翌日の午後、もちろん、それまで妙子と純はひと言も交わさず、顔さえ見合わすことはなかったが、約束どおりに純はなかよし保育園におもむいた。
昨日のことがまるで嘘のように、何事もなかったかのように、保母たちは落ち着いた勤務振りだった。とはいえ、彼女たちの仕事振りをじかに見るのは、純も初めてだった。
ジャージにエプロンという保母の仕事着を見つめながら、純は昨日の痴態を思いださずにはいられなかった。
この艶めかしい女の子たちに、その艶めかしい女体を目の当たりに見せつけられて、太腿で、下腹で、乳房で、尻肉でペニスをしごかれ、そして、フェラチオまでしてもらい、あろうことか精液まで呑んでもらったのだ。
思いだせば、どうしようもなく生唾が溜まり、にやけてきてしまう。
純は目を休める暇もなく、生唾を飲みのみ、ジーンズのなかでペニスをこわばらせっぱなしだった。
今日これからのことを思えば、目移りはしても、自然と純の視線は美咲の胸に集中していく。
今夜ひと晩、あの攻撃的に揺れる乳房を持った女体を貪り、貪られるのだ。どんなにムチムチして、どんなにすべすべで、どんなにいい匂いがするのだろうか。
それを思えば、目は美咲の乳房の谷間に釘づけにされ、ジーンズのなかで痛いほどに欲情が煮えたぎる。
やがて保育園の仕事がすべて終了し、妙子の冷たく蔑むような視線に、かすかな罪悪感を覚えながらも、純は他のメンバーたちの冷やかしの声を浴びつつ、美咲の後に従った。
「今日は来てくれてありがとう」
胸の開いたボディコンのワンピースの上に小さなベストを羽織った美咲は、一人暮らしのアパートに純を招き入れると、はにかむような笑みを浮かべた。
「い、いえ……ぼ、ぼくこそ……」
純も恐縮したように口ごもる。昨日のあの攻撃的に乳房を揺する大胆で挑発的な美咲とはまるで別人のような、控えめで淑やかな美咲に、純は戸惑ってしまった。
「私ね、いまボーイフレンドがいなくって、寂しかったところなの。ちょっと前まではいたんだけど、この仕事やりだしてからは忙しすぎて、男の子と付き合ってる暇なくなっちゃったのね」
それは、姉の妙子を見ていればよくわかった。
「私って、好きになったら夢中でつくしちゃうタイプなの。だから、保母と男の子、二つを両立できないのよね」
「わかるような気がします」
美咲のような艶めかしい女につくされたら、どんなに幸せだろう……。
そんな甘い思いが純の胸をよぎる。
「ふふっ、生意気言ってェ」
言いながら美咲がベストを脱ぐ。ワンピースの胸もとから深々とのぞいた乳房の谷間が、純には眩しかった。
「ねえ、純くん」
「は、はい?」
「純くん、まだ女の子と、したことないって、本当?」
かすかに頬を赤らめて、伏し目がちに言う。
「えっ? あっ、はいっ」
純の顔も真っ赤になる。
「正直なのね。それで、いいの? 私なんかと、初めての……」
のぞいた乳房の肌もポッと赤く染まる。
「は、はいっ……い、いえ、美咲さんこそ本当に、い、いいんですか?」
声が震える。
「うん。だって純くん、素敵なんですもの。それに、私……ふふっ、なんでもない。じゃあベッドに行こう」
初めてのなにも知らない初心な男の子に手ほどきして、思うぞんぶん可愛がってみたい。それが美咲の昔からの願望だったのだ。
「ねえ、純くん。私のオッパイ、どう思う? 大きすぎて下品じゃない?」
ベッドに並んで腰をおろしたまま、口もきけない純の緊張を解きほぐそうと、美咲がやさしく声をかける。
「そ、そんなこと、絶対にありません! す、すごく素敵です!」
純は真剣になって言う。
「ありがとう。男の子って、オッパイに顔埋めてみたいって思うんですって? 純くんもそう?」
「は、はい」
「いいわよ。じゃあ……」
美咲は純のほうに身体を向けると、ワンピースを両肩から抜いて、胸もとをさらにひろげ、かすかに前屈みになって胸を突きだす。
「…………」
広く深く開かれた胸もとから、たわわに実った乳房が、乳首までもが眩ゆくのぞいている。純は吸い寄せられるように顔を近づけていく。
「ほら」
美咲は両腕で純の頭を抱えて、顔を乳房の谷間に押しつける。
「あーっ」
一瞬の暗闇、しっとりと温かな肌、甘柔らかな肉、甘い匂い……。目を開ければ、どこまでも白く肌理細かな肌が見える。次の瞬間、純はためらいを忘れて、意地汚く顔中で美咲の乳房を貪っていた。
「こんなことがしたかったの? ふふふ、可愛いのね」
美咲は両腕に力をこめて、純の顔に乳房を擦りつけていく。
「あーっ、いい! いい気持ちです!」
なんという甘美な感触だろうか。
「すごい、いい匂い……香水ですか?」
乳房に顔をふさがれたまま、もごもごと聞く。
「香水なんかつけてないわ。私の身体の匂いよ。ああン、恥ずかしい……」
乳房が火照り汗ばむ。乳房の谷間に鼻を押しつけて、クンクンと匂いを嗅ぎまわる純が可愛らしかった。
「ああ、いいっ……いいなァー」
純の顔は意地汚く美咲の乳房を這いまわり、胸もとをさらに押しさげて、桜色の乳首に唇を押し当てていく。
「駄目ェ……まだよ」
美咲が、乳房に張りついた純の顔を両手でそっと押しかえす。
「その前に、純くん、お洋服を脱いで。見せて欲しいの、純くんの体」
乳房の甘さに未練を残しながらも、裸になることに純はなんのためらいもなかった。昨日とは違って、下腹のものはすっかり雄々しくそそり立っている。
立ちあがって、Tシャツとジーンズ、トランクスを、いかにも勇ましい素振りで脱ぎ捨てていく純を、美咲は乱れたワンピースを直しながら頼もしげに見あげる。
「わあ、すごい。もう、こんなになっちゃってる」
下腹部に弓形になってしなり揺れる勃起に、美咲はうっとりと見とれた。
「昨日は、みんながいたからよく見られなかったけど……」
美咲は凝視したままベッドをおりて、床の上に横座りになった。そのまま寄りかかるようにして間近にとらえ、純の顔をあおぎ見る。
「今日は、私だけのものよね」
両手を添えてカチンカチンの茎をそっと撫であげながら、純の目と見つめ合って微笑み、甘い声で囁く。
「は、はい……」
腰が震え、勃起がしなる。
「どんな匂いがするのかな。嗅いでもいい?」
「ど、どうぞ……」
先端に鼻を擦りつけられ、鼻の穴にこじ入れられるようにして匂いを嗅がれれば、恥ずかしさと心地よさに尿道が疼いて、早くも前触れの液がもれだしてしまう。
「フーンッ、いい匂い。純くんのオチンチン、なんて素敵な匂いがするの」
あまりのこそばゆさに前触れがまた溢れる。
「ふふっ、おもらし……」
鼻の頭を先端に擦りつけ、ヌルヌルさせる。
「あああっ……」
「もう、出ちゃいそうなのね?」
「はい……」
「お口で呑んじゃってもいい?」
「は、はい」
もう、その言葉だけでも射精しそうになっていた。
「昨日は、千里が独り占めして……私も、本当は純くんのオチンチン、すっごく欲しかったんだから……」
美咲は片手で勃起をつまむと、長い舌を出して、裏茎の縫い目に沿ってチロチロと舐めあげていく。
「ウウウッ……」
「感じる? 気持ちいい?」
ねっとりと粘りつく舌を何度も裏茎に往復させながら、片手で茎をしごき、片手で玉袋を揉みしだく。
「は、はい……す、すごく気持ちいいです」
溢れだす前触れと美咲の唾液で、勃起はヌルヌルになっていく。
「もう、出そう?」
「はい」
聞くなり美咲は顎を引いて、真上からぱっくりと、勃起を口のなかに呑みこんでいった。
「オッ、オオオオッ!」
チュウウウッ! チュルッチュルルルル……。
美咲は純の腿に両手でつかまって、頭ばかりか身体全部を前後させて、勃起を口のピストンで吸いあげる。
「あーっ、出る! 出ちゃう!」
純も両手で美咲の肩を掴んで腰を振り、美咲の口にさらに深く突きこんで、思いきり力をこめて射精する。
「ああっ!」
すさまじい快感に純はめくるめく。睾丸が持ちあがり、茎全体がビクンッビクンッビクッと痙攣して、ものすごい勢いで白い粘液が飛びだしていく。
「フンンン、おいしかったァ。純くんの、オチンチンのミルク……」
呑みくだし、まだ口腔に粘っこく残ったものを舌なめずりしながら、美咲は鼻にかかった声で言う。
「本当言うとね、私、男の人の精液って、呑んだのはいまが初めてなの。なんとなく、汚いような気がして。でも、純くんだとちっともそんな気がしなかった」
「…………」
感激をどう言葉にしていいのかわからなかった。
「ねえ、私のお洋服、脱がせてくれる」
美咲がおもむろに立ちあがった。ベッドに腰を落とした純の肩にそっと手をかけ、甘えるような眼差しを向ける。
「はいっ」
「じゃあ……」
美咲は両腕をあげて、うながす。純は床に膝をついて、ワンピースの裾を両手に持ち、ゆっくりまくりあげていく。
むっちりとした太腿がのぞき、花柄のパンティが露わになり、ぺっこりと窪んだ腹部が、肋骨の畝が、豊かな乳房が、純の眼前に次々と剥きだしになっていく。
熟した果実のような乳房、豊満な女体だ。しかし、ウエストは華奢なほどにくびれ、脚も細くしなやかに長い。日本人離れした起伏の激しいグラマラスな肢体に、純は思わず目を見張った。
すぐにでも口をつけ、鼻を押しつけ、匂いを嗅ぎまわしたい。そんなこみあげる衝動を堪えながら、ワンピースを美咲の頭と腕から抜き取っていく。
「パンティも、ね……」
肉感的な女体の白くなめらかな肌が上気して、パッと赤らむ。昨晩、純の手もとに残してきたパンティのことが一瞬、頭をよぎる。
純も顔を赤らめながら、美咲のパンティのウエスト部分に両手の指をかけていく。生唾を飲み、手指を震わせながら、ゆっくりゆっくり押しさげていく。
お臍の下に白くたおやかな下腹部がひろがり、やがて黒い繊毛が一本、また一本と姿を現わしはじめる。
美咲は大きく息を吐き、純は息を飲む。
生まれて初めて見る、生身の女の恥毛だった。
「ヘア、見るのは初めて?」
「はい」
「ふふっ……うれしい」
美咲は微笑みながら、純の両手に手を添えて、ためらう手をさらに押しさげていく。花柄のパンティは一気にさがって、股間に挟まった部分を中心にして裏返った。
「…………」
逆三角形の稠密な繊毛の密林が、ざわめくようにいっせいに溢れだし、白い下腹の上に黒々と花咲くさまに、純は目を見張る。こもっていた甘く湿った匂いがサーッと漂ってくるようにも感じられた。
「濃いでしょ。淫乱だって言われるの」
「そ、そんなこと……綺麗だァ。とっても綺麗です」
目を奪われ、鼻をすり寄せたい衝動に駆られながら、純は憑かれたように言う。
「最後まで、脱がせてェ」
美咲は純の両肩につかまったまま片足ずつあげて、パンティを足から抜き取らせていく。
「純くんに、全部脱がされちゃった、ふふっ」
全身をほのかに朱に染めて、美咲は全裸の女体を純に晒す。
「き、綺麗です!」
感動のあまり魂を抜き取られたような顔で、口を半開きにしたまま、純は艶めかしい限りの女体に視線を泳がせる。
「ねえ……男の人は、好きな女を見て、したくなると、オチンチンが大きく硬くなるんでしょ」
出したばかりだというのに、早くもムックリと勃起しはじめた純の一物にチラッと目をやりながら、美咲は意味ありげに言う。
「女は、好きな男の子を見てしたくなっちゃったら、どうなるか、知ってる?」
「…………」
純は考えあぐねる。
「ふふふ、熱くなって、濡れてきちゃうのよ、ここが……」
透き通るような肌をさらに朱に染めて、美咲は純の手を取り、恥毛が群がる腿の付け根の間に導いていく。
「触ってごらんなさい」
純は、恥毛のなかに埋もれた肉の割れ目に、恐るおそる指を挿しこんでみた。
ビチャッ……。
「ほ、本当だ! 濡れてる!」
そのあたりの柔肉は、熟しすぎた果実のようにねっとりと蕩けて、ヌルヌルで、まわりの恥毛までじっとりと湿りを帯びているではないか。
「ね、これがね、したいっていう、しるしなの……見てみたい?」
「はいっ」
「じゃあ、場所をかわりましょう」
美咲がベッドに腰をおろし、純が床にしゃがみこむ。
「ああン、恥ずかしいっ」
美咲の肌はいよいよ真っ赤に染めあがっていた。
「こんなことするの、純くんが初めてよ。純くんだけに、するのよ」
言いわけしながら美咲は、膝を折って脚をベッドの上にのせると、両手を後ろについて上体を反らせ、膝をゆっくりと恥ずかしげに開いていった。
「…………」
目の前で、全裸の女体が両脚をV字に開き、開かれた股間をさらに間近に迫りださせてくるのだ。
逆三角形の黒い密林が下のほうで二つに分かれ、ぷっくりとした肉が二つに割れ、その間から、縦長の小さな肉片がいたいけな姿を現わす。
それはまるで、二枚貝が口を開いて中身をのぞかせているといった感じだった。赤みを帯びた肉身は、見るからにねっとりと濡れそぼち、ちょっとでも押せば、つぶれてジュッと身汁を溢れさせてしまいそうだ。
純は、口腔に溜まった生唾をゴクリと飲みこむ。
「そこが……小陰唇……」
美咲は、純の目と視線の先を交互に見て、熟視される羞恥をまぎらわすように言う。
「綺麗だァ……」
知らないうちに上体が前に乗りだし、純の顔はV字に開かれた太腿の間に深々と入って、美咲の割れた貝の生身に、熱い息が感じられるほど接近していた。
「もっと、なかのほうも、見たい?」
耳たぶから爪先まで、美咲の全裸の肌は紅の花が色づいていくかのように朱に染まり、熱く火照って、じっとりと汗ばんでいた。内腿の白く華奢な肌まで火照りを赤く透かし見せるさまは、実に艶めかしい。
「は、はいっ……お願いします」
心臓が早鐘をつき、息がつまりそうになりながら、美咲は片手を下腹に伸ばし、指先で恥毛を掻き分ける。重なり合った肉片を人差し指と中指で引き剥がし、めくりかえすように左右に開いていく。
透明な粘液がツーッと糸を引き、ねっとりとした潤みをたたえた赤身の裏肉が鮮やかに剥き身になる。そして、すっかりめくれかえった肉片の上のほうに小さな肉粒がプクッと身をもたげる。
開かれた花弁のなかから花蜜の香りが漂うように、その部分から湿り気を帯びた甘い女蜜の匂いが解き放たれる。
「すごい!」
胸にキューンッと衝きあげるものを感じながら純は、目を、鼻を、その一点に集中させる。
「ああっ、綺麗だ……綺麗だァ!」
吸い寄せられるように、さらに顔を近づけ、首をかすかに振って見つめ、嗅ぎまわる。
「フンンンンン……み、見える?」
視線が熱く焼きつき、鼻息が熱く吹きかかる感触にゾクッと身震いしながらも、美咲はさらに指先に力を入れて裏肉を剥いていく。
「見えるっ……全部、見えますっ」
赤身の肉の真んなかに小さな裂け目が小さく開き、呼吸するかのようにヒクついているのがはっきりと目に飛びこんでくる。
「オチンチンの入る穴も、見える?」
「は、はい……」
純の声はかすれていた。
「こ、こんなふうに、見られるの、は、初めて……」
純の鼻先と二、三センチと離れていないのだろう、熱く荒い息が女陰にじかに触れてくるような卑猥な感覚に、女体の芯に震えが走る。
見つめられ、息の触れる部分が、剥き身になった膣口が熱く疼いて、はしたないほど蕩けていく。
赤身の肉はネトネトに濡れ、チラチラと輝き、肉汁を溢れさせ、会陰部へと滴っていく。はしたなくふしだらな実感に、女体はもじつき、もうたまらない。
「ねえ、キスしても、いいのよ」
純は誘われるようにうなずき、唇をすぼめて、指で開かれた剥き身の肉に吸いついていく。
「はあ……ンッ!」
美咲の腰が踊る。
チュウーッ!……
純の口が肉汁を啜る。
「ンッ……」
「お、おいしい……」
純はいったん口を離すと、今度は舌を突きだし赤身の肉に挿しこむようにして、膣のまわりから入口付近をねぶりはじめる。
「ファンッ」
踊るような純の舌のねぶりに、美咲の腰も踊りつづける。
「フーンッ、いやァ……もっと強く、啜ってェ」
あてがっていた手指をはずして、女陰を丸ごと純の口に委ねると、美咲は両手で裸身を支えて上体をのけ反らせ、クンニリングスされやすいようにと股間をさらに迫りださせる。
「ああっ……はあンッ……」
純は鼻面を恥毛の群れに埋めて恥丘に擦りつけたまま、大きな口を開けて女陰を頬張り、がむしゃらに吸いたてる。
いつの間にか両腕で美咲のヒップをしっかり抱えこみ、無我夢中のていで顔を揺すって、鼻を、口を、さらに強く、乱暴なまでに、濡れぬれの恥部に擦りつけ、食らいついていく。
「ンッ、フンッ、はあンッ……」
美咲は頭を振り、鼻を鳴らし、全裸の女体を身悶えさせ、純の熱狂的な口淫に応えて腰を浮かせ、上下左右にくねり踊らせつづける。
羞恥に火照っていた女体は、興奮と恍惚に上気しきって、肌は火のように赤く染まり、ねっとりとした甘い汗を噴きだす。
「駄目……もう、駄目ェ……」
もうほとんどイッてしまいそうになり、美咲は焦って両腿で純の頭を挟みつける。そうして動きを封じると、裸身を起こして純の顔を両手でやさしく押しかえす。
純の口のまわりは淫蜜でべとべとに濡れ、美咲の陰毛は唾液を吸って固まり、濡れ羽色に光っていた。
「純くんったらァ、すごいんだもん……本当に食べられてしまいそうな感じだった」
美咲は潤んだ目で見つめながら羞じらう。
「ご、ごめんなさい」
口を手の甲で拭い、純も恥ずかしそうに言う。
「そんなに、私の……好き?」
「は、はい。大好きです」
「おいしい?」
「はい。甘くてたまんないんです」
「ふふっ、ありがとう……オチンチン、ピンピンね」
純の下腹ににょっきりとそそり立ったものを見つめて、美咲はうっとりとした笑みを浮かべる。
「もう、私の……なかに、入りたくってしようがないんでしょ」
純は真剣な表情でうなずく。
「じゃあ、ベッドに……」
純はそそくさとベッドにあお向けに横たわる。全裸の体の真んなかで、熱血した勃起が弓形になってしなり揺れる。
「純くんの体、とっても綺麗よ」
純の体に添い寝するように半身になると、美咲は片手を若い胸から下腹へと這わせ、撫でまわす。さらに身体を起こして、手が撫でた後に唇を押しつけていく。
「く、くすぐったいです」
なんとも甘美な気分が照れくさかった。生まれて初めて女体と接する期待が、生まれて初めて女性と裸で抱き合う興奮が、純の全身を浸していく。
「ふふっ、純くんのオチンチン、本当に素敵。本当にまだ、女の人のなかに一度も入ったことのないオチンチンなのね」
手で茎をギュッと掴み、頬ずりして、亀頭にチュッと口づけする。
「じゃあ……お姉さんのなかに、入れてあげましょうね」
美咲は勃起に囁きかける。
「ひとつ、お約束してね。出そうになったら言ってね。出ちゃう前に、教えるのよ」
純の顔を見て言う。
「わかりました」
純が美咲の目を見てうなずく。いやがうえにも緊張が高まる。
「ふふっ、うれしい……私が、純くんの、初めての女になるのね」
言いながら美咲は純の下腹の上にまたがって、四つん這いになっていく。
たわわに実った乳房が揺れる。それが眩しくてたまらない。
「熱くて、とっても硬い……純くんのオチンチン」
美咲は片手を身体の下に潜らせて、勃起を握りしめた。
純は頭をもたげて、自分の勃起の行く末を必死に見つめる。
「お姉さんのなかに入って、暴れるんでしょ。フンン、悪い子なんだからァ」
勃起の先端を割れ目にあてがい、擦りつける。
「あっ……」
快感の期待に全神経が研ぎ澄まされる。
美咲は裸身を起こすと、純の顔をチラッとはにかむように見て目をつぶり、片手で起こした勃起にゆっくりと女陰をあてがっていった。
「あっ……」
ヌルッと滑りこむ感触があり、次の瞬間、純の勃起に熱くぬめった肉が吸着する。そして絞りつけられるような感覚に、ペニスがわななき、跳ねる。
「ンッ!」
硬いものに貫かれ、先端が女体の芯に突き当たり、次の瞬間、体内でそれがピクッと跳ねる感触に、美咲の身体はひきつり、喉の奥に嗚咽が絡まる。
純は頭をもたげ、美咲は両手を純の胸についた格好で頭をさげて覗きこむ。二人の視線が結合した部分に集中する。美咲の腰は純の下腹にべったりと落ちこみ、二人の陰毛が混じり合って、ひときわ黒々と見える。
「あ、ああっ、いい気持ちですっ……美咲さんっ」
じっとしているだけで、ジュワジュワと吸いつき絞りあげてくる感触が、勃起にたまらなく甘美だ。純は熱く蕩ける女体を実感する。
「私も……ンンンン、いいっ……いいわァ、純くん」
身体のなかでピクッピクッと小さく震える勃起の感触がたまらなく可愛らしく、うれしく、そして快感だった。
「こ、これが、女の身体よ」
今度は両手を純の胸の両脇につき、前屈みになって顔を近づけて唇を重ね、ねっちりしたキスをする美咲。
「あーっ、おいしいっ……美咲さんの唾、もっとください!」
「ふふふ……」
得も言われぬ艶めかしい笑みを作って口腔から唾液を絞りだすと、美咲は舌を絡めて純の口腔へ唾液を注ぎこんでいく。
「あああ、おいしい……」
乱れ落ちた髪に顔をふさがれ、甘い汗の匂いに包まれ、甘い唾を啜って、純はもうそれだけで至福の気分だった。
美咲が顔を離した。はにかむように微笑み、ゆっくりと腰を前後に振りたてはじめる。それにつれて膣のなかが蠢き、ペニスをギュッギュッと絞りしごいていく。
「あーっ……」
純は両手でシーツを掴み、頭をのけ反らせて嗚咽する。
「フーンッ……」
艶めいた嗚咽を切れぎれにもらしながら、美咲の腰は勝手に動きを速めていく。
「ああっ、いい気持ちだァ」
純は必死に頭をもたげて、交わり合った体に目をやる。大きな二つの乳肉が、いまにも千切り取れそうなほど揺れている。
「オ、オッパイ、触ってもいい、ですか?」
髪を乱し、目を閉じ、かすかに開いた唇の間から甘く乱れた息を吐き、腰を激しくくねらせつづけたまま、美咲は大きくうなずく。
下から両手で手のひらに包みこむようにして、重さを量るかのようにそっと持ちあげる。じっとり汗ばんだ乳房は、まるで手のひらに吸いついてくるような感じだった。純は、指先に力を入れて、手にあまるほどの乳房をギュッと掴み、揉みこねる。
「はあン……もっと強く!」
腰をねじり、さらに深く勃起を埋めこんで味わいながら美咲は求める。
「オオーッ……」
こみあげる快感に溺れそうになるのを堪え、純は両手を力ませて豊麗な乳房をねじり揉む。
「ウウーンッ」
美咲は頭をのけ反らせ、歯を食いしばって全身を力ませる。
「あーっ」
勃起が折れそうなほどに締めつけられる。
「吸って! 乳首を、吸ってェ!」
純は頭をもたげ、首を曲げて、乳首に吸いつく。片方の乳を片手で力まかせに揉みしだきつつ、吸いついた乳首に前歯をあてがい、噛むようにして引っ張り、吸いたてる。
「ヒァーンッ!」
艶めいた悲鳴をあげて全身をひきつらせ、背を弓反らせ、前にも増した激しさで腰をクイックイッと揺すって快感を取りこむ美咲。
「ああっ……」
純も負けじと背を浮かせて乳首に吸いつき、噛み、舐め啜る。
「ファンッ、ヒーンッ……」
全裸の女体は恍惚の汗を浮かべ、甘酸っぱい匂いを発散させている。
「ああっ、だ、駄目ですっ」
美咲の腰がひときわふしだらに震え踊りだすと、純はたまらずに声をあげた。
「で、出そう……」
美咲はあわてて腰を浮かせ、女陰から勃起をはずして身体をずりさげていく。
「待って! 待ってて!」
美咲は勃起の上に乳房を覆いかぶせ、両手を両脇にあてがい、乳房の肉間に勃起を挟みつけた。そして、顎を引き、乳房の間から頭を出した亀頭を口に咥える。
「オオッ……」
乳房の肉にしごかれ、亀頭を口で吸引される。そのあまりに過激な快感に、純は横たえた裸身をのた打たせる。
「オオオーッ!」
乳房の間で勃起が脈打ち、尿道から噴きだしたドロドロの白濁液がそのまま口のなかに吸引されていく。
「ああーっ……」
間歇し終わって、精のすべてを吸い取られてもなお、勃起のわななきはとまらない。
「ふふふ、どうだった? 気持ちよかった?」
小さくなりはじめた勃起を口から離しても、美咲はまだ純の下腹に顔をのせかけらせ、口で、手で、股間の一物を慈しみつづけていた。
「は、はァい!」
これほどの興奮があるだろうか。感激と感動は、おさまるどころではなかった。
「私もよ。こんなに感じたの、初めて」
本当に愛おしくてならないように、萎んでいくペニスに、玉袋に、美咲は熱い口づけをしつづける。
「ぼ、ぼくにも、美咲さんの……舐めさせてください。顔の上にまたがってください」
「こう?」
美咲は純の下腹部に顔をすり寄せたまま、裸身を反転させた。脚で裸体をまたぎ、純の顔に股間を近づける。
「はい……」
顔の真上に逆さに開いた美咲の股間を、純は眩しげな目で拝む。そして断りもなく、両手を女陰に添えて、ぷっくりした肉間からのぞいた秘唇を左右に押し開く。
「ここに……こんな小さなところに、ぼくのが……入っていたんですね」
そう思えば、膣がなおさら愛おしく感じられて、純はたまらずに、頭をもたげてむしゃぶりついていく。
「ああンン……わ、悪い子ォ……」
言うなり、美咲も負けじとペニスにかじりつく。
このままずっと、いつまでもこうしていたい……。
そんな思いをぶつけ合うように、二人は重なり合ったまま、いつまでも互いの性器を貪りつづけるのだった。
おしまい