「いらっしゃいませ、ボナサンへようこそ。おひと……ああっ! どうしてぇ?」  
「明日香、声が大きいって……」  
 
 今日は明日香とデート。  
 3時までファミレスのバイトがあるとかで、待ち合わせは5時だった。  
 だけど少しでも早く明日香に逢いたかった僕は、こっそりバイト先を訪ねたというわけだ。  
 
「もぉっ! 来るなら来るって言ってよね」  
 まわりを気にしてか、小さい声で明日香が抗議する。  
「ごめんごめん。ここの制服かわいいじゃない? それも見たかったんだ」  
 明日香に席まで案内されながらのちょっとした会話。それも楽しい。  
 
 メニューを渡しながら、明日香は仕事そっちのけで話し込む。  
「明日香、仕事しないと……」  
 まわりのウエイトレスがチラチラこっちを見ている。そのことを目で示す。  
「あっ……ごめんね〜、あんまり話してると店長に怒られちゃうから……」  
「ううん、僕が勝手に訪ねてきたのが悪いんだからさ」  
「またあとでね。それではお客さま、ごゆっくりどうぞ……」  
 そう言って明日香は仕事に戻っていった。  
 
 バイトを終えた明日香とみなとみらいの遊園地に遊びに行く。  
「ねえねえ、あれに乗ろうよ〜! コスモクロック!」  
 そう言って目の前の観覧車を指差す。続けて  
「観覧車ってな〜んかいいカンジじゃない?」  
 言いながらもう僕の手を取ると駆け出している。  
「それにぃ、明日香ちゃんと二人っきりになれるチャーンス! なんだよ? ねえねえ、どうする?」  
「な、なんのチャンス?」  
「ふふふっ、わかってるくせにぃ! ほらほら、早く乗ろうよ〜!」  
 僕は明日香に引きずられるようにして観覧車に乗り込んだ。  
 
 夕焼けに染まる港町。少しずつ夜の闇に侵食され、明かりが灯る街並みが眼下に広がる。  
「夜景はもっときれいなんだって。今度は夜に乗ろうね!」  
 情報誌で仕入れたおすすめスポットを僕に教えてくれる明日香は本当に輝いていた。  
 
 僕の腕に両手を回し、本当にうれしそうに明日香が笑う。……かわいい。そう思った。  
「明日香」  
 名前を呼ぶ。  
 右腕をとられているため左手でぎこちなく明日香の頬をなでる。  
「……うん」  
 明日香が静かに目を閉じた。  
「明日香……」  
 もう一度呼ぶ。そしてそのままそっと抱き寄せると、僕は静かに唇を重ねた。  
 
 ……唇が離れる。  
「もぅ〜、目がえっちだよ……」  
 かすかに潤んだ瞳で明日香が言う。  
 二人っきりの空間。窓の外の灯りはじめた夜景。頬を染めた明日香のなまめかしさ。  
 ……僕たちの間に甘いムードが漂った。  
 
 明日香の胸をまさぐり、スカートの裾から手を忍ばせる。  
「んっ……」  
 わずかに身じろいだ明日香は、それでも抵抗しなかった。  
 ショーツの縁にたどり着くと、そのままクロッチをなぞりあげる。  
 すでに湿り気を帯びている一筋の割れ目に沿って指を動かす。  
 明日香は僕の手がそれ以上奥に行かないように押さえると  
「ね、ね、ここ降りたらすぐにホテル行こ? ね?」  
 少しあわてた口調で告げる。  
「いやだ……明日香ぁ……」  
「……我慢……できないの?」  
 ガクガクと首を振って意思を伝える。出したくてたまらない。明日香に射精したくて我慢できない。  
「しょうがないなぁ〜。じゃあ明日香ちゃんがお口でしてあげるね」  
 あきらめたのか、明日香はそう言うと僕の股間に手のひらを当てた。  
 
 ズボンを下着ごと膝まで下ろす。……そこに明日香が顔を寄せた。  
「ん……ちゅる」  
 そそり立つ僕のモノを舌で舐め上げる明日香。  
 そして指先で握ったこわばりを左右に傾けて丹念に舐める。  
 血管を浮き上がらせた赤黒い表面は唾液の筋がてらてらと光っていた。  
 
「はぁ……んむ、ふぁ…ちゅば」  
 明日香は指を先端に滑らせ、そのまま縦に割れている溝に沿って上下になぞる。  
くちゅ…くちゃ…ぬちゅ……  
 先走りの粘液が卑猥な音を立てる。  
「あぁっ、明日香ぁ!」  
 思わず声が出るほどの快感が背すじを走りぬける。  
 
 明日香は陶酔したように目をとろんとさせ、カリ首を口に含むとくちゅくちゅとしゃぶった。  
 そして口を大きく開け、ゆっくりと肉棒をその中に収めていく。  
「はぁぁ…んっ……ぅ……ふ、っ」  
 浅黒い肉棒の先端がピンク色の唇の中に飲み込まれていく……。  
 続けて明日香は僕のモノを唇ではさんでしごくようにして顔を動かしはじめた。  
 
「むっ……ふっむぅ、ぅん…じゅる」  
 ペニスの先を口に収め、同時に懸命に手を動かす明日香。  
 根元は手でこすり、口の中にある部分は丁寧に舐めまわす。  
「んっ、んっ……むちゅっ、くちゃ……」  
「明日香……すごく気持ちいい……」  
 僕は愉悦にひたりきり、明日香の口の中で肉棒の血管を脈打たせた。  
「ん……む、んっ」  
 明日香はかすかにうなずくと、口の中でうごめく肉棒の先端に舌を這わせる。  
 顔を前後に揺すって唇でこすりつつ、舌でカリ首を舐めていく。  
 柔らかいカリ首を丁寧に舐めまわし、舌先で先端の割れ目をつつく明日香。  
 
「んう……ぷはっ」  
 明日香は一度口を離し、尖らせた舌で尿道口をなぞった。  
 そして舌はカリへと移り、まわりをたどっていく。  
 そのまま茎に舌を絡ませてしゃぶったり、首を上下させて根元から先端までを丁寧にしごいた  
 
「手も動かして……」  
 僕の言葉にあわてて手を動かしはじめる明日香。  
 根元を指で丁寧になで、もう一方の手で袋を包み込むようにして刺激する。  
「そうだよ……そう……」  
「んぐっ、う…うふぅ……ぴちゅ、くちゃ…ふぅんんん」  
 亀頭を含んだ口から唾液が垂れ流れ、肉棒を伝って根元をこする指にまでこぼれてくる。  
 唾液にまみれた指でこすりつづけると、にゅるにゅるとした感触に僕のモノがうれしそうに震えだす。  
 
「すごくいいよ明日香……はぁ、はぁ」  
「んぅっ……ん、ん…うぅ、ん……」  
 僕が感じていることがわかったのか、苦しそうな声を洩らしながらも明日香は必死になって僕を歓ばせつづけていた。  
「あ…む、ん……は、うむ……じゅぽっじゅるっ」  
 裏筋を唾液で濡らしていく明日香の舌と唇。そのまま根元までたどってくると袋を口に含む。  
 そうして口の中で、舌先を使って丹念に転がす。  
「む……んむぁ、ちゅぽっ…う…む……じゅる、んんっ」  
 醜いしわの入った袋をしゃぶりながら、明日香は唾液のしたたる卑猥な音を立てつづけた。  
 
 ひとしきり袋を攻めたあとで明日香の口は茎を伝って先端に移動した。  
 そして亀頭を口に含み、強く吸う。  
 懸命にしゃぶりたてる明日香。吸いこむときに頬がくぼむ様子が妙に淫靡に見える。  
 そうしながら明日香は顔の横に垂れてくる髪をうるさそうに指でかきあげた。  
 それがどことなく手馴れた動作のようで、明日香の童顔とはどこかそぐわない。  
 だけどもそれがかえってアンバランスな妖しさを感じさせた。  
 
 明日香が肉棒の根元から先端まで口中でしごきあげるとズズーッと卑猥な唾液音があがる。  
 舌を絡ませて太幹をしゃぶりたてると、クチュクチュと小さな音が立つ。  
 再び明日香は硬直した肉棒を口いっぱいにほおばり、しゃぶりたてた。  
 顔を上下に振りたてるたびに髪がさらさらと僕の下腹部をくすぐる。  
 そして時折、口を離しては割れ目の部分や溝、裏側のねじれなどを舌先で舐めつくした。  
 
「明日香、気持ちいいよ……」  
 小刻みに動きつづける明日香の頭に手を添えて言う。  
 僕の言葉に明日香は肉棒に舌を強く押し付け、裏筋を幾度も摩擦させた。  
「は…んちゅ……う、んぅ…じゅるっ」  
 明日香の口から淫靡な音が洩れ続ける。  
 
 快楽に負けそうなほど気持ちいい。僕は明日香を苦しがらせまいとじっとしていた。  
びくんっ!  
 それでもこらえきれない愉悦に腰が動いてしまった。  
 突き上げられた亀頭が明日香ののどの奥をかきまわす。  
「うっ! ……んんーーっ!」  
 体をのけぞらせると、頭に置かれた僕の手をはねのけ明日香は口から肉棒を引き抜いた。  
 明日香の口の端からよだれが一筋こぼれる。  
「……はぁ…はぁ…はぁ……」  
「ごめん……苦しかったよね」  
「平気……いきなりだったからびっくりしただけ……」  
 明日香はそう言うと、再び僕のモノを唇を割ってくわえ込んだ。  
 
 誰かに見られたら……。そんな恐怖心が興奮にすり替わる。途端に射精感が押し寄せる。  
「はぁ、はぁ……明日香、そろそろイキそう……」  
 僕の声に明日香は精液を吸い出すように口をすぼめて吸い上げた。  
「んんっ…むっむ……んんーー」  
 明日香が僕をフィニッシュさせるために動きを早める。……限界だった。  
 
「っっっ!」  
 僕がうめき声を上げた瞬間、明日香の口内でモノが大きく膨れ上がり脈打った。  
 ……先端から白濁液が噴きだす。  
「きゃっ!」  
 明日香はかわいい悲鳴をあげると、ペニスから飛びのくように顔を離した。  
 それを追いかけるように精液がほとばしる。肉棒はビクビクと震えながら明日香の顔に精液をまき散らす。  
「ぅっ! あ…うぅ……」  
 反射的に目を閉じる明日香の顔に飛び散る白濁。  
「ん…む……ん、んんー…っ」  
 容赦なく降りそそぐ体液に低いうめきをこぼす明日香。  
 白くべたついた粘液が鼻筋を伝ってゆっくりと垂れ落ち、明日香の顔を彩る。  
 ……すべてを出し尽くし、僕は射精を終えた。  
 
「ご、ごめん……顔にかけちゃった……」  
 あわててハンカチで明日香の顔を拭う。  
「ひっどぉ〜い」  
 受け取って顔を拭きながら明日香がこぼす。  
「ティッシュで受け止めてくれればよかったのに……」  
「だって急にイクんだもん、用意できないよ……飲むのはまだ抵抗あるしさぁ……」  
「ホントにごめんね」  
 とりなす僕に、明日香は別段怒ってない口調で言う。  
「精液ってお肌にいいんでしょ?」  
「……そう言うね」  
「ね、スッキリした?」  
 僕をいたずらっぽい笑顔で見る。  
「う、うん」  
「じゃあホテルは行かなくてもいいよね」  
 そう言ってウインクする。  
「ええ〜」  
「う・そ。……今度は私もイカせてね」  
 明日香がそう言って僕に抱きついてきた。  
      おわり  
 

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