三日目  
 どうも売上げが伸びない。  
 たまたま昨日はうまくいったけど、これからも順調にお好み焼きが売れる保証はない。  
 これまでは一人旅だったけど今は若菜が一緒だ。僕だけならともかく、若菜にはつらい思いはさせたくない。  
(要らないプランカードを換金しておくか……)  
 そんなことを考えていると、ちょうどいい具合にカードショップが目に留まった。  
 僕たちはカードショップに入った。  
 
 念のためにショップの商品を見る。  
 防御カードやお守りはあって困らない。というより、むしろ持っていたほうが安全だ。  
 ……それがなぜかは知らないけれど。  
 
 これといって目ぼしいカードはなかったが、若菜の誕生石であるサファイアが売っていた。  
 これは買う。  
 それ以外はいいカードはなかった。  
 手持ちからはリスクのあるプランカードや『ヒロイン専用』として扱われているカードを売る。  
 ……収支はメダル6枚のプラス。これでお好み焼きが売れなくても当座は困らないだろう。  
 
 売買を終え店を出ようとしたとき、  
「あ、お客さんちょっと」  
 店主に呼ばれた。  
 その声に振り向くと僕だけに向かって手招きしている。  
「ではわたくしは表で待っておりますから」  
 気を利かせたのか、そう言うと若菜が出て行った。  
 僕は店主に近付くと  
「なんですか?」  
 聞いてみた。  
 
「お客さん女連れですから一応聞いてみますが、これ、要ります?」  
 そう言って店主がカウンターの下から小さな箱を取り出す。  
「これは?」  
 聞く僕に、ニヤニヤと下卑た笑いを浮かべて『開けてみろ』と目で促す。  
「?」  
 よく分からないながら箱を手に取る。……軽い。  
 もう一度店主の顔を見、それからフタを開けてみた。  
 
 中にはピンク色をした、親指ほどの大きさの物が入っていた。  
「これ、なんですか?」  
「ローターだよ。知らない?」  
 なるほど。話には聞いていたが、これがそうなのか。  
 
「どう? メダル5枚」  
 店主が促す。  
 決して安くはない。安くはないが買っておいて損はないように思えた。  
「わかりました。これもいただきます」  
「いい品だよぉ。とにかく評判いいんだこれが」  
 そう言ってニヤリと笑う。  
「……はぁ」  
 今ひとつ良さが分からない僕が真抜けた声を出す。  
「ま、とにかくだまされたと思って使ってみなよ」  
 ……使ったあとでだまされたと思ったらどうすればいいんだ?  
 その疑問は飲み込んだ。  
 
「このあとどこに行くんだい?」  
「最終的には京都まで行くつもりなんですが」  
「俺の弟が隣町でカードショップをやってるんだ。近くに行くことがあったら立ち寄ってみるといい」  
 そう言って一枚のカードをくれた。  
「これを見せるといろいろと便宜を図ってくれるから」  
 
「若菜お待たせ」  
「どうかしたのですか?」  
「いや、別に……。どうもしないよ、ホントだよ」  
 秘密を持ってしまった僕はいかにも挙動不審という感じになってしまう。  
 まさかピンクローター買ったなんて若菜には言えないよなぁ……。  
 でも勘の鋭い若菜だ。気付かれたかな? どっちにしても今晩使うつもりだけど……。  
 
「そうそう、隣町の姉妹店の割引券もらったんだ。あとで行ってみようよ」  
 話題を変える。  
「はい。あなたについていきます」  
 若菜は笑顔で僕に返事をした。  
(なんか若菜を裏切ってるみたいで気が引けるなぁ……)  
 ちょっとだけ自己嫌悪した。  
 
 街の規模としては隣町の方が大きい。商売をするなら大きい街がより適している。  
 僕たちは移動することにした。  
 
 カードショップ「通の旅」に入る。さっきの街で教わった店だ。  
 さっきもらったカードを見せる。  
「あぁ、兄貴の紹介だね。ちょっと待ってな」  
 そしてまた小さな箱を渡された。  
 ドキドキしながら箱を開ける。  
 と、そこにはロープの両端が輪になっているものとアイマスクが入っていた。  
 僕はロープを手にして店主に聞く。  
「これはなんですか?」  
「それは縄手錠といって、手や足を傷つける心配がないいい道具だよ」  
 言われてよく見ると、手や足を入れ、輪っかを引っ張るとキュッと締まるようになっている。  
 ロープもただの縄ではなく、黒くて柔らかいビニール地のものだった。  
 もし若菜の体に傷なんかつけたりしたら、僕は綾崎老に殺されてしまうだろう。  
 だがこれなら若菜にも安心して使える。  
 僕はその晩のプレイを想像し、一人ほくそえんだ。  
 
 若菜と男と女の関係になって2日。僕たちは当然のように同じ部屋を取った。  
「若菜」  
 名前を呼ぶ。  
「……はい」  
 僕に抱かれるのはもはや当然と思っているのか、若菜は僕の隣りにもぐりこんできた。  
 
 若菜にのしかかるようにして口づけを交わす。  
「んふぅ……」  
 舌先が触れ合う。……そしてゆっくりと絡む。  
 僕は舌を離すとそのまま奥に引っ込めた。  
 するとそれを追い、若菜がためらいがちに舌を差し入れてくる。  
 もう一度舌が絡む。  
(若菜、こんなに積極的になったんだ……)  
 うれしかった。僕もこねくり回すような動きで若菜に応えた。  
   
 若菜が僕の上顎をくすぐる。僕はその舌の先端を優しくくすぐる。  
「んんっ……」  
 のどの奥で若菜が声を上げた。  
 僕は唇を離すと上体を起こす。若菜の身体にまたがった姿勢のまま見下ろす。  
 まぶしそうに僕を見上げる若菜は少し物足りなさそうに口を半開きにして息をついている。  
「かわいいよ」  
 そう声をかけ、再び胸を合わせると若菜のふたつのふくらみにパジャマの上から手を置いた。  
 ……ブラジャーは着けていないようだ。先端のコリコリしたふくらみが指に当たる。  
 
 重力の影響で少し横に広がっているが、それでも形の良さを保つ乳房。  
 僕はそれを指先を使い、くにゅくにゅと少しの力でもんでみた。  
「くっ、はぁ……」  
 それほど力を入れていないのに、僕の指に従って形を変えるふくらみ。そして胸をなぶられ小さくあえぐ若菜。  
 どんどん欲望が昂ぶるのを感じる。  
 
 パジャマのボタンをはずす。  
 前を全部広げると  
「若菜、肩、持ち上げて……」  
 そう言いながら肩の下に手を入れて上体を起こさせ、パジャマを脱がせる。  
 
 もう一度胸に手を置く。そうして再びゆっくりとこね回す。  
 僕の手が這い回るにつれ、若菜の先端はぷっくりとふくれ固くなっていった。  
 それを確認した僕は手のひら全体を使って胸に刺激を与える。  
「はぁ、はっ……んッ…んンっ!」  
 若菜が小さくあえぐ。  
 柔らかく弾力を持った若菜の乳房は、僕の手に合わせてしなやかに揺れ、震え、奔放に動き回った。  
 もみ上げる動き、ぶるんぶるんと転がす動き、じわっじわっと全体に圧力を加える動き。  
 ゆっくりと、だけど確実に若菜の性感をあおる。  
「ひんっ、ふっ……くんっ、んんっ……」  
 目を閉じて切なそうな声で若菜がうめく。  
 
 僕は乳房全体への刺激をやわやわとしたものに変え、先端を口で愛撫することに神経を集中させた。  
 細く尖らせてつんっとつつく。唇だけで咥えてしごきあげる。舌先でレロレロと執拗に舐め立てる。  
「はぁんっ! くふっ、む…ンっ! い…んんっ……」  
 白い肌を桜色に染め、若菜が淫らに鳴く。  
(そろそろかな……)  
 ベッドの下に隠しておいた縄手錠を取り出す。  
 若菜は眼を閉じていてそれに気付いた様子はない。  
「若菜のえっちな声、聞いてるだけで興奮する……」  
 そっと耳元でささやく。  
「いやぁ……」  
 きつく目をつぶり、首を振って若菜が恥ずかしがる。  
「えっちな若菜……大好きだよ」  
 
 若菜の手首を取ると素早く縄手錠で縛り、その手を上に伸ばしたまま固定する。  
「なっ、なんですか?」  
 戸惑いを隠せない若菜がおびえたような声を出す。  
「若菜みたいなえっちな子は恥ずかしいほうがもっと感じるんだよ」  
 そう言って今度はアイマスクで目を覆う。  
「いやですっ! 怖いです……ほどいてくださいっ」  
 暴れる若菜。  
 だけども僕はその声を聞き流す。そしてローターを取り出した。  
 
カチリ  
 スイッチを入れると  
ヴー………  
 注意しないと聞こえないほどの音を立ててローターが振動を始める。  
 その音を聞いた途端、  
ビクッ  
 若菜が身震いした。  
「そ、それは……」  
 声が震えている。  
「心配しなくてもいいよ。痛いものじゃないから」  
 安心させるように優しく告げる。  
 それでも若菜は怯えた様子で身を固くしていた。  
 
ヴーン………  
 かすかな音とともに本体が小刻みに振動する。  
 僕は震える部分を指先でつかむと、ローターを湿らせようとおもむろに若菜の口元に近づけた。  
「ひっ!」  
 恐怖に引きつった様子で若菜が顔をそむける。  
 
 僕は構わず唇をなぞるようにローターを当て続けた。  
 いやいやをするように若菜は首を振っていたが、そうこうするうち、若菜の唇から力が抜けた。  
 ゆっくりと唇を割ってローターを口内に押し込む。  
「んむっ!」  
 ローターの激しい振動に驚いたのか、若菜の体が震えた。  
「い、いやです……」  
 若菜の言葉とともにローターが吐き出される。  
 これ以上の行為の強要は若菜に痛みや恐怖を与える。そう判断した僕は下半身に目標を移した。  
 
 パジャマのズボンの腰をつかむと引き下ろす。  
 生地がゆったりしているせいか、それは難なく膝のあたりまでずり落ちた。  
 そうして純白のショーツの上からローターをゆっくりと当てる。  
 恥丘を円を描くように刺激するうち、クロッチの部分が濡れて透けてきた。  
ヴィゥ…ヴィゥ……  
 僕は布越しにあらわになりつつある秘裂にぎゅっとローターをあてがう。  
 そして上下に揺らしながらぐいぐいと押し当てていった。  
ヴィンヴィン………  
 ローターの振動音は苦しげな低い音に変わる。波打ちくぐもった音がひっきりなしに生まれる。  
 
 右手でローターを操作しながら左手を胸に伸ばす。  
 そうして乳房の先端をくりくりとつまむようにいじくった。  
「くぅん……」  
 鼻を鳴らして若菜がうめく。  
 目が見えず、動きも制限されているせいか感覚が鋭敏になっているようだ。  
 胸と下半身とを攻められ、少しずつ若菜が乱れていく……。  
 
 布地が邪魔でローターは若菜の淫裂にもぐりこまない。  
 僕はあえて下着を脱がせず、すでにしたたるほど潤った陰溝でローターを前後させた。  
 その動きに対し、若菜は腰を浮かせるように応える。  
 それはまるで、自分からローターの刺激を欲しているかのようだった。  
「あぁんっ! んんッ……」  
 若菜の声に艶が混じる。振動を受け止め、メスの快楽を味わう若菜……。  
 
 ローターを離す。  
「? ………」  
 なぜ? という感じで若菜が僕に顔を向ける。  
「脱がせてほしいんでしょ?」  
 僕はそう答えるとショーツに手をかけた。  
 そしてゆっくりと引き下ろす。  
 
ぬちゅ……  
 若菜の股間とショーツとの間にいやらしい液体が糸を引いた。  
「ぃゃ……」  
 淫らな水音が聞こえたらしく、若菜は顔を背けると僕の視線から逃げるようにする。  
「若菜……」  
 名前を呼んであごに手を当て、僕のほうを向かせる。  
「くっ……うう、ぐすっ」  
 唇を噛み、泣き声の混じった声で僕のほうを向く若菜に嗜虐心があおられる。  
 
「お願いです……やめてください。目隠しもはずしてください……」  
 僕はその声を聞き流すと、大きく足を開かせ、あそこを指で開いた。  
「み、見たらだめですっ!」  
「もう見ちゃったよ……すごいよ若菜のアソコ……ピンク色でとってもきれいだよ……」  
「い、いやです……」  
くちゅくちゅ……  
 僕は開いた若菜の花びらを指先でいじった。  
 
「ぴくぴくしてる……あ! いやらしい液が垂れてきたよ」  
「だ、だめです……やめてください」  
 若菜が哀願する。  
「すごいよ……だんだん奥まで開いてく……若菜ってやっぱり見られたい女のコなんだね」  
「ち、違いますっ! 違います……」  
 かぶりを振る若菜。  
「うそ……だってこんなに濡らしてるよ……ほら、ここもこんなにピクピクしてる」  
 そう言って固くなった陰核をつまむとくいっと皮をむいた。  
「ふあぁぁぁんッ!」  
 中から現れた薄紅色の芯が  
こりっ  
 と固く尖るように突き出してきた。  
 
「かわいいよ若菜」  
 僕が指先で突っつくと、  
「あっ、あっ、あっ! やめてください……やめ……」  
 その突起は途切れ途切れの若菜の声に合わせて  
ピクン! ピクン!  
 と震えた。  
「やめてもいいの?」  
「こ、これ以上は堪忍してください……もう、もうダメです……」  
 若菜の膣口からはさらに蜜があふれ、お尻の穴まで濡らしていた。  
 
「もっと感じさせてあげる……」  
 そう告げて淫唇の間にローターを押し込むと、そこから愛液がどっとあふれ出した。  
 粘性の高い液体はそのままシーツに垂れ、若菜の股間に小さな水たまりを作った。  
 かき混ぜるようにローターをひだの中で動かす。振動音の中にぐちゅっという淫音が混じる。  
「あぁっ……んんっ……っ!」  
 若菜が頭を左右に振る。そのたびにサラサラと音を立てて長い黒髪がベッドに広がる。  
 
 のどを反らせ、小さく口を開けて気ぜわしい呼吸をしながら若菜が乱れる。  
 随喜の色を浮かべた若菜にいつもの凛とした面影はない。  
 ……メスの顔。それが今の若菜の表情だった。  
 と、若菜の腰がひくっ、ひくっ、と震えはじめた。  
 僕は膣口からローターを抜くとそのままクリに持っていく。  
 陰核に当てた瞬間、若菜の腰がビクッと引けた。だがすぐに淫らなグラインドが始まる。  
 自分から貪欲に快楽を得ようと腰を振る若菜……。僕が初めて見る姿だった。  
 
「あんっ! んふ、んくっ! ひんっ、いっ……くっ!」  
 若菜の口からは絶え間なく快楽の声が洩れる。  
 縄手錠とアイマスクの効果なのか、いつもより強烈な快感が若菜を襲っているようだ。  
(もうそんなには若菜は耐えられない……)  
 僕はそう確信した。  
 
ヴィン…ヴィン…  
 ローターは振動を続ける。  
ひゅくん、ひゅくん……  
 若菜の性器全体が痙攣する。  
「こ、こんなものでイカされるのは……イヤっ、イヤですっ!」  
 若菜がわなないて叫んだ。  
 しかし次の瞬間、  
「んんんっっーーー! イッ…イクっ! イクぅぅぅぅ!」  
 ひときわ大きく声を上げると全身を突っ張らせてガクガクと身体を打ち震わせた。  
ビクンッ、ビクンッ………  
 そのまま何度か体を痙攣させたあと、ゆっくり、静かに力が抜ける。  
 ……性の絶頂だった。  
 
「はぁ…はぁ…はぁ……」  
 絶え絶えの息で若菜が突っ伏す。  
「若菜……」  
 若菜の顔が見たくなった僕はアイマスクをはずした。  
 目を真っ赤に泣き腫らした若菜が僕を見上げる。  
「ひどいです……」  
 唇を噛み、少し非難めいた目で僕を見る若菜がそう言った。  
 
 僕の心に若菜を傷つけたことへの悔恨が湧いた。  
「……ごめん」  
 そう言いながら縄手錠をはずし、若菜を抱きしめ、そっと口づけた。  
 抱きしめるうち、若菜は気持ちが落ち着いたのか  
「もう……あんなことはしないでください」  
 そう言って笑顔を見せてくれた。  
「うん。ごめんね、もうしないから。……でも若菜があんなに乱れるなんて……すごかったよ」  
「……し、知りません」  
 若菜が赤くなった。  
 
 愛液でシーツが濡れてしまった。それを見た若菜が恥ずかしそうに  
「ごめんなさい、汚してしまいました……」  
 と謝る。  
「若菜って感じやすいんだね」  
 褒める意味で言った僕の言葉を非難されていると受け取ったのか、若菜は  
「申し訳…ありません! お願い……です…わたくしを……嫌いに…ならないで…ください……」  
 涙を浮かべながら途切れ途切れに言った。  
「嫌いになるわけないだろ? 若菜がこんなに感じてくれて……僕はうれしいよ」  
 そう言うと僕は若菜を強く強く抱きしめた。  
 
 若菜の感じた証を見ている僕も我慢が出来なくなってきていた。  
「若菜……そろそろ入れたい」  
「……はい」  
 頬を染め、それでもしっかりとうなずく若菜。  
「着けるね」  
 買っておいたコンドームを装着する。  
こくん  
 それを見た若菜が小さくうなずいた。  
 
 僕は垂直に近いほどそそり立った自分のモノを熱く潤った若菜のその部分に合わせる。  
「いくね」  
 そう声をかけ、ゆっくりと腰を沈め、挿入していく。  
「あっ、ああっ、ああぁっ、ああぁぁっ……」  
 膣にモノが呑みこまれるたびに若菜は感極まったような声を上げた。  
 処女を喪ってわずか2日の若菜だが、18歳の熟れはじめた肉体は性への順応も早かったようだ。  
 若菜はすでに性の快楽を感じはじめていた。  
 
 吸い込まれるように若菜の奥に肉棒が埋まっていく。そして根元まで収まり、ぴったりと合わさる。  
 まるで僕の形に合わせたかのような若菜の膣。  
 たくさんの襞がからみつき、きゅっと締め付けるように僕に吸い付く若菜の膣中。  
 たまらない快感。……若菜の肉体に酔いしれていく。  
 
「若菜……動くよ」  
「……はい」  
 ゆっくりと腰を前後に動かす。  
 そうして下から突き上げるように若菜のお腹側の壁を圧迫して往復させる。  
ちゅぽっ、ちゅっ、ぬちゃっ……  
 結合部から淫らな水音が立つ。  
「あふぅぅ……くぅん! はっ、んっ……いッ、ぁん、ぅっ!」  
 若菜があえぎながら僕の動きに合わせて腰を振る。  
 それにともなって胸が形を変えながら揺れる。  
 
「若菜っ!」  
 名前を呼んで腰を打ちつける。  
 火傷しそうなほど熱い若菜の膣が、まるで別の生き物のように僕に吸い付いてくる。  
 
 僕は若菜の中で前後しながら、指で結合部のすぐ上にある突起を攻めた。  
 吐液をまぶし、しこったクリを転がすように撫でまわす。  
「ひぃっ! ひぁぁああぁ!」  
 電気が走ったかのように若菜の体が震えた。同時に中がきゅっと締まる。  
「はううぅぅっっ! ふぅぅっ!」  
 絶え絶えの息で若菜が鳴く。  
「気持ちいいの、若菜?」  
「そ、そこはだめですっっ! 感じすぎてしまいますぅっ!」  
 それを聞いたら攻めないわけにはいかない。  
 僕は若菜の声を聞き流すと、さらに突起をこすりあげた。  
 
「ひぁっ! だ、だめ…です……」  
 若菜の体がビクビク震える。  
 僕は指の力を弱めると、今度は揉むような動きに変えた。  
「んっ! んんっっっ!」  
 唇を噛んで声を洩らすまいとする若菜。  
 感じているのか、全身をブルブルと痙攣させ、開いた足のつま先を伸ばしてよがる。  
 
ずぶっ、ずちゅっ、ずぷっ………  
 ベッドをぎしぎしときしませ、僕は乱暴に若菜の中で往復した。  
「ふわぁぁ! うぅあ、ぅぅっ……ひっ! ……いッ!」  
 両腕を僕の背中に回し、若菜は激しく身をくねらせる。  
 若菜が悶えるほど、膣の中が強く絡みつく。  
 結合部からあふれた愛液がぬちゃぬちゃといやらしい音を立てている。  
「若菜っ……気持ちいいよぉっ……」  
 先端からじわじわと射精感が押し寄せる。  
 
 うっすらと桜色に染まった若菜の身体が小刻みに震える。  
ずぶっ、ずぷっ、ぐちゅっ、ずちゅっ……  
 若菜を貫いて激しく抽迭する。  
 僕のこわばりが若菜の中を前後するたびに強い締め付けを感じる。  
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」  
 荒い呼吸をくり返し、僕たちは高まっていった。  
 
 若菜の中は入口から奥にへ微妙な蠕動が起きている。  
 僕の根元から先端に向かっての搾るような締め付けは下半身全体をしびれさせていた。  
 強烈な射精感が襲う。……もう我慢できない。  
「わ、若菜っ……イキそう……」  
 若菜が僕を見上げ、  
こくんっ  
 潤んだ目でうなずいた。  
「若菜っっっっ!」  
 それが最後だった。  
 
どびゅっ! ずびゅっ! びゅっ!………  
 射精しながら、僕は若菜を抱きしめ胸をつかんだ。  
びゅびゅっ! びゅくっ!………  
 若菜の乳房を手のひらに感じながらさらに精液を射ち出す。  
「あっ、ああっ、あぁっっっ!」  
 僕の射精を感じたのか、若菜は声を上げながらのどを反らせて腰をわななかせた。  
 大きく胸を上下させる若菜。  
 僕はその柔らかな双球を鷲づかみにしながら腰を打ちつけ、最後の一滴まで残らず放出した……。  
 
        三日目おわり  
 

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