ああ、たぶんこれは夢だ  
 
自分が夢を見ているんだと直感するほど、それは懐かしくて色褪せた情景だった。  
いつだかのコンクールで、ステージで演奏しているのは晶。  
まだ幼さが抜け切れていない自分自身だ。  
今から見れば演奏技術はまだまだ稚拙で『こんな頃もあったんだなぁ』と思う程度の内容だ。  
けれど……なんとなくだけど、昔を懐かしんでいた晶は違うと感じた。  
とても眩しく、動きは豊かで、演奏は次第に深さと熱を帯びていき、その表現力にぐいぐいと心が惹き付けられているのに気がつく。  
なぜこんな演奏が出来るのかという驚きと同時に、昔の自分に嫉妬するほどそれはとても情熱的な演奏で、何かを伝えたい切なる想いが込められていた。  
それがなんなのかわからない。  
でも今の晶に足りないものを昔の晶ははっきりと持っていた。  
それに―――  
ほんの一瞬だけ演奏中の晶の目が動く。  
どこかへ……いや、コンサート会場にいる誰かに向けられているような気がしてならない。  
生き生きとした顔で、全身で表現をする演奏には一途さがあって、言葉にしなくてもわかる。  
そうだ。これは、恋をしている女の子の顔。だからこんなに……  
忘れていたとても大切な気持ちに気づいたと同時に、とても酷く不安な気持ちに襲われる。  
何も見えない真っ暗な闇の中で、心細さに凍えて身体がガタガタと震えた。  
だから晶は寂しさを埋めようとして、その昔、恋をしたその『誰か』を必死に探そうとした。  
―――が  
瞬間、夢の世界から引き戻す目覚ましの音が鳴った。  
 
「……ん」  
 
暗い部屋で常夜灯の明かりを頼りにして厚手のカーテンを開ける。  
刹那強い太陽の光が差し込み、体内時計が切り替わって目が覚める。  
天気は晴れ。  
コンクールで優勝するのに相応しい青い空で、自然と笑いがこみ上げてくる。  
夢で感じた不安な気持ちはすでに消えていた。  
 
「ふふ、優勝は私……」  
 
根回しは万全。  
コンクールが完全な出来レースと化しているのに安心して余裕も生まれる。  
長年、準優勝の座に甘んじていただけあって嬉しさもひとしおだった。  
だから見ていた夢の内容など完全に忘れ、昔の自分が見ていた『誰か』も頭の片隅にも残っていない。  
無意識の事なのか、それとも意識しての事なのか……  
今の晶は優勝の二文字しか頭に無く、もしかしたら警告とも取れる夢の事など何一つ考えていない。  
それがコンクール当日の朝。  
 
「おめでとう、晶」  
 
そう言って大きな花束と一緒に晶の優勝を祝福してくれたのは思い出の少年。  
コンクールが終わった後の控え室にいきなり現れたのだ。  
見違えるほど成長していたが、昔の面影が少し残っていたおかげで晶は少年なんだと気づけた。  
懐かしくて、同時にそれとは違う温かい気持ちが晶の中で大きく膨らんだ。  
しかし今となっては一番会いたくない人だった。  
身体を売ってまでコンクールで優勝したかった卑しい女  
自分がどんな種類の人間なのかが今になってわかり、深い自責の念にかられて顔が真っ青になる。  
何のためにヴァイオリンを弾くのか。  
夢で見た昔の晶には自分の演奏を聴いて欲しい人がいて、結果などどうでもよかった。  
それが準優勝ばかりが続いて、いつの間にか優勝だけを追い求めるようになって、ついには何のためにヴァイオリンを弾くのかを見失ってしまった。  
自分の愚かさに気づいた晶は愕然として、まるで自分の事のように優勝を喜んでくれる少年の声が届かない。  
少年が向けてくれる笑顔でさえも咎となって鋭利な刃物のように深く晶の心に突き刺さる。  
祝福の言葉は呪詛のように晶を苛ませ、少年が近くにいる事すらも重荷になる。  
最後には心にもない言葉を口走り、あれほど会いたかった少年を追い出した。  
 
「……ごめん。いきなり押しかけてきたら迷惑だよね」  
 
自分が悪いわけではないのに少年はすまなそうに頭を下げて控え室から消えた。  
本心ではないのに気づいて欲しかったけどそれは自分勝手な気持ちで、それにそんな資格は無い。  
卑怯な手段で優勝を掠め取ったのだから『待って』とは言えなかった。  
ひとりぼっちになった途端に寂しさが募り、カタカタと身体の震えが止まらない。  
独りでいるのがこれほど怖いものとは知らず、誰でもいいから温めて欲しかった。  
 
「やあ、晶くん」  
 
そこへタイミングを見計らったように控え室に入ってきたのが審査委員長の、あの中年の男だった。  
相変わらずウエストがはち切れそうなスーツ姿で、男は馴れ馴れしく晶の肩に手を置いて隣に座る。  
親しみを込めて話しかけてくる声にはねっとりとした粘り気が感じられて鳥肌が立った。  
 
「どうしたんだね、そんなに怖い顔をして」  
「……ふん、一体何の用なの?貴方と私はもう何の関係もないのよ」  
 
晶は自分でも気がつかない内に険しい顔で睨みつけていた。  
少年の時とは違い、男に対してはあからさまに敵意を孕んでいる。  
 
「やれやれ冷たいな。あの晩はあんなに愛し合ったというのに」  
「ふ、ふざけないで!あれはただの取引よ。誰があんたなんかと……」  
 
あの晩を思い出すだけでゾッとした。  
それほど不快な記憶で、いくら優勝するためとは言え、自分からこんな男に身体を売った事を酷く後悔した。  
だが、今更である。  
記憶は消せない、あの晩に相手をしたこの男は晶の味を絶対に忘れはしない。  
コンクールが終わった今になって、のこのこと晶に会いに来たのも下心がまる見えだった。  
 
「どうやら私は嫌われているようだ。これからもキミとは仲良くしたかったのだが……」  
 
晶の眉が苛立たしく動き、呪いの言葉のように吐き捨てた声は低かった。  
 
「そんなの御免だわ。あれで終わり、そう言ったはずよ」  
「だが私は終わりたくはない。案外キミもそう思っているのではないのかね?」  
 
あの時の晶はセックス中毒と思えるほど浅ましく、そして情熱的な身体と魅力を持っていた。  
精を搾り尽くすために自ら腰をくねらせ、少女とは思えないほど艶かしい顔で見詰め、ニコチンの臭いが染み付いた唾液を啜って官能的な言葉をいくつも叫んだ。  
 
『すごぉいぃぃ、先せェ!私、こんなの、こんなの初めてです!』  
『そんなにいいのかね?晶くんが腰を振って悦んでくれるならもっと奥まで捻じ込んであげよう』  
『あおおお……ぉぉお、先生のチ×ポがいっぱいぃぃぃ…………ねぇ、先せぇキスしてぇ。先せぇのヨダレを飲ませてください』  
『くくく、さっき下の口で飲んだばかりだと言うのにキミは本当に欲張りだな』  
 
あの晩を思い出して男はすでにエレクトしていた。  
肩を抱いたまま、反対の手が生脚を撫で回し、淡い水色のスカートの中へと消えていく。  
内腿を弄る手と下品な欲望を隠そうともしない脂顔が近づいて、晶は敵意を剥き出しにして手を振り抜こうとした―――が  
 
「……さ、触らないで!」  
「上の口よりも下の口の方が素直だなキミは。旨そうに私の指を咥えているよ」  
 
ゾワゾワとした不快感が身体中を這い回るはずが、晶はか細く喉を鳴らせて膣壁がじわりと潤み始める。  
強引に股を割った男は自らの手を更に奥へと喰い込ませ、無骨な指は晶が滲み出した淫水でしっとりと濡れていく。  
尻をよじりながら声を押し殺す晶の泣き顔は聖天使よりも美しく、生温い肉襞の柔らかさに男はこの上なく満足した。  
 
「どうだね、晶くん。そろそろ欲しくはならんか?」  
 
脆弱な抵抗を嘲笑う男の声が耳の中へずるりと入り込み、心細くて堪らない晶の心を易々と侵す。  
間違っていると知りながらもニセモノの温もりを求め、身近にいた男の逸物に触れた。  
スーツの上からでもはっきりとわかる硬さと体温には頼もしさが感じられて、頭の中でスイッチがカチリと切り替わる。  
 
「くくく、ようやくその気になってくれて嬉しいよ。ほら、息子も悦んでいるのがわかるだろう?」  
「…………」  
 
品性の欠片もない質問に答えるつもりは毛ほどもなく、晶は眉間に皺を寄せて不快さを露わにした。  
だが本当のところは答える余裕がなかっただけかもしれない。  
声を出さないために口許を塞いだ手の隙間からはヨダレが垂れ、昂奮して熱くくぐもった息遣いが聞こえる。  
包み込むように撫でているだけだった手つきも気がつけば逸物の形がわかるくらいしっかりと握り、せわしく扱き上げていた。  
 
「服の上から触っているだけでは物足りないだろう」  
 
ドキリと胸が一際大きく鳴って、のぼせた顔が男に向けられる。  
その時の晶はまるで『いいんですか?』と聞いているようで哀れにしか思えない。  
優雅な立ち振る舞いを見せて男を魅了する晶はここにはいない。  
お預けさせられて飼い主の命令を待つただの牝犬だ。  
当然男は頷き、浅く座り直して背もたれに寄りかかる。  
体重でギシリと椅子に悲鳴を上げさせて尊大な態度を見せるのも、全てを晶にさせるつもりだった。  
 
「ンゥゥ……フっ、フぅぅぅ……!」  
「おやおや、そんなに焦らなくても大丈夫。逃げはしないよ」  
 
晶はヨダレが溢れる口を噤んでベルトを外そうと躍起になる。  
けれどパンパンに張ったウエストをきつく締めているせいで、非力な晶にはなかなか外せない。  
両手でガチャガチャと留め具を鳴らせ、思い通りに行かないのが悔しくて子供みたいに泣きそうな顔を造る。  
やっとの思いでベルトを外し、白いブリーフを下から押し上げる逸物を見た瞬間、晶は無邪気な笑顔を見せた。  
それなのに男は自分の牝犬に対して『待て』と命令をする。  
 
「さて、まずはこのまましゃぶってもらおうか。下着の上からだが、念入りにお願いするよ」  
 
この男はまだ晶を辱めようとしていた。  
ただの性交でないオーラルセックスな上に、一日中穿いてムレムレになったブリーフと一緒に舐めろと言うのだ。  
普通なら戸惑いを見せてアブノーマルな男の性癖に怯むのに、晶は偽りの温もりを求めてどんな命令にでも従う。  
 
「んふぅん。うむ、ちゅっ、ちゅば……」  
 
頭を下げてブリーフの上から立派な傘を張った逸物にキスする。  
高校生らしく薄い色のリップを引いた唇がナイロンの生地に触れた瞬間、生温かい肉の食感に頭の芯が痺れてうっとりと酔いしれる。  
蒸れた牡の臭いなど唇に触れた男らしさで不快な気分にはならなかった。  
 
「ぐちゅ……ぶぷっ……じゅばっ……ン、チュッ」  
 
強張りをもごもごと頬張り、口腔粘膜から唾液が大量に分泌される。  
水分を吸ったブリーフはべったりと貼りつき、透けて見える男性自身に晶はアクメ顔を造って悦び、浅黒い亀頭を口に含ませた。  
ブリーフがあるせいで肉棹全部をしゃぶれず、もどかしい気持ちが募ったが今はこれで我慢するしかない。  
 
「ぁく、あああ……最高だよ、晶くん。キミの口はまるでおマ×コのように素晴らしい」  
「はぷ……ん。あ、ありがとうございます。あの、ですから……下着の上からじゃなくて直接おしゃぶりをさせてください。その方がきっと……」  
 
まだ命令を守ってブリーフの上からしゃぶり続ける晶が我慢出来なくて懇願した。  
 
「まあそう焦らなくてもいいだろう。それよりもだ―――」  
 
控え室をぐるりと見渡した。  
まだ下衆な思惑があるのか男の目に止まった物があった。  
 
「ふむ、あれを使おうか」  
 
脚の低い背もたれのない長椅子で、人が一人横になれそうな大きさだ。  
それに晶を仰向けに寝かせ、男はスーツの下だけを脱ぐとむさ苦しい下半身を曝け出したまま上に跨る。  
そんな恥知らずな格好をしているというのに男は逸物をギチギチに漲らせ、ふっくらと実を結んだ晶の胸の上で見せつける。  
 
「一度やってみたかったんだよ」  
 
力任せに晶の上着をはだけさせると大きく肩を出したスカイブルーのドレスが顕わになる。  
コンサートでの優勝を飾るために新調した物で、胸元の白いリボンがお気に入りのドレスだ。  
 
「あ、あの……先生?」  
「いいかね、晶くん。女の身体は全部男を愉しませるために出来ているんだよ……ここをこうしてだ!」  
 
そう言って男は乱暴にバストのVラインを飾る白いリボンごとドレスの胸元を引き剥がした。  
形の良い双丘がプルンと大きく揺れ、程よく色づいた胸の先は痛いくらいに硬く尖らせている。  
変態性癖を顕わにした男は逸物をその谷間へと運び、人肌の温もりと柔らかい女性の膨らみで包み込む。  
 
「ひっ……」  
「ほほぉ、思った通りだ。おっぱいがふわふわしていて、良い具合に私を包んでくれる」  
 
男は恍惚とした顔で83センチのバストを寄せ、剛直を乳房の谷間でしきりに往復させて晶を嬲り者にする。  
ふくよかに包み込んでくれる肉感は狭い肉路や口腔粘膜のぬめりとは一味違い、またひとつ下衆な望みが叶えられて悦に浸る。  
 
「ほら、ぼうっとしてないで晶くんもおっぱいを寄せてチ×ポを挟みたまえ。私にやらせるつもりなのか」  
「す、すいません……」  
 
晶は言われた通り、両手でバストの下を押し上げて深い谷間を作る。  
女性の優しさとも喩えられる乳房がスペルマを絞り出すための器具として使われ、晶は涙を濡らした。  
その涙の意味は普通の女なら決して理解出来ないだろう。  
身体の隅から隅まで残らず奪おうとする荒々しさに晶は堪らなくなり、望むままに蹂躙して欲しいという激しい情欲に華奢な身体が打ち震えた。  
 
「せ、先せぇ……」  
「どうした、そんなにこれが恋しいのか?」  
 
晶は一生懸命な顔で舌を長く尖らせ、二つの乳房に挟まれて暴れる肉棹に届かせようとしていた。  
面白がる男の視線など気にする余裕もなく、届くようで届かない先端に焦らされる晶には泣き顔がよく似合った。  
 
「欲しければもっと頑張りたまえ、ほら」  
「あ……はぁン、先せぇの勃起おチ×チン」  
 
ふくよかな谷間から褪せた色の亀頭が顔を覗かせたのを目にして晶は甘ったれた声でしゃべる。  
顎を引いて舌を伸ばし、やっとの思いで肉棹の先端が届く。  
舌先で鈴口をペロリと舐めると先走り汁が甘く感じられ、晶は子供のような無邪気な顔で頬を弛ませて悦ぶ。  
 
「ん、おいひい……」  
「ふふ、晶くんは本当に美味しそうな顔で舐めるから大好きだよ。もっとおっぱいでもみもみしてチ×ポを気持ちよくしてくれないか」  
「はい……くふ、こうですかぁ?」  
 
両手で乳房を寄せて上げて、ふかふかな感触が男を悶えさせる。  
 
本来なら愛する我が子のためにミルクを飲ませ、ふくよかな温もりでよしよしとあやすための母性の象徴。  
その優しさを使って晶は肉欲の限りを尽くす男の責め具に、とろとろに溶けて歪んだ愛情を惜しみなく注ぐ。  
 
「ん♥ ん♥ ん♥ ンン!」  
 
二つの乳房をこねくり回し、快美感に声を弾ませて晶は双乳奉仕を心行くまで愉しんでいる。  
挟まれた逸物は快感で若鮎のように跳ね狂い、いつノズルから濃い白濁汁をびゅるびゅる発射してもおかしくなかった。  
自分ひとりだけが晶の全てを味わえる優越感に子種が詰まった睾丸がせり上がり、陰嚢がきゅんと縮こまる。  
 
「コンサート会場でキミに見惚れていた男たちを覚えているかい?おそらく皆がキミとこんな事をしたいと思っているだろうな」  
「は、はい。ねっとりとしたいやらしい視線を感じていました……でも先生がいい。このおチ×チンさえあればもう何もいらない!」  
「ははは、可愛らしい事を言ってくれて嬉しいよ晶くん。さて、そろそろフィニッシュだ。優勝したご褒美に顔面シャワーでお祝いしてあげるよ」  
「ありがとうございます!悪い男が近づかないように先生のザーメンでマーキングしてください!」  
 
刹那、むせ返るような臭いのスペルマがいきり勃った逸物から放たれた。  
よほどの快感だったのか勢いが良く、コラーゲンたっぷりの精液が晶のイキ顔に降りかかる。  
精液は顔だけでなく柔らかい髪の毛や挟み込んでいた胸の谷間も汚し、じっとりと肌に浸透していくなまなましい感覚に晶はビクビクと身体を痙攣させた。  
そして舌を動かして垂れ落ちる放出を舐め取り、艶めかしい声で呟いた。  
 
「ァふ……ミルク…セーエキ♥」  
 
肉欲だけのニセモノの温もりだが心の隙間を埋めるには十分で、快感に身をよじらせた晶はAラインドレスの中で内腿を擦り合わせる。  
まだ満たされていない狭い肉路がヨダレのように牝汁を滴らせ、スカートの中は発情した牝の匂いでムンムンに篭っていた。  
 
「ふう……晶くんはお口やおマ×コだけでなく、おっぱいも素晴らしい」  
 
男は萎えかけの逸物を握るとたわんだ乳房に精液をぬりたくり、心地好い気だるさに満足してため息をつく。  
そして激しい絶頂の後でかすかに色づいた晶を汚し終わると、部屋の隅に置かれた大きな花束に気づいた。  
 
「ほう、あれはファンからの贈り物かな?キミも隅には置けないようだ」  
 
天才的なヴァイオリンの演奏技術と理知的な美貌をあわせ持つ晶なら、ファンから花束を贈られても不思議ではない。  
しかしあの花束はただの贈り物ではなく、懐かしい少年から手渡された特別な物だ。  
ゆえに艶かしい肉宴の絶頂を味わい、寂しさを忘れていたはずの晶の胸がきゅんと締め付けられる。  
 
「一体どんな人からもらったのかね。やはり男か?」  
「それは……」  
 
晶は何も答えられず、生乾きの精液もそのままに押し黙った。  
思い出すのは祝福してくれた少年の笑顔と嬉しそうな声ばかりで、絶頂の余韻に冷水を浴びせられる。  
だが罪悪感を抱くよりも早く、渇き切った肉体が癒しを求めて人肌の温もりが堪らなく恋しくなる。  
すぐそばには精を放ったばかりで力を失ってはいるが立派な責め具を持った男がいる。  
ぽっかりと開いた穴はそれでしか埋められない。  
全てを理解した晶はそれが欲しくて甘えた声で挑発する。  
 
「……そんな事、どうでもいいじゃないですか。それよりも……せんせぇ」  
 
男と向かい合い、膝下まで伸びたドレスの裾を指先で摘んでゆっくりと上げていく。  
雪肌の白さが映える理想的な美脚に男は年甲斐もなく胸を高鳴らせ、スカイブルーのドレスに隠された乙女の園に不純な期待を膨らませる。  
程よく肉付いた太腿の上には精巧な刺繍が施されたレース地の高級ショーツが顔を覗かせ、丸く盛り上がった土手をふしだらに濡らしていた。  
少年への懐かしい想い出に蓋をして、どこまでも堕ちようと決めた晶は甘い恨み言を囁く。  
 
「メインディッシュがまだですよ……」  
「そうだそうだ、すまなかった晶くん。しかし……キミはどうしてこんなパンティを穿いているんだね?」  
 
街灯に引き寄せられる蛾のように晶の足元に膝を着き、舐め回すように純白のショーツを見上げた。  
しかし清楚な色とはほど遠く、中には甘い芳香を醸し出す肉花弁が隠されている。  
男は脂鼻を近づけ、思う存分熟した果実の匂いを嗅いだ。  
 
「これは女の嗜みです……見えない場所だからこそ気を配らないといけませんわ」  
「どうやらキミも立派なレディのようだ。男が悦ぶツボをよく心得ている」  
 
指の腹でこんもりと盛り上がった土手を撫でると、水分を含んでじっとりとした生地となまなましい柔肉の感触が指先に伝わる。  
クレヴァスのラインがきめ細かい生地に貼り付いて薄く透けて見え、濡れ輝く雌芯に爪を立てるとのたうつ快感に晶はいやらしく腰をくねらせた。  
 
「せ、先せぇ……」  
「晶くんの出したおマ×コ汁はどんな食前酒よりも美味しい。まるで若返るようだ」  
 
シルク生地の舌触りを味わい、口に含んで滲み出る甘い蜜をちゅうちゅう吸飲する男は無我夢中で責め立てる。  
執拗な口唇愛撫を受けた晶は襲いかかる戦慄に苦悩し、四肢に力を入れていなければ膝から下が崩れ落ちそうなほど陥落寸前にまで追い込まれていた。  
それでも脚を開き、ドレスの裾を捲り上げたままの姿勢で健気に耐えて見せたのは僥倖だった。  
 
「ふう……いつまでもしゃぶっていたいが、そろそろキミも欲しいだろう?」  
 
眉を悩ましく寄せ、肉悦の流れに身を委ねていた晶はポウっと桜色に染めた頬で頷く。  
心待ちにしていた男は胸を弾ませ、ショーツに太い指を通して少しずつ少しずつずらしていく。  
 
「おお……」  
 
感嘆とする男の声が震えている。  
生い茂る絹草は濡れ、シルク地の裏側にはヌルヌルした糸が伸びる。  
戯れにクレヴァスの入り口に指を挿れると、晶は意識せずとも咥え、くちりと粘り気のある音を鳴らせる。  
 
「ふふ、いい具合におマ×コが解れておるな」  
「先せぇ……挿れるなら指じゃなくておチ×チン……」  
「わかっているよ。すぐにぶちこんであげるからもう少し待ちなさい」  
 
快楽に従順な態度を見せる晶に満足していたものの『少しは慎みを覚えたまえ』と苦言も呈す。  
男が欲しいのは常に発情反応を示す牝犬ではなく、貞淑さとふしだらさの両方を持つ女だ。  
性欲処理用の頭の緩い人形など、今まで掃いて捨てるほど抱いてきた。  
だから自信家で理知的な容姿を持った晶は格好の獲物で、ヴァイオリニストというステータスも魅力的だ。  
 
「申し訳ありません……」  
「なあに、これから覚えていけばいいんだよ。キミは頭のいい子だ。すぐに立派なレディになれるよ」  
 
これから自分好みの女に育てるための調教プランを考えながら指で肉襞のほぐれ具合を確かめていた。  
 
「んはぁぁ……おおお゛、ひぃぃっ、先せぇ!」  
「ぅおお、時間をかけてほぐした甲斐があったよ。襞のひとつひとつがチ×ポに絡み付いてくる!」  
 
半裸の男女が喉を絞り出して声を荒げる。  
正常位の格好で膣奥深くに逸物をねじ込むと、乳房が半歩遅れて大きく揺れる。  
突き抜ける快感に晶は弓なりに身体を反らして嬌声を上げ、スラリと伸びた脚を男の腰に巻きつけて離そうとはしない。  
 
「せんせぇ、もっと!もっとおマ×コぐりぐりして!」  
「くくく、晶くんもすっかり私のカタチを覚えたようだ。動かなくてもほら、中でヒダヒダがぎゅんぎゅん締め付けてくる」  
「いやぁぁ!動いて、いじわるしないでせんせぇ!」  
 
泣き叫ぶ晶に男はゆっくりとした動きで腰を引き抜かせる。  
 
「ええ!?なんで、抜かないで!」  
「安心したまえ……そらッ!そら、そら、そら!どうだね、私のチ×ポは!」  
 
膣洞の浅いところまで一度抜いてから一気に奥まで逸物を突き入れ、何度も往復ピストンで晶の肉壺を抉る。  
ぶちゅんぶちゅんと空気と牝汁が混ざり合う甘美な音を鳴らし、結合部のラヴィアは不恰好に押し広がる。  
気を弛めれば一瞬にして跳びそうになる意識の中で、晶は何をしゃべっていたのか一切覚えていないだろう。  
それほど強い快感を男と共有し、ずぶずぶと悦楽に侵されてトロトロになっていた。  
 
「いい、いいの!せんせぇのチ×ポ、美味しいぃぃぃ!」  
「どれだけいいのか言ってみなさい。たとえば―――あの花束をくれたファンよりもいいのか?」  
 
少年からの贈り物はいつの間にかゴミ箱に捨てられていた。  
今の晶にとって優勝を祝うはずの花束は重荷にしかならず、懐かしい想い出と一緒に捨てた。  
単なる思いつきで聞いた言葉がある種の契約となり、晶は思いつくままの言葉を叫ぶ。  
 
「せ、先生の!お子様おチ×チンより先生の方が何百倍も素敵ぃ!」  
「そうか、私のチ×ポの方が何百倍もいいのか!そんなに悦んでくれるならキミにお礼をしなければいかんな」  
「ください!先生のプレゼントなら悦んでもらいます!」  
 
剛棒で膣壁の隅々までセックス漬けにした晶の唇を奪い、ねっとりと舌を巻きつかせる。  
二人の口腔ではぐちゅぐちゅに泡立った肉壺にも負けないほど愛し合う音を立て、愛情たっぷりのヨダレを交換して喉音を嬉しそうに鳴らす。  
膣肉が逸物にヌメヌメと吸着して子種を受け止めるために蠕動と収縮の肉運動を繰り返す。  
 
「んっ……すっ、凄い締め付けだよ、晶くん。まだ高校生なのに素晴らしい名器の持ち主だ」  
「嬉しい!おマ×コも、おっぱいも……唇だってみんな先生だけのものです!欲しくなったらいつでも、どこででも使ってください!いっぱい気持ちよくして差し上げます!」  
「ならこの後、ステージの上でもう一度抱いてあげよう。優勝とセックスの絶頂を一緒に味わえる場所だ。さぞや気持ちいいのだろうな」  
「ほ、本当ですか?あんなところで先生と愛し合えるなんて幸せです!」  
 
神聖な場所を侵す背徳感に鳥肌が立つ。  
膣肉に集中する快楽神経が逸物で掻き回され、そのお返しだと言わんばかりに締め付けが今まで以上に激しくなる。  
身体と一緒に心まで堕とされた晶はこれからもずっとこの男に嬲られる悦びに胸を膨らませる。  
やがて限界はやってくる。  
前立腺がビリビリ痺れ、快感に比例した大量の精液が出口を求めて噴き上げる。  
 
「出るぞ晶くん!キミの中にいっぱい出してあげるぞ!」  
「あっあっ、あっ♥ 出てる、お腹いっぱい♥ んはあぁぁぁっ!」  
 
子宮に届く熱いほとばしりを受けて、かすかに繋いでいた晶の意識は弾け跳んだ。  
 
 
―――数年後  
天才ヴァイオリニスト 日本に凱旋  
そんなニュースが全国に流れ、テレビには空港に着いたばかりの晶が映っていた。  
優雅な物腰と、すっかり大人びた姿に、少年は複雑な想いで見ていた。  
 
「あら、これって遠藤晶じゃない」  
 
テレビを見ていた少年の後ろから女の子がお揃いのマグカップを渡して、有名な演奏家の名前を口にした。  
 
「知ってるの?」  
「うん。たしか私たちと同い年なのよね?すっごい綺麗……」  
 
女の子は羨望のまなざしをテレビに向ける。  
同性である女の子から見ても憧れるのも無理はなく、晶の美貌には心を奪われてしまう。  
昔を知っている少年でさえも、ついつい見惚れてしまう聡明な女性になっていた。  
わがままで少しいたずらが過ぎる女の子で、そして才能豊かな演奏家。  
けれど人一倍努力家なのを知っている少年は、ヴァイオリニストとして大成した晶を遠く離れた場所で祝福する。  
 
「…………」  
 
とそこで、すっごく絡んでくる視線を感じてしまった。  
それもすぐ近くに。  
 
「な、なに?」  
「……なんか目がいやらしいんだけど」  
「違うよ!そんなんじゃないって!昔の知り合いだったから……」  
 
少年は遠い世界に行ってしまった晶よりも隣でヤキモチを焼く女の子に慌てて話しかけた。  
そして別の場所で―――  
 
「やあ、晶くん」  
「お久しぶりです、先生」  
 
笑顔で挨拶をしたのはあの男だ。  
テレビで映っていた晶とまったく同じフォーマルな服装で、薄いグリーンカラーがよく似合う。  
高校生の頃とは違い、女として洗練された晶はもはや立派な淑女に成長していた。  
 
「向こうでは随分と活躍していたそうじゃないか。遠く離れた日本でもキミの噂はよく聞いていたよ」  
「ふふ、全部先生のおかげです。みなさんとても素敵な方たちばかりで……お世話になったお礼ですわ」  
 
二人はホテルの部屋で世間話に花を咲かせる。  
室内はゆったりとした広さで、窓からは大都市の夜景が見えるムードのある人気のツインルーム。  
オレンジ色の明かりで照らされて、二人の気分はおのずと高まっていく。  
 
「それにしても……」  
 
改めて晶の成長に見惚れ、しとやかな笑顔に胸がときめく。  
目の前でただ脚を揃えて座っているだけなのに、今の晶が持つ清楚なイメージに異常な昂ぶりを覚える。  
淑女としての姿は合格で、牝としての晶に心が躍る。  
 
「くくく……」  
 
不愉快な笑い声で外面のいい顔を剥がし、牡の本性が表に出る。  
ネクタイを外したのが合図になり、晶の中でスイッチが切り替わる。  
 
「……随分せっかちなんですね」  
「久しぶりにキミを抱けるんだから仕方があるまい。待っている時間が長く感じられて辛かったよ」  
「クス、なんだか童貞の男の子みたい」  
 
晶は恰幅のいい身体にもたれかかり、Yシャツのボタンを外して楽な格好にさせる。  
きりっとした細い眉は悩ましげなラインに変わり、のぼせた顔で男と見詰め合う。  
ルージュを引いた唇が『あっ』と切なげな声と一緒に開かれ、中に覗く紅い舌は熱く濡れていた。  
 
「ん……ふぅぅぅン」  
 
脂ぎった顔を愛おしく両手で挟んで、熱烈な口付けで男との再会を悦ぶ。  
ぬめり合う舌と舌、嚥下する喉音、肌に感じるたるんだ腹。  
すべてが久しぶりで晶も同じように心待ちにして、口腔内で舌が嬉しく踊る。  
 
「んちゅ……はふ、先せぇ」  
「なかなか情熱的な唇じゃないか。留学先でも熱心に勉強していたみたいだ……ヴァイオリン以外のをね」  
「はい、みなさんとても親切で色々と教えて頂きましたわ。是非、ご覧になってください」  
 
前屈みの姿勢で晶は可愛らしくヒップを突き出した。  
留学先での勉強の成果はスカートの中。  
男の手で捲って欲しくて、むっちりとした大きい尻を艶めかしく揺らす。  
色好みの男が逸物をギチギチに勃起させながらスカートを裾からまくりあげると、太腿までのストッキングとガーターベルト、それと同系色のショーツが美脚とヒップに彩りを加える。  
おそらくブラジャーともお揃いのコーディネイトで、女を飾る美的センスを感じさせる。  
 
「ん?何かはみ出ているぞ」  
 
ショーツから紐が伸び、引っ張るためのリングが先端に付いていた。  
それが調教用の器具であるのは明白で、早速紐を引いてみると男の指に咥え込んで離すまいと抵抗する肉の締め付けが伝わってくる。  
 
「あ、あ、あふっ……ン!」  
「ほう……これはまさか」  
「ふふ、先生の目でお確かめください」  
 
思いのほか強い締め付けと、先が思っていたよりも上に伸びているのに気づく。  
責め具を挿れる場所が普通ではないのだ。  
案の定、ショーツを剥がすと窄まった尻穴から紐を垂らして玩具を咥えていた。  
 
「なるほど。勉強の成果というのはこれか」  
「はい。ウィーンを出発する直前に『これを挿れて行きなさい』と言われて……」  
「向こうもなかなか粋な計らいをしてくれる。どれ、手を使わずにそれをひり出してみなさい」  
 
容赦のない排泄命令に晶の頬は羞恥の色であでやかに染まる。  
しかし戸惑いは一瞬で晶は従順に頷き、前屈みで立ったまま『ふぅぅぅん』と下腹に力を入れていきんだ。  
内股の体勢でピタリと閉じた膝の部分には下ろしたショーツが紐状に包まり、皺のひとつひとつまで視姦陵辱されて前の穴からヨダレを垂れ流す。  
シリコン製の責め具は括約筋を押し広げ、埋没している部分が大きくなるにつれて凄艶な菊花を見事に咲かせた。  
 
「うぅぅ……ああァン♥」  
 
甘えた泣き声と一緒にボトリと責め具が絨毯に落ちた。  
膣孔にも劣らない新鮮なピンク色の排泄器官。  
腸液でヌルヌルと光り輝く先端部分の大きさが調教の成果をまざまざと示していた。  
 
「こんなものまで呑み込めるようになったのか。わざわざウィーンに留学させた甲斐があったというものだ」  
「は、はい。ありがとうございます……ですから、先せぇ」  
 
責め具をひり出しただけで軽く達してしまい、晶は膝から落ちて絨毯に這いつくばった。  
すっかり肛虐調教を施された晶はそのままバックスタイルで男と繋がるために、むちむちの尻たぶをまるでそうする事が当然のマナーのように左右いっぱいに広げる。  
―――晶の演奏に心を打たれる人は多い。  
4本の弦に指を美しく滑らせ、妖精のように踊る弓は舞を思わせる。  
セイレーンの歌声にも似た繊細な音色は人を惑わせ、スポットライトに照らされた気高い奏者の姿には一人の例外もなく畏怖と尊敬の念を贈る。  
それが今やアナルセックスのために美尻を高々と掲げ、地べたを舐める屈服の体位で今か今かと肉棹を待ち焦がれる。  
男ならば今すぐにでも尻肉にしゃぶりつき、自らの剛棒で掻き回したくなる光景だ。  
天才ヴァイオリニストのステータスを持った晶は極上のアナルを捧げ尽くすために、尻穴奴隷の契約を結ぶ。  
 
「……後ろの穴も可愛がってください、先せぇ♥」  
 

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