窓から射し込む朝の光に目を覚ました。この位置まで日差しが届くなら9時近いはずだ。
隣に目をやると優がいなかった。もう起きてるんだろう。
ベッドを降りてリビングに向かう。
僕がリビングに入ると、シャワーを浴びたらしく濡れた髪を拭きながら優も入ってきた。
そして僕の姿を認めて静かに微笑む。
「あ、起きたんだ。ちょうど起こそうと思ってたところだよ」
「優……」
呆けたような僕の視線に気付いた優が怪訝そうな顔をする。
「フフッ、どうしたの?」
優はショーツこそ穿いているけど身に付けているものはそれだけ。豊かな胸を隠そうともしていない。
「……優……裸」
「え? ……フッ、キミは私の裸なんか何度も見てるだろ? 相手がキミなら、私は全然構わないよ」
そう言って優がまた微笑んだ。