように時間が必要じゃないし、衣装は…」  
そう言って北川は渡部の方をちらりと見る。  
「…分かったよ、僕のデッサン用の衣装を持ってくればいいんだろ?」  
満足そうに頷き、もう一度教壇の方に顔を向ける北川。  
「という事で何も問題は無いんじゃないかしら?」  
そして採決が採られ、クラスの大半が喫茶店を今年の出し物にするという事に決まったのであった。  
 
 
準備の為の期間はあっという間に過ぎ、そしていよいよ文化祭初日。  
いつもは生徒だけの興津高校にも他校の生徒や保護者など、さまざまな人がごった返していた。  
「いらっしゃいませー!こちらのテーブルへどうぞー!」  
某大手パンメーカーが経営しているレストランの衣装で入ってくるお客を接待する小林。  
どうやらこちら女性館の方はなかなか繁盛しているみたいだ。  
「ご注文は何になさいますか?」  
注文を取る委員長はこちらも有名甘味処でよく見かける袴姿である。  
「お待たせしました、こちら「みかパフェ」でございます」  
そう言って営業スマイルで客の前に丸型の器を置くは北川はチャイナ服、奥で調理に取り掛かっている富永はメイド姿であった。  
その他の生徒たちもゲームの制服や衣装などを着てそれぞれ客の接待をしていた。  
客の入りも上々のようだ。  
「どう〜?みんな頑張ってる〜?」  
教室の暖簾をくぐり、中に入ってくるひとつの小さな姿。  
「あ、みか先生〜!」  
小林が慣れた手つきで彼女をテーブルまで案内する。  
「お客さんも結構入ってるし、みんなの衣装もいろいろ見れて楽しいし…。こっちの方はいい感じじゃない?」  
「でしょ、でしょ〜?やっぱあたしの企画は間違ってなかったわよね!」  
みか先生の言葉に小林は自画自賛しながらメニューを持ってくる。  
「はい、先生もいろいろ食べてってね」  
そう言って自分の持ち場に戻っていく小林を見つめつつ、みか先生は嬉しそうにメニューを開く。  
「さて、どんなメニューなのか…な?」  
そして中の文字を見て一瞬、言葉が止まってしまう。  
メニューは至ってオーソドックスなどこにでもある内容。  
ただその名前の付け方が彼女の表情を一変させた。  
「みかパフェ、みかナポリタン、みかジュース?みかフェなんてものもある〜」  
そう、その名前の殆どがみか先生をもじったものであった。  
「注文決まった?」  
小林がそそくさと彼女のテーブルに近寄る。  
「小林さ〜ん、このメニューの中身…」  
「ああ、それね。いいネーミングでしょ?北川が考えてくれたんだよ」  
そんな小林の言葉に涙する彼女。  
「はうう、北川さんひどいよ〜…。恥ずかしいじゃない〜」  
その姿を遠くから見つめながら北川は嬉しそうな笑顔を隠そうともしなかった。  
 
「あ〜、本当にあの名前は勘弁して欲しいよ〜…。しかもどれも美味しかったけど妙に丸いものが多かったし…」  
食事を終えて今度は男子たちのコスプレ喫茶にその足を向かわせるみか先生。  
そしてその教室の前に近づいてきた時、いきなり扉が開いたと同時に他校の女生徒だろうか、  
数人の女の子がきゃーきゃー悲鳴を上げながら脱兎の如く逃げ出していく。  
「い、一体何、何なの!?」  
驚きの声を上げつつ恐る恐る教室の中に入っていく彼女。  
「いらっしゃいませー」  
「お待ちしてました、ご主人様」  
「おほほ、ようこそ美の追求喫茶、『セキ・ド・ビューティ』へ〜!」  
奇天烈な格好をした三人のお出迎えにみか先生の身体が固まってしまう。  
「中村君に渡部君、関君…。その格好は、何?」  
みか先生は表情をまるで能面のように硬直させながらも何とか声を振り絞る。  
「前回の失敗を教訓に今度は斬新かつ最先端のファッションを取り入れてみました、フォー!」  
工藤の言葉にも全く反応しないみか先生。  
それもそのはず、おやじはピンクハウス系のふりふりドレス、渡部はメイド服、関は黒のストレッチワンピースに  
アクセサリーをこれでもかと派手に付け、とどめは工藤の某お笑い芸人の着用していたボンテージ。  
さらにおのおのサイケデリックな化粧をしており、常人がこれを見れば逃げ出すのは想像に難くない。  
「俺たちこんなに頑張ってるのに客が全然入らないし、来たと思ったらさっきの客のように逃げちまうし…」  
そしてとどめはキャミワンピを身に纏い、膝上10センチのジーンズスカートを穿いた末武の姿。  
「は、はは…」  
もはや乾いた笑いしか出なくなったみか先生であった。  
 
 
そして文化祭も最終日。  
2年A組のコスプレ喫茶もなかなかの盛況ぷりでラストスパートに向かっていた。  
「今日も遊びに来たよ〜!」  
首だけひょっこりと出していつもの笑顔で顔を出しに来たみか先生。  
そこへ北川が素早く教室の入り口に立つ彼女の近くに寄ってくる。  
「ああ、みか先生、丁度良かった!今すごく忙しくてネコの手も借りたいほどなんです」  
そしていきなり北川はみか先生を抱きかかえて、そのまま奥の控え室に連れて行く。  
「あ、あの、北川さん?私、何でいきなり抱っこされてるの?」  
「ささ、早くこっちで着替えてください」  
有無を言わさず北川の手によって服を脱がされ、持ってきた衣装に着替えさせられる彼女。  
「北川、みか先生捕まえた?」  
「もちろん。ほら、ばっちり着替えも済ませたし」  
小林の言葉に彼女は満面の笑みで答える。  
「どうして私、こんな中学生みたいな格好しなきゃならないの…?」  
彼女は自分の格好をみて半泣きの表情になる。  
「それも何かのゲームの衣装ですよ〜。まぁみか先生が着ると中学生丸出しだけど」  
小林がにやにやしながら彼女を見つめる。  
 
そう、みか先生に着せられた衣装は何とセーラー服。  
白の三本ラインが入った紺の襟と白の生地、胸には赤いスカーフを結わえた上着。  
そしてひざ辺りまで伸びた紺のプリーツスカート。  
はたから見れば他校の生徒と間違えられてもおかしくない格好にされている。  
「いや〜ん、セーラー服姿のみか先生すっごく可愛い〜…じゅるり」  
「北川さん、最後に何かすする音が聞こえたんだけど…」  
みか先生は恐る恐る彼女に問いただす。  
「気のせいですよ、き・の・せ・い!先生もエプロンつけて早速注文取ってきて下さいね〜」  
北川はみか先生の不信感溢れる言葉をさらりと受け流すと、彼女に無理矢理エプロンを着けさせてそのまま客の待つテーブルに押し出す。  
「え、えっと…ご注文をどうぞ…」  
仕方なくみか先生はたどたどしい言葉で注文を取り始める。  
「俺、みかナポリタンとみかサラダ、後でみかフェ。砂糖は抜いてね」  
「私はみかグラタンと同じくみかサラダ。食後にみかシャーベットもお願い」  
「僕は…。うん、みかオムライスとみかフライ、みかジュースは食事と一緒に持ってきて」  
「あたしはこのみかセットAがいいな。飲み物はみかティーのミルクねー」  
(ああ、みかみかみかみか五月蝿い〜っ!)  
自分の名前をメニューにされオーダーを取る彼女はもちろんいい気分ではなく、いつもの手際の悪さからか注文も取りこぼしが増えていく。  
「みか先生、また注文間違えてますよ!」  
「はう〜、ごめんなさい…」  
富永に怒られしょんぼりしている彼女を見つめながら顔が緩みっぱなしの北川。  
「北川もここまで来るとマニアを通り越して追っかけよねー」  
「みか先生…かわいそうに」  
その様子を少し離れながらじっくりと観察する小林と委員長であった。  
 
 
「みんな、お疲れ様〜」  
みか先生の言葉に2年A組の皆が手にした紙コップで乾杯をする。  
そう、文化祭も終焉を迎えて教室ではクラスの全員が打ち上げを行っていたのだ。  
日頃着る事のない衣装のせいか、男子も女子もお互いその格好を見せたりして場は大いに盛り上がっていた。  
「先生もお疲れ様です。見ててすっごく可愛かったですよ」  
北川の言葉に少し頬を膨らませる制服姿のみか先生。  
「も〜、北川さんのせいでこっちは大変だったのよ〜」  
「うふふ、ごめんなさい。でも接客に慣れているんですね、応対はすごく良かったですよ?」  
「もう、そんな事言って〜。…でもありがとう、何だか嬉しいよ」  
みか先生の笑顔に北川も幸せそうな表情を浮かべ、手にした紙コップの中の液体を飲み干す。  
 
そんな感じで打ち上げも佳境に差し掛かってくる。  
みんなが盛り上がっている中、教室の片隅で他の人に見えないように何かを細工している富永の姿があった。  
(よし、これをこうして、っと…)  
彼女は何かをナポリタンの上にトッピングをし、よく混ぜて小皿に取り分ける。  
「先生、ほらもっと食べて!先生の為に作ったんですから」  
そして彼女の前にその足を歩め、ナポリタンを渡す。  
「美味しそうだね〜!食べていいの?」  
「勿論です。みか先生の名前を取ったものですから、先生に是非食べてもらいたいんです」  
さらに北川にも小皿を渡す。  
「北川もよかったらどうぞ。名付け親にも食べてもらわなくっちゃね」  
「あら、いいの?じゃあ遠慮なく」  
二人はその小皿に手を付ける。  
「ん〜!おいひい〜!富永さん、やっぱ料理上手よね〜」  
「本当ですね、先生。…富永、どこかのレストランのシェフを任せられるんじゃないかしら?」  
「まぁあたしの実力ならこんなもんね」  
すこし自慢げに胸を張る富永。  
「あ〜!先生たち美味しそうなもの食べてる〜。ねぇ富永、あたしにも頂戴〜!」  
その匂いに釣られたのだろう。小林や委員長、そして男性陣も寄ってくる。  
「いいわよ、お代わりはいっぱいあるし」  
そう言って今度は別の皿に盛ってあったナポリタンを小皿に分け、みんなに振舞っていく。  
「うめぇーっ!」  
「いい味してるわ…。さすが富永ね」  
末武と委員長がその味に舌鼓を打つ。  
「そうだそうだ、もし俺がビューティ御殿建てたらそこの専属シェフにしてやるよー」  
「…関はお腹いっぱいみたいね」  
彼の言葉にその小皿を取り上げる富永。  
「嘘、嘘だよっ!だからお願いしますぅ、富永ぁ〜」  
「気持ち悪い声をあげるな、っての!」  
「あたし、お代わりしたい〜!」  
「俺も俺も!」  
余程美味しいのだろう、彼女の前にクラスのみんなが殺到する。  
「はいはい、まだあるからちゃんと順番に並んで」  
そして次々と空になった小皿によそう富永であった。  
 
 
打ち上げも終わり、生徒たちは三々五々と散っていく。  
「じゃあそろそろ帰るね〜…あれ、みか先生寝ちゃってる。北川まで」  
小林がいぶかしげな表情を浮かべる。  
そう、テーブルの上に突っ伏してみか先生が、椅子にもたれながら北川が夢の世界へ旅立っていたのだ。  
「先生も北川もよっぽど疲れてたのかしら」  
委員長も首をかしげる。  
「起こしたほうがいいか?」  
おやじが二人に近づこうとした時、富永がそれを制する。  
「そっと寝かせておこうよ。あたしが教室の後片付けをするから終わったときに二人を起こすわ」  
その言葉に納得したのか他のクラスメイトは教室をぞろぞろと出て行き、帰宅の途についていく。  
暫くするとそこにいるのは富永とまだ眠りについているみか先生と北川の三人だけになっていた。  
(さーて、後は教室の鍵を掛けて、っと…)  
彼女は扉を閉め、外から中の様子が見えないようにカーテンを閉める。  
そしてまだ眠っているみか先生のブラジャーを器用に外し、服の袖から抜いていく。  
彼女をテーブルの上にそっと乗せ、用意してあった黒のリボンで彼女の手首と足首を縛り大の字にさせてその下着を脱がせる。  
同様に北川の手を椅子の後ろに回し、その手首も先ほどのリボンで縛りつけた。  
 
「そろそろ目が覚めるころかしら…」  
富永の言葉に反応したのか、ゆっくり目を開けていくみか先生。  
「ん…、あ〜私眠っちゃったんだ〜…。あれ?」  
目が覚めて自分の置かれた状態におぼろげながら気づく。  
「富永さん?これ、一体何がどうなってるの?しかもどうして私、下着着けてないの?」  
そして驚きの声をあげるみか先生の声に北川も目が覚め、やはり同じような状況に慌ててしまう。  
「富永!?何してるの!?」  
彼女の言葉に富永は妖しい笑みを浮かべ、ゆっくりとテーブルに近寄りみか先生の足を触り始める。  
「この前された事を今度は北川にも味あわせたくて、ちょっと仕返しをしてみたのよ」  
にっこり笑ってみか先生の足に手を這わせる。  
「ひゃっ…!」  
「富永っ!」  
やや怒りの声を発する北川。  
「と言うか北川の我慢している姿が見たかっただけなんだけどね」  
そこまで言うとまるで悪戯っ子のような笑みに変わる富永。  
「心配しないで。あんたから先生を奪おうって気は全くないし、後で思いっきりエッチな事をさせてあげるから」  
しれっ、とした表情で北川の顔を見る彼女。  
もちろんその手はみか先生の太ももを撫で回している。  
彼女の言葉に何か反応したのだろうか、北川は顔を赤らめ俯いてしまう。  
「そういう訳で、先生も覚悟してくださいね」  
「そんな恥ずかしい事やめてよ、富永さぁん…」  
抵抗を見せるみか先生だが、手足の自由は利かず富永の成すがままにされてしまう。  
「先生は確か胸が弱いんでしたよねー。…うん、形のいい胸してるわ」  
服の隙間からその胸をゆっくりと触っていく富永。  
 
「だ、駄目だってばっ…!助けて、北川さん!」  
「みか先生っ…!」  
何とか手枷を外そうとするが複雑に縛られているのかなかなか外すことが出来ない。  
「先生の胸、感度いいわねー。少し触ったらもう立ってきた…」  
「やだっ、やめっ…あんっ!」  
富永はみか先生の胸を優しく触り始める。  
「声も可愛いわー…。北川のおかげかしら?」  
「ああっ…」  
彼女に愛撫される度に身体を何度もくねらせ、何とか快感を抑えようとするが、どうしても声が出てしまう。  
膝を何とかもじもじさせようとするが両足首も縛られているため思うように出来ず、自然に自分の恥ずかしい部分から何かが出てくる感覚が分かる。  
「富永…お願い、やめて…」  
声を震わせ、目には涙を浮かべながら。  
いつもは策士な北川がこんなにか弱い存在になるなんて。  
富永はそう思いながらみか先生を愛撫し続ける。  
(やだ…。私までどきどきしてきちゃった…。レズっ気なんか無いけどなぁ)  
自分の身体がかぁっ、と熱くなっていくのが分かる。  
それでも彼女の手はみか先生の胸やお腹、首筋などまるで柔らかいものを触るようにそっと愛撫をする。  
「ああんっ…だ、駄目だよぅ…」  
そして彼女の穿いている紺のスカートのある部分がさらに濃くなっているのが富永の目にも分かった。  
「先生…、ひょっとして濡れてます?」  
「恥ずかしい事言わないでぇ…」  
自らの痴態に真っ赤な顔をしながらもその顔を背けて隠そうとするみか先生。  
「ふふふ…。でもここは北川に後でたっぷり触ってもらいますからね。あたしは先生が自分から欲しがるまで焦らしながら触るだけですから」  
「そんなぁ…。あ、ふぅ…」  
富永はそう言うと身体をもじもじさせる彼女の乳房やスカートから伸びる足をふにふにと触り、軽く舌で舐めたりする。  
「んっ…!」  
みか先生の身体が何度か震える。  
その度に彼女のスカートの染みがどんどんと大きくなり、そこから彼女の匂いが漂い始める。  
(大分先生も我慢できなくなってきたみたいね…。北川はどうかしら?)  
富永の顔がちらっと北川の方を向く。  
彼女は嗚咽を上げながら、それでも二人のやり取りに若干感じているのか自分の足を擦り合わせていた。  
(ちょっとやりすぎたかしらね…)  
軽い罪悪感を覚えながら富永はゆっくり北川の元に近づく。  
そして彼女の身体をそっと抱きしめた。  
 
「と、富永…?」  
先ほどの状況との違いに少し驚いた声を上げる北川。  
「ごめんね、ちょっと苛めすぎちゃったみたい。この前のお返しをしたかったから策を練ったんだけど…。可愛そうになってきちゃった」  
言葉とともに彼女の手かせがゆっくりと外されていく。  
「でもまぁここまで北川が弱くなっちゃうなんて、前も言ったけど本当にみか先生の事が好きなのね」  
北川の耳元でささやくように話す富永。  
「……」  
その問いかけに北川は何も言えずただこくりと頷くだけ。  
「はい、外したわよ。本当に二人とも可愛かったわ。後は二人でゆっくりと…きゃっ!」  
その言葉を言い切らないうちに彼女の身体が軽く浮く。  
「ちょ、ちょっと…!」  
見るとまだ目を潤ませながらも口元はいつもの笑みを戻しながら、それでもがっしりと彼女を掴んでいる北川の姿があった。  
「富永…もちろんこのまま帰れると思ってないでしょうね?」  
「な、何するのよ…!?」  
「ふ、ふふふ…。私の弱みにつけ込もうという計画は良かったけれども、詰めが甘かったわね」  
そしてじたばたする富永をそのままみか先生の隣に寝かせる。  
「ちょ、やだっ…!」  
「富永ぁ〜?覚悟しなさいよ〜」  
妖しさ全開の北川の表情にその場から逃れようとする富永。  
「放してっ!」  
彼女から逃げ出そうと自分の身体を動かそうとした瞬間、北川がそれよりも早く富永の両手両足を括り付けられ先ほどのみか先生のような状態にされてしまった。  
「ば、馬鹿っ…!いったい何考えてるのよ…!」  
そしていきなり北川の手が彼女のスカートの中に入り込む。  
「だ、駄目っ…!あんっ…!」  
くちゅり、という音が彼女の中から聞こえてくる。  
「ほら、富永もみか先生を苛めててちょっと感じてるじゃない…」  
「違うっ、これは…!」  
慌てて否定の声を上げる富永。  
「じゃあ、これは何かしら〜?」  
指の先に絡みつく蜜を軽く舌で舐めながら興奮した様子でみか先生をそっと抱きしめる北川。  
「やだっ…舐めないでよっ!」  
自分の顔が真っ赤になっていく様子が富永自身よく分かっていた。  
「さて、この前のように壊れるまで我慢してもらいましょうか。幸い文化祭も終わったからもう校舎に人影は殆ど残ってないし、  
鍵も富永が掛けてくれたから覗かれる心配もないし」  
まるで悪の首領のような雰囲気を漂わせながらもみか先生の唇をついばみ始める。  
 
「あん…北川さん、北川さんのが欲しいの…」  
富永の愛撫で彼女はもう北川を求めていた。  
スカートの染みは広がり、まるで失禁したかのような状態になっている。  
彼女の乳首もぷっくりと立っており、服の上からでも見て取れるように分かった。  
「みか先生、もう我慢できないんでちゅか〜?」  
わざと赤ん坊をあやすような声でそっと彼女の髪の毛を撫でる北川。  
「うん、もう北川さんに触ってもらいたくてすごく濡れてるの…。お願い北川さん、私を…犯して…」  
いつものみか先生からは想像も出来ないこの状態に北川はごくり、と唾を飲み込む。  
(みか先生…、私ももう我慢できない…!)  
北川の頭の中でぷつん、と何か切れたような感覚が生まれた。  
そして北川は何も言わず彼女を激しく抱きしめ、舌同士を淫らな音が出るくらい絡めて自分の下着を脱ぎ去る。  
「みか先生…。たっぷりと犯してあげます…!」  
そう言うとお互いの濡れた秘所をくっつけ合わせる。  
「ああ…」  
くちゅり、という音とともに北川の表情は彷徨に満ちた顔になる。  
「北川さん、いっちゃいそうだよ…」  
「もう、ですか?…いいですよ、たっぷりといかせてあげます」  
もう一度唇同士を重ね合わせながら腰をゆっくりと動かす。  
すでにお互いの秘所からは愛液がとめどなく溢れ、下半身はびしょびしょに濡れていた。  
「駄目、もういっちゃう…!」  
「いいですよ、いって下さい!」  
北川の言葉にみか先生の身体が大きく震え、秘所から蜜ともうひとつの液体が噴き出す。  
「ああ、だ、駄目っ!」  
北川にもその感覚が伝わるのが分かる。  
「先生ぇ、またおもらししちゃったんですか?衣装がびしょびしょですよ〜?」  
わざと意地の悪い顔でみか先生の首筋にキスをする北川。  
そう、彼女は快感のあまり失禁をしてしまい、セーラー服のスカートはさらに濃い紺に染まり北川のチャイナ服もまた  
彼女の尿蜜でぐしょ濡れになっていたのだ。  
「うう、北川さんの馬鹿ぁ…」  
恥ずかしさのあまり顔をそっぽ向けるみか先生。  
「でも、そんなみか先生が大好きなんですよ」  
「北川さぁん…」  
その言葉に再び優しいキスが交わされる。  
そしてもう一度北川がもう一度彼女を気持ちよくさせようと腰を動かそうとした時である。  
みか先生の隣から聞こえる嗚咽が彼女の耳の中に入ってきた。  
 
「富永…?」  
見ると彼女は涙を流しながら、ぐすぐすと嗚咽の声をあげていた。  
どうやら二人のやり取りに我慢できなくなったのだろう、切なさに耐えられず北川の顔をずっと見ながら哀願をしていたようだ。  
何回か軽く絶頂に達したのかメイド服のスカートの部分は大きな濃紺の染みが出来ており、みか先生と同じように失禁の跡が残っていた。  
黄色い液体は彼女の足元まで垂れ、履いていた白のソックスも黄色に染まっていた。  
「北川とみか先生のそんな姿見せ付けられたら、我慢できなくなっちゃったよ…。何回もいっちゃって、おもらしまでしちゃったのにまだ足りないの…」  
「富永…」  
その可愛らしい姿に軽く頬に唇を寄せてその手と足の枷を外す。  
「じゃあ、三人一緒に気持ちよくなろ?」  
北川の優しい笑みにやや恥ずかしそうに俯きながらこくり、と頷く富永であった。  
 
この後、三人の身体が何度も絡み合う。  
すでに着ていた衣装は彼女たちの尿と愛液でどろどろに濡れ、それでもお互いの身体と秘所を弄くりまくる。  
「北川さん、もっと…もっと触って!」  
みか先生の淫靡な声。  
「んっ、富永…そこすごく気持ちいいよっ…」  
豊かな胸を揉みしだかれていやらしい声を出す北川。  
「みか先生の手…温かくてまた出ちゃいそう…」  
スカートの中に手を入れられていた富永がまた自らの意思で温かい液体を漏らす。  
そして三人とももう限界に近づいたのだろうか。  
北川とみか先生がお互いの秘所を擦り合わせ、二人の手が富永の胸と秘所をまるでかき回すように動かす。  
「ああん!北川さん、もういっちゃうよっ…!」  
「私もです先生…!また先生の身体を汚しちゃいますっ」  
「あたしも…。こんなに苛められたらもう、駄目ぇ…!」  
彼女たちのそれぞれ絶頂に達しそうな表情が引き金となってとうとうその時が訪れた。  
「ああっ、いっちゃうっ!」  
「私も、もう…駄目っ!」  
「あーっ!」  
そして三人は情欲に塗れた絶頂の声をあげながら再び内に秘めた液体を放ちながら身体を大きく、何度も震わせつつその身体をきつく抱きしめる。  
みか先生のセーラー服も、北川のチャイナ服も、富永のメイド服も尿と愛蜜に塗れ、その匂いが机の上を支配する。  
それでもそんな姿が愛しくて三人はそれぞれの唇をむさぼるのであった。  
 
 
「は〜、また北川に良いようにされちゃったわね…」  
淫らな秘め事を終え、三人は机の上で寝そべる。  
みか先生は快感のあまりまだ気を失っており、北川と富永が彼女を挟みながら喋っていた。  
「もう…。まぁ今回は気持ちよかったから許してあげるけど次は容赦しないわよ?」  
「…心に留めておきます」  
そしてお互いまだ気を失って…というより眠っているみか先生を覗き込む。  
「むにゃむにゃ…そんなに食べられないよ…でも食べる〜」  
一体どんな夢を見ているのだろうか、口からよだれを垂らしながら幸せそうな顔をしている。  
「みか先生って食べる事しか頭にないのかしら…」  
やや呆れ顔気味で、それでも口元を緩ませながらその胸をぽんぽんとあやす富永。  
「それがまた良いんじゃない。ああ、この寝顔でもう1回エッチ出来そう…」  
「いいわね、もう1回する?」  
そう言ってみか先生の胸を揉み出す北川に向かって富永は妖しい笑みを浮かべて言葉を返す。  
「OK、幸い明日は学校も休みだしまだ時間もあるし…今日は足腰立たせなくなる位まで苛めてあげますからね、みか先生!」  
そして再び三人の身体は淫靡な蜜によって塗れていったのだ…。  
 
 
ちなみに学校が始まった時、みか先生は全身筋肉痛でロクに身体を動かすことが出来なくなっていた。  
もちろん、それを見た北川が再び優しい笑顔でその身体を苛めるのだが。  
「北川さ〜ん、もう苛めるのやめて〜」  
「うふ、うふふふ…」  
みか先生は半泣きになりながらも北川になすがままにされてしまうのであった。  
 
 

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