「ねえほのか!今度の日曜日、空いてる?」  
休み時間の教室で楽しそうな声がした。  
窓際の席で外の景色を眺めていた女の子―――沢渡ほのかが振り返り、頬杖をついたまま少しだけ首を傾げ、友だちに「何?」と聞き返す。  
その仕草一つとっても愛らしく、思わず見惚れてしまう男子の数は一人二人ではない。  
本人はいまいち自覚は無いのだが、その容姿から男子の間では結構人気があるのだった。  
「遊びに行くにきまってるじゃない!もちろん大丈夫よね」  
有無を言わさず元気いっぱいに話す友だちの沙樹。  
だがほのかは少し困った顔を見せた。  
「な……何か、予定でもあるの?」  
「うん。実はパパと……ね」  
ほのかの口から度々出てくるキーワードに「またか……」と困った顔を見せて、がっくりと肩を落とした。  
そして恨めしそうな顔のまま、ずいっとほのかに詰め寄る。  
「ねえほのかぁ。パパとばっかりじゃなくてさ、たまには違う男の子と遊ばない?」  
「違う男の子って……まさか」  
「そっ、男の子もくるの。高校生なんだから女の子だけじゃなくて男の子とも遊ばないとね」  
異性と遊ぶのを想像しているのか沙樹は楽しそうな顔をしているが、肝心のほのかは顔を曇らせる。  
友だちとしては暗い青春時代にさせないためにもこうして何度も誘っていたのだが、当の本人はこうした話は好きではなかった。  
「……行かない」  
沢渡ほのか―――  
私立祥桜学園高校の生徒でどこにでもいる可愛らしい女の子、性格もおとなし目で特に問題はない。  
だがしかし異性に対して酷く臆病なのである。  
今回のように断るのは何も初めてではなく、むしろ行った試しがない。  
昔の例外は除いてだが……  
「行かないって、またぁ!?」  
「そっ、だって今度の日曜日はパパとデートなんだもん」  
「パパとデートって……普通、自分の父親とデートなんてしないよぉ」  
こめかみを押さえて難しい顔をする。  
ついでにファザコンなところも悩みのタネで、沙樹とほのかの間には深い溝でもあるのか歩み寄る気配は一向にない。  
強引に正常な道を歩ませようとする友だち思いの沙樹と、男の子とは何が何でも行きたくないファザコンのほのか。  
唯一つ、二人の間に明確な意識の相違点があるのを沙樹は気づかない。  
そしてそのままこの話は物別れに終わってしまった。  
 
 
「ただいま」  
日曜日、父親とのデートが終わったほのかは父、沢渡総一郎と一緒に家に帰った。  
買い物をして、たくさんおしゃべりをして、美味しい物を食べて、今日一日ほのかはパパとのデートを満喫したようだ。  
総一郎も満更ではないようで、酔いがほど良く回った顔で嬉しそうに愛娘を眺める。  
そのほのかはぴょこぴょこと長い髪を揺らせてバスルームへと向かった。  
「パパ、お風呂沸いたらちゃんと入ってね。この前みたいにリビングで寝て風邪引いても知らないんだから」  
「これからは気をつけるよ」  
ほのかの言葉に反省する。  
ちなみに風邪を引いたその日はほのかに付きっ切りで看病をしてもらったのだ。  
甲斐甲斐しく世話をしてくれる娘の姿に不謹慎にも頬が緩んでしまい、幸せを感じてしまったのを思い出す。  
ほどなくするとピピッとお風呂が沸いたのを知らせるアラームが鳴った。  
「ほのか、沸いたぞ」  
「ごめん、いま手が離せないの。だからパパ、先に入っていいよ」  
「はいはい」  
姿は見えないけど声がする方向に返事をした。  
重い腰を上げて父親はほのかに従ってバスルームへと向かった。  
「ふぅ〜〜〜」  
ザブっと湯船からお湯が溢れる音を聞きながら肩まで浸かる。  
乳白色の入浴剤はほのかのお気に入りで、冷えた身体芯から疲れと一緒に癒す。  
思わずうとうとしてしまい、ゆったりと時間が過ぎる。  
そんな幸せな気分に浸っていると曇りガラスの向こうにほのかの姿を見つけた。  
「お湯加減はどう?」  
「ちょうどいいよほのか。思わず寝てしまうところだったよ」  
「んもう、そんなところで寝ないでよねパパ」  
「わ、わかってるよ」  
頬を膨らませて怒っている姿が見えるのか苦笑いをする。  
二人の仲は他人が羨むほどとても良好であり、父親を敬遠する娘が多い昨今、希少な存在であろう。  
ただ少し違うのは、二人の仲はこれで終わりではなかった。  
ほのかの影がもぞもぞと動き、ガラスの向こう側のシルエットがはっきりと見て取れた。  
二つにまとめた髪を解く仕草、キュートな服を脱ぐ仕草、清潔感のある下着を脱ぐ仕草まで父親は全てを余さず眺める。  
最後にバスタオルで前を隠して父親のいるバスルームへのドアに手をかける。  
「じゃあ入るね」  
「ああ」  
父親の返事を待ってバスルームのドアが開いた。  
 
ほのかはイスに座り、それを湯船に浸かりながら眺めるのは父親の総一郎。  
二人にとっておかしな点はどこにもない、いつもと全く変わらない日常。  
しかし世間一般からはかなりズレている。  
年頃の娘が父親とお風呂を一緒にするはずなどない。  
なのにほのかは楽しそうに鼻歌を歌いながら、ザバッと身体にお湯をかけて冷えた身体を温める。  
張りのある瑞々しい肌に弾いたお湯が珠になって流れ落ちた。  
少しばかり小さい胸の膨らみだが、ほのかに色付いた蕾は上を向いて尖り、未成熟な身体のラインを眺めていた父親は更なる成長を密かに期待する。  
「何、どうしたのパパ?」  
父親の視線に気づいたほのかが首を傾げながら聞く。  
「いやなに……ほのかがあまりにも綺麗だから見惚れていたんだ」  
いきなり言われて驚かないはずもなく、照れと恥ずかしさでほのかの顔にカアっと朱が差した。  
しかし大好きな人に褒められて嬉しくもあり、胸中複雑な表情で怒って見せる。  
……見せるのだが、何でもお見通しの父親の目には愛らしく映っていた。  
「も、もう……恥ずかしいこと言ってないで早く上がってよ。背中、流してあげるから」  
座っていたイスから離れたほのかは横で膝立ちになり、ポンポンと叩いて見せて「早く座りなさい」と父親を急かす。  
女性の象徴である双丘も薄く生えた黒い絹草も隠さず、胸の鼓動はドキドキと心地好い音を立てる。  
「じゃあお願いしようかな」  
ザァっと音を立てて立ち上がる。  
歳を重ねて少しばかり身体に弛みはあったが、それでもほのかの目には愛しく映る。  
特に隆々と上を向く牡竿は実際の年齢よりも若く見え、硬さも大きさもほのかを惚けさせるのに十分過ぎた。  
「パパ……」  
熱い吐息を漏らしながらうっとりとした声で呼ぶほのかの目は、すでにトロンとまどろんでいた。  
そんな愛娘の前を恥ずかしがりもせず、むしろ堂々とした姿でイスに座る。  
イスの形は少し変わっているのか背が高く、真ん中に深く溝が一本通った円形をした、普通の家庭ではまず見かけないタイプだ。  
ほのかの目の前に父親の大きな背中が広がった。  
「はぁ……」  
ほのかはため息にも似た声を出して広い背中に頬を付けた。  
その顔は幸せでいっぱいで、父親も同じ顔を見せる。  
ゆっくりとした時間、天井から水滴が落ちる音が響くほど静かな時間が流れ、ほのかは父親の背中に甘える。  
たっぷりと堪能してから桜色の愛らしい唇を触れさせ、眩しいほどの笑顔を向けた。  
 
「じゃあ背中、流すね」  
嬉しそうな声を出してボディーソープをタオルではなく、自分の身体に塗りたくる。  
小さな胸、臍、腕と、丹念に塗る手つきは厭らしく、ときおり熱っぽい声を短く漏らして身体が跳ねる。  
そして満遍なく塗り終わると「ふふ」と悪戯な声で笑って、柔らかい身体をぴったりと父親の背中に密着した。  
「んッ……」  
硬い背中に尖った蕾が当たって、全身に甘く痺れた感覚が奔る。  
小さな膨らみがひしゃげるほど身体を押し付け、父親に柔らかい感触を伝える。  
ドキドキと高鳴る心臓の音が聞こえてしまうかと羞恥で染まったけれど、肌を重ねる嬉しさと温もりが勝り、更にぎゅっと押し付けて前に廻した両手で抱きついた。  
「大好き……」  
それだけの言葉でほのかは幸せな気分に浸る。  
「うん。パパもほのかが大好きだよ」  
「わかってる。だってパパのおチ○チン、カチカチだよ」  
ボディーソープの泡で濡れた手が猛り勃った牡竿を優しく握り締める。  
父親の逞しい肉棒は両手で握っても余るくらいで、その熱さと硬さを直に感じながら亀頭の部分を手で包み込む。  
そしてほのかはゆっくりと身体を上下に揺すり始めた。  
「ん、ん、ん……ふぅぅぅンっ!」  
ボディーソープで滑りが良くなっても硬い背中で転がる胸の先が気持ち良くて声が出る。  
しかし声を出したのは父親も同じだった。  
背中に感じる愛娘の身体はもちろん、敏感な肉幹を握る手と亀頭を包み込む手は異なる動きを見せ、むず痒い刺激に不覚にも声を漏らす。  
父親にしてみれば恥ずかしかったが、最愛のひとが気持ち良くなってくれている声が聞けたほのかにとって、これ以上の嬉しい事はなかった。  
「気持ち良い、パパ?」  
「ああ、ほのかの手も身体も気持ち良いよ」  
「ありがと。いっぱい気持ち良くしてあげるね」  
褒められたほのかは笑顔を浮かべて手と身体を優しく動かして父親を気持ち良くさせる。  
硬い背中を身体全体で感じて、手は見えない牡茎に奉仕を続け、時々ヒクンと手の中で跳ねる様子をつぶさに感じ取り、まだイかないように釘を刺す。  
「まだ出したらダメだからね。我慢すればもっと気持ち良くなれるんだから」  
「あ、ああ……」  
耳元で囁かれる娘の言葉にこみ上げてきた物を上から押さえつけた。  
すると牡竿が小さな手の中でヒクンと跳ね、さっきよりも明らかに硬くなる。  
我慢している父親の可愛い姿を感じたほのかはクスリと悪戯な顔を浮かべ、亀頭を包み込んでいた手を離した。  
 
「ここも綺麗にしないと……ね」  
「うぁ!ほ、ほのか……」  
「気持ち良いでしょ。男の人ってここも気持ち良いんだって、あおいさんに教えてもらったんだ」  
排泄口を指の腹で撫で、そこから前へと続く道を優しくなぞる。  
「冬木くん……よ、余計な事を教えないでくれ……」  
頭に浮かぶメガネをかけた教え子の顔。  
ゾクゾクとする快感が身体中を駆け巡り、ほのかの手がイスに穿たれた溝をくぐって前へと伸びる。  
「だってパパのためだもん。パパが気持ち良くなってくれるなら私、なんだってしてあげられる……」  
絶妙なタッチで柔らかい陰嚢を揉み、中にある睾丸を転がす。  
牡竿を握り締めていた手も前後に滑り、人差し指が鈴口をくすぐり、痛くないように加減をして爪を立てる。  
男性器を扱う娘の上達振りに満足して父親の頬が思わず緩んでしまう。  
「ほのか、そろそろ……」  
「うん」  
父親の声に従って手を離し、後ろから前へと移動して正面に膝をついた。  
開いた足の間に腰を下ろしたほのかは自らの顔を今にも射精してしまいそうな牡竿の前に持ってくる。  
そしてヒクヒクと上下に跳ねる元気な牡竿と鼻につく独特の性臭に、可憐な少女は咽を鳴らした。  
「しゃぶってごらん……」  
ほのかの頭の中に直接溶け込む甘い誘惑に胸がトクンと鳴った。  
剛毛の生えた根元を両手で握り締め、大きく傘の張った先端から目が離せない。  
魔法にでもかけられたかのように、父親の命ずるがままに少しずつ顔を近づけ、愛らしい口が開く。  
「最後はお口の中に出してね、パパのザーメン……」  
しっとりと濡れた唇をOの字にいっぱいに開け、温かい口腔と舌で愛おしく牡幹を包み込み、首を僅かに傾げて頬の粘膜に敏感な亀頭を擦らせる。  
硬い感触を口全体で感じ取り、口唇奉仕をするほのかはくぐもった声を発した。  
「ん、んんッ!」  
快感にも似た声が口の隙間から漏れ出る。  
唇で挟んだ牡竿を柔らかい頬をへこませて、口の中で舌を絡め、頭を前後に動かし、あたかも自分の口を肉壺のように変えて父親の肉茎を愛する。  
「いいぞ……ほ、ほのか」  
熱の篭った父親の声にほのかの胸がキュンッと締め付けられる。  
もっと気持ち良くなって、パパ―――  
数え切れないほどフェラチオ奉仕をして馴染ませた口が牡竿の形と硬さ、温もりを確かめるように何度も厭らしい音を立てて吸飲する。  
 
「ん……」  
頭の上に重さを感じると父親の大きな手が乗せられていた。  
優しく撫でられるとほのかは太い肉幹を咥えたまま、飼い犬のように目を細めて甘える仕草を見せる。  
咽奥の柔肉を突く牡竿も今のほのかには快感以外の何物でもない。  
興奮して頬を紅潮させ、時折小さく身震いさせる躯を見れば一目瞭然であった。  
「感じているのか、ほのか?」  
「うん。だってパパのおチ○チン、おいしいんだもん」  
返事が終わるとまたすぐに逞しい牡茎にしゃぶりつく。  
両手と両膝を床ついて身体を前後に揺すり、水を吸った長い髪が真っ白な背中に貼り付き、扇情的な愛娘の姿に睾丸がきゅっと縮む。  
「ほのか、そろそろ……」  
「いいよパパ、いっぱい出して!」  
滾った肉棒を吐き出し、ガチガチの硬い竿を高速でしごく。  
先端のすぐそばで顔を少しだけ上に向け、口を開けて紅い舌を覗かせる。  
そして父親に性的奉仕を尽くしたほのかに対するご褒美が、心待ちにしていた顔に降り注いだ。  
「ふぁ……あ、あぁン。んん……」  
大量の樹液が口の中を目掛けて放出される。  
トロみのある白い液体は塊となってあどけない顔を汚し、温もりが肌に染み込んで甘い感覚となっていく。  
狙いをそれた精液は紅潮した頬、長い髪を汚して、まるで自分の所有物とでも言いたげに強烈な臭いをつける。  
しかしほのかにとっては頭の芯が痺れる芳香となり、生臭い精液の臭いをいっぱいに吸い込んで汚れた顔のまま悦楽の淵に浸る。  
「ん、んちゅ……」  
そして白濁液が付着したまま射精の終わった牡竿に唇をつけ、中に残っていた愛しいひとの絶頂の証を吸い上げた。  
「そんなに美味しいのかほのか。ほら、まだ残っているぞ」  
優しげな声がして頬に大きな手が触れる。  
塊となった白濁液を指で掬い取り、小さな口許に運ぶと、ほのかは恍惚とした表情で指先を見つめる。  
「あん、もったいない……」  
水あめのように滴る自分と同じ遺伝子を含んだ液体に見惚れ、ほのかの躯はどうしようもなく昂ぶり始めていた。  
熱を帯びた息を荒げながら、ほっそりとした手が黒い絹草の茂みに伸びる。  
ちゅくりと厭らしい音を立てる幼い秘裂の中に指がずぶずぶと消え、甘い香を放つ蜜が溢れて内股を伝い落ち、更に奥へと侵入する指の動きに小さな躯を震わせる。  
 
「ちゅぴ……ちゅっ、ちゅちゅ……」  
舌先に感じる甘さと精液の香りにほのかの目が細くなり、気持ち良さそうに眉尻が下がる。  
汚れた指をしゃぶる口の中ではフェラチオをしていた時と同じ献身的な舌の動きを見せていた。  
敏感になった内壁を掻き回す指も激しくなり、快感を得るために恥知らずな自慰行為を父親に見せつける。  
「厭らしい子だなほのかは。人前でそんな破廉恥な姿を見せるなんて」  
「だ、だってパパのセーシ飲んだら我慢出来なくなって……手が、手が止まらないの!」  
父親に咎められて泣きそうな顔になる。  
それでも指の動きに健気な反応を見せ、背筋を這い上がる快楽に躯を身動ぎさせる。  
雄々しく勃起した父親の牡棒を目の前にして、くちゅくちゅと蜜を滲ませる柔肉を弄る指は止まらない。  
浅ましい姿を晒すほのかの躯は父親の舐るような視線を感じ、普段よりも鋭敏になって指の動きに生々しく反応する。  
「ほのか、パパにもっと良く見せてくれないか」  
「え……は、恥ずかしいよ」  
僅かに見せる動揺と羞恥の思いに指がぴたりと止まる。  
しかし心のどこかでは恥ずかしい姿を見てもらいたい願望でもあるのか躯の芯に火が燈る。  
期待と不安が溶け合い、心臓がドキドキと早鐘を打つ。  
おずおずと身体を起こしたほのかはバスルームの床に直に腰を下ろし、上目遣いの表情を父親に向ける。  
「今日だけだからね……こんなことするの」  
「ああ、パパはほのかの全てが見たいんだ」  
恥じらいを見せる愛娘に総一郎は年甲斐もなく胸を躍らせる。  
父親が見ている目の前で立てた膝を開き、狭い肉洞を見てもらうために指で花弁を押し広げる。  
にちゃっと粘り気のある音がして子宮がズンと重くなった。  
「はぁ、はぁ、はぁ……」  
息を荒げ、胸を上下させている顔が快感で歪んでいく。  
外気に晒されたサーモンピンクの内壁が舐め回す視線を感じて艶かしく動き、胸の先を痛いくらいに勃起させる。  
「やだ、恥ずかしいよパパぁ……んくッ」  
まともに目も開けられず眉根をひそませながら、かぼそく咽を鳴らす。  
花弁のすぐ上にある雌芯に触れる指が拙い動きを見せ、小さいながらも女性である事を主張する膨らみを弄る手の動きにもまだ恥じらいを感じさせる。  
抑え切れない躯の疼きがザワザワと這い上がり、物足りない指の動きに煩わしい思いを抱かずにはいられなかった。  
 
「ほのかはいつもそんな風にオナニーをするのかい?そうじゃないんだろ」  
「え……」  
心を見透かすような声に怯えを潤ませた目で父親を見る。  
「恥ずかしがる事はないよ。ほのかがどんなに厭らしい子でもパパは大好きなんだから」  
「ほ、本当パパ……?」  
愛の言葉に心がほだされ、指が牝孔に触れる。  
身体の中にずぶずぶと埋没する指の感覚に痺れて上擦った声を上げる。  
肉襞を掻き回す手も、胸の先の蕾を摘む指も、今までとは比較にならないほど情熱的な動きを見せる。  
心を溶かす戦慄がさざ波のように押し寄せ、花びらのような可憐な唇から生々しい呻き声を上げ、少女は倒錯した快楽の淵へと落とされていく。  
「見ないで……お願いだから見ないでパパ!違うの……恥ずかしいのに、気持ち良くなんてないのに……」  
私のせいじゃない、こんなにエッチな女の子じゃないのにと、恨みがましい言葉を繰り返す。  
しかし言葉とは裏腹に、ほのかの身体の節々には恥辱の快感に従順な態度が見え隠れする。  
視姦される悦びに頭がジンジンと痺れ、快楽中枢が容赦なく揺さぶられ、悲鳴にも似た愉悦の声を上げる。  
緩んだ口からは涎を流し、乱暴に円を描く胸の手の動きと淫裂で淫らな旋律を奏でる手の動きがシンクロして早く激しくなる。  
粘り気のある淫らな液を牝孔からだらしなく垂れ流し、それでも躯はそれ以上の快感を求めて高みへと昇り詰める。  
「いや、ダメ!イクゥゥーーー!!」  
躯の奥深くへ突き刺す指と跡が残るほど乳房を強鷲掴む手、寂しい行為がもたらす快感にほのかは身を任せる。  
幼い顔立ちが淫靡に歪み、未成熟な身体がビクビクと躍動する。  
伏せた睫毛から薄っすらと涙が滲み、硬直した身体はやがてぐったりとして深いため息をついた。  
予想以上の快感に少女の身体はまだ敏感に反応し、内側から漏らす蜜が甘い香りを強く放って父親の劣情を刺戟させた。  
「ほのか―――」  
どこか遠くで呼ぶ声にほのかは夢現の意識のまま顔を向ける。  
その先には堂々と上を向く愛おしい牡槍が見えた。  
んくっと咽が鳴り、一向に収まる気配の無い性欲にあっけなく支配され、熱い吐息を漏らす。  
「ほのかのオナニーを見ていたらパパも我慢出来なくなってしまったよ」  
「もう、パパったら……」  
牡である父親の求める声に、ほのかの牝の本能が揺さぶられる。  
気だるい身体を起こして父親の元へ―――いきり勃った牡竿に近寄る。  
ふしだらに内股に伝う雌汁は、男を受け入れるには十分過ぎるほど垂れ流していた。  
「さあ、ほのか……」  
「うん。今度はパパと一緒に……」  
惚けた顔でイスに腰を下ろしたままの父親に跨った。  
 
屹立した肉幹はこれ以上ないほどに逞しく、先端を秘裂の柔肉に触れただけで鋭い快感が背筋を駆け上がる。  
それは父親も同じで、地熱のような熱っぽさを湛えた牝肉が敏感な亀頭が包まれ、少年のような顔で耐える姿が愛おしくなった。  
「ん……うんん、は……あ!あ……んん」  
ゆっくりと腰を下ろし、父親の全てを呑み込むと肺の底から感極まった声を搾り出した。  
それだけでも大量の気力を削り取られたのか、息が上がって小さな胸の膨らみを上下させる。  
そして深々と頭を垂れ、小さな身体を父親に預けた。  
心地好い重さに父親は幸せな笑顔を浮かべ、愛娘の身体を細い腰に回した手で支える。  
「さて、これからどうするんだいほの―――んむ」  
意地悪く聞いてくる父親の口をほのかは甘酸っぱいキスで塞ぐ。  
絡みつく舌も、熱を帯びた息も、甘く感じる生温い唾液も混ざり合い、躯は否応無しに高まる。  
牡竿の形と硬さを直に感じ取る牝孔は肉襞で締め上げ、媚香を醸し出す艶のある顔を父親に向けて言う。  
「パパったら、わかっているくせに」  
「ああ、わかっているさ」  
「じゃあいっぱい出してね、私の孔中に……」  
キュンッと肉襞が締まり、牡幹を子宮へと導く。  
ゆさゆさと身体を揺らすほのかの姿に親娘という線引きなどはなく、牡に惹かれる盛りのついた牝でしかなかった。  
「うっ、ああ……パパのおチ○チン、素敵!」  
「ほのかの中も最高だよ。狭くて締め付けが……う、んん」  
「ああん!私の中がおチ○チンでいっぱいになって……あ、暴れてる!」  
ビンと反り返った肉柱が秘肉を貫くたびに、ほのかは嬉々として身体をくねらせる。  
大人というにはまだ早い少女は中年の域に達した父親を相手に雪肌を淡く色付かせ、躯を弓なりにのけ反らせる。  
牡の象徴に腰を深々と打ちつける度に肉の叩き合う音がバスルームの壁に反響し、二人の愛の行為が激しさを一層増していく。  
 
(ねえほのかぁ。パパとばっかりじゃなくてさ、たまには違う男の子と遊ばない?)  
不意に沙樹を思い出す。  
異性に対して酷く臆病なほのかしか知らない友だち。  
父親の股座で汗ばんだ長い髪を翻しながらケダモノのように細腰を振り乱す姿など考えも及ばない。  
切なげに眉を寄せながらセックスにはまる姿など知りもしない。  
何も知らない友だちに優越感を感じながら父親の身体にしがみつき、火照った躯が快感にのたうつ。  
「お、奥まで届いて……イイ、気持ち良いの!」  
同級生の男子がこんなに気持ち良くしてくれるの?  
こんなに逞しくて太いおチ○チンを持っているの?  
パパ以上の男の子がどこにいるっていうの?  
ねえ教えてよ!  
「あ、あああ……ヘンになっちゃう!おチ○チンがおくでごりごりしてきもちいいの……ぱぱぁ!」  
牝孔を掻き回す牡竿に小さな身体を戦慄かせ、父親にぎゅっと抱きつく。  
それでも腰の動きは別で、女らしく丸みを帯びた尻を振って膣の入り口から奥まで肉棒を何度も往復させる。  
結合部からはポタポタと芳醇な甘い香りを放つ牝汁が分泌され、この世で一番大好きな父親に身を委ねる。  
「ほのか、ほのか……ほのかっ!」  
父親が呼ぶ悩ましい声もいつもより胸に響き、全身に駆け巡る快楽信号へと変換される。  
背中に爪を立て、両脚でもがっちりと父親の大きな身体を抱き締める。  
細身の躯の中でいっぱいになっている牡の肉槍に、子宮ごと貫かれる感覚が絶えず背筋を這い上がり、頭の中に突き抜けていく。  
「イっ、イクっ!い、っあっ!くはあぁぁぁん!」  
「うぅ……ぐあっ!」  
ほのかの嬌声と父親の呻きが共鳴して、二人は抱き合いながら躯をビクビクと痙攣させた。  
同時に脈動していた牡竿が膨れ上がり、熱い樹液を噴出すると、昂ぶったほのかの躯が更に上へと押し上げられる。  
膣襞に染み込む精液の生温かさも快楽神経を熱く灼き、父親の胸板に額を当てながら肺の底から気だるい吐息を漏らす。  
そして収縮と弛緩を繰り返す牝孔から牡竿を咥えたまま、強い匂いの放つ乳白色の液体を漏らした。  
 
沢渡家のお風呂は二人一緒に入るには少し狭いようで、父親がほのかを抱っこする形で湯船に浸かっていた。  
痩せているのかと思うくらい細いお腹に手を回し、全身の力を抜いている愛娘を抱き締めていると、ふと父親らしく思うところがあった。  
(この子もいずれは私の元から離れていくんだろうな……)  
娘の躯の全てを知りながらも、心の奥底ではそれを善しとしない部分もまだ残されていた。  
そもそもどうしてこんな関係になってしまったのか。  
昔を思い出そうとした時、抱いていたほのかが屈託のない笑顔を向けてきた。  
「ねえパパ」  
「ん……なんだい、ほのか?」  
今だけは普通の親娘―――  
そう思って父親らしい声と顔で愛娘に答えたのだが、肝心のほのかは違っていた。  
「お尻でするのって気持ち良いの?」  
「んなっ!!」  
あまりの突飛な質問に父親の顔があっという間に崩れてしまった。  
娘の真意が読めず、頬の筋肉を引き攣らせ、どうすればいいのか答えを持ち合わせてはいない。  
その代わりに一人の女性の顔がふと思い浮かんだ。  
「も、もしかして……冬木くんが?」  
「うん。あおいさんがね、お尻の方が気持ち良かったって」  
頭に思い浮かんだメガネをかけた女性は悪戯っぽく笑っていた。  
そのメガネと白衣の下に隠された端正な顔立ちと肢体を知っている父親の身体がご丁寧にも反応してしまう。  
「あれ……なぁ〜んだ、パパも興味があるんだ」  
愛娘の顔があおいと同じ顔にニンマリと笑う。  
「いや、これは……その、ほのか、違うんだ。第一これ以上は煙も出ないよ……」  
「でもパパのおチ○チンは出したいって言ってるんだけどな」  
もうこれ以上出ないほど搾り取られたはずなのに猛り勃つ牡竿。  
湯船の中でしなだれかかる娘の身体にまたもやときめいた父親は「私もまだまだ若いな」と自分自身に呆れてしまう。  
手はすでに愛娘の尻たぶを撫で回していた。  
「それじゃあするか、ほのか」  
「うん。お尻もいっぱい愛してね、パパ」  
ほのかの愛らしい笑顔に父親も笑顔で応える。  
だが菊門を弄る指の動きですぐにほのかの顔は、もどかしい快感に喘ぐ切ないものへと変わった。  
 

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