「と〜みながっ♪」
興津の中心街、興津市駅前の噴水広場で待つ黒髪の少女に明るく声を掛けるセミロングヘアーの女の子。
「ちょっと小林、約束の時間より30分も遅れてるじゃない」
富永と呼ばれた少女は自らの腕時計を外して小林と呼ばれた少女にずいっ、と向ける。
その様子にちょっと冷や汗をかきながら『えへへ…』と苦笑いする小林。
「髪の毛の手入れに1時間掛かっちゃったから…富永も女の子ならその大変さ、分かるでしょ?」
わざと可愛らしく首を横に傾け、上目遣いで富永を見つめる。
「…私も同じ位時間を掛けて髪の毛を手入れしたけどね。まぁ今回は許してあげるわ」
富永は、彼女の仕草にどきっとなってしまった自分を隠すようにそっぽを向いてあえて冷静な言葉を掛けた。
「ほんと?良かった〜!せっかくのデートだもんね、とみーが不機嫌だとやっぱ嫌だもん」
そう、今日は富永と小林の2人きりのデート。
富永にはクラスメイトの工藤という恋人が居るが、小林とも恋人関係であり、さらに工藤もこの三角関係を容認している。
いつもは富永と工藤がデートという場面が多いのだが、今日は小林と久しぶりのお出掛けとなったのだ。
(もう、可愛いわね…)
目の前でころころ表情を変える小林を見ていると自然に優しい笑顔が出てしまう。
「ほら〜、ぼーっとしてないで早速映画見に行こうよ〜」
まるで小動物の様に軽やかな動きで彼女の手を取り、そのまま大通りに向かう2人であった。
「この映画、面白かったね〜」
「本当ね。特に主人公のアクションシーン!片手で内蔵を引きちぎり、血飛沫を飛ばすあのシーンとか…うっとり」
(そうだった、富永はスプラッタマニアだった…)
自らの言葉のトーンが落ちていくのが分かる。
それとは対照的にその場面を想像してか、恍惚な表情を浮かべにやにやする富永。
「と、とにかくどっかでお茶しようよ。私、喉が渇いちゃった」
気分を取り戻すべく小林は富永の手を再び引っ張って近くのファーストフード店に足を進めようとした時であった。
(!)
道路を挟んで見えた1組の男女。
仲睦まじく歩いている姿はまるで恋人同士である。
それが赤の他人であれば。
(く、工藤…!?それに、隣の女性は誰?)
目の前に飛び込んできた姿に小林の身体がまるで人形の様に固まってしまう。
「ねぇ、どうしたの?」
小林の様子の異変に気付いた富永が彼女の隣に立ち、そして視線の先を見ようとする。
「う、ううん!何でもないの、何でもっ!」
富永の動きに慌てて自分の見た光景を隠そうとする小林だったが。
「明らかに何か隠してるじゃない。ちょっとそこどいて」
「だ、駄目〜!」
小林の必死の抵抗も虚しく、富永の手が彼女を押しのけ、そのまま道路の向かいを見つめる。
「…!」
「と、富永…」
小林の声も彼女の耳には入らない。
年の頃は20歳位であろうか、背中まである黒色の髪の毛にきっちり整った顔立ちの女性が笑顔で男性と歩いている。
そして、その男性も彼女に何か二言三言喋りながらその足を歩道沿いのジュエリーショップに進め、
店の中に消えていったのだった。
男性の顔はまず間違いない、富永の恋人。
「何で…?」
疑問と悲痛の叫びが入り混じった様な言葉が彼女の口から漏れる。
自分以外の女性と、しかも並んで恋人みたいに。
暫く能面の様な無表情になっていたが、虚空を少し見上げて、そして小林の方を向く。
「…何だ、結局私の勝手な暴走だったのね」
そして今度は小林の手を取り、当初行く予定のファーストフード店に向かう。
「小林、何ぼーっとしてるの?早く行きましょうよ」
いつもと変わらない笑みで小林を見つめる富永。
「富永…」
小林は彼女の気持ちが痛いほど分かっていた。
それでもどうする事も出来なくて、乱れる心を何とか抑えつつ彼女の手を握るのだった。
ガタガタンっ!
教室の机が激しい音を立ててずれる。
「こ、小林!?」
周りの生徒もいきなりの出来事に呆然としている。
「工藤…!あんたって奴は!」
今にも殴りかからんばかりの勢いで工藤の胸倉を掴み、激しく揺さぶるのは小林。
「お、おいおい!?」
工藤自身も何が何だか分からずに目を白黒させている。
翌日、まだ富永が登校していない教室で小林は先に教室に居た工藤に掴みかかったのだ。
もちろん原因は昨日の出来事である。
「富永って彼女が居ながら…アンタはっ!」
目を潤ませ、彼のブレザーの襟を掴みながら何度も揺さぶる。
「ちょっと、落ち着きなさい小林!」
慌てて北川が小林を外しに掛かるが、予想以上の力で振り払われてしまう。
「男として最低よ!仲良く並んでジュエリーショップまで行って…!」
堪えきれない涙が彼女の頬を伝う。
そんな状態でも工藤の胸倉を離さず睨みつける。
ようやく工藤がその時の状況を思い出したのだろう、怒り続ける小林を宥めようとゆっくりその手を外そうとする。
「あのなぁ、小林…。昨日のアレは…」
と、そこまで言おうとした時に彼らの背中から声が聞こえてきた。
「みんな〜、もう授業始まってるよ〜。早く席に付いて付いて!」
教室に入ってきたみか先生の一声で工藤は事の真相を最後まで言う事が出来ない。
結局、小林はそれから工藤の顔を見ることもせず、富永といえば午前中は授業にすら来なかったのだ。
授業も終わり、放課後の校舎には人の数はまばらで、ここ2−Aも人の姿は無い…ひとつの影を除いて。
窓際で片肘をつき、虚ろな視線を校庭に向けているのは富永その人である。
(私って、本当にピエロみたい)
昨日の事がまるで悪夢の様に思えてくる。
仲良く並ぶ工藤と女性の姿、そしてジュエリーショップに向かうその後姿…。
これが夢だったらどんなに良かったか。
「でも、現実なのよね…」
不意に目から涙が溢れ、机の上にぽたりと落ちる。
「うっ…工藤の、馬鹿っ…」
あまりにも自分が情けなくて、そしてこの現実を受け止める事が出来なくて。
嗚咽を堪えることもせず、ただ涙を流す彼女。
「馬鹿…馬鹿ぁ!」
そのまま机に突っ伏し、まるで幼子の様に泣きじゃくる富永。
その時である。
うつ伏せ状態である彼女の隣に人の気配が感じ取られたのだ。
「!?」
思わず顔を上げる富永。
…そこには目の前には今は一番見たくない顔があった。
「工藤…」
「今朝、小林に怒られたよ」
すぐに顔を俯いていた富永を見つつ溜息をひとつ付いて、隣の席に座る工藤。
彼の言葉にも彼女の顔は上がらない。
「『富永って彼女が居ながら…』って言われて、胸倉まで掴まれて」
「……」
まだ顔を上げない富永をそのままに、工藤は自らのポケットから小さな包装された小箱を机の上にそっと置く。
「お前、明日誕生日だろ。前から限定品のネックレスが欲しいって言ってたから姉貴のコネで買ってきたんだ」
「…『姉貴』!?」
「ああ、昨日の並んでたって女な、あれは俺の姉貴だよ」
富永は彼の思いもよらない言葉に俯いていた顔をばっと上げ、彼の肩を掴む。
「本当なの?本当に、工藤のお姉さんなの!?冗談とかじゃないわよね?」
「…好きな奴に嘘ついても仕方ないだろ」
肩を揺さぶられながらもそれを自らの手で諭しながらもう一度、溜息をつく。
「間違いなく俺の姉貴だよ。俺より5つ年上の姉で、今は大学4回生。友人にお前の欲しいアクセサリーを取り扱ってるバイヤーが居て、
昨日はそれを取りに行っただけだよ」
「そう、工藤のお姉さんだったんだ…良かった、本当に良かった」
安堵の溜息とともに、また目から涙が溢れ出し、それを拭いながらもまるで子どもの様に泣きじゃくる富永。
「おいおい泣くなよ…。まぁ俺もお前って奴が居るのに一緒に姉貴と買い物に行くって事が誤解を招くって事に
気付かなかったからな。本当にすまん…っておい?」
謝罪の言葉を言う工藤に対して富永は何も言わずその胸の中に飛び込む。
「馬鹿、本当に不安だったんだからぁ…」
彼の胸の中でその温もりを感じながら涙を流し続ける富永。
しかし、今度の涙は暖かく、嬉しい涙という事が感じ取られた。
夕暮れにくっつく2つの影。
長い影が寄り添い、そして少し離れたと思うとまたくっつく。
お互いの顔を見つめ、抱きしめながら工藤と富永は唇同士を重ね合わせるのであった。
「…という訳だ。もちろん恋人でもない」
次の日、授業が終わった後に工藤は富永と小林を自らの家に招き寄せ、自分の姉を紹介したのであった。
「ごめんなさいね、雄一がひとりで行くのを嫌がったから…」
「違うだろ、『久しぶりに友達に会いたいから一緒に付いていく〜』って言って講義サボって付いてきたのはどこの誰だ?」
ぶつぶつと不満を言いながらも机の上に用意してあった飲み物に口をつける工藤。
「仲がよろしいんですね…」
富永の言葉に姉が目を輝かせて返す。
「もちろん、雄一の趣味も何歳までおねしょしたかまでバッチリよ」
「おいおい!…とっとと学校戻れよ、論文と実験が残ってるんだろ?」
工藤の言葉に頬っぺたを膨らませながら不承不承と部屋を出る彼女。
「も〜、つれない言葉。分かったわよ、彼女と友達とよろしくやってね」
そしてもう一度、工藤の耳元で何かを囁きながらそのまま部屋を出る。
「本当にごめんなさい!私の勝手な早とちりで…」
両手を合わせながら工藤に謝罪の言葉を投げる小林。
「いいぜ、気にしてないよ。俺も紛らわしい事をしたからな」
彼の言葉にほっと安心した表情の小林、だったが。
「ただ…ひとつだけ、言う事を聞いて欲しいんだが」
「もちろんもちろん!何でも聞くよ、肩もみ、料理、それとも…いやん、富永が居るのに」
芝居掛かった台詞を吐く小林に溜息を付きながらも、机の下に用意してあった箱を取り出し彼女に見せる。
「これを付けて、今から俺たちのする事をじっくり見て欲しいんだ」
「こ、これって…」
箱の中に入っていたのはピンクローターや貼り付けるタイプのマッサージ器、そして黒いレザー製の縄。
「ちょっと、工藤…」
目の前のアダルトアイテムを彼に押し返すようにして抗議の声を上げようとしたが、彼の言葉がそれをかき消す。
「姉貴の卒業論文の題目が『非常時における人間の感覚と身体に掛かる影響』なんだが、それのデータを取ってくれと言われてな」
いつの間にか富永が背後に立ち、手にしたローターやマッサージ器を器用に小林の服の中に潜り込ませ、両手を後ろに縛り、
そして両足を彼女の座っていた椅子の足に括り付けてしまう。
「こらっ…!私を実験材料にするって、どういう…きゃっ!」
さらに抗議の声を上げようとした小林が身悶える。
「抵抗するとスイッチ入れるぞ?」
「ば、馬鹿っ、変態っ!富永も何で片棒担ぐの〜」
「ごめんなさいね、小林。ものすごく壊れた小林も見てみたいなー、と思って」
「とみーの馬鹿〜!」
富永の言葉に半べそをかきながら怨み節を募る。
「さて…こっちもするか」
工藤はそう言うと富永の顎をくいっ、と上げてその瞳を見つめる。
彼の鋭くもどこか温かみを持った視線。
見つめられるだけで全身の力を工藤に奪われてしまいそうになる。
(あっ…)
熱い蜜がとろり、と流れ出し、下着の隙間から太ももに流れていく感触が分かる。
「キス…するぞ」
そのまま富永をソファに座らせ、軽く抱きしめながら彼女の唇を奪おうとする。
(駄目、こんな状態でキスされたら、私…)
この後の自分の身体がどうなるのかは想像に難くない。
それでも、工藤の唇に触れて愛し合いたい。
彼女は躊躇する事も無く、彼の行為を受け入れた。
柔らかい舌が彼女の口内に入ってくる。
それを自らの舌で優しく絡めとり、先端同士を舐め、唾液を飲み込む。
痺れる頭と身体を受け入れ、くちゅくちゅと唾液同士が絡む音を立てながらキスを続ける。
歯茎と歯が彼の舌で愛撫され、その度に声が出そうになる。
いや、多分甘い声が何度も出ていたのだろうが、それすら分からないほど頭の中が霞む。
「じゅっ…くちゅっ…んむっ」
舌をまた愛撫され、唇も舐められ。
ようやく唇同士が離れても、まだ口の中が犯されている感覚が残る。
「…ふぅ、そんなに気持ちよかったのか?」
工藤が富永をじっと見つめる。
まだ現実に戻っていないのだろう、富永は虚ろな目をしながら荒い息をつくばかり。
それでも力なく、こくりと頷く。
「だろうな。もう制服が凄い事になってるもんな」
そう言って目を下半身に向ける。
富永は彼のキスだけで何度も絶頂を味わっていた。
もちろん着ていた制服は、絶頂の際に噴き出した愛液と尿液で腰から下が凄惨な事になっていた。
そして今も、ちょろちょろと音を立てながら失禁している真っ最中である。
穿いているスカートはもう綺麗なところが無いほど汚れ、ブレザーの腰の部分まで染みが広がっている。
ソファから溢れた尿蜜が足にも伝わり、足元も靴下も黄色く染まっていた。
「ああっ…。私、キスだけでいっちゃった」
虚ろというよりむしろ恍惚の表情だったのかもしれない。
「今度は、私にもさせて、工藤…」
ソファから立ち上がり、工藤の怒張したものの前に顔が来るようにしゃがみ込み、べちゃり、とびしょ濡れになったスカートが地面に付く。
「工藤の…すごく、大きい」
ズボンのチャックを開け、下着をずらし。
飛び出してきた大きい工藤の分身に彼女は顔を近づける。
「…すごく、ぬるぬる」
「仕方ないだろ、お前のそんな姿を見たら我慢できる訳が無い」
「うふふ…」
少し笑みを浮かべた後、富永はその大きなものを自らの小さな口で咥え始める。
「ん…じゅぷっ」
唾液をそれに絡ませ、前後に動かしてさらに工藤の快感を増大させる。
「ああ…気持ちいい、っ」
富永の口の中がまるで蜜壷の様に蠢き、舌が彼の弱い部分を攻め立てる。
同時に自らの秘所をスカート生地に押し当て、ざらざらとした感触を味わいながら自慰行為を行っていた。
その度に溢れる蜜が床に広がっていく。
「んんっ、あむっ!」
前後に動かす度に乱れる前髪を片手で掻き分け、もう片方の手で何度も彼の一物を扱き。
じゅぽっ、ぐちゅっ…!
唾液と彼自身から出る透明な液体で淫らな音が部屋全体に響く。
「うわっ…!やばい、お前の口が気持ちよすぎて…出るっ!」
「ぷはっ…。いいよ、出して。私に思いっきり掛けて!私をいっぱい、汚してっ!」
富永の手が激しく動き、ぐちゅぐちゅと艶かしい音を立てながら一物から出されるであろう液体を受け止める準備をする。
「本当に、お前は汚れるのが好きだな…まぁ俺も濡れたお前の姿が大好きだけどな」
「…!そんな事、言われたらっ…!また、いっちゃう!」
工藤の言葉だけでまた絶頂に上り詰める富永。
「俺も、駄目、だっ…くっ!」
「私も、いくっ、いっ…くぅっ!」
2人が同時に声を上げると、工藤も富永もそのまま背を伸ばし弓なりになった状態で絶頂に達した。
びゅるるっ!びゅくっ!
白い濃厚な液体が彼女の胸元を一気に汚していく。
リボンが、ブレザーが、中のブラウスが、もう元の色を留めないほど白く染まっていく。
「ま、まだ出るっ…くあっ!」
さらにほどばしる精液が今度は富永の顔にも髪の毛にも降り注ぐ。
「あ、ああああっ!!」
スカートにも白濁液が纏わりつき、もはや全身が精液塗れの富永。
さらに自らも絶頂に達したため、残っていた尿液と蜜が一気に溢れ出し、下半身をもはや濡れていないところが
無いほどびしょびしょにしていく。
「ふぁっ、ああっ…!」
漂う男の匂いに力なくうな垂れ、はぁはぁと息を吐きながら全身をぴくんぴくんと震わせる彼女。
工藤も一気に精を放出した余韻に浸りながら同じ様に力なくソファにその身体を埋める。
そして暫く、息の整う音のみが支配し、ゆっくりとある一点を見つめる2人。
「やうう…工藤と富永の、馬鹿…。そんなの、見せ付けられたら、もう…」
そう、椅子に括り付けられローターとマッサージ器で愛撫させられていた小林は2人の状況にその身体を壊していたのだ。
彼女もまた同じ様に失禁しており、スカートの先から尿液が滴り落ちている。
顔は上気した表情で、涙をこぼしながら2人に哀願の意を示していた。
「富永…お願い、私を…私を、犯して欲しいの。もうおかしくなっちゃうよぉ…」
まるで隷属嬢の様な懇願っぷりを見せる小林。
それを見た2人は妖しい笑みを浮かべ、ゆっくりと彼女の縄を外しにかかるのであった。
「いいのね、小林。容赦はしないわよ」
「うん、その大きいもので、私を、犯して…」
小林が嬉しそうな表情を浮かべる。
富永の下半身には男性器を想像させる様な双頭型のバイブが装着されており、まるで富永が男になったかの様な錯覚に陥らせる。
「で、お前も…いいのか?」
「うん…今日はこっちでもしてみたかったの。大丈夫、中も綺麗にしたから」
そう言って今度は工藤にもうひとつの穴を向け、再び大きくなった彼の一物を受け入れる形を整える。
「よし…じゃあ、いくぞ」
その言葉と同時に工藤の分身が富永の菊穴に進入していく。
「ふ、ふはぁっ!」
何度かの絶頂でややほぐれているものの、それでも中に入っていくのに抵抗がある。
それでも彼の一物に絡みつく自らの精液や富永の唾液が潤滑油となり、根元まですっぽりと入っていった。
「あはぁ…、お腹が、熱い…。こ、小林も…一緒に」
自らを何とか制して、今度は富永の男性器が小林の秘所を愛撫し、そして蜜壷の中に入り込んでいく。
「ふぁんっ!富永に、犯され、て、るっ…」
「ゆっくり、動くぞ…」
やや前のめりの四つん這い状態の富永、そして後ろから突く工藤。
さらには富永の下に潜り込んだ状態で彼女の男性器を受け入れ、自ら腰を動かす小林。
ぐちゅぐちゅと淫靡な水音を立てながら3人がその淫らな行為を続けていく。
「んぁんっ!富永、気持ちいいよっ!」
「私も、お腹の中が、いっぱいで、ふぁっ!」
どろどろの制服、汗ばむ身体、むせ返る様な男女の匂い。
工藤に後ろから突かれる度に富永の秘所からは愛液が噴き出し、バイブを伝わるだけでなく床にもぼたぼたと落ちていく。
小林も富永とキスを交わしながら腰を動かし、先ほどの富永と同じ様に残ってた尿蜜を放ちながら快感を貪る。
「ああんっ、あんっ!飛んじゃう、私、もう飛んじゃうよっ!」
「わ、たし、もっ!小林、キス、してっ!」
「俺も、出そうだっ!富永、お前の腸の中にたくさん出すぞっ!」
三者がそれぞれ限界の声をあげ、そして富永と小林が濃厚なキスを交わす。
「あ、ああ、駄目、駄目、だめぇぇぇっ!」
「また、出る、全部出ちゃうっ!あ、あああっ!!」
富永と小林が先ほどよりさらに大きい喘ぎ声を放ち、そして。
びくんっ!
全員の動きが一瞬にして止まり、精液の放たれる音、失禁の音、快楽が暴走して吐く息が途切れ途切れになる音が残るだけ。
富永は工藤の精液を身体の中で受け止め、そして緩んだ泉から少し溜まっていた尿と蜜壷からの蜜が合わさったものを
下半身から湧き出させる。
小林はその尿蜜を浴びながら自らも全身をぴくん、と震わせ、意識を手放す。
工藤も残っていた自らの精を一滴残さず富永の中に放つ。
「あ…」
富永は声にならない声をあげ、小林に寄りかかる。
お尻から溢れた精液がスカートを汚し、濃紺と白のコントラストに染まった制服がさらに彼女のいやらしさを増徴させる。
小林も下半身を自らの放った液体と富永の液体に絡ませながら気絶していた。
工藤も全ての力を使い果たしたのか、2人の隣で力尽きる。
富永も全身をどろどろに染めながら、快楽の余韻に身を委ね、そのまま意識を沈めていったのだった…。
「ほら、実験データのファイルと現物」
机の上にデータを無造作に放り投げる工藤。
あの後、汚れを落とした2人に姉の服を貸し、そのまま家路に帰らせたのだ。
「ありがと〜。これで論文も100%の出来になるわ」
姉はそれを軽く纏めながら緩んだ表情を治そうともしない。
「でも雄一が女の子と付き合うようになったなんてねー。昔は男の子が好きだ好きだと言ってたのにね」
そこまで言って工藤の肩をぽん、と叩く。
「富永さんって子、大事にしてあげるのよ?」
そしてそのまま彼を部屋の外に追い出し、自分は残っていた論文を仕上げる。
「今度、デートに誘ってやるか…」
もうアイツの悲しむ姿は見たくないからな。
そう思いながら自分の部屋に戻る工藤であった。