「どう、似合うでしょ?」  
部屋の扉が開いたと同時に現れた少女の姿に私の手にしていたお茶菓子がぽろり、と床に落ちた。  
 
「ねぇねぇ、今日と明日ってヒマ?」  
興津高校の2−Aの教室で私、富永美奈子に声を掛けたのは同クラスの親友である小林あかねだった。  
「うん、別に予定は入ってないわよ」  
「本当?良かった〜、実は富永に見てもらいたいものがあるんだ」  
私の言葉に嬉しそうに手をポン、と合わせる彼女。  
 
(…見てもらいたいもの?小林の事だからどーせくだらないものなんだろうけども)  
でも小林の笑みを見ていると、別にいいかなという気分になってしまう。  
「じゃあ待ち合わせはどうするの?」  
「う〜ん、私の家でどう?もし良かったらお泊りしてもいいよ」  
(だから今日と明日か…)  
そう思いつつも苦笑を隠すことが出来ない。  
小林とは結構深い仲だし、断る理由も無いし。  
そう思った私は小林に承諾の言葉を掛け、自分の席の椅子に座った。  
 
そう、私と小林は深い仲。  
それは親友としてだけではなく、身体と身体同士を重ね合わせるという意味の仲もある。  
事の始まりは私の性的趣味だった。  
 
私は結構地位の高い家に生まれ、両親からも期待されて育てられてきた。  
いい子であり続けなければならないと同時に、常に上の立場に立って振舞わなければいけない、と思って私は頑張ってきた。  
今から思えば、それは私の勝手な思い込みで、両親はもっと自由に育ってほしいと思ってかもしれないけれども。  
それはともかく、私はそんな重圧と毎日過ごしてきたの。  
 
そんな日々を解消するのは支配的な行為による優越感と、もうひとつ、自身を汚す事であった。  
だからといって決して自分を安く売ったり、身体を求めたりとかはしていない。  
 
していた事、それは正に自分を汚す事だった。  
自分の私服で、パーティで着るドレスで、または学校の制服で。  
それを着て誰も居ない時に庭で、お風呂場で、さまざまな場所で衣服を濡らしたり、汚したり、自らの体内から発する  
蜜や尿に塗れる行為に快感を覚える様になってしまったの。  
 
そういう趣味は中学校から覚え始め、今や性行為の一部に変化していた。  
もちろん誰にも内緒にして過ごすつもり、と思っていたわ…。  
 
高校に入って私は、ある一人の男性に好意を持つようになった。  
名前は工藤雄一、同じ興津高校に通うクラスメイト。  
 
入学した時から、その外見や物腰やところどころ滲み出る優しさが好きになっていたかもしれない。  
ただ、彼は同性愛者という一面を持っており、いつも彼はこれまた同じクラスメイトの末武に猛アタックを掛けていた事に  
私は少なからずショックを受けていたが、それでも自分の気持ちに偽りを持てなかった。  
表面上は私の性格の所為もあってか、支配的な感じに見えたのだろうが、内心は好きの裏返しでしていたのかな。  
 
しかしある日の事。  
学校の課外活動でアスレチックジャングルに出かけた事で、また私の性的欲望が襲い掛かってきたのである。  
きっかけは工藤の「末武が砂や水や泥に塗れた姿を想像しただけで…!」という一言だった。  
私はその言葉を聞いた瞬間に嫉妬や欲望、その他いろんな思いが交錯して。  
その結果が高校の制服姿で、しかも工藤にその姿を見られたいという淫らな欲望に変換されていた。  
 
こんな変態じみた私を嫌いになるかもしれない。  
そう思って必死に堪えていたけれども、もう我慢が出来なくなった私は工藤に手紙を残し、町外れの最近閉鎖されたアスレチック場にその足を向けた。  
 
そして私は泥と愛液と檸檬色の液に塗れた制服を身に纏いながら工藤にその姿を晒した。  
しかもその状態で私は今まで溜まっていた思いを叫んでいたのだ。  
 
「そうよ、私は工藤の事が好きなの!あんたが末武の事が好きでも、毎日末武末武言ってばかりでも、そんな工藤が好きなのっ!」  
 
一頻り叫んだ後、私は全てが砕け散ったような感じに襲われて、ただすすり泣く事しか出来なかった。  
こんな私は絶対嫌われたと思ったのに…。  
 
でも彼は私の傍に来てくれた。  
 
「確かに、末武のそういう姿を想像しただけで…っていうのは嘘じゃないぜ。だけどな、目の前で振り向いて欲しくて  
変態な事をしてる奴をそのまま素通りするほど、俺は聖人君主でも無いんだよな…。ほら」  
 
彼は自分のズボンをずらし、その男性自身を私に向けたの。  
「お前のそんな姿を見ると俺の『男』も止まらなくなっちまった。富永、お前を…穢してもいいか?」  
 
「好き」という言葉じゃなかったけれども、何だか救われた気がした。  
そして…泥の中で、私は全てを放ち、彼の白濁液に塗れて果ててしまった。  
 
 
でもその数日後、私は私自身を惑わせる出来事を受ける事となる。  
「富永〜、ちょっと話があるんだ…」  
学校で声を掛けてきたのは小林だった。  
「何よ、いきなり?」  
「ここじゃ、話しにくい事だから…屋上で」  
(一体何かしら…?)  
私は不思議な顔をしつつも、素直に彼女の後をついていく。  
 
「私ね…見ちゃったんだ」  
「見たって?」  
屋上に着くなり小林が私に話しかける。  
そんな彼女の言葉に若干の不安を覚えながら、それでも鸚鵡返しに答える私。  
「町外れの…アスレチック場で、工藤と…エッチしてたの」  
「!」  
 
私は驚きのあまり思わずその場で硬直してしまった。  
そんな私の様子に慌てて近づく小林。  
「…あ、怒らないで?私、別に工藤の事が好きとかじゃないんだ」  
「じゃあ…何なの?」  
震える身体を必死に堪えて、私は言葉を紡ぐ。  
 
「富永が、私と同じ性癖を持ってたことが嬉しくて…」  
「え?」  
顔を赤らめる小林の言葉に、この先の展開が読めなくなった私は首を傾げてしまう。  
「実は私も、ああいう趣味あるんだ。服着たまま、イケナイ事をする趣味が…」  
そして次の瞬間、彼女は私の身体を抱きしめたのだ。  
「…それと、前から富永の事が好きだった。でも女の子同士だし、きっと私の性癖を嫌うと思ったから言い出せなかったの」  
 
突然の事に混乱してしまう私。  
でも嫌な感じじゃなくて、何だかドキドキしてしまう感じ。  
そんな彼女の抱きしめる力が、少し強くなる。  
「富永は工藤の事が、好きなの?」  
小林は少し上目遣いで、潤んだ瞳で私を見つめる。  
(この感じ…この前の私に似てる)  
好きだけど、思いを伝えられなくて、しかも他に好きな人が居るのに。  
(駄目…ここはきっぱり断らないと。小林に対して失礼になっちゃう)  
頭の中ではそう思っていた。  
でも…自分の姿と重ねてしまって、どうしても否定の言葉が出てこない。  
「…多分好きなんだろうね。富永、工藤の時だけなんか雰囲気が違ってたもの」  
「ば、馬鹿っ!そんなんじゃないわよ!あの時は…その…あの…」  
いつもの悪い癖だ、決して弱みを見せまいとして強がってしまう。  
 
必死で葛藤と戦ってる私を見つめながら、小林は少し顔を俯かせて、寂しそうな笑みを浮かべる。  
「いいの。富永が工藤と付き合っても、私はそれを見守れれば。もし富永が私の事が嫌なら喜んで身を引く。  
例えそうなっても私は富永が好き」  
 
何て事を言うの、この子は。  
そう思いながらも、彼女の目を見てしまった私はまるで金縛りにあった様に動けなくなったのだ。  
それはあまりにも意思の強い視線だったから。  
無償の愛、そんな言葉がぴったりだった。  
 
…結局私は、それも受け入れてしまったのだ。  
自分自身でも恥じるべき行為だと思っている。  
でも…ここまで覚悟が出来ている彼女の思いを無下に投げ捨てる事はどうしても出来なかったの。  
 
それから私と小林は身体同士のお付き合いをする様になったのが1ヶ月ほど前の話。  
その間も彼女は私と工藤の仲をさらに親密にしようと一緒に出掛けたり、事あるごとに2人きりにさせようとしたり。  
彼女は私の事が好きなのに、私が工藤と恋人関係になる事を望んでる行為がまた切なくて。  
いけない事と分かっているのに、ますます身体を重ね合わせる様になっていた。  
 
そして先日、私は工藤と小林を家に招いた。  
まぁ遊びに来させた訳ではなく、急に来れなくなったお手伝いさんの代わりに2人を招いたんだけれども。  
その時に小林はちょっと乱暴な方法で、工藤の気持ちを引き出したの。  
 
それは私に利尿剤と媚薬を服用させて、その痴態を彼に見せ付けること。  
小林は私の家に来る前に、工藤の本心を聞きだしていたみたい。  
でもなかなか私に対しては本心を言わない事に業を煮やして、こんな形を取る事にした、とは彼女の弁。  
 
結局私は尿蜜に塗れながら、工藤から告白をされて、晴れて名実共にカップルとなったの。  
その時も小林は嬉しそうな笑顔だった。  
私はそんな彼女を見てて感謝と、同時に罪悪感と切なさが入り混じった表情を隠す事が出来なかった。  
そんな私に小林は「大丈夫、富永の幸せが私にとっても幸せなの」と笑顔で答えてくれたのが少しだけ救い。  
 
そして今。  
お茶を出されてくつろぐ私に対して小林は『ちょっと待ってて』と言い残し部屋を出ていった。  
その間、お盆の上に置かれたお茶菓子を摘む。  
「あ、これ美味しい」  
多分地元のケーキ屋で売られてるクッキーだが、豆乳の風味がアクセントとなっていい味を出している。  
それに舌鼓を打ちつつ、彼女の戻りを待っていたのだが…。  
 
「こ、小林…何、その格好」  
「へへ〜、似合うでしょ?」  
扉が開いて登場した彼女の姿に私は呆然としてしまった。  
何と彼女の着ていた服装は、今まで着ていた興津高校の制服ではなく、紺を基調としたボレロ型の知らない制服だったのだ。  
「私の中学時代の制服なんだ〜。昨日戸棚の整理をしてたら見つけちゃって」  
彼女はそう言ってその場でひらり、と1回転する。  
「まだサイズもぴったりだし、誰かに見せたくなっちゃって。そしたら不意に富永の姿が思い浮かんじゃったの」  
そして私の横にちょこん、と座ってこちらをじっと見つめる。  
「ま、まぁ…それはそれで嬉しいけれども。…似合うわよ」  
もう、そんな目で私を見ないでよ、あまり人を褒める言葉に慣れていないんだから。  
「ありがと、嬉しいな♪」  
その言葉に同時に小林は何と私の身体を覆いかぶさる様に押し倒してしまったのだ。  
「ちょ、こ、小林…!」  
いきなりの事に私は驚きの声を上げてしまう。  
 
「…ちょっと、萌えちゃった」  
「わ、私は萌えてないわよ!?」  
小林の目は少し蕩け気味であり、流されるとそのまま身体の交わりに突入してしまいそうな勢いになっている。  
「富永、すごく可愛くなった。工藤と付き合うようになってからは特に」  
その言葉に私の心臓の鼓動が大きくなる。  
そして小林は私の首筋に優しくキスをする。  
「あ…んっ」  
「2人ともすごくお似合いのカップルって私は思ってる。とみーって素直じゃないから、人前では決してそんな素振りを  
見せようともしないけれども」  
今度はその身体を抱きしめて、胸同士を擦り合わせる。  
彼女の言葉と、彼女自身の香りに私は全く抵抗出来ない。  
「あ、やぁ…」  
「最初は工藤も末武にぞっこんだったからどうなるのかなー、って思ってたけど、やっと富永の事が好きって自覚してくれたみたいだったし」  
そしてもう一度、今度は唇にそっとキス。  
「この前の掃除のお手伝いも、ある意味キューピッド役になったからね。とみーと工藤がくっついたのも自分の事の様に嬉しいもの」  
これは小林自身に言い聞かせるような感じに聞こえた。  
 
その瞬間、先ほどより強く私の身体がきゅっ、と抱きしめられる。  
「これで、富永が私の元を離れて行っても…それでも、私は富永が好き。この気持ちは変わらないよっ…!」  
「小林…」  
小林自身が今まで思っていた溢れる想いを我慢できなかったのだろう、彼女は嗚咽をかみ殺しながらまるで捨てられた子猫の様に震えていた。  
そんな彼女がとても愛しく感じて。  
 
私は彼女の身体を優しく抱きしめ返しながらそっと呟いていた。  
「馬鹿ね、十分に分かってるわよ。…こんな事を言うのは2人に対してすごく失礼なのかもしれないけれど」  
そこまで言うと、私は目を潤ませている小林の顔をじっと見つめる。  
「私は工藤が好き。工藤も多分私の事を好きでいてくれている。…でも、小林の事も好き」  
私は彼女の頬に優しくキスをする。  
「今はこんな関係で良いと思う。例えこの先何があっても、私は私の考えを覆す気は無いし、2人を不幸にさせない様に頑張る」  
 
もう迷わない。  
傲慢な言い方かもしれないけど、例え周りから後ろ指を差される事になろうとも、私は工藤も、小林も愛したい。  
もし工藤が嫌がる事になっても、遠くから見つめるだけの存在に戻る事になろうとも。  
 
「富永…」  
「ただ、工藤にも言わないとね。あいつ、多分この関係を知ったらびっくりするわね」  
私は小林の顔を見つめながら少し悪戯っぽい笑みを浮かべる。  
「まぁ、工藤も『末武ーっ!』って叫んでたからお互い様かしら?」  
「じゃあ、私は工藤の恋のライバル、かな?」  
小林も私の言葉にくすっ、と微笑を浮かべる。  
「もう、小林ったら…」  
私の軽口が途中で遮られた。  
小林がゆっくりと、今度は舌を入れたキスをしてきたのだ。  
 
「んっ…んふぅ…」  
お互いの唾液が絡み合い、喉を潤す。  
顔を上気させ、目を再度蕩けさせ。  
「富永、またいつもみたいに、しよ?」  
「うん…。でも、小林の服、いつもの制服じゃないでしょ?」  
私の言葉に小林は笑顔のままで答える。  
「いいの、前はこの格好でひとりでしてたから。今度は富永と出来る、って思うともうスカートの中が大変な事になっちゃってる」  
確かに大事な部分が大変な事になってるみたい。  
太ももに数本の滴が流れ、靴下の上を湿らせているのが分かった。  
 
「もう…汚しちゃおうね?」  
「うんっ…」  
そしてお互いの身体を愛撫しながら濃厚なキスを交わし、何をしなくても下半身が濡れていく状態に持っていく。  
「あふっ」  
「小林は相変わらず首の辺りが弱いのよね」  
彼女の首筋にキスをすると、ぴくん、と反応してくれる。  
「そんな、富永だって…。この前首筋と胸だけでおもらししちゃったのはどこの誰?」  
「う…あの時は我慢してたの!」  
もー、恥ずかしい出来事を持ってこないでよ…。  
 
以前エッチした時に、小林が執拗に首筋を舌で愛撫され、胸…というか乳首の部分をブラウスの上から攻められて  
思わず失禁してしまったのだ。  
なんとか言葉が詰まるのを堪え、必死で返事を返す私。  
「じゃあ今回はやめちゃおっかな…」  
少し意地悪な表情で身体をそっと離そうとする小林を、私は無意識のうちに抱き寄せる。  
駄目、もう小林に苛められたいって気持ちが先走ってる。  
「…嘘よ、気持ちよかったわよ。だから…もっと、して?」  
私の秘所は、もうびしょびしょになっていた。  
 
小林の前では、素直になれる。工藤の時もこんな風になれるのかな?  
いや、素直にならなきゃ。  
 
私はそんな事を考えながら小林の身体を服の上から擦り合わせ、甘い声を上げる。  
肌同士の愛撫も気持ちいいけど、服同士の愛撫もこれから汚れていくんだ、という感覚に包まれて気持ちがいい。  
「じゃあ、もうぐちゃぐちゃに汚しちゃうね…」  
小林は上気した表情のまま、私のスカートの上からそっと手を乗せ、優しく愛撫していく。  
すでに抱きしめられて、私が受け入れた時にお互いの下着は脱ぎ去っており、本当にエッチの為だけの制服になっている。  
彼女の温かい手の動きが私の秘所からさらに蜜を溢れ出させていたの。  
「お願い、私を汚してっ…あん」  
「富永ったら、もうスカートの上からでも分かる位に濡れてる。もう穿いてるスカートがびしょ濡れだよ?」  
その一声にもう私は我慢の限界を超えてしまった。  
今度は私の方から率先して小林の唇を激しく奪っていく。  
 
「ンっ…はふぅ…んちゅっ…」  
唾液が滴り落ちる位のキス。  
そして手で軽く愛撫されただけなのに、スカートの生地の真ん中辺りがどんどん濃紺に染まり、まるで  
おもらしをしてしまったかの様な状態になっていく。  
「ふたりでいっぱいいっぱい、汚そ?」  
小林の甘い声と可愛らしい表情に私は小さく「うん…」と頷いた。  
 
「まずは富永をもっと気持ちよくさせちゃおうかな」  
小林はフローリングの床の上に私を寝かせ、そのまま先程みたいに覆いかぶさるようにして、今度は右手をスカートの中に入れる。  
 
ぐちゅっ。  
少し触られただけなのに、蜜の音が聞こえてくる。  
「は、あぅ…」  
半ば呻きにも近い欲情の声が私の口から漏れた。  
「とみーの、中もすっごい事になってるよね…」  
小林の言葉とともに今度は指が私の花弁を弄っていく。  
くちゅり…ぷちゅっ。  
その指が秘所に触れた瞬間に、私の蜜壷からさらに愛液が溢れ出てくる。  
「あ、ああんっ!」  
気持ちよさのあまり、口からさらに激しい声が出ちゃう。  
 
小林はさらに敏感な部分を指の腹で弄り、秘所の入り口を優しく愛撫する。  
その度に蜜がぷちゅり、と溢れ、彼女の手をびしょびしょに濡らす。  
「富永はすぐ濡れちゃうもんね…もうスカートが大変な事になってる」  
小林の言葉どおり、私の濡れ方は半端じゃない。  
出てくる蜜の量は失禁と間違えられるほど大量に出るのだ。  
自分で慰める時も、着ている衣類はまず駄目になるくらいに。  
 
まぁ、そんな自分が嫌でもなく、むしろ服を汚す快感のエッセンスみたいな感じに思えてしまうのだから満更でもないけれども。  
「ば、馬鹿…そんなに苛める小林が悪い…うぁんっ」  
花弁をこねる様に弄られて言葉尻が喘ぎ声になってしまう私。  
スカートのお尻の部分は蜜でびしょびしょに濡れ、フローリングの床にもそれが広がりそうな勢いだ。  
 
「小林も…大概じゃないでしょ?」  
もう…私ばかり苛めないでよ。  
私は少しでも小林を弱らせようと彼女のスカートの中に手を伸ばす。  
「ほら…」  
「だ、だって…とみーのそんな姿を見せつけられたら…私、もう…」  
小林も私の淫らな姿に暴発寸前だったみたい。  
触った瞬間にぼたたっ、と蜜の垂れる音が聞こえてきた。  
よく見ると、彼女のスカートも濃紺の染みがあちこちに浮き出て、必死に我慢してたのがよく分かる。  
しかも私が愛撫をする度にそのスカートの染みは広がって、気付けば私と同じ位にびしょびしょになっていた。  
 
「もう駄目、一緒に汚れようね…」  
小林はそう呟くと、スカート越しに彼女と私の秘所同士が合わさるように足を絡めていく。  
「あんっ…」  
私は思わず快楽の声を上げてしまう。  
合わさっただけでまた蜜が溢れ、もう制服のスカートだけでなく、ブレザーの下の部分も蜜で変色していた。  
「んふっ…もう、おかしくなっちゃうよぉ」  
私と小林はその格好で秘所同士を擦り合わせ、上下に身体を動かしていく。  
「あ、ああん…」  
蜜のぬるぬるした感触が生地を通して感じられる、腰を動かすたびにさらに蜜壷から愛液が流れ、お互いを熱く濡らしていくの。  
小林の気持ち良さそうな顔、そして汚れていく制服に私の心は蕩け、壊れていた。  
「ああん、気持ちいいっ!小林のぐちょぐちょの制服…見てるだけで切なくなっちゃう!」  
私は腰を動かしながら、にちゃにちゃと音を立てて快楽に身を委ねる。  
 
「んっ!富永も…すごく、可愛いよ?」  
「小林も…すごく可愛いわよ、あんっ!」  
さっきまでは綺麗な制服だったのに、今は私達の愛液でもう外に出れないくらい汚れてる。  
「あ、ダメ…富永、私いっちゃう…」  
「もう駄目なの?」  
小林も限界に近づいたのだろう、切ない表情を浮かべながら腰の動きがさらに速くなっていた。  
「だ、だって…富永の、そんないやらしい声聞いてたら…私、おかしくなっちゃう」  
ぐちゅっ、にちゅっ…!  
もうスカートは私と彼女の恥蜜でびしょびしょになっており、多分自身の秘所は限界一歩手前までになってるのだろう。  
「ふ、ぅん…私も、小林がイっちゃったら、多分壊れると思う…っ」  
彼女の腰の動きに反応するかの様に、私も身体を震わせ、喘ぎ声を必死に堪えながら返事をする。  
 
「じゃあ、一緒に…一緒に、イこ?」  
その言葉と同時に小林と私は舌を絡める位激しいキスを交わし、全身を擦り合わせるほどの激しい愛撫を繰り返していく。  
「んっ、んんっ!」  
じゅぶじゅぶと淫らな音が残響となり、甘美な響きを奏でる。  
「駄目、私も出ちゃう…」  
私は赤ら顔を背けながら、ぽそりと呟いた。  
そう、私もあまりの気持ちよさにおかしくなって、失禁寸前まで追い込まれていたのだ。  
 
「おしっこ出ちゃいそうなの?私も、イったら出ちゃう…」  
小林は荒い息遣いで私の耳元で囁くと、その頬に何度目かのキスをしてくれた。  
愛液塗れの下半身がさらに尿で汚れる、それは私たちにとって壊れるほど気持ちいい瞬間だ。  
その情景を想像するだけで、私と小林の身体は絶頂に向かっていく。  
「あ、駄目、もう、駄目っ…!小林、一緒に…一緒にっ!」  
「うん、イこ?いっぱい、出そ?」  
スカートの上から絡み合っても秘所同士が擦り合わさった感覚が分かるほど、敏感になっている。  
(もう駄目、壊れちゃう!)  
私の身体が絶頂に達してしまうのが分かった。  
「駄目、イくっ、イっちゃうっ!」  
「私も、もう、ダメ…!出ちゃう!もう…あああっ!」  
「ああっ、あーっ!」  
私と小林が大きく喘ぎ声を出した瞬間、お互いの動きが止まる。  
お互いの身体を抱きしめ合いながら、ビクッと身体を震わせ、そして。  
 
ぷしゅっ、じょろろろ…!  
下腹部の泉から一気に檸檬色の温かい液体が流れ、スカートだけでなく下半身、さらには制服の上着も汚していく。  
私達の周りが檸檬色の海に染まり、制服だけではなくお互いの髪の毛も汚れていく。  
まさに私と小林は「尿に塗れる」の表現に相応しいほどの状態になっていたの。  
 
「あ、あはっ…漏らしちゃった…」  
激しい息をつきながらも小林が快感の余韻に浸る。私も意識を半分飛ばしながらただただ自ら流れる尿蜜をそのままに天井を見続けていた。  
「うあ…あああ…」  
声にならない声を上げる私。  
まだ下半身からは檸檬色の液体が流れ続け、さっきまで学校で着ていた制服が普段ではありえない状態で汚れていくの。  
「富永、よっぽど気持ちよかったのね…まだ身体がぴくぴく波打ってる」  
何度も押し寄せる絶頂の波を真っ向に受けて、私の視界は白く染まる。  
そんな淫らな状態の私を抱きかかえ、小林がもう一度私の唇にキスをする。  
 
「んちゅ…んんっ」  
私はやっとそのキスで本来の自分を取り戻した位に意識が混濁してたみたい。  
半ば虚ろな意識で、それでも小林を愛しむかの様に優しく舌を絡め、ようやく動く腕で彼女の背中に手を回す。  
「っぷぁ…。もう、私をこんなに汚して…。でも、気持ちよかった」  
本当に、すごい事になってる。  
「私も…。富永の姿があまりにも可愛かったから、いつもより激しくしちゃったね」  
汚れた制服を身に纏う小林を見つめ、普通ならあり得ないけれども、それでも彼女はとても可愛らしかった。  
そして私と小林はゆっくり起き上がり、足を崩した状態でお互いの両手を組み合う様な形を取り、  
何度も何度もキスを交わしたのだった。  
 
数日後、喫茶店で待ち合わせた私と小林、そして工藤の3人。  
私は勇気を振り絞って小林との今までの関係を工藤に話した。  
それを小林がさらにフォローする。  
「…富永は、工藤がもし嫌と思うなら身を引くって言った私を受け入れてくれたの。でも、工藤が本心で嫌なら  
喜んで今の関係を諦める」  
やはり先の見えない事に対して不安を抱くのだろう、小林の両手が膝の上でぎゅっ、と力を込めている。  
「…富永、お前はどうなんだ?」  
工藤は腕を組みながら、表情を一切変えずに私たちを見つめ、問いかける。  
私は、一度息を吐いて、そして工藤の目をじっと見つめる。  
「私は…工藤が好き」  
そして今度は小林の方を向く。  
「でも小林も好き。どちらかを選べと言っても答えられないほど、2人の事が好きなの」  
 
そこまで言うと私は自らを奮い立たせる意味合いでテーブルの上の紅茶をひと口飲む。  
「…私自身も馬鹿だと思ってる。でも、末武の事を見続けてきた貴方なら…分かってくれると思って、  
ひょっとしたらこの関係が壊れるかもしれないと感じながらもこの事実を言ったの」  
 
一瞬流れる重い空気。  
しかし、工藤はひとつため息をついて、組んでいた腕を外し、肩の力を抜く。  
「…ま、確かに俺も末武を追っかけてた事だし、人の事は言えないからな。いいんじゃないか、こんな関係も」  
「ほ、本当に?」  
信じられない、といった表情で小林が問いかける。  
「普通の男なら怒るところだが、な。俺も普通の男じゃないって事か」  
やれやれといった顔で彼は私たちを見つめる。  
それを見て私も小林も、やっと安堵の表情を浮かべる事が出来た。  
「じゃあ工藤、今度はどちらが富永をモノに出来るか勝負よ!」  
空気が軽くなったのをいい事に小林がとんでもない事を言う。  
「おいおい…まぁいい、臨むところだ」  
「ちょっと2人とも…私はゲームの賞品じゃないわよ!?」  
工藤と小林の言葉に私は思わず立ち上がってしまった。  
 
「…くすっ」  
「ぷっ」  
そんな私の姿に工藤と小林は何故か笑いを噴き出していた。  
ひょっとして、茶化された?  
「何よ、もう…!」  
私は憮然としながらも椅子に座り、まだ笑っている2人をジト目で見つめるのであった。  
 
 

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